ゲヘナ1年生の連邦捜査部活動   作:watazakana

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忙しい期間を終えたので、また書いていきます。ペロロジラEX~いんさねを頑張りたいです。


ゲヘナ随一のテロリストとの遭遇

あれから、数日が過ぎました。シャーレには行っていません。先生はアビドスに通っていて、不良の襲撃を凌いでいるようです。この前はかなりの人数が集まっていたみたいですが、襲撃しない日も出てきたようで。補給品の消費量が減って幾分かやりやすくなったと言っていたようです。ある程度狙い通りになって良かったと思います。ですが、それも延命に過ぎません。戦力増強のレースは、アビドスが圧倒的に不利ですから。根本的な解決を図るために、先生は奔走しているでしょう。

 

ゲヘナでの生活は、まあ色々大変です。級友の一人が給食部の貴重な労働力となりましたが、その日を境に給食の味が時たまミステリアスなことになってしまい、自分の中で運試しになっています。当たれば今日一日はいい気分、外れれば今日一日は保健室です。これにつけて、美味しくない給食の日は美食研究会とかいうこの世のものとは思えない気の狂い方をした部活が食堂を襲撃し、爆破騒動を起こしたり、風紀委員会が一掃したり、救急医学部が怪我人を乱雑にトラックの中へと放り込んだり……まあ、ゲヘナらしい日常というものが身に染みてわかってきたかも。

 

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昼休み。今日の給食部は、爆破された食堂の修繕工事中につき営業休止中です。一応部長のフウカ先輩が炊き出しを行っていますが、数量限定で、私が並ぼうとしたころには銃撃戦が始まっていました。仕方がないので、コンビニの弁当で済ませます。味は……まあ、素っ気ないです。アビドスで食べたコンビニ弁当は美味しかったのですが、あれはアビドス特有の品質だったんでしょうか。あの弁当、また食べたいなあ。

 

そんな考えが消えないまま、もちもちお昼ご飯を食べていた時です。突然背後から声がしました。

 

「まるで、あの時の美食が忘れられない……そんな顔をしていらっしゃいますわね」

 

びっくりしました。気づかなかった。私そんな物思いにふけっていましたか?それはそれとして、これはカツアゲですか?カツアゲってやつですか?振り返ってはいけない気がします。しかし、こちらの考えを察するかのようにこちらの目の前に声の主は現れます。一瞬どころではなく息をのみましたが、その風貌は、強制集金をするような人とは思えないものです。どちらかというと高嶺の花のお嬢様、という印象を受けます。

 

「自己紹介もせずにお声がけは失礼でしたわね。私、黒舘ハルナと申しますわ。美食研究会という場所で、美食の道を探求しておりますの」

 

カツアゲの方が良かったかな。

 

「ああ……ええと、有馬ウレイです。ところで、そのギプスは」

「これですか?これは、言ってしまえば名誉の負傷、そう、給食部の美食を冒涜するかのような行いに制裁を加えた代償ですわ」

 

要は風紀委員会にきっちりボコボコにされたときの負傷ですね。この口ぶりからして、風紀委員会の行いは正常かつ正当なものと認識したうえで美食への想いを貫いているってことですかね?

 

「爆破しなくても良かったのでは?」

「爆破しなければ気持ちは収まりませんので」

 

即答です。ゲヘナらしいと言えばらしいです。

 

「ところで、話を戻してもよろしくって?」

「何の話でしたっけ」

「そのお顔にございましてよ。ああ、その表情、忘れがたい味を思い出している、そしてそれをもう一度味わいたいと思っている。違いまして?」

「……まあ、間違いじゃないです」

 

嘘をついてまで否定する理由がなかったので、正直に言いました。するとハルナ先輩、それはもう目を輝かせてこちらに詰め寄ってきました。

 

「それは一体、どのようなものでしょうか!」

 

若干後ろめたいし怖いです。これで普通の弁当でした、なんて言ったら爆破されそう。

 

「え、あの」

「それはどういった状況で、どういった環境で、何を、どう食したのですか!?」

「……ええと、怒らないでくださいね」

「少女の心を奪う食事に、何を怒ることがありましょう?」

 

テロリストの期待に満ちた破顔ほど恐怖に満ちるものはないです。しかし、正直に言わなかったときもそれはそれで後が怖い……。

結局、正直者が救われる御伽噺を信じることにしました。

 

「ただの、コンビニ弁当です。これと同じ……」

「どこの店舗なのでしょうか」

「アビドスの……」

 

アビドス、という単語を訊いて、何か引っかかるものを覚えたようです。瞳の輝きはそのままに、わずかに沈黙しました。

 

「アビドスとは、ここからかなり離れた場所にある砂漠地帯ですわね。あそこは砂漠の神秘にまつわる美食の逸話が多く残っていますわ」

「えっと……」

「コンビニ弁当ひとつとっても、きっとそこには想像を絶する神秘があるのかもしれませんわ」

「あの」

 

それはないと思うんですけど。

 

「それに、砂漠に生息するワームの身は大変弾力があり美味だと聞きますわ」

 

この流れは、きっと良くない流れです。

 

「ウレイさん、アビドスへの道は覚えていらして?」

「し、知らないです」

「アビドスには行ったことがあるのでしょう?」

「いやそれはそうですけど」

「アビドスの広大な砂漠を相手取るには、こちらも相応の準備が必要ですわ。案内人が付いてくれるとありがたいのですけれど」

 

私の肩に手をポンと置くお嬢様。私の胃は急速にしぼみます。もしかしてあれか。アビドスに興味本位で行ったのが良くなかったか。

 

「美食研究会の新たな目標ができましたわ。ウレイさん、行きますわよ!アビドスへ!」

「え、あの、ちょっと!」

 

私の意見など聞き入れてくれることはなく、それから美食研究会の皆さんと仲良く(?)アビドスへ向かうことになったのでした。

 




有馬ウレイの強さ

戦場での機転がかなり効くし、記憶力も良い方ではあるが、残念ながら勉強は苦手だし銃の火力や攻撃範囲に頼り切りなため、成績は平均程度だしケンカの強さもその辺の不良集団やトリニティ自警団に防衛戦なら単騎で十数分持つ程度で上澄には遠く届かない。ただし、オペレーターが居れば機転をフル活用できるため、爆発的な戦力の伸びを見せる。先生の指揮下では単騎でサオリ+ミサキ相手に防衛戦が成り立つ程度。得意な戦術は多対一の市街地戦。体力、耐久力がないので、早期決戦ができない状況だと詰む。
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