「あっ帰りなにか食べていきません?」
喜多は練習が終わるとそう言う
「いいな、なににする?」
リョウは乗り気なようだ
「……ちゃんとお金はあるんだよね?」
虹夏はジト目でリョウを見る
「……」
リョウは目を逸らす
「じゃあそいつの給料から引いとくから安心して行ってきな?」
後ろから星歌が言う
「職権乱用では?」
リョウは苦しい言い訳をする
「そもそも奢ってもらおうとするなクズ」
星歌は言い訳をばっさりと切り捨てた
「いらっしゃいませ、何名様でしょうか?」
「4名です」
「では、こちらの席にどうぞ」
「まぁ近場ってことで餃子の○将になりましたね」
喜多がボヤくように言う
「や、やっぱり喜多ちゃんは餃子が好きなんですか?」
ひとりはあっ……やっぱりって顔をしながら震え声で言う
「別にそこまで好きではないんだけど……大丈夫!?ひとりちゃん!?」
ひとりが人の形を保てず溶けかけてるのをみて喜多はひとりをなんとかしようとする。
「お腹すいた早く注文しよう」
「天津炒飯あんだく京風ダレ、餃子両面焼き」
相変わらずリョウは面倒な注文をする
「私は餃子と王将ラーメンをください」
虹夏はメニューをみてすぐに決める
「私はにんにくなし餃子と普通の餃子で」
喜多は餃子の食べ比べをするようだ
「あっ……唐揚定食で」
ひとりはやはり唐揚げが食べたいようだ
「おまたせしました!」
「「「「いただきます」」」」
「ぼっち、この店で餃子を頼まないとは……なかなかやるな」
リョウはニヒルな顔で言う
「そ、そうですか……あっ、リョウさんは珍しい注文でしたね……」
ひとりは両面焼きされて餃子を見て驚く
「流石リョウ先輩!他の人とは違いますね!」
喜多は笑顔で言う
「ふっ……そうだろう」
リョウは嬉しそうに言う
「ぼっちちゃん、喜多ちゃん、リョウに憧れるのはやめたほうがいいよ!」
虹夏はツッコむ
「それじゃだめなバンドマンになっちゃうよ!」
「悪いのもカッコいいですね!」
「あっ……それなら私も……」
「そうだ、2人共こちら側に来い」
リョウは手招きをする
「おーい2人共帰ってこーい」
「そういえば喜多ちゃん、食べ比べしてどうだった?」
虹夏は喜多に聞く
「そうですね〜にんにくなし餃子は凄く生姜が利いてて食べやすいです!」
「それで……普通の方はやっぱり普通に美味しいですね!」
喜多は少し考えて答える
「にんにくなしの方は良さが分かったけど普通の方はよくわからないね……」
「難しいですよね~」
「「「「ごちそうさまでした」」」」
「み、みなさんまた明日……」
ひとりは改札に歩いていった
江ノ島に行ったんですが、しらす丼の話を……
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