Bクラスをハメハメした翌日。俺は昨日と同じようにケヤキモールを散策していた。次にCクラスをハメハメする為である。
現在AクラスとBクラスはカメラで撮影されてない所でハメハメ…いやなんかこの表現使ってるのモテない男子高校生みたいで嫌になってきたから言い方変えると契約を結び終えたので残るはCクラスである。
ただCクラスには少し問題がある。リーダー格が龍園であるという事だ。
Aクラスは無能な葛城派が、Bクラスは一之瀬率いる烏合の衆が契約を結んでくれたが、それはこの契約を決める意思決定を凡人以下がやった点とリーダー格が慎重でリスクの高いギャンブルを行わない点があるからやれたに過ぎない。
もし葛城がリスク覚悟で学校側にこの契約書を訴えようものなら契約書が無効にされて最悪の場合詐欺で退学も有り得るだろう。最もそこに行き着くまでのリスクがあまりにも多すぎる上にそれを選択しないだけに過ぎない。
だが龍園は違う。恐らく今まで通りの契約書を作れば訴える可能性が出てくる。そうでなくても俺が目をつけられるのは確定だろう。龍園に目をつけられるのはクソだるいが流石に無能との交渉をする際に自分の名前を詐称する訳にも行かない。さてどうしたものだろうか。
「今横入りしたでしょ!」
そんなことを考えているとかなり遠くから叫び声が聞こえた………気がする。
ホワイトルームで聴覚はかなり鍛え上げられてるはずなのだがそれを差し引いてもギリ聞こえるか聞こえないかぐらいの大きさの叫び声だった。声的にはブチ切れた若い女の声だろう。
俺は誰かは知らないが5月以降のゆすりのネタになると思いそのまま声の聞こえた方へと向かう事にした。
「そんな理由で許されると思ってんの!」
「ふざけんじゃないわよ!」
俺はそのまま声の行く方へ走っていく。声の種類も1つではなく何種類かあるので少なくとも堀北では無さそうだ。
俺がそのまま声の行く方へ向かうと少しだが人だかりが出来ている。それも大半が女子のものだ。そういえばここら辺は女子に人気のカフェである「パレット」があったな。
「はぁ?何あんた?そもそも誰?」
俺が人だかりを分けて中を覗こうとするとなんか聞き覚えのある声が聞こえてくる。嫌な予感しかしない。
「は?後ろに並んでたでしょ!」
目の前で繰り広げられてたのは真鍋グループと軽井沢グループの壮絶マッチアップだった。そういえば原作で真鍋達に軽井沢が横入りで真鍋グループの奴を突き飛ばしたとか言ってたな。
「ごちゃごちゃうるさいんですけど。」
ヒートアップしてる真鍋をだるそうな目線で1度見た後軽井沢はまた目の前のケータイに目線を戻していった。後ろではなんか嬉しそうに篠原達が「そうよそうよ!」とか言ってる。なにこれ怖い。
「アンタ達が横入りしてきたからでしょうが!」
軽井沢のいい加減な態度が火に油を注いだらしく真鍋グループはさらにヒートアップしてそのまま俺たち野次馬をの方を見るなと言わんばかりに睨み付ける。
「はー……ダル。」
それを見た軽井沢は心底呆れた表情で真鍋達を見たあとそのまま真鍋達を無視して列に並び直した。勿論横入りした場所にである。それに続いて篠原達も勝ち誇った顔で軽井沢の後ろへと向かう。
「ちょ、ちょっと!そこは私達が並んでた場所………キャッ。」
真鍋グループの一人が篠原達が列に並ぶのを遮ろうとしたがそのまま篠原に突き飛ばされたらしくそのまま尻餅を着く。あの子が多分諸藤リカだろう。
「アンタ………リカに何すんのよ!」
当然真鍋達は篠原にブチギレるが篠原は勝ち誇ったような顔を崩さない。コイツ頭おかしいんじゃねぇの?そんなんだからDクラスに配属されたんだろ。教えはどうなってんだ教えは。
「知らないわよ。その子が勝手に転んだだけじゃない。だよね、軽井沢さん?」
篠原はそのまま勝ち誇った顔で軽井沢に確認をとる。
「………何?アンタ達まだ居たの?さっさと目の前から消えてくれない?ウザイんですけど。」
篠原の言葉に相槌を打つように軽井沢は真鍋達の方を見ずに真鍋達を罵倒する。
「なんなのよ………頭おかしいんじゃないの!」
その態度を見た真鍋はブチギレるが真鍋以外の真鍋グループのメンバーは軽井沢達にドン引きしているようだ。そりゃそうだ。俺を含めた野次馬達もドン引きしてる。
「志保…もう行こ?こんな頭おかしい奴らとか変わるだけ時間の無駄だよ。」
「そうそう。どっか別の場所でストレス発散しよ?」
山下と薮にそう言われそのまま真鍋は渋々という表情で踵を返して行き、真鍋グループもそれに続いて行った。
ちなみに軽井沢達はさも当たり前と言わんように列に並んでいて野次馬は皆呆れた視線を送っていた。俺としても同じクラスにこんな化け物達がいるとは信じたくない。ワンチャン三バカ以上にやばい様な気もする。
