毛細管現象は管径10nm程度でも起きることが確認されているらしい。
参考:水分子の大きさは約0.3nm程
前書き
ほぼ説明回
2/12 誤字修正
〜AM6:45〜
「_________でした」
ロドス艦内のとある一室にシトムベの声が響く。
___ご馳走様デした。
___律儀だよねお前ら。同居人なんざこの部屋にいないのに。
室内にはシトムベ以外の誰もいない。
___
机の上には積み重ねられた食器類、それらを持ち、席から立つ______
___立ってから持ち上げろよ、全く。
「ウッ‥‥‥‥」
______のは不意の尻尾への激痛によって阻まれた。
なんのことはない*1、ベットから落ち、尻尾が下敷き*2となったのだ。
おかげでシトムベは真っ先に冷蔵庫に向かい、氷嚢を用意した。氷に手が触れてしっかり目が覚めた
「床に布団でも用意するか?」
___布団に変エた場合、収納 すペース ガ足りなくナる可能性多いニあり。私ハ クッションを推奨。
今後の対策を考えたが金が足りなかった。
〜皿洗いと身支度を終えて〜
時刻は午前7時15分、いつものシトムベなら医療部へと向かい、前任者の置いていったカルテを整理している所だが今日はまだ部屋にいた。
シトムベの手にはいつものより短い杖、机には砂時計に紙とインク、そして___
___身体の解析はあまり好きではないが
それでもやるしかない、自分にそう言い聞かせて痛む尻尾に杖を翳した。
気持ちが落ち着いたタイミングでアーツを発動、患部から取り出した光球はガラスペンの先端に吸い込まれていった。
___ここまでは順調
触媒とアーツが馴染むまで3分程、砂時計を逆さにしてもう一度心を沈めながらペン先をインクに浸す。
サラサラサラ………
砂時計が落ち切る。
___馴染んだ!
感情の高まりと共に湧き出たエネルギーを込めて、一気に紙に
〜紙の内容〜
左上:打撲
中央上:打撲
右上:無傷
左下:打撲
中央下*3:無傷
右下:無傷
怪我の度合い:左>中央>右
結論__打撲
「‥‥‥‥うーん」
しばし考える。
___骨折回避!安堵
___もう喋っていい?
「一応冷やし続けるか?」
rice*4は大事
___痛みが続くようなら医療部で相談しよう
後片付けの最中、そう考える。
「行ってきます」
シトムベは短杖を持ったまま部屋を出た。
結局打撲とわかっても痛むことは変わらず、
更には氷嚢もつけておいたので今日はコルセットをつけずに一日中仕事することになるのだが‥‥‥‥‥。
シトムベの部屋の中、壁に掛けられた時計の長針は
__
____
_____
「俺のアーツについて?」
話しやすい喋り方で構わない、最初に会った時にドクターにそう言われたシトムベはカララクに対する時同様に砕けた___悪く言うなら無愛想な口調で聞き返した。
追加ー最も昨日の時点でドクターへの尊敬はゼロだが要介護対象として見ている
時刻はPM15:20 ___現在休憩中
「誰に頼まれた?」
「ああ、それは___」
出ておいで、そうドクターがつぶやくと天井裏からレッドが降りてきた。
「レッドがドクターに頼んだ」
「カララクに聞いてみようとは思わなかったのか?」
「カララク、探し出すと見つけるのに苦労する。諦めて、直接聞いた方が簡単」
「‥‥‥‥それもそうか」
「まあ、取り敢えずさ、一杯飲まない?」
「俺が淹れよう、インスタントコーヒーでいいか?」
「レッドは飲む?」
「飲む」
「ミルクと砂糖はどうするか?」
「私は両方マシマシで」
「‥‥‥‥両方欲しい」
___解説するにもコーヒーなら実例をしめしやすいだろう。
___ミルクに使ウのは手間デす。サ糖での実演を推奨。
___あまり無理しないでよ?尻尾の
〜コーヒーを淹れ終えて〜
