龍神に気に入られた僕が龍神から世界を救ったお話 作:もやしらいふ
「やっぱりそうだよなー」と小声でつぶやいた僕は宿葉 魂正(やどば こまじ)、18才である。この名前は母が僕を産む時に聞いた神のお告げのままにつけられたらしい。
なんとなく不特定多数の誰かがさっきから僕のことを中から見ている気がするから心な中で自己紹介をしてみた。
最近確信したことなんだが、僕にはどうやらとても不思議な力があるようだ。まあ名前の通りなんだが、言霊の力が宿っている。神のお告げってこういうことか、と初めてこの名前に関心できた。 てか、苗字まであってるってどっから来たねん 、そういう家系なのかなんなのか...どうでもいいか。
まあ自己紹介もこれぐらいにしておこう。
僕は今、神社にやってきている。僕が言霊の力に気付いたのも確信したのもこの場所だ。
いつも願い事を声に出して言うことはなかったのだが、ちょっと前に声に出して言ったところ、たちまち言った願い事が全て叶ってしまったのだ。最初はただの偶然だと思っていたが、僕は自分の中にある言霊の存在に気づいた。
願い事はこの神社でなくても、どこで言っても叶うのだが、何故かここに来たくなってしまう。不思議なものだ。だから僕はこの神社に対して興味が湧いた、そして帰りながら色々とスマホで調べてみることにした。
まずこの神社の名前は守土神社(もりどじんじゃ)と言うのだが、昔は違う名前だったらしい。それに古くからの言い伝えもあるとのことだが、これは守土神社の宮司に語り継がれている話で、他の人は知らないらしいのだ。
この神社の昔の名前を誰も知らないことから、オカルト系で人気が多少あるようで、少しだけ情報はあった。
そうこうしているうちに、いつのまにか家に着いていた。あの神社は多少遠いのだが今日はあっという間に帰って来た気がする。
僕の家は一軒家で、親が過保護なために嫌気がさして、自分から「一人暮らしがしたい」と言った。もちろん反対されたが、それを押し切って実家から少し親から離れた所に建ててもらった家で一人暮らしをしている。金持ちなんかな親...
まあ、そんなことはどうでもよくて、明日は土曜日、いつもあの神社の宮司さんが朝に掃除をしにくるから、一応神社について色々聞いてみるだけの価値はあると思って明日会いに行くことにする。
「疲れたし、早く飯食って風呂入って寝るか〜」
とかくして そのうち眠りについた....
そして、そして、 目が覚め....た?
暗くて何も見えない状況で困惑していたところ、いきなり一面だけ壁が光だした。光が当たったおかげで周りの様子が見れたが、本当にただの黒い何もない部屋だった。
そして光っていた壁はスクリーンのように映像を映し出していた。どこからかわからないが音も聞こえる。爆発音のような音や金属音やら。
スクリーンには誰か白い髪と白い髭のおじいさんが写っているがモザイク画のようではっきりとは分からない。見覚えがあるような無いような...
いきなり自室で目が覚めた。さっきのはやっぱり夢だったんだと実感する。
まあ悪夢だかなんだか、どうでもいいけど早く神社に行かないとあの宮司さんには会えないので、すぐに支度して家を飛び出した。
色々考えながら歩いているとあの神社に着いた。宮司さんはいつも通り掃除をしている。ただ今日の神社はすこし異様な雰囲気が漂っている。
まあとにかく宮司さんに話しかけてみる。
「おはようございます」と言ったところ宮司さんはこちらを向いて笑顔で挨拶を返してくれた。
「この神社について色々聞きたいことがあるんですがお時間よろしいでしょうか」と聞いたところ、宮司のおじいさんは一瞬顔をしかめた気がしたが、優しい声音で快く了承してくれた。「立ち話もなんだし、そこの社務所でお茶でもどうだね」と提案されたため、お言葉に甘えてお茶を出していただくことにした。
「さて、聞きたいこととはなんだね」と聞かれたため最初から本題に入らせていただく、「この神社の昔の名前や言い伝えについてです」と答えた。
......
「なぜそんなことを聞きたいのかね」と、少し怖い声音で言われてしまった。確かに言い伝えは宮司にしか伝わってないものを聞くのは失礼だったかと思ったが、聞かれたことには答えなければならないため、僕は正直に答えた。「ただ単にこの神社に興味を持っただけです」と言った瞬間…宮司さん顔色が一変して、ものすごく怖い顔つきになった、いわゆる猛者感も溢れ出ていた。
そして宮司さんは小さい声でつぶやいた、
「"お主には、死んでもらはなければならん"」と、
いきなりやばいオーラを纏い始めたおじいさんの発した言葉に
「"まだ死にませんよ"」と返した。刹那、意識がなくなったがすぐに戻った。
それを見ておじいさんは「やはりお主は…」と言った。この状況を理解した僕は、「爺さんも俺と同じようなやつか」と言うと図星なのか、じいさんの顔がさらに険しくなった。少し距離をとって「やっぱりな、俺はまだ死なねぇぞじいさんよぉ」と挑発をした。
そして戦いが始まる。
その戦いはやはり激しく、じいさんはどこからともなく口を動かすだけで攻撃を仕掛けてくる。もうあたり一面神社の中がかなり破壊されている。
「強い」純粋に俺はそう思ったが「俺は"今より強くなるぞ"」と言ったあと、身体能力が上がった。だが、戦闘経験のない俺はジリジリと押されていている。このままだといずれ負けるのは明白だ、殺される前に言霊で俺は死なないと言うたびに一回は死なないが、言葉を言い切る前に二回死ぬと、本当の死になってしまう。ちなみに不老不死みたいなチート技は流石にできないようだ。
そうならない為に俺はあの爺さんを超越した実力が必要になる。それでもダメなら相手の想定外の切り札も必要になって来るだろう。
まあ考える前に自分の実力を上げれば、倒せる可能性と考える時間も出来るはずだ。だから俺は「"俺はもっと強くなる"」と
そう言った瞬間、なぜか分からないが意識が落ちてしまった。
そして
目が覚めた。