ちなみにこのやり取りはバッチリ監視カメラの範囲内で行われているので真鍋グループに訴えられたら軽井沢達、特に諸藤を突き飛ばした篠原は何かしらのペナルティを負うだろう。まぁこいつらはそんなこと知らないのだろうがそれを差し引いても人として有り得ない行為だ。
俺は軽井沢達にドン引きしながらそのまま真鍋達を急いで追いかける。あまりにも軽井沢達がやばすぎて固まってしまったが元々本来の目的は真鍋達に上手い事プライベートポイントを掠め取るのが目的だからな。
「あの、すみませんちょっとよろしいでしょうか?」
俺は愚痴を言い合ってる真鍋グループに意を決して話しかける事にした。ちなみに内心ちょっと怖い。
「何あんた。悪いんだけど今私達機嫌悪いから。」
真鍋は少しイラつきながら足を止める。戸塚もそうだがこの手のタイプは相手の感情に乗っかって話す事がまず大事だ。自分の要件はそのあとでいい。
「いきなり話しかけてしまってすいません。自分はDクラスの虎園と言います。日頃からおなじDクラスに迷惑をかけてる軽井沢さん達を懲らしめたくて……少し協力して貰えませんか?」
俺はなるべく下手に、それでいて自分は軽井沢達に迷惑をかけられている共通の仲間であることを認識させる。綾小路がメールで軽井沢を脅すのに真鍋達と話してる時に使ってたのと同じテクニックだ。ちなみにあれはホワイトルームで学べる。
「志保、どうする?」
「まぁちょっとならいいけど………。」
どうやら真鍋グループは話を聞く気があるらしい。まぁここまで来てしまえば話のテーブルには付けられるだろう。
俺は真鍋達の愚痴に合わせながらそのまま近くのカラオケへと真鍋グループを連れて行くのだった。
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カラオケに真鍋達を連れてきて約1時間。真鍋達はこの一時間永遠に軽井沢達の愚痴を言い続けていた。一応録音はしたが使い物になるとは到底思えない。
ちなみに特に諸藤を突き飛ばした篠原にイラついてるらしく篠原の悪口が6割を超えていた。原作篠原もゴミみたいなやつだったし納得である。
最初らへんは普通の愚痴だったが途中からだんだん「パパ活女」や「整形してもブス」とかの憶測だらけの悪口になってた。女子って怖い。
「それで、あのブス共を懲らしめる方法があるって本当?」
ようやく溜飲が収まったのか………は知らないがともかく俺の話ができる状態になった。というかそこに至るまで1時間近くかかってるのやっぱおかしいよ………。
「はい。とは言ってもこれから聞く話は他の方に話されると困るのですが………。」
「わかってる。それで?」
真鍋は早く本題を話せと言わんばかりの圧をかけてくる。
「説明の前に………こちらの契約書にサインして貰えませんか?今から話す話を他の人に聞かれてしまうと非常に困るので。」
俺はそう言って契約書を取り出す。ちなみに契約書の中身は
契約書
・1…甲は乙から4月中に聞いた内容を口外しない。
・2…甲が口外した場合甲は学校を自主退学するものとする。
・3…乙は篠原さつきと並びにそのグループを貶める方法を甲に伝えるものとする。
こんな感じだ。ちなみに3はさっき大慌てで書き足した。
「はいはい。それで篠原達を貶める方法ってのは?」
以外にも真鍋はスラスラと契約書に自分の名前を書いていく。もしやとは思うがコイツ契約書読んでないのでは?………いやまさかな。まぁコイツらがいいならそのまま放置しておこう。こいつらが契約書を読んでなかろうか俺の知ったことじゃない。
「その前に………来月俺たちに支給されるプライベートポイントが10万ポイントじゃない話をしなければいけません。」
本来なら軽井沢が上級生から聞いてきた音声を使いたいのだが軽井沢が変なトラブルを起こしたせいで使えなくなってしまった。マジで余計な事をしたので軽井沢は今度お仕置だな。
「は?アンタ何言ってんの?毎月10万プライベートポイント振り込まれるって話だったでしょ」
真鍋達は案の定毎月10万プライベートポイント稼げる計算だったようだ。
「実は普段の授業態度なんかで毎月貰えるプライベートポイントが変わるらしいです。しかも好きな大学や会社へ行ける特権は最後に1番プライベートポイントが貰えるクラスだけらしいです。これは先輩からも確認を取ったので間違えないです。」
真鍋達は信じられないと言わんばかりの顔だ。まぁ信じられないのも無理は無いだろう。
「信じられないかもしれないですけど本当の事なんです。それで肝心軽井沢グループを貶める方法なんですけど、篠原達を裏切り者にして軽井沢グループを崩壊させるんです。」
「は?何言ってんのアンタ?」
どうやら真鍋達は理解が追いついていないらしい。