「さて、」
シトムベが話を切り出した。
「ここに量りがある」
二人がコーヒーを飲むのを中断した。
「俺の手元にはコーヒーの入ったマグカップ540gとティースプーン15g、そしてシュガースティック約3gがある」
二人共マグカップを置いた。
「これらの重さは合計558gだ。そして、」
コーヒーに砂糖を全て入れてかき混ぜる。
「もう一度重さを測る。もちろん、スティックの紙袋も忘れずに、」
合計558g、変わらない。
「アーツを使う」
杖をマグカップの底にあてて発動、
スプーンでまたかき混ぜる。
「スプーンを引き抜く、」
引きぬかれたスプーンには、砂糖が纏わりついていた。
「どういうこと?」
「今の重さを測る」
コーヒー:540.1g
砂糖付きスプーン:17.9g
合計:558g
「スプーンと溶け残っていた砂糖を触媒にして砂糖入りのコーヒーから砂糖を取り出した。最も取り出した砂糖がまた溶け出すから全部は集めきれなかったが」
スプーンにくっついた側から障壁でコーヒーに触れないように結晶を覆った
「じゃあレッドが壁に貼り付けられたのはどういうこと?」
「基本的に原理は同じ筈だ。アーツロッドを触媒にしてガムテープなどから粘着性を、トランポリンやゴムから弾力性をあらかじめ抽出していた」
アーツロッドはこれだ、そういうと、シトムベは自分の上着の袖を捲った。
シトムベの両腕には黒い鎖が巻かれていた。
「重くないの?」
「実際の重さはそこまではない、この鎖は抽出したものを保管するための触媒として機能する」
「アーツで何かしらの要素、性質を抽出、触媒で保管、必要な時に付与して利用するというのが俺のアーツだ」
「ゴム手袋を装着したのも?」
「空間からゴム手袋を空間を構成する要素として抽出し、また別の空間に付与した」
二人の頭からクエスチョンマークが浮かび上がっているように見えた。
「空間から抽出じゃややこしいからな、基本的に収納で通している」
シトムベはコーヒーに口をつけた。が、少し残念そうな顔をした
「もうコーヒーが冷めた」
シトムベがもう一度杖をマグカップの底にあてた。
「またかき混ぜる」
再びコーヒーから湯気が立った。
「抽出とは逆に今度は熱を付与した」
二人が少し羨ましそうにしている。
「二人も要るか?」
「「要る」」
「そら、」
シトムベが腕を振ると腕の鎖から二筋の光がそれぞれのコーヒーへと吸い込まれていった。
「おお‥‥‥‥」
「あったかい‥‥‥‥」
「上手く
二人には好評だったらしい。
「他に聞いておきたいことはあるか?」
「はい」
レッドが手を上げた
「どうぞ」
「最初に回り込んできた時、どうやった?」
「最初にアーツで障壁を作って船で言う帆を作った。そこからあらかじめ抽出した空気を
「障壁と言えば何だけれど」
「どうした?」
「スカジを足止めした時は特に狙われる様子もなかったけれどあれはどうして?」
「そうだな‥‥‥‥ちょっと二人を障壁に閉じ込めるから一分動かないでくれ。」
「コーヒー飲み干すからちょっと待ってて」
「レッド、終わった」
「早いな」
そう言うとシトムベは二人をできる限り部屋の中央に誘導し、砂時計を渡し、二人のマグカップを受け取った。
___またやるの?面倒だな〜。
___休憩終了まデ残り3分。お早メニ、
「展開するぞ、砂時計をひっくり返してくれ」
「はーい」
「分かった」
「「‥‥‥‥」」
「おーいシトムベ?」
シトムベが急に動きを止めた。
「もしかして‥‥‥‥」
「レッド?」
レッドが一歩踏み出し、シトムベに触れようとするが、
カツンという硬質な音と共に指先が何かに触れるだけだった。
「周りの風景を内部に貼り付けたのか!あれ?
でも、どうやってシトムベ自身の姿を‥‥‥‥?
