異世界は仮面ライダーとウイルス兵器召喚の力とともに。 作:ウルトラマングレート
愛華は部屋で下着姿になり、ベッドで一晩眠る。
そして、朝になり、愛華は起き上がり、胸元の谷間がちょっと強調されたような服と太もも辺りまでの短さのスカートを着用した。
愛華「スマホと身分証明のギルドカードはちゃんとポケットにある。」
愛華は部屋を出て、別の部屋から出て来たエルゼやリンゼ、ユミナ、八重の4人とついでに琥珀。
ユミナ「愛華さん!!」
エルゼ「おはようございます!!」
愛華「おはよう!!」
八重「おはようでござる!!」
リンゼ「おはようございます!!」
琥珀「愛華殿 おはようである。」
ユミナに抱かれた琥珀も挨拶する。
愛華「とりあえず仮面の鎧に関してある程度言わないといけないね。」
ユミナ「はい!でも冬夜さんが部屋から出てこないといけないのでは?」
愛華「出てくるまで、適当なテーブルに座ろうよ。話はそれからだよ。」
エルゼ「ですね。」
一行は人冬夜の分を確保したテーブルに座り、
リンゼ「それで愛華さん ある程度でもいいので聞かせて頂けますか?」
愛華「うん。まず鎧を解除する前に変わっていた姿の名は仮面ライダーディケイドって言うの。」
エルゼ「仮面ライダー・・・」
八重「ディケイド・・・でござるか?」
愛華「うん。それにある能力に有し、世界そのものに関係した異名があるけど、物騒だから出来れば言いたくないの。」
ユミナ「変わっていた本人のあなたがそんなに言うほどの世界そのものに関する危険な異名なんですか?」
愛華「うん・・・。いくつかはあるから。」
リンゼ「ええェェ・・・・・・。」
八重「なんと・・・。」
エルゼ「それで、そのディケイドはまた姿変わっていたじゃないですか。」
愛華「ディケイドは、腰のベルトにカードを装填する事で、歴代の仮面ライダー達に変身できて、ライダーの各形態、能力、武器、必殺技を使う事が出来るの。」
琥珀「おお!!」
ユミナ「カードって、手札ですよね?」
愛華「まぁそうとも言うかな。」
八重「その手札を出すことは出来るでござるか?」
愛華「一目につくから、少し場所移動していい?でも、宿内のだけど・・・」
エルゼ「はい・・・。」
愛華達は宿内の一目のつかない場所へ移動する。
リンゼ「確かに一目につかない場所です・・・。」
ユミナ「ここでなら見せられますか?」
愛華「うん。」
愛華は目の前に画面表示して、手で操作する。自分と冬夜以外には画面は認識できない。
エルゼ(一体 手で何をやってるの?)
腰にベルトとライドブッカーが自動装着された。
リンゼ「腰にあのベルトが!?」
八重「面妖な!?」
愛華はブッカーを開いて、カードを1枚ずつ取り出し、
愛華「1枚ずつ見ていってくれるかな。特定の数枚は除くけど。」
床に置いていく。
クウガから昭和15人と平成の数枚を除外して、ビルドまで。
リンゼ「あの時の姿ですね。」
リンゼがカブトのカードを手に取った。
八重「そうでござる・・・これはあの時の仮面ライダーでござるぞ・・・。仮面の半分ぶつみたいのは?」
愛華「それはダブル。二人で一人の仮面ライダーなの。」
ユミナ「二人で一人ですか?」
愛華「ええ。変身中は二人の声が会話する感じかな。」
リンゼ「声が二つ聞こえる・・・。」
エルゼはウィザードのカードを取った。
エルゼ「仮面が赤い宝石の者がいるわ・・・。」
愛華「ウィザード・・・魔法で戦うの。」
リンゼ「魔法使いですか!?」
愛華「うん。」
エルゼ「なるほど・・・リンゼは魔法で戦うから。共感を持ってきたのね。」
愛華「指輪の魔法使いだけど・・・。」
ユミナ「指輪の魔法使い・・・。」
琥珀「興味深い・・・。」
愛華「でも、どこで手に入れた力かは、今は事情があってうまく言う事が出来ないの。」
リンゼ「はい。いつか言う時が来たら愛華さんからお願いします。」
エルゼ「私達は気長に待っていますから。」
愛華「じゃあ カードはしまうね。」
