シン・ザ・ソードマスターと呼ばれるまで戦ってみますかね ~炎帝ノ国の魔崩剣使い~   作:炎帝ノ国を箱推しします

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久しぶりの二次創作で、リハビリなので初投稿です。



プロローグ:第1回イベントとその顛末

 

 

 

VRMMO ”New World Online”

第1回イベント バトルロイヤル

イベント終了まで残り1分

 

「へへっ……流石、1位様。結構なお手前だったぜ……」

 

 体が消滅しかけているのはいやがうえにもわかる。

 使い手の”痛み(ペイン)”の名に違わず、食らった斬撃は、得物の聖剣の効果かはたまたスキルなのか継続ダメージを俺の体に刻み続けていた。

 

(おそらくは、タイムアップまでに死亡判定だろうな……)

 

「シン、君も中々の強敵だったよ。久しぶりに胸躍る戦いだった」

 

 結局、俺はまだその程度の脅威にしかなってなかったってことか。

 まあ、それなりに満足している。

 斧使いのイノシシ野郎も搦手で嵌め殺したし。

 

(それにしても、リアルで幼馴染にエンカウントするとは思わなかったけど)

 

 いや、なんかスキル使わないときの太刀筋に妙に既視感あるなぁ~とか思ったら、まさか本当に中学まで通ってた古式武術道場の”剣術小町(おじょう)”だった件。

 

(それにしても、()()……”カスミ”ってのは安直すぎやしないか?)

 

 いや、俺も人のこと言えんけど。

 

(そして、最後は”最強にして最良の相手”と心ゆくまで死合えたしな)

 

 満足すべきかもしれない。

 だが、それはそれとして……

 

「……いずれまたリベンジさせてもらうぜ、”蒼銀の聖騎士(パラディン)”さんよ」

 

「過ぎた二つ名だよ。だが、楽しみに待ってるよ”()崩剣”使いの……」

 

「”シン”だ。覚えておいてくれ」

 

 総合順位:”5位”

 それが今回の結果の全てだ。

 こうして俺のNWO第1回イベントは終わった。

 

 あーあ、負けちまったかぁ……

 

 

 

***

 

 

 

「”ミィ”、”ミザリー”。せっかく我儘聞いてもらったのに、最後の最後で負けちまったよ。面目ない」

 

 すると、真紅の衣に身を包んだミィは、

 

「いいよいいよー。リプレイ見たけど、あのペインって人、なんか一人だけ格が違うっていうかさぁ。むしろ、よく挑もうと思ったなぁって感心するよ」

 

 宿屋の一室、馴染みしかしないせいか”カリスマ(笑)の仮面”を取っ払ってすっかりリラックスした様子だ。

 

「まあ、リアルじゃできない強者と()り合いたいが為に始めたゲームだしな」

 

 するとミザリーはクスクスと笑い、

 

「”俺より強い奴に会いに行く”ですか? シンくんもしっかり男の子してますね♪」

 

「漢なら一度は憧れる世界最強ってやつだよ」

 

 どうでもいいけど、ミザリーってなんでちょっとした仕草でもエロス感じるんだろな?

 ミィは素だとめっちゃ可愛い感じだけど。今もイベント終わって一安心したのか順調に垂れミィになってるし。

 ああ、言うの忘れてた。

 

「ミィも4位、ミザリーも10位入賞おめでとう」

 

「ありがとー」

 

「ふふっ。ありがとうございます♡」

 

 

 

 俺とミィとミザリーの付き合いはそれなりに長い。

 ミィとは彼女が初めてログインした時からの付き合いだし、ミザリーに至ってはリアルで知ってる仲だ。

 ぶっちゃけ大学で同じゼミ取ってるし。なんなら、授業もいくつか同じだ。リアルでも滅茶苦茶美人だぞ?

 

 ついでに言っておくと、ミザリーはミィとリアルでも顔見知り……というか、ミザリーがやってるバイトの家庭教師(かてきょー)の相手方ミィらしい。

 ゲーム始めた理由も、ミィに誘われたからだそうだ。リアルでも面倒見のいいミザリーらしい話だが。

 

(ミィとフレンド登録してしばらくしたらミザリー連れてきた時は驚いたぜ)

 

 いや、だって週に1回以上の割合で見てる顔とVR世界でご対面だぞ?

 

「ところで、今日までイベント参加を目標に行動したけど明日からどうしよっか? とりたてて直ぐにやりたいクエストとかはないけど」

 

 とミィ。

 

「俺は鍛え直しかな? 特にペインとの戦いで、自分に足らない物見えてきたし」

 

 それにやっぱ負けて悔しいものは悔しい。

 

「私はミィと一緒に行動しますね♪」

 

 と保護者ミザリーさん。

 

「ミザリー、ありがとぉ♡」

 

「いいんですよ♪」

 

 そうミザリーに抱きつくミィ。実はミィ、結構甘えん坊だからな。

 どうでも良いが、そこはかと漂う百合の香りがなんか尊い。

 いや、ミィは知らんけどミザリーは明らかの”そっちの趣味”は無いのは知ってるけど。

 それにしても、

 

(どこかに割の良いクエストでも落ちてないもんかねぇ)

 

 そう俺は、愛剣”()()()プロトグラム”を見やる。

 元ネタは間違いなく、「オーディンの槍の一撃で剣を折られ、その破片から再構築された」魔剣グラムだろう。

 おそらく、集合分散構造……刀身が分裂し、散弾のように飛んでいくのはそこらへんの伝承からだと思う。。

 そして”プロト”と付いてる以上、多分、この剣はまだ「未完成」なんだろう。

 

(実際、一度は”進化”したわけだし)

 

 プロトグラムはユニーク装備らしく”破壊不可”属性が付与されてるが、それとは別条件で”自己進化”の機能があるらしい。

 最初は、プロトグラムはただの”崩剣”……分裂した刀身を射出/誘導するだけの武器だったが、今は

 

(魔法付与が追加されたからなあ)

 

 そう、崩剣から”魔崩剣”に進化したんだ。今のプロトグラムは条件や制限はあるが、1発だけ魔法を込めることができる。

 今回、ミィの代名詞ともいえる”炎帝”を装填していたんだ。

 まさにそれが切り札だったんだが……

 

(結局、それもペインには通じなかった)

 

 更に言えば、進化条件もよくわからないままだ。

 

(おそらく、使用者のレベルや倒した数とかが関係してると思うけど)

 

 なんにせよ、俺も愛剣もまだまだ未熟って事だろうさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




基本、シンがドラグとカスミを倒して、順位が5位に繰り上がったって感じです。

第1回イベント順位
1位:ペイン
2位:ドレッド
3位:メイプル
4位:ミィ
5位:シン
6位:ドラグ
7位:カスミ
8位:マルクス
9位:クロム
10位:ミザリー

もし、シンがペインに倒されなかったらミィと順位が入れ替わっていたかも?

需要があれば次回からちょっと捏造過去の出会い篇とか書いてみようかな~と。
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