アインズ達率いる魔導国軍は、〈ミノタウロス/牛頭人〉の国の砦や城塞都市を幾つも落とし、快進撃を続けていた。
既にミノタウロスの国の王都は目の前で、ここら辺りでは何時も戦が巻き起こる事から「戦平原」と名付けられた大平原が広がっている。
周りには木々が生え、森の様になっているが平原が広がる場所は大軍が布陣しても十分に余裕がある広さとなっている。
ミノタウロスの軍の兵は8万人を超えており、其処に陣を敷き、魔導軍に対抗しようとしているようだ。
此処を抜かされればミノタウロスの国の王都まで僅かな距離とあって、ミノタウロス達は予備兵や若年兵や動ける負傷兵をかき集めているのが魔導国の諜報部隊の報告で分かった。
アインズや両脇で守護するアルベドとシャルティアが居る魔導国軍の大天幕で諜報部隊の〈シャドウ・デーモン/影の悪魔〉が焦った様子でデミウルゴスに耳打ちしている。
「アインズ様、ご報告致します。魔導国からの補給部隊達が壊滅したのを確認しました。申し訳ありません。この動きを予想してデスナイトを補給部隊に同行させていたのですが、無力化されたようで完全に裏を掻かれてしまいました。処分は如何様にも御受けいたします」
「良い、お前で対処できないなら誰にも無理だろう。うむ、補給部隊が壊滅か。となると魔導国軍で食事や消耗品が滞るな、アンデッド以外の兵士や鉄巨兵の搭乗員は、今ある補給物資でやり過ごせ。無くなったら《転移門/ゲート》の魔法でエ・ランテルに帰らせろ。鉄巨兵は自動運転も可能だからな。ただし武技や魔法が使えなくなるので弱体化してしまうが、其処はアンデッド兵達で穴埋めすれば良いだろう。魔導国軍は元々アンデッド主体の軍だ。補給部隊が無くとも日夜戦い続ける事もできるのだからデミウルゴスも気に病むな」
「はっ、ありがとうございます」
デミウルゴスは深々と頭を下げ、銀のプレートで包んだ尻尾も力なく垂れ下がっている。
完全武装でアインズの両脇で侍っているシャルティアやアルベドは、デミウルゴスを見下げ果てた目で見ているがデミウルゴスが裏を掻かれたなら多分、お前達でも無理だぞ。
此のままでも魔導国軍は、おおよそ2000名ほどだがレベル30~40ぐらいのアンデッドの軍勢と少数のレベル50~60程度の巨人程もある鉄巨兵を前に出せば、将軍でもレベル30ぐらいのミノタウロスの大軍勢8万など塵芥に等しいだろう。
そもそもレベル差が10離れていたら勝負にならないのだ。
しかし、補給部隊を狙われたか。
魔導国軍の補給線は伸びきっているから此処を潰されると、魔導国軍で働く人間や亜人の兵士はエ・ランテルに帰らせないといけない。
ミノタウロスの軍にも知恵者が居るか、まあ無駄な足掻きだがな。
魔導国軍は、小さく身を寄せ合ったミノタウロス軍を包囲殲滅する為に両脇の軍が長く伸びる。
突然、両脇の軍の動きが止まり、混乱が巻き起こった。
先頭の集団が落とし穴に落ちたのだ。
森の中から鎧の各所に木々の枝を差し込み、顔や腕に緑色の液体を擦り込んだミノタウロス達が現れ、動きの鈍った両脇の軍に奇襲を掛けて混乱した軍が慌てて森から現れたミノタウロス達に応戦している。
その時、魔導国軍は中央の軍が両脇の軍の応援に出てしまい、軍の編成が薄くなってしまった。
身を寄せ合っていたミノタウロス軍は、此れを狙っていたのか突如として魔導国軍の中央へと猛攻を仕掛ける。
中央に猛攻を加えたミノタウロス軍は、まず最初に油壷を投擲し、次に火矢や《ファイアボール/火球》を投げつけた。