愛華はカードをブッカーへ収納する。
愛華「もし、変身して戦う時は呼び分けをお願いしたいの。」
エルゼ「呼び分けですか?」
愛華「そう。変身中はディケイドと呼ぶ事。」
ユミナ「はい。」
リンゼ「分かりました。」
エルゼ「大丈夫です!」
八重「分かったでござる。」
琥珀「かしこまった。」
エルゼ「そういえばですけど、愛華さん あなた 胸元が若干強調されてません?」
ユミナ「た、確かに・・・色気も持ってるってアピールしているようなもんです・・・。谷間があるくらい胸大きいですし・・・。」
愛華「私は自分から志願してこの胸元が若干強調した服にしたんだもの。エルゼちゃんもユミナちゃんも成長期でこれからでしょ?」
エルゼ「はい・・・こ、これから・・・。これからです・・・。」
ユミナ「ええ・・・これからです。これからなんです・・・。」
ユミナはオーラ的な何かを出す。
愛華(ユミナちゃんからオーラ的な何かが・・・特にエルゼちゃん 胸の事でコンプレックスかな・・・。)
愛華は画面操作にて、ベルトとブッカーを戻す。
それから、冬夜も目覚めて、メンバーはランクによる依頼をこなしていた。
ある時、冬夜達はテーブルでくつろぐ。
ユミナ「エルゼさんとリンゼさんは「体調が悪い」ので今日のギルドのお仕事はお休みしたいそうです」
愛華「えっ!?」
冬夜「そうなんだ 大丈夫かな あ【リカバリー】で治せるか試してみようか?」
ユミナ「いえ・・・ええと状態異常ではないので治せないのではないかなと むしろ正常だからこその痛みと言うか・・・」
八重「まあ今日はみんなでお休みにするでござるか」
冬夜「・・・?」
愛華「まァ二人が言うなら休みにするかな。」
冬夜(あ 「体調が悪いって ああー・・・)
それから、冬夜と愛華はボードに張られている仕事依頼書を見ていた。
冬夜「愛華さん 女の子っていろいろと大変なんですね・・・。」
愛華「うん。そういうもんだよ・・・。」
冬夜は愛華の胸元の強調する服の為、豊満な谷間がつい目に入ってしまって、わずかだが顔を背ける。
冬夜(目のやり場に困るかも・・・。)
すると、外側が騒がしい。
冬夜「なんだか外側が騒がしいですね。」
愛華「どうしたんだろ とりあえず見てこよう。」
冬夜「はい。」
二人はその現場へ向かうと、
愛華(ああ・・・なるほど。)
冬夜(酔っ払いが暴れてるだけか)
愛華「何やってんだか・・・。」
冬夜「ええ。馬鹿馬鹿しくて迷惑ですし、よそでやればいいのに」
男「誰だ!いまふざけたこと抜かしたヤツは!!」
冬夜と愛華からみんなどく。
冬夜「やばっ 聞こえてた」
愛華「そりゃあね・・・。」
男「お前ら二人か!!俺達をバカと言ったか!?」
愛華「何を言ってるんですか・・・。」
冬夜「馬鹿馬鹿しいって言っただけでお2人を馬鹿とは・・・・・・」
男「てめェ・・・最近ギルドに入った女を何人も侍らしていい気になってる小僧だな?」
男「隣が新しい女か!?」
男「前々からイラついてんだ なんだおいモテ自慢か? 俺らをバカにしてんのか あァ!?」
男「おう色男 冒険者ってのはなあ命懸けで戦ってるんだよ 子供の遊び場じゃねえんだ ガキが生意気にギルドなんかに来るんじゃねェ!」
愛華「ギルドはあなた達の許可でもないと私達は来ちゃいけない場所ですか。それに生意気って偉ぶっていませんからね?」
冬夜「よーく分かったよ・・・酔っぱらって剣を抜き暴れるのが大人って訳か。」
男「てめェ・・・・・・嬢ちゃんもかよ。」
男「良い度胸してんじゃねェか 覚悟はできてんだろうな?」
愛華「冬夜くん・・・。」
冬夜「愛華さんは下がっててください。僕一人で十分です。今の状況で変身する訳にはいかないでしょ?」
愛華「うん。」
愛華はちょっとだけ下がる。
男「フン。嬢ちゃんは後でたっぷり可愛がるぜ!!色気あるような服だしよ!!」
男が殴りかかってくるが、冬夜は見事に避けて、足を引っかけて倒す。
