スカイランド最強の女剣士に助けられた結果!その背中を追い続け皆のヒーローになる事に憧れいずれ伝説の戦士プリキュアとなる少女の物語   作:カイトGT

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ヒーローの出番です!・俺のヒーロー

「ふああああん!!!」

 

「ソラっ! ちょっとファドの様子を見てきてちょうだい!」

 

 そうお母さんに言われたので私はポーズを決めながらファド(弟)の元へと向かいます。

 

「ファド! ヒーローの出番です!」

 

 マントを格好良く翻しながら私はファドの元に辿り着くとすぐさまあやしました。

 

「...しょら?」

 

「...えっ?」

 

 声を上げたかと思ったら弟が私の名前を呟いたので少しびっくりしました。

 

「ファド!? 今私の名前を喋りました!?」

 

 私が驚いていると...!

 

「しょら! しょら!」

 

 何度も言い直してきたので間違いありません!

 

「お母さん! ファドが喋りましたよ!」

 

「本当!? 成長が早いわね! 後でお母さんにも聞かせてね!」

 

「はいっ! じゃあファド! お姉ちゃんと一緒に遊びましょうね〜!」

 

 私が弟をあやすとすぐに泣き止んでキャッキャッとはしゃいでくれました。

 

(弟っていいですね。いつも修行をしてきた私はこうやって誰かと遊ぶ時間すらなかったですから...)

 

 自分はヒーローを目指しているので近しい年頃の友達とも遊んではきませんでした。

 

 その分ファドにはちゃんとした子供としての日々を送ってほしいのです。

 

(そうと決まればファドにふさわしいお姉ちゃんにならなくてはいけませんね!)

 

 私は目の前の弟君をあやしながらそう考えるのでした。

 

✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎

 

 ファドもそれなりに成長し、手がかからなくなってきたある日...。

 

「はあっ! だっ! えい! ...! せいっ!」

 

 私は特訓相手をカカシから岩に変えていました。

 

 特訓場所も家の近場から山の中にへと変更し、1人での生活もそれなりにイケるようになってきています。

 

(最悪1人になっても生きている力がある! それがヒーロー!)

 

 そう思い山籠りを初めて早くも2ヶ月。

 

 両親の了承を得て始めたこの生活ですがかなり快適です。

 

 ヒーローになる為の甘えを全て捨てることができますし、こうやって特訓に励む事ができますからね。

 

(...ここだ!)

 

 私は最近奇妙なポーズをとりながら自然のエネルギーを体の中に取り込み、岩をも破壊する力を会得しました。

 

 この時の私はこの謎のパワーが何なのかわかっていませんでしたが、後にスカイランド真拳なる入り口に立っていたのだと理解しました。

 

 そうして一汗かいて川で汗を流していると...。

 

「姉ちゃん!」

 

「ファド! わざわざ山まできたんですか? だいぶ体力もつきましたね」

 

「うん! たまには姉ちゃんに会いたいからね!」

 

 私はニコリと笑いながらファドの頭を撫でました。

 

「えへへ♪ あっ! そうだ! 前々から姉ちゃんが言ってたけど、やっぱり姉ちゃんはそのうちスカイランド王国へと旅立つんだろ?」

 

 少し寂しそうに呟いていましたが、私は頷きました。

 

「うんファド、私はいつかはスカイランド王国に行くよ。私の目的であるヒーローを目指したきっかけのシャララ隊長がいるから」

 

「...そうだよね。大丈夫! 姉ちゃんなら青の護衛隊にも入隊できるよ! 父さんと母さんも行っていたし! 俺もそう思う!」

 

「...ありがとうございます。ファド」

 

「...だって姉ちゃんは俺の()()()()だからな!」

 

 ヘヘッと笑うファドが私のことをここまで慕うのには理由がありました。

 

 あれはそうですね、ファドがまだませてた時のことでしょうか...。

 

 

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