シン・ザ・ソードマスターと呼ばれるまで戦ってみますかね ~炎帝ノ国の魔崩剣使い~   作:炎帝ノ国を箱推しします

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新キャラ(?)登場なので、初投稿です。
何とか話数二桁に到達しました。





第10話:片手剣使いと女僧侶(?)

 

 

 

「……まさかと思うが、美沙里か?」

 

「はいっ♪ (シン)くんの”ミザリー(・・・・)”ですよぉ♡」

 

 よく言うぜ。

 

「誰が俺のだよ。お前は誰のモンにもならんだろーが」

 

 例え、どんなに体を重ねてもな。

 

「えっ? えっ?」

 

 俺とNWOの中で思わぬエンカウントをした顔見知りの間をキョロキョロさせてるミィに、

 

「友人……でいいんだよな? リアルの」

 

 

 

***

 

 

 

 場所を噴水広場から、ミィとよく一緒にいくカフェに変えると、

 

「まさか、ミィがみさ……ミザリーのかてきょーの教え子だったとわねぇ。親戚だっけ?」

 

 そら、教え子がNWOやってるってのは聞いたけど、まさかピンポイントで引き当てるとは、普通、思わねぇじゃん?

 

「私もびっくりよ。みや……ミィちゃんから”一緒に冒険してる頼りになる剣士くん”の話は聞いてたし、なんとなくシンくんっぽいなぁとは思ってたけど、本当に本人だとは思わなかったわ♪」

 

 広いNWOだというのに、世の中狭いもんだ。

 

「えっとつまり、先生……じゃなかった先生は、シンの同じ大学で、」

 

 俺はミィに頷き、

 

「ゼミ仲間さ」

 

 突き詰めてしまえば、それだけの関係なんだよなぁ。

 肉体関係はあってもほぼ美沙里(コイツ)のこと知らんし。別に隠してるって感じはしないが、あんまり自分語りするタイプでもないんだよ。

 俺も深く聞く気はないからなあ。

 それにしても、

 

「リアルのまんまだな? 髪の色がちょっと薄くて、瞳の色が違うくらいか?」

 

 いや、こいつの顔を知ってる奴なら、ほぼ1発でわかるレベルだぞ? シンプルな初期装備のせいで、ほぼ印象がリアルと変わらん。

 そして相変わらず美人で、乳と尻が立派だ。

 

「シンくんも人の事言えないと思うわよ? 髪を茶色にして後ろを伸ばしたくらい?」

 

 うっ、いやその通りなんだが。

 

「いやだって、凝ったキャラメイクすんの面倒だったし」

 

 それに大きく外見いじろうとすると、ちょっとした課金が必要だったしなぁ。

 俺は面白けりゃそれなりに課金するが、その判断ができるまで金は払わないタイプだ。

 

「ところで、ミザリーはNWOはともかく、ゲーム、MMOとか初心者なのか?」

 

「高校くらいまでは、VR含めてそれなりにやってたわよ? VR-MMOも出始めの頃にちょこっと」

 

 あー、それなら……

 

「とりあえず、しばらくレベリングに付き合うとかで良いのか?」

 

 NWOは別にパワーレベリング禁止って訳じゃないし。

 

「うん♪ でも、その前にお買い物かな? 装備整えたいし」

 

「所持金とか大丈夫か?」

 

 いや、NWOの配布初期資金って、装備の相場から考えると安いし。

 

「心配ご無用♪ もうちゃ~んと課金しました。最初は、渋沢栄一さんのカルテットくらいで間に合うでしょ?」

 

 初心者限定のお得パック狙いか。いや、俺も買ったけどさ。

 

「うにゅ~。大学生はお金持ち」

 

 なんか地味に拗ねてるミィだが、

 

「いんや。俺たちなんてまだまだだぜ? 社会人の廃課金主義者なんざ、1回でダース単位の渋沢栄一を団体旅行させるのも珍しくないし」

 

 俺も5万ほどつぎ込んだが、これでも全体から見れば微課金勢だ。

 廃課金、マジヤバイ奴多いしな。噂じゃもう3桁万突っ込んだのがいるらしい。

 というか、金をそこまでかけなくても創意工夫やらプレイヤースキルやビルドで、それなりに強く慣れるのがNWOの良い所だと思うぞ?

 

 

 

***

 

 

 

 という訳で、俺はミィとミザリーを連れてショップに来たんだが……

 

「じゃーん♪ どう? どう?」

 

「女僧侶、いや回復術師(ヒーラー)か?」

 

 白を基調とした綺麗系のドレスローブは、見るからにそっち系だ。

 デザインの系統から言うと、FFよりどちらかと言えばDQ寄りかな?

 

 一応、言っておくがNWOにはジョブという概念はなく、あくまで装備依存だ。

 なので、便宜上魔法使いとは言っているが、魔導士やそれに属する職があるわけじゃない。

 そのせいで装備から言うなら”短杖使い”や”長杖使い”と呼ぶべきかもしれないが、魔法をメインに使うならやはり魔法使いの方がしっくりくる。

 実際、NWOには棍やフレイルのような物理攻撃特化の打撃系ポールウェポンも設定されてるから、それらと区別する上でもそっちのほうが良いだろう。

 

「うん。一通り調べたけど、回復魔法特化の魔法使いってNWOでは少数派みたいだから、そっちの路線にしようかなって。潜在的に需要ありそうなんだよね」

 

 少数派ってのも無理はない。

 NWOにおいて魔法っていうのは、分類を問わず使えばそれだけ経験値が入るもんだ。

 だが、回復魔法+味方の回復より攻撃魔法+モンスター撃破の方が一般的に獲得経験値が多く、レベリングしやすい。

 無論、一概には言えないし、例外的な事例は多い。例えば、対象とのレベル差がある場合、回復魔法の方が経験値増加率が高い。

 例えば、、自分がレベル10でレベル15のモンスターを魔法で倒した時より、レベル15の味方プレイヤーを回復した方が入る経験値が大きい。

 しかし、同じパーティーでのレベル差より、対峙するモンスターの方がレベル差が出やすく、また、味方を回復する機会よりモンスターとのエンカウント数の方が普通にプレイしてれば当然のように多くなるので、結果的に攻撃魔法を習得する方が効率よく経験値稼ぎができるってことになる。

 

(あえて、王道を外れるってのは、何というか美沙里らしいと言えば、らしいな)

 

 ソロプレイでヒーラーはちと厳しいが、パーティープレイ前提なら全然アリだろう。

 

「良いんじゃないか? けっこう似合ってるし」

 

「ありがと♡」

 

「だが、攻撃魔法もちゃんととっとけよ? 攻撃手段が0ってのは、流石に厳しい」

 

 護身手段が皆無なのは、NWOじゃ正直キツイ。

 襲ってくるのはモンスターだけって訳じゃねーし。

 

「ええ。わかったわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




という訳で、美沙里改めミザリー登場回でした。
マルクスの登場はもうちょい先になりそうです。
ちょっと三人でプレイして、ちょっとオリチャートかな?

何とか10話に到達しました。
果たして、どこまで続けられるか。

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