冬夜「お できた 八重に教わっておいてよかったな」
もう一人は剣で斬りかかってきたが、冬夜は【スリップ】で滑らせて転倒させた。
そして、拾って【モデリング】にて、刀身を折り曲げた。
さっきの男が振りかかる。
冬夜は避けて、足を引っかけて倒す。
男「くっ くそっ!覚えてやがれ!」
男二人は逃げた。
愛華「冬夜くん お見事じゃない。」
冬夜「そうですか?」
男性「おい あんた大丈夫かい?」
冬夜「ああ 大丈夫です ケガとかないんで」
男性「いやそうじゃなくて・・・あいつら『鋼の牙』と『毒蛇』の奴らだろ?仲間連れて仕返しに来るんじゃないかと思ってさ」
冬夜「『鋼の牙』?『毒蛇』?」
愛華「何ですか それは?」
男性「知らないのかい?どっちもこの界隈じゃ有名な冒険者パーティだよ ほぼ青ランクで固められたパーティだ」
愛華「青ですか・・・。」
冬夜(青ランクか・・・ギルドランクは愛華さんを含めて僕ら緑だから どちらも僕らより上のランクのパーティということになるな そんなに強い風にも見えなかったけど)「まァ まさか仕返しとかそこまで向こうもヒマじゃないでしょう 冒険者同士の諍いなんて日常茶飯事だし 別にひどいケガさせたわけじゃないし ねっ 愛華さん。」
愛華「そうそう。」
そして、また森であの男達に出くわす。
男「よお 昨日は世話になったな」
八重「一体何をしたでござるか 冬夜殿 愛華殿」
冬夜「いや なにもしてない・・・わけじゃないけどなんだこれ?」
愛華「証人として言わせてもらうけど、あれは正当防衛だから。」
ユミナ「証人の愛華さんが言うなら そうなんですかね・・・。」
男「なめられたままじゃ『鋼の牙』の沽券に関わるんだよ!落とし前はきっちり付けさせてもらうぜ!」
冬夜(けっこう数がいるな・・・9人か)
愛華「落とし前って・・・。」
ユミナ「因縁のある相手を多数で襲うなど 男としていや人間として屑の部類に入る方々だと思いますが どうしますか?冬夜さん 愛華さん」
冬夜「さらりと毒吐くね ユミナも」
愛華「ユミナちゃんも言うんだ・・・。」
冬夜「まあ この場合正当防衛だし 殺しさせしなければ多少やり過ぎても問題ないかな?愛華さん 変身してもいいですけど、手加減した方が。」
愛華「はいはい。」
愛華は画面表示にて、ドライバーとブッカーを腰に自動装着し、カードを取り出して。
男「何だよ!?この嬢ちゃんは!?」
愛華「変身。」
愛華はカードをベルトに装填。
ネオディケイドライバー「カメンライド ディケイド」
愛華はネオディケイドに変身した。
男達はざわざわし出す。
男「何だ!?」
男「嬢ちゃんが仮面の鎧に変わった!?」
ネオディケイド「俺は仮面ライダーディケイド 通りすがりの仮面ライダーだ。」
男「仮面ライダー・・・ディケイド?」
男「通りすがりの仮面ライダー?」
男「仮面ライダーって何だよ!?それに声と話し方が男に変わってやがる!!」
八重「ディケイド 拙者もこの類の輩は大嫌いでござる」
ユミナ「声と話し方が男性に変わるのはなぜかはいつか自分から話してくださいね。ディケイド。私達は気長に待ってますから。」
ネオディケイド「ああ。」
男達は向かってきて、ユミナは矢を射って一人の右腕に刺した。
冬夜が唱えて、気絶させる。
男「この野郎ッ!」
男が斧を振り上げてきたが、ネオディケイドが男の腹を蹴って、よろけさせる。
冬夜「悪いね ディケイド。」
ネオディケイド「気にするな。」
ユミナ「【土よ穿て 愚者の奈落ビットフォール】」
ユミナが土魔法による落とし穴で男二人落とした。
ネオディケイド「ほう。」
冬夜(ずいぶんと深そうな落とし穴だな・・・)
八重は二人潰した。
冬夜「残り3人か」
男「こ こんなバカな・・・俺達は青ランクの冒険者だぞ!なんでこんなガキどもに・・・」
ネオディケイド「八重 二人は俺がやる。」
八重「ディケイド 任せるでござる。」
ネオディケイドはバックルを開き、カードを構えて、
