龍神に気に入られた僕が龍神から世界を救ったお話   作:もやしらいふ

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龍神に気に入られた僕が龍神から世界を救ったお話 後編

 「僕」は確実に目が覚めた、はずなのに何も見えない。目は間違いなく空いている。失明したか、真っ暗なのかのどちらかしかあり得ない。

 そんなことを考えていた時、目の前がいきなり光だした。目が開いたようなアニメーションで光がついた。この光景、スクリーン。見覚えがある、今日見た夢...。

 スクリーンにあの神社や宮司さんが映っている。さっきまで僕が見ていた光景と同じような物が見える。「これは今の僕自身?だとしたら誰が体を動かしている?」そして興味深いのは、「あのおじいさんをかなり押してる!」あれだけ強い宮司さんを押し返しているのは凄いが、これはヤバいかもしれないと感覚が言っている。

 スクリーンに映った宮司さんは僕に対して「やはり暴走しおったか」と言い放ったのを聞いて、言霊の力が暴走しているのがわかった。確かに言霊を使っているはずの自分の声が聞こえない。

 

 もう僕はここで何をすればいいのか分からない、早く暴走を止めたいが止め方がわからない。言霊も使えない。

 

 そうしてずっと思案していると、あることを思いつく。多分暴走中の僕の言霊は想像すればその事柄が叶うのだろう。そしてここは自分の意識の中で、自分の想像に干渉することができるんじゃないかと思った。そして意識の中なら自分で何かを想像すれば言霊関係なく物を出せるんじゃないかと考えた。

 

 この空間を刺激するようなものを出せるかと念じてみれば、ハンマーやら爆弾やら出すことが出来た。それらを使って脳を刺激しようと思い壁をハンマーで殴ってみたらスクリーンの僕が膝をついた。つぎに爆弾を起爆してみれば僕らの意識は無くなった。

 

 

 

 

 そして僕は意識を取り戻した。今度はちゃんとした現実世界で目が覚めた。目の前には疲労した宮司さんがいた。「お主よく戻ってきおったな9割戻ってこないと思ったが、まあともかくお前を殺す理由も無くなった。」そう言って戦いは終わった。

 

 

 

 「それにしてもお主の特徴は強い物だな」と突然宮司さんは言ってきたが僕には特徴の意味がわからない。「どうやら特徴がわからんようだな、言霊の力には人それぞれ特徴というものがあって、お主は頭で想像するだけで言霊が使えるという特徴だ、ついでにわしは自分以外の人に対する言霊が強くなる特徴だ、少しの間なら不死にも出来る」と聞いたが、俺は想像することでは言霊は使えなかったはず、試しに今使ってみると言葉を発さずに自分の傷を癒すことができた「この特...まさか暴走を乗り切ると...」「そうだ、暴走を乗り切れば言霊の特徴を使えるようになり、能力も強くなり、限界まで言霊を使っても暴走はしなくなる、ただ、暴走を乗り越えられない場合がほとんどで毎回世界に多大な被害をもたらす。この神社は言霊の力を無くすために作られて、その能力を持つものを惹きつける龍神を封印して、言霊を持つものをこの神社に集めていたのだ」と社殿の方を見たがもう社殿がない、それに気づいた宮司さんは急いで崩れた社殿に向かった。「あの社殿が破壊されてるなら龍神の封印が解けているかもしれん、まずい」

 

 僕らが走って向かっていると、急に神社の社殿がいきなり光出したと思ったら宮司さんが音もなく吹っ飛び後方で倒れていた。「見えない、聞こえないほどの攻撃が飛んできたってことか。この攻撃は五感で捉えるのは不可能...ここは」と僕は言霊で第六感の正確性と身体能力を強くした。すると後方から攻撃される未来を感じたため回避した、五感では避けたかどうかすら分からない。そしてすぐに宮司さんの様子を警戒しながら確かめに行った。

 

 かろうじて宮司さんの意識はある「神が降りた、こうなってしまってはもう戦えるものはお主しかおらん、あれに勝ってくれなければこの世界は本当の意味で破壊されてしまう、負けるんじゃないぞ"お主はあやつには絶対負けん"」と、そう言って宮司さんは気絶した。

 

