副題
花言葉はその花の色、香り、形、性質などの特徴に基づいて、その花や植物に特定の意味を持たせたものである。
神話や伝承、地域によって様々なものが存在する。
‥‥‥様々なものが存在する。
〜ケルシーの執務室〜
pipipipipi....
ケルシーの通信端末から呼び出し音が鳴る。
彼女は作業の手を止めて端末を取った。
「相手は‥‥シトムベか」
『ケルシー先生の番号であっていますか?』
「ああ、シトムベか、どうやら無事には済まなかった様だな。」
大方、レッドを撒いて連絡をとってきたのだろう。そうあたりをつけたケルシーだが次のシトムベの言葉で頭痛に襲われた。
『ーーー、ーーーーーーーーーーーーーーーー-「少し時間をくれ、今日の秘書と手の空いた何人かに回収に行かせる。」‥‥ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。』
___▲▲▲で合流してくれ。
そう言うとケルシーは電話を切った。
「‥‥手の空いてすぐに来れる人員は誰だったか。」
___
______
_________
ガキィンッ!
上からのスタンロッドによる打撃を防げた。
しかし、
「‥‥重い?」
上からの攻撃でレッドの体重が加わっているにしては明らかに攻撃が重くバランスを崩すシトムベ。
それもそのはず受け止めたのは只の警棒、スタンロッドではなかった。そのままスタンロッドによる攻撃がシトムベを襲う。
べチン!
シトムベは前方に倒れ込む様に回避したが間に合わなかった。しっかりと首筋にスタンロッドを押し当てられてしまう。
「‥‥‥」
そのままシトムベは力尽きた様に倒れ込む。
「獲った」
シトムベの首に確実に当てたレッドはシトムベから飛び退き着地。仕留めた筈だ。
「“tessen”」
バチン!
ゴムバンドでレッドの胴体と片腕が拘束された。
後ろにはアーツロッドの先をレッドに向けたシトムベ。
すぐさま隠し持ったナイフでゴムバンドを切り、拘束を解くが充分な隙となった。シトムベの左手がレッドに触れた。
「“birou”」
アーツによる強力な風圧で廊下の外にまで押し出される。途中でガイドレールに沿ったのかレッドの体勢は大の字になった。
「”fikasu“、”hoyo“」
間髪入れず詠唱と共に十手の先から2種類の光弾が打ち出され、レッドを追い越し、廊下の壁に当たる。レッドは動けず、そのまま光弾が着弾した壁に激突する。
ボヨヨン
レッドが壁にぶつかった瞬間壁はトランポリンの様に弾み、衝撃を吸収した。そのままレッドの身体は壁から離れずに壁にあわせて前後に動く。
ボヨン、ボヨン…
その勢いは少しずつ弱まりやがて壁はレッドをぶつける前の様にただそこにあるだけになっていた。
「”yukiwari“」
左手のゴム手袋が消える。
「”sutoreritia“」
左手に開封済みの箱が現れる。中身はビニール手袋だ。
「
十手を口に咥え、手袋を左手に付けながらシトムベはレッドを貼り付けた壁に近づく。
「‥‥‥‥。」
レッドは目を逸らさなかった。が、その抵抗はそこまで強くなかった。焦って暴れようものならギリギリ自由が効く右足が動くことがバレてしまう。幸いなことにレッドから見て右側にシトムベは近づいてきている。
その上、アーツというのは大抵が本人の意識下で発動するものだ。シトムベは数種類のアーツを同時には使ってきていない。必ず1回、更には1種類ずつ発動している。つまり___
(意識を刈れなくとも集中力を乱せば、)
___磔のこの状態から開放されるかもしれない。
___後3歩
___後2歩、
___後いっp「二人とも、そこまでだ」
「「!?」」
増援か、そう思いシトムベは壁から距離をとる。
「色々聞きたいのだが___」
未だスモークの濃い廊下にいたのはケルシー___ではなくドクターだった。
「二人とも私のマスク知らない?」
スモークの煙で身体の一部分は隠れてはいたがシトムベから見たドクターは顔にいつも着けているマスクから下は全裸だった。
シトムベは二度見した。
全裸だった。
幸いだったのがレッドからはまだ貼り付けられていてドクターの姿が見えなかったことだろう。
「‥‥‥”sutoreritia“」
シトムベの行動は早かった。ドクターにシーツを巻き付けるなり無詠唱のアーツで自分ごとN番号室に高速移動、ドクターを部屋の奥までつっこむと離脱して扉を閉めた。
そのままレッドを貼り付けておいた壁へと向かい左手を壁につけたまま詠唱。
「“добыча=эластичность“」
壁から光が溢れ、シトムベの袖口のブレスレットに吸い込まれていく。
「アッー!?目が!目がー!」
‥‥‥後ろの扉からも光が溢れ出した。
「ドクターに何を!?」
流石に焦りながら質問するレッド。
「‥‥‥扉の裏に閃光手榴弾を仕掛けておいたのを忘れていた」
___いちおう部屋の奥に押し込んでおいたから火傷はしてない筈だ。
手袋を壁に残して扉に向かい、鍵を閉めるシトムベ。懐に手を伸ばしかけて、端末を置いてきた事を思い出してレッドに話しかけた。
「すまないが暫く待っていてくれ、人を呼んでくる」
どこかシュンとしたレッド、耳も垂れ下がっている。
シトムベは咳払いして言葉を続けた。
「‥‥‥ああそれと、君が私の尻尾を触りたいのならば閑散期の3日程前には伝えてほしい。予定があえば出来る限りモフモフに仕上げてみせる。不満ならば後で交渉させてほしい」
レッドの耳がピンと立った。顔が輝いて見え
た。それを確認するとシトムベはもう一度壁に手をあてる。
「拘束を解くのを忘れていた。“добыча=клей“」
レッドの身体が壁から落ちるが難なく着地。
「俺かケルシー、あるいは今日の秘書が来るまではドクターを誰にも近づけさせないでほしい」
そう頼むと早足でケルシーの元に向かった。
___
______
_________
〜ロドス艦内 休憩室〜
足早に休憩室まで戻る、ケルシーはいない。
おそらく執務室に戻ったのだろうか?