男「仮面ライダーだかディケイドだか知らねェが、中身は嬢ちゃんだろうが!!青ランクの俺に勝てると思ってんのか!?」
ネオディケイド「問題ない。」
ネオディケイドはカードを装填する。
ネオディケイドライバー「カメンライド ヒビキ」
ネオディケイドのベルトを残したまま、ボディが青白く燃えだし、響鬼に変身。
ユミナ「前とは違う仮面ライダーに!?」
冬夜「鬼だね?」
リンゼ「鬼ですか!?」
エルゼ「鬼ですって!?」
八重「鬼でござるか!?」
ユミナ「鬼なんですか!?」
ネオディケイド響鬼「よろしく シュッ」
ネオディケイド響は敬礼になる。
ユミナ「シュッって何ですか?シュッって。」
冬夜「気にしたら負けじゃないか?」
ネオディケイド響鬼は二人の頭を2発殴って気絶させる。
冬夜「気絶させたか。あんたたちも一応冒険者名乗ってんだろう?こんな事して恥ずかしくないのか?」
男「うるせェ!ガキのくせに生意気なんだよ!てめェいつか殺してや・・・・・・!」
ネオディケイドは男の腹に蹴りを入れて、よろけさせ、
男「くっ・・・てめェ。」
ネオディケイド響鬼「やれるのか・・・。熱い思いくらいはしてもらおうか。」
ネオディケイド響鬼はカードをベルトに装填。
ネオディケイドライバー「アタックライド オニビ」
ネオディケイド響鬼の口から火炎放射が飛び出した。
男「熱っ・・・!?」
リンゼ「口から炎を発射!?」
エルゼ「ええェェ!?」
八重「面妖な!?」
冬夜「【パラライズ】」
男は倒れる。
ネオディケイド響鬼「片付いたか・・・。」
冬夜「でも、この手の輩は中途半端に撃退してもまた懲りずにやってくる可能性がある であるなら完全に心を折っとかないとなあ」
八重「・・・さすがにこれはやり過ぎなのではないでござるか・・・?」
冬夜「そお?」
ネオディケイド響鬼はネオディケイドに戻り、
ネオディケイド「突っかかってきたこいつらが悪いわけだしな・・・。」
冬夜「ディケイドの言う通りさ。集団で人を襲おうとしたんだから これぐらいの覚悟は持ってもらわないと」
冬夜はスマホを男達に向けて、撮影。
冬夜「【ドローイング】 で転写っと」
ネオディケイドは変身を解除する。
愛華「へぇ そんな事出来るのねェ」
冬夜「はい。これ以上僕らに関わるとこれが町中・・・いや王都にまでバラ撒かれるぞ それでもまた襲ってきなよ これの方がマシだったと思える罰を用意しておくからさ・・・次はカミソリで先っちょ切り落とすぞ?」
愛華「ユミナちゃん 冬夜くんって・・・。」
ユミナ「はい・・・容赦ないですよね ここまでする必要が?」
冬夜「こういった輩が次にすることは僕の弱点をついてくることだ 君たちを誘拐するとか人質にするとかね 愛華さんはそうでもないだろうけど そんな事は絶対にさせない 今の内に徹底的に潰しておく」
愛華「ふ~~ん」
冬夜(・・・・・・待てよ こいつらだけじゃなくもう一人のパーティもあったな 確か『毒蛇』とかいう まさか・・・」
冬夜「っ 【ゲート】!」
冬夜はゲートを開き、向こう側へ、ユミナ達も続く。
冬夜「こっ・・・・・・」
男性「おうお帰り 早かったな」
男性「やあ冬夜さん」
冬夜「これはいったい・・・?」
男性「いやこいつらがよ 俺達が将棋を指してたらエルゼ達を出せって喚きやがってな」
男性《お客さんは体調が悪くて寝込んでます お引き取りを》って言ったのにドカドカと店の中へ入って来るもんだから頭に来てよう 軽く相手をしたらのびてしまったわけさ」
男性「情けないねぇ これでも冒険者かね」」
男性「で こいつら何よ?冬夜さん絡み?」
冬夜「あー・・・そうですね」
店の女の子「あーもう 邪魔でしょうがないわ 冬夜さん これ片付けてね」
冬夜「あ はい 今すぐに」
冬夜はゲートを使って、のびてる冒険者の男達を放り投げた。
ユミナ達と宿で歓談。
エルゼ「へえ そんなことがあったんだ」
八重「しかし見ものでござったな エルゼ殿とリンゼ殿が危ないと思った冬夜殿の顔といったら」
