スカイランド最強の女剣士に助けられた結果!その背中を追い続け皆のヒーローになる事に憧れいずれ伝説の戦士プリキュアとなる少女の物語 作:カイトGT
ファドが生まれてしばらく経ったある日。
私もすっかり大きくなっていました。
それでもまだ青の護衛隊に入るには年齢制限があるので、もう少し自力を備えようと私はいつものように特訓を重ねていると...。
「...何で姉貴はいっつもボロボロになるまでそんな特訓してるの?」
「ファド! 私はヒーローを目指しているんです! だからこうして毎日...」
私がそう呟くとファドはこう言い返してきました。
「やめてくれよ」
「...えっ?」
「うちの姉貴って皆からなんて言われてるか知ってるか? 女の子なのに無駄に鍛えまくってる変な子だぜ? 男ならともかく姉貴は女の子なんだからさ、もうちょっとお淑やかに生きた方がいいんじゃないか?」
「...変な子」
弟にそう言われると確かにとも思う私ですが...。
「ファド...、それでもお姉ちゃんはヒーローになりたいんです!」
「ヒーローって...俺くらいの歳でも卒業する単語だぞそれ」
こんな感じで当時のファドは本当にませていたと今でも思います。
まあ、確かに私は自分でも女の子らしくなかった思いますけどね。
ある意味ではこの年になってもまだ友達の1人もできない私に弟なりの意見をぶち当てただけかもしれませんが、この言葉は結構深く突き刺さりました。
「...あっ! そうそう! 今日俺肝試しに行ってくるから母さんには遅くなるって言っておいて!」
「...分かりました」
楽しそうに走り去るファドの姿を私は見ていることしかできないのでした。
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弟の言葉が深く突き刺さったまま家に帰ると...。
「ソラ!? ファドを見なかった!?」
「ああ、ファドなら友達と一緒に肝試しに行くとか言っていましたよ」
「肝試しですって!? あの子...!」
お母さんが血相を抱えているので不思議に思った私は聞いてみることにします。
「お母さん? そんなに慌ててどうしたんですか?」
「それがね、ご近所さんから聞いたんだけど、ファドが友達を連れて〜行ってはいけない森〜の方に向かって行ったのを見たって聞いて...」
そこまで聞いた私は目を見開きました!
「ファド!?」
私はそのまま家を出てファドを追います!
「ソラ!? どこに行くの!?」
と言う母さんの静止も聞かずに走りました。
(ファド!? 肝試しって言ってたけどそれはいけません! あそこは...本当に危ない場所なんです!)
私は急いで〜行っていけない森〜へと向かいました。
しかし...、やはりその入り口に立つと足が止まってしまいます...。
(大丈夫。私だって特訓し続けたんです! このくらい...!)
そう思っていてもやっぱり体は過去の恐怖によって震えていました。
でも...。
(ファドももしかしたら怖がっているかも知れない!)
そう思うと勇気が湧いてきました。
「ファド! 今お姉ちゃんが助けに行きますからね!」
恐怖を振り切り苦い記憶を断ち切る為に、私は最初の一歩を踏み出すのだった。