「えっ、寝台特急「鳥海」のA寝台で男性の死体が発見された。」
「ああ、被害者は東京の人間だそうで。」
「おう、それで身元は。」
と、菅原は高杉に言った。
「うん、被害者は東京在住の真鍋 篤弘さん26歳だ。」
「それで、死因は。」
「ああ、高崎の公安の話だと死因は缶ビールに有機化合物が混入されていたそうだ。」
「有機化合物だって。」
「ああ、そうだ。」
「でも、何で毒殺されなきゃならなかったんですかね。」
「今回三陸で起きた溺死、そして第2の殺人は寝台特急で起きた。」
「今回の事件は、犯行の手口が違いますね。」
「つまり、犯人は東京から岩手と青森を結んで犯行が行われていた。」
「行きは新幹線に乗って釜石へ行って、次の日に青森へ行き、帰りは寝台特急「鳥海」に乗って東京へ帰京した。」
「なるほど、それも考えられるな。」
「ええ。」
「しかしねぇ、どうやって東京から三陸と青森へ行ったかだ。」
「でも、列車で行ったって事は新幹線と特急に乗り次ぐんでしょ。」
「ああそうだよ、とにかく真鍋の身辺調査してくれ。」
「わかりました。」
と、高山と小海は早速調査に乗り出した。
「ええ、彼は事件当日札幌へ出張へ行っていたんです。」
「出張ですか。」
「ええ、札幌ですか。」
「ええ、一昨日に上野から寝台特急「北斗星」に乗って札幌へ行ったと言っているんです。」
「なるほど。」
と。高山はメモをした。
「何、一昨日に北海道へ行っていた。」
「はい、真鍋は上野から札幌へは寝台特急「北斗星」に乗って行ったと言っているんです。」
「ほう、夜行に乗って札幌か。」
「はい。」
「それで、足取りは掴んだのか。」
「はい。」
真鍋の足取り
上野16時50分発 寝台特急「北斗星1号」に乗車
札幌8時53分着 下車
札幌11時46分発 特急「北斗12号」に乗車
函館15時24分着 下車
函館15時32分発 特急「はつかり26号」に乗車
青森17時26分着 下車
青森17時35分発 寝台特急「鳥海」に乗車
死亡推定時刻17分 象潟から新津辺り
「ああ、確かに新津辺りで死亡したのは確かだな。」
「ええ。」
と、小海は言った。
「とにかく、事件の関係者を徹底的に調べないとね。」
「ええ。」
「犯人はどうやって、殺害して途中下車したって事も考えられますね。」
「ええ。」
「その、方法も考えて見るか。」
「はい。」
特捜班は、その線で捜査をすることにした。
「東京から新幹線に乗って、盛岡から青森へは特急に乗って、そこから上野行の寝台特急に乗ることが出来るのだろうか。」
と、高山は謎を解いてみることにした。
犯人は、犯行は可能なのか?