ユミナ「愛華さんは変身してましたから分かりづらいですが、両者真剣でしたもの」
冬夜「もういいだろーそのことは」
愛華「真剣だった事は確かだし・・・」
エルゼ「なにー?あたしらが危険だから心配した?心配しちゃった?愛華さんも心配しましたー?」
冬夜「あのなあ・・・・・・」
愛華「冬夜くんと同じく心配くらいするって。私は唯一の年長者だし」
冬夜「愛華さんの言う通り、何かあったら気が気でなかったよ 今回はドランさんたちがいたからよかったけれど もし二人になにか危害を加えられていたら僕も愛華さんもあいつらを決して許さなかったと思う ね?愛華さん」
愛華「うん。」
エルゼ「あ そ そう・・・。」
リンゼ「あう・・・」
愛華「二人ともちょっと恥ずかしがってるね。」
ユミナ「冬夜さん 愛華さん もし危ないのが私と八重さんだったとしても同じ気持ちになりますか?」
愛華「うん。」
冬夜「当たり前だろ?八重もユミナも大切な仲間なんだから 何があっても助け出すよ 愛華さんも大切な仲間です!」
愛華「ありがとう 冬夜くん」
八重「そ そうでござるか・・・」
ユミナ「さすが冬夜さん それに愛華さんです!!」
冬夜(何だ この空気)
愛華「あと、エルゼちゃん。」
エルゼ「はい?」
愛華「私ね 相手を小馬鹿にしたようなニヤニヤ表情での態度をとる女子って気分悪くするから・・・。さっきの「心配した?心配しちゃった?」とか」
エルゼ「あっ いえ・・・そんなつもりじゃ・・・。冬夜 ゴメンなさい 私が悪かったから・・・。」
冬夜「いや・・・僕はもう気にしてないんだけど・・・。」
リンゼ「愛華さんからすれば気分悪くなったんだよ。お姉ちゃんがそんなつもりじゃなくても、相手がどう思ったかだし。」
エルゼ「分かったわよ。冬夜 ゴメンね・・・。」
冬夜「もういいさ・・・。」
愛華「いつか言葉に関する事で皆にちゃんと言った方がいいから、その時はよく聞いて。」
冬夜「あっ はい。」
リンゼ「分かりました。」
ユミナ(言葉に関する事で・・・)
エルゼ(私達が口から発する言葉の事でしょ・・・?)
八重(言葉に関する・・・)
愛華は冬夜に耳打ちする。
愛華「冬夜くん 地球での最悪の兵器って何だと思う?」
冬役(地球での最悪の兵器?)「核兵器じゃないんですか?」
愛華「もっと身近にある物だと推測してる・・・。核兵器よりも・・・。文字を含む「言葉」だと思うの。」
冬夜「えっ!?」
愛華「とある探偵コミックでのお寺の近くで起こった殺人事件での和尚さんが言ってた事でね。「今後も言葉の力で人を殺めてしまうようなら肝に銘じておくといいでしょう。言葉は刃物、使い方次第では厄介な凶器になる。言葉のすれ違いで一生の友達や恋人、家族を失う事もある。」ってね、自殺と言う名の精神的殺人になるし、私達全ての人間は能力者でもあるはず・・・言霊という能力で。」
冬夜(お寺の和尚さんや住職さんも言ってる事・・・言霊か・・・。)
愛華「私達人間の男女は嘘をつく事はあるし、戦争を引き起こす根本的原因は言葉や文字の力だと思う。下手すりゃ言葉の力が原因でお互い言い争って、国同士の戦争やってしまって人類滅亡とかシャレにもならないけどね。」
冬夜「あっ・・・。」
冬夜はちょっと戦慄表情に。
愛華「メールでの文字という言葉による精神攻撃、誹謗中傷で自殺に追い込まれた男女って何人か本当にいるから。誹謗中傷って事でニュースにもなったくらいだよ。」
冬夜「ああっ・・・。」
愛華「会話でも敵対する相手ならある方法も取ったりするかもね・・・。」
冬夜「ある方法・・・?罵声とか悪口とかですか?」
愛華「まァ 見てれば分かるわ。」
ユミナ「冬夜さん・・・?」
エルゼ「どうかしたの?」
冬夜「い、いや・・・何でもない。」
ユミナ「んっ・・・?」
八重「そ そういえば結局あの二つのパーティは解散したでござるよ 逃げるようにこの町を去っていったらしいでござる」