というかレッドはどうしてわかったんだ?」
「多分、レッド達の後ろの鏡、使った。あと、シトムベの匂い、薄くなった」
ドクターが振り向くと、確かにそこには鏡があった。
「‥‥‥‥あ!よく見たらマグカップの模様が左右で逆になってる!」
「ほんとだ」
そんな調子で、鏡に像が映らない、よく見たら若干歪んで見える、などと話をしているうちに、
「休憩も終わりだ」
パリンと音を立てて障壁は砕け散った。
「マグカップも洗って干しておいた」
シトムベが既に仕事を再開していた。
「原理としては自分の見た景色を記憶から取り出して障壁の内部に付与した。昨日のように気を逸らし続けたりすればまずバレない。」
今回は時間がなかったから俺の像は反転した上に歪みも発生したが
「記憶が消えたりはしないの?」
「触媒で固定し続けしない限り記憶は何故か戻ってくる。
あらかじめ撮っておいた写真を使うのも一つの手*5だ」
「不思議だね」
「記憶は抽出出来ても、時間を抽出出来るわけじゃないからな。
それに、」
「それに?」
「限りがあるんだ。」
___初めに、とシトムベはトリミングのポーズを取りながら言った。
「抽出の方は範囲内___10〜15mぐらいなら大きくても遠近法でどうにかなる。ただ収納するものが大き過ぎると空間の歪みを修正するためか引力が発生する」
「
「生物にも適応出来るが中途半端に発動すれば身体を引きちぎることになる。空間ごと充分な空気を抽出しなければ大体の場合、酸欠で死ぬ。
ちなみに空間に付与する時、熱や風圧などは圧縮して付与出来る。だが物理的に圧縮しているわけではないのか生物が圧死することはない。過去にカララクで試した時は時間の経過もちゃんと感じたし、時計のズレも無かったが気温は抽出した時点のままらしい。」
___冷蔵庫の代わりにするには保冷剤が必要だ、
そう付け加えてレッドへの回答を終えた。そして
次に、と今度は鎖を見せつけるように両腕を挙げて言った。
「抽出したモノは長時間保持出来ない、固定し続けるには触媒が必要だ。触媒がない場合はアーツを使い続けて固定することになる。だが___」
___燃ピ最悪!
___正直コレが無いと使い物にならないよね!
「一番の問題は付与なんだ」
心底うんざり、そんな顔をしながらだらんと両腕を下ろしてそう言った。
編集が下手クソなので一旦ここで終わりとなります。
申し訳ございません。
・尻尾の骨折
動物がこれを起こした場合、神経の断絶、最悪は切断もあり得るとか。
尻尾のあるテラの先民はどう対処しているのだろうか?
細胞レベルで頑丈でもその分重そうだからもし折れたらうつ伏せでじっとして回復を待つしか無さそう。
反射的に動いたらヤバい。
・ガラスペン
カララクの実家経由の特注品 分離式
・マグカップ等
実際に量って大体の重さを決定
・シトムベ
最初に人体を収納した際のことは思い出したくもない。
・カララク
うっかりストップウォッチを起動させたままシトムベに渡して収納させた。
結果として時間のズレが無い可能性を見出した。
その後ストップウォッチを長い間起動させ続けたせいか
バグを起こして動作音がうるさくなったのでシトムベに怒られた。
タイマー機能は無事使えたし、カップ麺は美味しかった。
好奇心でシトムベの抽出した空間の中に入ろうとした。
その話は多分過去編で出てくるのだろうか?
抽出:触媒を必要とするほぼ固有のアーツ。何かから要素、物質を取り出し、別のものに付与出来る。応用として空間から物質を抽出し、アイテムボックスとしての利用が可能。
発動の際のキーワードは植物の名前等。割と花言葉で意味を持たせているがこじつけ気味ではある。詠唱の表記は基本ローマ字。一度出てきたものはその次の話以降は基本漢字やカナで表記する予定。
抽出の際の基本のキーワード:kakutasu
サボテンの英語読みをローマ字化したもの ナデシコ目
(英語での綴りは’’cactus’’)
“birou”:風圧
ヤシ科の常緑高木 蒲葵から
葉から作られた扇が芭蕉の葉に形が似たことから芭蕉扇と呼ばれることがあるようだ。
※芭蕉扇は芭蕉の葉から作った扇のみを示す時もあるようです。
花言葉 清らかな愛
“kuwakinomata”:電気
桑の木の又
雷が桑の木の又の間に挟まれて死んだという琉球の伝承から
作者には桑原だと避雷針のイメージが強すぎた。
桑の花言葉:「共に死のう」、「彼女の全てが好き」
花言葉や植物の性質を調べる際はwikipediaやGreen Snapを利用しております。