風は、ミノタウロス軍から魔導国軍へと吹いており、たちまちの内に火は燃え広がる。
鉄巨兵を操縦する者達は、大丈夫だと分かっていても動揺して慌てて鉄巨兵に纏わりつく炎を払い始め、煙と炎で視界が悪くなり、通常のアンデッドとは違い、炎に対する脆弱性を持たないデスナイト系のアンデッド兵達も一時的に足が止まった。
ミノタウロス軍は炎を気にも留めず、ミノタウロス軽騎兵達は中央を駆け抜ける。
魔導国軍にミノタウロス軍は肉薄し、最早アインズのいる大天幕の前にすら来ようとしていた。
「アインズ様、危険です。下がってください」
「アインズ様!さあ、此方へ」
「落ち着くのだ2人共。……うむ、落ち着いたな。お前達2人に命ずる。ミノタウロスを蹴散らして来なさい。落ち着いたお前達ならミノタウロスに対処できるだろう。期待しているぞ」
「「はいっ、お任せ下さい!」」
漆黒の天使の翼と戦乙女の白翼をはためかせ飛び行くアルベドとシャルティアは、接近したミノタウロス軽騎兵を投げ飛ばし、槍で体に穴を大きく開け、斧槍で馬ごと切り裂いた。
魔導軍を様々な手を使って此処まで弱体化、ミノタウロス軍を魔導軍の纏め役が居る中央へ突っ込ませるとはな、驚きだよ。
「ぐっ、があっ!!」
「がぁっ、貴様っ!」
大天幕にアルベドとシャルティアがアインズの両脇を飛び越え、背後にある天幕の柱にぶつかり止まる。
魔法により不壊の魔法が付与された柱が折れるかのように振動する。
シャルティアの紅い鎧は、飛んでいたのを叩き落されて地面を転がった事で汚れていた。
アルベドの黒い装甲は剥がれ落ち、兜は割れ地面に落ちている。
アルベドの装備している鎧は3重装甲になっており、ダメージを鎧に受け流すスキルによって、超位魔法ですら3回は耐えることが出来るのに其の装甲は無惨にも剥がれていたのだ。
アルベドとシャルティアの二人は地面に蹲りながら近づく敵を見据えている。
……あの2人を傷つけただと。
落ち着け、落ち着くのだ。
だが燃え盛る炎のように怒りが、憤怒が込み上げて来る。
クゥ、クズがぁあああああああ!俺の大切な娘の様に思っている2人に傷を!
アインズの廻りを緑のオーラが一瞬立ち昇り、怒りが静まったが、それは誰にも見られない。
アインズ本人ですら緑のオーラを知覚できないのだ。
近くで戦っているニニャが保有する黒宝珠の杖に嵌った死の宝珠から心配した様に伝言が来た。
〈死の宝珠です。どうされたのですか?ミノタウロスの軍勢が突っ込んだ後にアインズ様に何かあったかと、アインズ様の元に戻った方が宜しいでしょうか?〉
「心配は無い。既に落ち着いた。だが抑えられた結果の弱い憤怒の感情は持続するのだな。念の為に「漆黒」の冒険者達に大天幕まで来るように言うのだ。私は2人を傷つけた者を迎えよう。デミウルゴスは二人の治療を、アルベドとシャルティアは此処で待つように」
「お待ち下さい。アインズ様、御身自ら戦われなくても!」
「良いのだ、デミウルゴス。大切な2人を傷つけた報いを私自ら与えてやる。私の強さは知っているだろう」
「確かにアインズ様はナザリックの誰よりも御強いですが、万が一という事があります。御下がりください!」
「くどいぞ、デミウルゴス。もう目の前に敵の御出ましだ。此処で逃げ出しては魔導国の沽券に関わろう。お前達は私の戦いには決して手を出すなよ」
アインズの「大切な2人」と言う言葉に感激するアルベドやシャルティア、デミウルゴスは頭を振りつつ中空の闇の中から生命力回復の霊薬やアンデッド用の持続性回復の巻物を取り出して治療の準備を整えている。