冬夜「ま これで今後僕たちにちょっかい出してくる輩が減れば万々歳ってところかな」
愛華「減ればいいけどね・・・。」
エルゼ「しかし冬夜 結構えげつない事するのね」
八重「大の大人が泣いてたでござるからなあ・・・さすがにちょっと引くでござる」
リンゼ「あの手の輩は中途半端に痛めつけるだけではまた馬鹿な報復をしかねませんし 妥当と言えば妥当なのかもしれませんけど・・・」
ユミナ「それもどうなんでしょう・・・ね?」
冬夜は責められていた。愛華は責められていないが・・・。
愛華「近いうちにある召喚能力を見せていくと思うから。」
冬夜「召喚能力ですか!?」
ユミナ「それってどんな!?」
愛華「でも種類的には言いづらいかな・・・。」
リンゼ「言いづらいくらいの存在ですか?」
エルゼ「気になりますが・・・。」
八重「おいおい見せていくんでござろう?なら、待つでござる!」
琥珀「我も待つである!」
冬夜「なら待つしかないよ。」
愛華「冬夜くんには内緒で教えるかもね・・・。」
冬夜「僕には内密で教えるんですか?」
ユミナ「愛華さん ずるいですよ・・・。」
それから、愛華はユミナ達とお茶会になる。
ユミナが勢いとはいえ冬夜の婚約者になったと聞き、愛華もちょっとびっくりであった。
愛華「冬夜くんから聞いたけど、ユミナちゃん 冬夜くんの婚約者だそうね。」
ユミナ「はい!」
エルゼ「でもどうして?」
ユミナ「冬夜さんを選んだ理由・・・・・・ですか?」
エルゼ「そうそう 仮にもさ 一国の王女様が一介の冒険者のトコに嫁入りなんて普通はありえないじゃない なにか決め手になるようなものがあったのかなーって それとも本当に一目惚れとか?」
愛華「一目惚れ・・・。」
ユミナ「そうですね・・・私の『魔眼』のことはご存じですか?」
愛華「『魔眼』?」
八重「確か『人の本質を見抜く魔眼』でござろう?」
ユミナ「私の魔眼は『看破の魔眼』と呼ばれています これはその人が持つ魂の淀みを見抜きそれを感覚的に捉えるものです」
リンゼ「それは 私達が『いい人そう』とか『なんか胡散臭そう』とか直感する感覚と同じ なのですか?」
ユミナ「はい そう思っていただければ」
八重「それで冬夜殿を『悪い人ではない』と判断したのはわかるのでござるが そこから結婚に踏み込むなにか決め手があったのか というところが我々の気になるところでござってな」
エルゼとリンゼも頷く。
愛華「私も気になるなぁ」
ユミナ「今まさにお父様が亡くなりそうなそのとき なんでもないことかのように冬夜さんはお父様を救ってくれました それが当然であるかのように 失礼ながらなにか裏があるのではないかと魔眼を使いましたが そこからはひとかけらの邪念も感じられなかったのです」
エルゼ「普通王様を助けたんだからなにかお礼を貰えるかもとか 取り入るチャンスとか 少しくらいは思ってもおかしくないわよね」
八重「そうでござろうな むろんそれが目的ではなかったにしてもチラッとぐらいは思って当然でござるよ」
愛華「冬夜くんは真面目過ぎるだけだと思うよ。」
リンゼ「真面目すぎるだけ・・・ですか。」
愛崋「真面目を越えた堅いっていうのかな・・・。」
エルゼ「真面目を越えた堅い・・・ですか。」
八重「真面目を越えた堅い・・・でこざるか。」
愛華「私の言い分は後でいいかな?」
ユミナ「あっ はい。話は変わりますが 現在この国の王家には男の継承者がいません このままいけばいずれ私が女王となり王配として夫を迎え生まれた子へと王位をつないでいく・・・というのが普通なのでしょう しかし私は好きでもない相手と結婚はしたくありません」
エルゼ「好きでもない相手と結婚させられるのが嫌だったから冬夜さんを利用したんですか?」
ユミナ「いいえ それは違います お父様のことですから私が望まぬ結婚などさせなかったでしょう けれど婚姻の申し出があった場合 いささか困ったことになります 性格や趣味など本当の意味で私と合わないと判断しお断りをしたとして・・・周りに正しく受け取ってもらえるか怪しいからです」
