シン・ザ・ソードマスターと呼ばれるまで戦ってみますかね ~炎帝ノ国の魔崩剣使い~   作:炎帝ノ国を箱推しします

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フレデリカが可愛いので初投稿です。


第29話:片手剣使いとパワーレベリング(3人目)

 

 

 

 さて、(フレデリカにとり)難敵到来だ。

 

「げっ……でっかいハチかぁ~。AGI高そう」

 

 げんなりした様子のフレデリカだ。

 まあ、魔法を素早くて動く相手に当てるのは、照準(エイム)から発動までのタイムラグや術式ごとに異なる弾速などのため意外と難しい。

 

「まあ、任せろ」

 

 俺はクナイを投擲し、フォレストクインビーの”片翅だけ”を削ぎ落す。

 フォレストクインビーはバランスを崩してそのまま落下、その衝撃で多少はHPが減るが直ぐにポリゴンに変わることはない。

 

(これ、ミィもミザリーのレベリングでもやったなぁ~)

 

 なんだか少し懐かしい気分になってくる。

 イズやクロムは出会ったときには既にパワーレベリングせにゃならんほどの初心者って訳じゃなかったから、採取クエストこなしながらの通常レベリングで十分だったし。

 

「ほれ。仕留めちまえ」

 

「やっるうっ♪」

 

 火魔法で仕留めるフレデリカ。

 虫系モンスターは、火系に弱い物が多い。

 そして、不意に耳に届く盛大な羽音……

 

(うげっ……このタイミングで来るか?)

 

 初心者向けの狩場である西の森だが、時折、イレギュラーが発生する。

 そう、ずぶの初心者だったら成す術もなくデスってしまうモンスターの発生だ。

 ”奴ら”は群れで飛んでくる。

 

 俺は落ちてる【フォレストクインビーの指輪】を拾い、

 

「フレデリカ、その指輪を今すぐ装着しとけっ!」

 

 それをフレデリカに投げる。

 それにしても一発で指輪をドロップするなんてリアルラックの高い奴だな~。正直、羨ましいぞ。

 

「えっ? えっ?」

 

 躊躇いながら指輪をキャッチするフレデリカに、

 

「面倒臭い空飛ぶ爆薬が、編隊組んで飛んできやがった!」

 

 既にはっきりと見える”爆発テントウ”の群れ。

 あいつら、集団で自爆特攻かけてくるから、張り付かれるとマジに厄介だ。

 俺は【クイックチェンジ】で出現させたクナイを左手で、右手に間合いの長い鞭剣(ウルミ)を握り、

 

「フレデリカ! あのクソデカテントウ共がなるべく密集してる場所へ、MPが続く限りファイアボールを撃って撃って撃ちまくれ! 上手くすれば誘爆を狙える!」

 

「わ、わかった!」

 

 さーて、どうやら本日の山場を迎えたらしいな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*****************************

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後、何とか爆発テントウの群れを捌き切った。

 あの虫、さっきも言った通り密集編隊で飛んできて飽和攻撃仕掛けてくる面倒な性質があるのだが、実はその密集自爆突撃こそが諸刃の剣で、テントウを倒すと爆発するのだが、その爆発は周囲を巻き込み、連鎖爆発……誘爆を発生させられるのだ。

 これをいかに上手く起こすかが、爆発テントウを群れごと殲滅するコツだったりする。

 ついでに言えば、中身が爆薬なだけあって火炎攻撃は特効だったりする。

 

(こんど、爆薬でも仕込んだクナイとか作ってみるかね~)

 

 いや、他にもアイデアとかあるんだけどな。

 

「んー、そろそろ街へ戻るか?」

 

 疲れた……というか少し煤けた、あるいは焦げた印象のあるフレデリカに問いかける。

 

「だねー。半日もせずにこれだけレベルが上がれば、上出来でしょう」

 

 でも、驚いたことにフレデリカの目は死んでない。いや、むしろ爛々と輝いているようだ。

 

 時はリアルでもゲーム内でも夕方。

 出会ってから数時間、フレデリカはレベル20近くになっていた。

 ボスとかの大物ではなく安全マージンとった上で雑魚敵を蹴散らしてこれなら、確かにそう悪くはない。

 

「シン、まだわたし達ってフレンド登録してなかったよね?」

 

「そういえばそうだな」

 

「しない?」

 

「いいぞ」

 

 そして、俺も思い出したことがある。

 

「フレデリカ、街に戻って換金アイテムはNPCショップに投げるとして、MPポーションとか消耗品の補充はどうすんだ?」

 

「えっ? NPCショップ以外の入手法ってあるの? モンスタードロップでポーション狙いは運が絡みすぎるかなーと」

 

 いや、それは俺もお勧めせんな。

 一部のモンスターがポーション類をドロップするのは確認されてるが、確率はあまりよろしくない。

 

「いや、フレンド登録してるプレイヤーが鍛冶系のショップ開いてるから、そこを紹介しようかと思ってな。スクロールとかは手に入らないが、消耗した道具の耐久値回復(メンテナンス)とかカスタマイズはできるぞ? あと調合もできるから、ポーションも手に入る」

 

「えっ? いいの?」

 

「ああ。NPCショップのより値段は張るが、品質は保証する。多分、そろそろログインしてくるはずだ」

 

 俺も今回の戦闘で色々と考える事があった。

 というか、ウルミの特性考えてちょっとカスタム、あるいはオーダーしようかと考えている。

 

「それじゃあ紹介、お願いしちゃおっかにゃぁ~♪」

 

「わかった。案内しよう。ところでフレデリカ、なんか【メイスの心得】以外にスキル取れたか?」

 

「にゅふふふ♪ 目新しいのは【メイスの心得】くらいなんだけど、【スタッフの心得】とか魔法全般の熟練度上がったよ~。特に火系は”炎弾”撃てるようになったわ♪」

 

「そいつは何より」

 

 まあ、虫に弱点の火系魔法を撃ちまくってから、当然と言えば当然か。

 

「シンの方はどうだった?」

 

「俺か? スキル二つ取れたな」

 

 [SKILL]

【カウンター】

効果:ダメージを受けた際、その攻撃の威力を次の自分の攻撃に乗せる。パッシブスキル

獲得条件:ダメージを受けてからの即時反撃を一定以上繰り返す

 

 [SKILL]

【パリィ】

効果:相手の攻撃を逸らす、弾く防御行動をした場合、体勢を崩すボーナス効果が一定の割合で発生する。パッシブスキル

獲得条件:一定数の弾く、逸らす行為を行う

 

 どっちも純然たる格闘系スキルだな。

 常時発動可能なパッシブスキルなのが地味に助かる。

 

「んじゃあ、とりあえず帰るか」

 

「んっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




メイプルが「パラライズ・シャウト」で群れごと一網打尽にした”爆発テントウ”ですが、正攻法で戦うと意外と面倒じゃないのかなーと。

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