自分が支給された端末を持ち上げると、端末の背面にメモが貼り付けられていた。
__________________________
×××-××××-××××
レッドを説得し終えたなら上記の番号にかけること。
P.S.このメモはきちんと処分する様に
__________________________
pururururu......
「ケルシー先生の番号であっていますか?」
つながった。
『ああ、シトムベか。どうやら無事には済まなかった様だな。』
その通りです。
「いいえ、途中からドクターがマスク以外全裸d 『少し時間をくれ、今日の秘書と手の空いた何人かに回収に行かせる。』‥‥道中でドクターの服を回収していますので私も同行します。」
___▲▲▲で合流してくれ。
その言葉を最後に電話は終わった。
何故だろう、とてつもなく申し訳ない気持ちだ。
気を取り直して手荷物をアーツで収納し、▲▲▲へ向かう。
15分程して複数人の足音が自分の来た方向の逆から聞こえてきた。
「‥‥‥‥。」
ミッドナイト、スポット、イーサン、イグゼキュター‥‥‥合計4名、全員男性。何故ロドス艦内でドクター1人に対して4人も必要なのだろう?警戒しておいた方がいいかもしれない。
「やあシトムベ、相変わらず思いつめた顔だね」
「ドクターの奇行に巻き込まれたんだ。そんな顔にもなるだろう。」
「貴方がシトムベですね。ドクターは何処にいますか?」
「いや悪かった俺のつまみ食いさえマッターホルンの旦那にバレさえしなければ」
「いっぺんに喋らないで下さい」
シトムベ:歯医者/正常?
実は正気では無い
いきなり尻尾に触れられるのは二度と御免だと思っている。妥協案として日時を先に伝えてもらう様に頼んだ。
・シトムベのアーツ
??:触媒を必要とするほぼ固有のアーツ。何かから■■、■■を■■■し、別のものに■■することが出来る。応用としてアイテムボックスとしての利用が可能。キーワードは植物の名前等。割と花言葉でこじつけ気味ではある。詠唱の表記は基本ローマ字。一度出てきたものはその次の話以降は基本漢字やカナにする予定。
無詠唱による発動は可能だがシトムベは過度な消耗を好まない。
例1:弟切草
詠唱:”otogiri“
当てはめた花言葉:秘密、恨み、敵意
効果:小さめの武器、罠、治療薬の出し入れ
備考:別名『血止め草』『鷹の傷薬』
例2:タンジー
詠唱:“tanji”
当てはめた花言葉:あなたとの戦いを宣言する、挑戦、抵抗、敵意
効果:サイズの大きい武器(盾も含む)、毒薬の出し入れ
備考:堕胎薬や遺体の防腐剤として使われた。和名はヨモギギク。
レッド:しっぽウルフハンター/興奮→拘束→歓喜
貼り付けられている/磔にされている
シトムベからの申し出に不満はない。
今すぐ触れられないこと以外は。
警棒:ナイフが通りにくい相手用、出番は多分この話だけ。
ドクター:博士/理性切れ→混乱
理性切れで廊下を走り回っていたらシトムベ達の居る部屋の前にたどり着いた。
シーツでぐるぐる巻きにされ、部屋に叩き込まれた上、閃光に襲われた。距離が遠い+部屋がそこまで暗くなかったため失明も火傷もせずに済んだ。
ケルシー:医師/頭痛
誰を先に叱るかで一瞬迷ったがレッドとシトムベは当人同士で決着をつけられそうなのでドクターを叱ることにした。この後ドクターLOVE勢の対処も命令しなくてはならないかもしれない。
おまけ
スズラン:我らが光 スズラン亜科スズラン目
花言葉:純粋、謙虚、純潔、幸せを取り戻す(再び幸せが訪れる)
備考:毒性に反し怖い花言葉は見つからなかった。