「簡単な話です。まず真鍋さん達は1ヶ月クラスに授業を受けるように呼びかけて沢山プライベートポイントが手に入るようにします。
その間俺達のクラスは逆にプライベートポイントの貰える量を減らします。それで5月1日になったら恐らく学校側が答え合わせをすると思います。
その時に真鍋さんたちは『篠原から聞いた!』と言えば俺達Dクラスからすれば裏切り者です。あとは俺が先導して糾弾すればあいつらは終わりですよ。」
俺はゆっくりと諭すように話す。これは教師とかがよく使ってる会話術だ。なんでも相手に話を受け入れて貰いやすくなるらしい。
「仮にあんたの言ったことが本当だったとしてアンタになんの得があるのよ。」
真鍋は信じられないものを見るような目でこっちを見てくる。
「はい、ですのでこの話が本当だったら俺に少しプライベートポイントを分けて欲しいです。勿論俺の言った話がデタラメだったらプライベートポイントなんていりませんので………。これなら真鍋さん達に損は無いと思います。」
要するに契約し得って奴だ。真鍋達からしたらなんもしなければノーダメージ。当たれば収入が増えるんだからな。
真鍋達は考え込んでいるのかしばらく沈黙の時間が流れる。俺には永久に感じる時間だったが。本来の時間はおそらく2分程だろう。
「………志保、私この話乗りたい!このまま泣き寝入りなんて嫌だよ。」
「……リカ…わかった。皆で篠原達を地獄に落とそう。」
「うん、私も篠原達は許せないし。」
「それに私たちに損するような事はほとんど無いしね。」
どうやら諸藤の一言で契約する事を決めたようだ。
「ありがとうございます。ではこちらの契約書にサインして貰えますか?」
俺はそう言って契約書に人数分内容を書き、真鍋たちに渡す。
契約書の内容は
契約書
1……甲は「毎月のプライベートポイントが変動する」というものと「毎月のプライベートポイントを学校から貰えるポイント(以後クラスポイントと仮称し、1クラスポイント=100円と仮定する。)が一番高いクラスのみ好きな企業、大学等に行ける」という話が事実の場合、毎月80万プライベートポイントを乙に匿名で支払う。
2……甲は、他人からこの学校のシステムについての話、並びにこの契約書を契約した相手、プライベートポイントを送信した相手を聞かれた場合「篠原さつき」と答える。
3……甲は乙の所属しているクラスのクラスポイントが200以下の場合、その差分のポイント×4000プライベートポイントを乙に匿名で支払うものとする。
4………甲が退学した場合も契約はクラスに引き継がれる。
5………1~4を甲が守らなかった場合破った時点での甲の所属しているクラスのクラスポイントを全て乙に移動する。
こんな感じだ。龍園がやってきそうな手に対する思いつく限りの龍園対策はしたが正直これらを超えた一手を打ってきそうで怖い。
「見てなさい篠原達…目にもの見せてやる。」
真鍋達は契約書を渡すや否や鬼のような形相でサインをし始める。本当にこいつら契約書読んでるんだろうか?まぁ俺には契約違反されても得しか無いからなんでもいいのだが。
この後そのまま契約書に契約を終えた真鍋達はカラオケでさらに二時間近く軽井沢グループに対しての愚痴を言い続けて俺は軽く女性恐怖症になりそうになるのだがこれはまた別の話である。
原作との相違点
篠原………原作よりまたもや弱体化。軽井沢が原作では突き飛ばしてたのが篠原になってます。
軽井沢………原作よりちょっとだけ強化。主人公に脅されたお陰で真鍋たちを突き飛ばすのにちょっと怯え、突き飛ばした罪が無くなりました。その代わりバタフライエフェクトで篠原が突き飛ばしました。
真鍋グループ………原作より弱体化。恐らく5月あたりに龍園におしおき▶見捨てられる事でしょう。軽井沢達に文句を言える事を差し引いても契約が重すぎる。
Qなんで真鍋達は契約書も読まずにサインしたんですか?
Aそれはあいつらがバカ……じゃなくて軽井沢達への怒りで頭に血が上ってたからです。真鍋達は決して馬鹿じゃないわけありません。
Q真鍋達はSシステムを理解できましたか?
A3割も理解できてないです。軽井沢グループを地獄に落とす事だけ頭にあります。
Q平田と付き合ってないのに軽井沢は態度悪くなるの早すぎませんか?
A平田と付き合っていたら軽井沢は平田と一緒にいる確率が高そうし平田といなくてもその話を聞いた平田は軽井沢に謝らせようとするきがするので平田と付き合う前という事にしました。
Qなんで2人以上の声がした時点で堀北では無いとわかったのですか?
A堀北は常にぼっちな上主人公と櫛田以外には声を荒げながら言い争うことは無いからです。
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