シン・ザ・ソードマスターと呼ばれるまで戦ってみますかね ~炎帝ノ国の魔崩剣使い~ 作:炎帝ノ国を箱推しします
そして、再び原作キャラ(♂)が登場です。
「何というか、怖いというよりむしろ幻想的ね?」
フレデリカだよ~。
シンとやってきたのは”北の森”にある墓地エリア。
ホラーエリアっていうより、洋風の……そう、ネズミの国のホーンテッドマンシ○ンとかに近いノリかな?
ホラー自体は別に苦手でも得意でもないけど、「突然出てきてびっくりさせる系」があんまり好きじゃない私としては、こういう路線は好ましい。
なんか、怖さより綺麗って感じ。
確かにゾンビとかもいるけど、なんかあっちでまとまってダンスとかしてるし……あれ? この絵面、どこかで見たことあるような?
「ヲイヲイ。夜の墓場でデートかよ? まあ、シチュエーション的にはありっちゃありなんだろうが」
ってエンカウントして声をかけてくる何というか、ニンジャ? アサシン?
そんな感じの浅黒い肌にツンツンヘアーの男の人。
「そこまで色気があるもんじゃないんだが……」
むっ、そう言われるとなんか面白くないなー。
わたしは、シンの腕にギュッと抱きついて、
「きゃー、こわーい」
「あー、デートじゃないのはわかったわ」
「あざとい」
浅黒い人はともかく、シン酷くない?
「そっちは一人ってことは……【超加速】のクエストか?」
「なるほど。ってことは、そっちもか」
シンが頷くと浅黒い人は親指である方向を指差して、
「”例の小屋”はあっちだぜ? 情報通り地下室もあった。ただし、AGIが足りてなきゃ地下室自体に入れないっぽいな」
ふむふむ。
イベント発生条件があると。
「情報、感謝。えっと……」
「”ドレッド”だ。まあ、見ての通り短剣使いだな」
「シンだ。片手剣使いだ」
「フレデリカで~す♪ 見ての通り魔法使いよ」
ここは負けじと自己主張しておこう。
すると浅黒い人改めドレッドは、シンをまじまじと見て、
「お前さん、もしかして”
うわっ。
ドレッド、わたしがシンと初対面の時、あえてオミットした情報をモロに言っちゃったわ。
シンはそれを聞くなり、眉間のあたりをトントンと叩いて、
「二つほど聞きたいことがある。一つは”自由騎士”なんてふざけた呼び名、どこまで広がってんだ? 二つ、誰が女
***
シンだ。
俺はついさっきエンカウントしたばかりのアサシン風のプレイヤー、”ドレッド”から中々に衝撃的な発言を受けた。
俺が想定していたより、ずっと”自由騎士”の呼び名が広がってる可能性があるという事。
もう一つは、
「誰が女誑しだ。誰が」
こちとら誑せるほど女性プレイヤーに知り合いはいねぇっての。
「いや、実際に女連れで墓場に来てるの、こうして目の前で見てるしな」
くっ……ドレッド、意外と切れ味のいい返しを。
「言っておくが、俺の女性プレイヤーでフレンド登録したのは、」
フレデリカの頭を軽く撫でながら、
「コイツでまだ四人目だ。流石に誑し呼ばわりは心外だぜ?」
ミィ、ミザリー、イズ、そしてフレデリカだ。
ところで、なんでフレデリカは、頭撫でられながら「むふー♪」と満足気というかドヤ顔なんだ?
てっきり、「鬱陶しい」とか手を跳ね除けられると思ったんだが。
「まあ、確かに多いとは言わんが……」
とりあえず、解っていただけたのならそれで良いか。
それはそうとして、
「ところで、スキルは取れたのか?」
「まあな。早速、試してみたくはあるんだが……」
ドレッドは、短剣の柄に手をかけようとしたが、
「やめだ。今、お前とやるのは得策じゃない。勘、だがな」
と手を止める。
なるほど。勘が鋭いタイプか。
「確かに
ドレッドを見据えながら視界の端にフレデリカ。
「ちげぇねぇや。今夜は【超加速】を手に入れただけで満足しておくか」
「俺も気分じゃないし、そうしてくれると助かる。それとドレッド……お前、かなりの強者だろ?」
「……さあな」
「どうせ死合うなら、もっと別の機会がいいな」
だって勿体無いだろ?
どうせなら、万全な状態で派手にやりたい。
すると、ドレッドは”ヒュ~イ♪”と上機嫌に口笛を吹いて、
「嬉しい誤算だぜ。お前ってただの女誑しじゃなくて、存外に”
バトルジャンキーとでも言いたいらしいな。
正解だが。
「否定も肯定もせんよ。その結論に至ったのも勘か?」
するとドレッドは自分の胸を親指で差し、
「
***
その後、何事もなくドレッドは闇夜に消えていった。
それにしても、
「食えない奴……ああいうの”
「ドレッドだっけ? シンがそう思うほど強かったの?」
不思議そうに聞いてくるフレデリカに、俺は頷いた。
「ああ。ドレッドは間違いなく強者だよ。今殺り合ったら、勝率は良いとこ五分かそれ以下だろうな」
それこそ、これも俺の勘だけどな。
まあ、いずれにせよ……
「楽しみは増えたかな?」
という訳で、早くもドレッド登場ですね~。
原作でドレッドはサリーに【超加速】のクエストを教えていましたが、その前日譚的なエピソードであり、この世界ではここでフレデリカとドレッドが初体面となります。
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