スカイランド最強の女剣士に助けられた結果!その背中を追い続け皆のヒーローになる事に憧れいずれ伝説の戦士プリキュアとなる少女の物語 作:カイトGT
〜行ってはいけない森〜
ここは薄暗くて肌寒い森の中...。
「お父さん...お母さん...」
私はその中で迷子になっていて彷徨いながらずっと歩いていました。
「ううぅ...グスッ...」
歩けば歩くほどどんどん光が無くなって薄暗くなって行く感覚に私は涙ぐんでしまう...。
(ここ...どこ? 寒い....怖い...誰か...助けて...)
父さんも母さんもここには
私は自分の中に膨れ上がって行く恐怖に震え上がってしまいます。
「ギシャアアア!!!」
「ひっ...!」
ここは〜
なぜそう名付けられたのかは今になって幼いわたしにも分かりました。
(こんな...怖い怪物がいたんだ...! 助けて...! 父さん! 母さん!!!)
そう思っていても全く体が動きません。
まだ幼い私はただただ涙ぐんで襲い掛かってくる怪物の攻撃を受け入れるしかありませんでした。
一気に伸びてくる触手に私は大きな叫び声を上げました。
「いやああああああ!!!!」
その時...!
ザンッ! と言う剣音と共に閃光が迸り、私の前にあった暗闇を晴らしてくれました。
「...えっ?」
先ほどまで闇に飲まれそうだった私の前に光が溢れ出す。
蒼いマントを風に靡かせながら、目の間の恐怖を一瞬にして薙ぎ払うその姿...、まさに
「はっ!」
そのヒーローは私の前に立ち塞がった怪物を一瞬にして薙ぎ払いました。
「...ふぅ」
ヒーローは怪物を倒し、剣を鞘に収めて私に手を伸ばしてくれました。
「大丈夫か?」
「...」
最初こそ感情の変化についていけなかった私ですが、この感情が
「あはっ...!」
「んっ? どうした? どこか痛むのか?」
「ううん...、私...ソラっ! 貴方は...?」
「んっ? 私か? 私はシャララだ」
これが後のヒーローに憧れ伝説の戦士となる少女とそれを導いた最強の剣士の最初の出会いとなるのだった。
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シャララ隊長に助けられた私は無事に親元に届けられました。
「お世話になりました」
「全く! あの森には近づいてはいけないってちゃんと言い聞かせて置いたんですが...」
「いや、気にするな」
私の母さんがシャララ隊長にそう呟きながら私にこう言いました。
「ほらっ! ぼ〜っとしてないでソラもちゃんとお礼を言いなさい」
「...」
私は徐に自分のスカイジュエルをシャララ隊長に渡します。
「あげる...」
「いいのか?」
「幸運のお守りなの...」
私の言葉に彼女は静かに笑みを浮かべてくれました。
「ふっ...、分かったありがたく頂こう」
彼女は私のジュエルを受け取ってくれると鳥に乗って颯爽と何処かに走り去ってしまいました。
「...はぁぁぁ!!!」
私の瞳にはその姿がとても格好良く映ってしまい、いつまでも、いつまでもその後ろ姿を眺めているのでした。