 そして急に僕の後ろに気配があらわれた。そちらを向くが姿は見えないが気配だけはある。いくら言霊で見えるようにしようとしても弾かれているようで姿は見えなかった。しかしそこから話しかけてくる声がある。「お主、なかなかの者だな、なぁ宿葉 魂正、なぜ名前を知ってるかって?私はお前の名付け親だからな、当然だろう」そうかこいつが俺の名付け親の、お告げの神だったのか。「我と組まぬか、2人いれば宇宙どころか次元まで支配ができるかもしれぬぞ、言霊は全て我の力、お主にもさらに力を与えてやろう、あの一族の中でもお前は特に素晴らしい、我が直々に強い力と名前を与えたくなるほどの才能が生まれた時からあったのだ、我の力を我より上手く使いこなせそうな生物は初めて見たぞ、我と組まぬか宿葉魂正」

 

 そう言われても僕の答えはとうに決まっている「世界を壊すような真似は僕はしない、その力はこの世から消す」そういうと龍神は何も言わずに襲いかかってきた。自分の六感を信じて攻撃を全てギリギリで躱す、そして気配を感じて隙があれば攻撃を叩き込むが当たりはしない、そして次の手を読み、避ける、やつは僕の六感を見越して対応できないような変化球も入っているが身体能力でギリギリ躱わせる。

 

 そんなこんな長く激しい戦いは続いて、あたりの地形はボロボロもう街も崩壊、地面すらも崩壊してきている下手な暴走よりもすごいことになっているだろう。足場がないためもう空中で戦っている。言霊で体を操作しながら避けて攻撃は複雑すぎて難しいが相手は龍神というからには言霊がなくても飛べるから戦いに集中できるんだろう。元々言霊の力で負けているのにこのままでは負けてしまうだろう。何か手を考えなければ、と考えている間にも攻撃は飛んでくる。

 

 色々考えていると社殿が見えた、あの辺の土地だけはまだ残っている、思い返してみればあの龍神が守っていたような気がする。あの社殿に壊されてはいけない何かあるのだろうか、力を使って視力を上げて見てみれば社殿の中に竜の装飾の勾玉がある。リスクを承知で隙をついて壊しに行くか

 

 そして攻撃の隙をついて僕は超高速で社殿へ向かい社殿を僕の攻撃の射程内に入れようとした、ただ龍神もそれに気づいてすぐさま僕を殺そうとしてくる。全力で破壊しようと力を込めているため、いま攻撃をされたら躱せないが、射程内には入ったため放つことはできるだろう。

 

 

 

 そしてその攻撃を放つ瞬間にはもう龍神は真横にいて...僕の首と上半身と下半身は見えない速度でおさらばした。最後に僕が放った攻撃が見えた。当たりさえすればこれは相打ちか、と僕の意識は無くなった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    意識が、戻った?

 ここはあの世か現実か。「ごぼぼぼぼぼ!?」ため息を吐いた時ここは水の中だと気づいた。海水だ、急いで上に上がることができた。言霊がなければ溺れ死んでいたことだろう。

 

 「ここはどこだ」と、飛んで確かめてみればあたりは一面ボコボコだ、ちょっと遠くにはクレーターのようなものが見える、あそこだけは海水が入ってない、気になった僕はそこに行ってみた。

 

 そこにたどり着いた。あたりにはいろいろなものが粉々になって落ちている。クレーターの真ん中には木材編と粉々になった石や木が落ちている。そして何か小さい太陽光を反射しているものに目が付いた。怪しがりてよりて見るに何かが光たり、みれば一ミリばかりなる石、いと美しゅう物なる。「これは勾玉だあの龍神の」と驚いた、かなり砕け散っている。持ってみれば光が強くなって僕に吸収された。かけら一つでかなり力が強力になった。全部取ると何か悪くなるような感じがしたため少ししか取らなかった

 

 

 この力を駆使して僕は世界を都合よく元通りにする。龍神をあの世界からいきなり消えたことにして勾玉はバラバラの状態で祀るように世界を戻した。

 

 

 

 

 

 そうしてほとんど元通りにした世界で何事もなかったようにみんなが暮らしている。そりゃああの世界を知らないから何事もなかったというより何もなかったんだけどね、

 

 あの戦いを知っているのは僕と宮司の二人だけ、人知れず世界をかけて龍神を消滅させることができた人になったわけだ。

 

 

 

 

 

 

 

 そう、不特定多数のお前らありがとな、その言霊なんかより数段強いその変な力でかなり助かった気がするよ。「じゃあな」と僕の中からその何かを無言で消し__________

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