八重「ああ なるほど『魔眼』のせいでござるな?」
ユミナ「はい 周りは私の『魔眼』によってその人が結婚相手に相応しくないと判断されたのでしょう なにか人としての資質を疑われたと それは本人のみならず友人 縁者 様々な人達に不幸を呼びかねません そんなことになる前に相手を見つけたほうがいいと普段から思っていたのは事実です」
ユミナ「冬夜さんを初めて見たときに自分の相手は『この人だ』と思いました それが『魔眼』によるものか一目惚れなのか打算なのかはわかりません ですが私が『好き』になってしまったのは事実です」
愛華「好きになってしまった・・・か。」
エルゼ「にしてもいきなり結婚って早すぎない?」
ユミナ「そうでもしないと私と冬夜さんの縁は切れてしまいますから エルゼさんの言った通り私達は一国の王女と一介の冒険者 私からなにか行動をせねば それ以上の関係にはならないでしょう」
八重「色々考えた上での押しかけだったのでござるな」
ユミナ「そうですね ですが後悔はしていません なんとしても冬夜さんを振り向かせる所存です」
リンゼ「もしも・・・もしも です よ?冬夜さんが誰か他の人を好きになったらどうするんです?」
ユミナ「問題ありません 同じくらい私も愛してもらえるように努力するだけです それに 私は冬夜さんを独占するつもりはないので 愛人の一人や二人いてもかまわないですし」
愛華「そうなんだ・・・。」
ユミナ「誰かそういう人に心当たりが?」
リンゼ「いっ いえ!あくまで可能性として考えただけで・・・・・・」
ユミナ「逆に皆さんは冬夜さんをどのように思われますか?」
エルゼ「んー・・・・・・変な事をいろいろ知っているわね こないだも『パレント』のアエルさんになんか便利なモノ作ってたし」
八重「えっぐすらいさあでござったか?」
リンゼ「今日は冬夜さん ドランさんの手伝いでおでかけですけど・・・この間もミカンさんの手伝いで『銀月』の帳簿をつけてました 暇だからって とても計算が速いんですよ かなり高い教育をうけているんじゃないかと」
ユミナ「冬夜さんは確かイーシェンの出身とか・・・イーシェンにある有力貴族の出身なのでしょうか?」
八重「いやイーシェンの出身ではないと自分で言ってござった 似ているけど違う国から来たとか それにイーシェンの貴族で『望月』という家名は聞いた事がござらん おそらくイーシェンから移り住んだ家の出身なのではなかろうか」
エルゼ「そのへんあんまり話してくれないのよね」
リンゼ「なにか事情があるんでしょうか・・・」
エルゼ「変なことを知っているかと思えばまったく知らないことも多いわよね」
リンゼ「魔法の事も全然知らなかった よ?」
八重「馬も扱えないでござるし 世間知らずなのでござろうか?」
ユミナ「私も世間知らずなので耳が痛いです・・・・・・」
エルゼ「や ユミナは王族なんだから 冬夜も実はどっかの国の王子様だったり?」
リンゼ「そういえば愛華さんも冬夜さんと似てますよね?」
八重「そうでござったな?『小倉』という家名はイーシェンには無いでござる!」
愛華「私も冬夜くんとほぼ同じ意見だと思う。イーシェンの出身じゃないし、似てはいるけど、違う国の生まれだもの。」
ユミナ「そうなんですか?」
愛華「それとリンゼちゃんが言った高い教育に関しても、いつかは冬夜くんと共に話す時が来ると思うから。」
エルゼ「そうなんですか?」
愛華「それまでは気長に待っててくれるかな?」
ユミナ「私は待ちます 待ち続けます。愛華さんは「絶対話さない!」とは言っていません。」
リンゼ「確かにそうです いつか話さなければならない状況は来るんですよね?」
愛華「うん。それを聞いて信じてくれるか信じてくれないかは、あなた達次第だから!」
ユミナ「信じてくれるか信じてくれないかは私達次第・・・ですか。」