大天幕の前にやって来たのは普通のミノタウロスより筋肉質で二回りも大きく、両手に鎖を巻き付け、赤い籠手と具足を身に纏った野性味溢れる黒毛のミノタウロスだ。
供に数え切れない程のミノタウロスの軍勢を率いてやってきた。
「がっははは、軍師の言うことを聞いて戦ったが、こうまで上手くいくとはな。達者なのは御喋りだけでは無いという事か、あやつの扱いも考えてやらねばいけないな。……儂の名は牛魔王ミダスと呼ばれるミノタウロスの王よ、魔導国の王と御見受けするが如何か?」
「ふっ、王自ら御出ましとはな。手間が省けたよ、私の名はアインズ・ウール・ゴウン魔導国の王、魔導王アインズだ。この双大剣は我が国が誇る「漆黒」から返された双大剣【世界意志(ワールドセイヴァー)】よ。さあ、始めようか」
魔導王アインズは、黒い豪華なローブの下に所々に金の装飾が施された華麗な漆黒の軽鎧を着込み、脈動する赤黒い宝玉が顔を覗かせ、下半身も漆黒の棘が突き出た具足を身に纏って、両手には美麗な模様が刻まれた双大剣【世界意志(ワールドセイヴァー)】を腰の両側の鞘から抜き放ちつつ補助魔法を自らに掛ける。
牛魔王ミダスが近くのミノタウロス兵を掴んだかと見えると、此方へと次々と投げ込んでくる。
「喰らえぇぇぇ!〈武技・筋力向上〉、〈武技・筋力超向上〉、〈武技・投擲〉、〈武技・猛牛砲弾〉!!」
アインズは、補助魔法で牛魔王ミダスのレベルを見る。
ほう、牛魔王ミダスと言われるだけあってレベルは50越えか、魔法の装備やスキルに武技も合わせると約80レベルという所か。
ミノタウロスを武技で此方へ向けて投げつけるとはな、アルベドは魔法武器以外の投擲武器の無効化を装備品の効果で持っているがミノタウロスは投擲武器で無く、生き物だ。
アルベドの装備品の効果では対処できない訳だな。
牛魔王ミダスとの戦いで沸々と弱火で煮られるような頭がすっかり冷えたアインズは武技を繰り出す。
「〈武技・階層〉、〈武技・無敵要塞〉」
アインズは、交差した双大剣で飛び掛かるミノタウロス兵の双角を圧し折り、そのままミノタウロス兵の首が折れる鈍い音が聞こえ、空中高くミノタウロス兵の死体を弾き返す。
「《ディメンジョナル・ムーブ/次元の移動》」
アインズは、一撃目を弾いた後に次々に投げ込まれるミノタウロス兵を短距離転移で牛魔王ミダスの後ろに転移する事で避ける。
「《ヘイスト/加速》、〈武技・流水加速〉」
追加攻撃や移動距離上昇の効果を持つ魔法を唱え、肉体能力を一時的に加速させる武技をアインズは使い、牛魔王ミダスの後ろから攻撃態勢に移った。
「〈武技・七彩強化〉、〈武技・戦士職段位上昇Ⅴ〉、〈武技・剛閃撃〉」
振り向いた牛魔王ミダスに向け、一瞬で剛撃を双大剣に乗せ大上段から振り下ろす。
牛魔王ミダスは咄嗟にミノタウロスの戦斧をぶんまわすが、アインズは構わず戦斧ごと斬り落とそうとする。
双大剣【世界意志(ワールドセイヴァー)】のレベルは120を超え、ユグドラシルでも武器レベルは最大レベル100を超える事は無く「不壊」の付与でも無ければ容易く武器ごと斬り裂く程だ。
あっさりとミノタウロスの戦斧を3つに切り分けるが、牛魔王ミダスは其の隙に後ろへと下がり、ミノタウロスの軍勢がアインズに群がる。
ミノタウロス兵達の斧を避け戦場を《次元の移動》の転移で移動し、《ナパーム/焼夷》や《チェイン・ドラゴン・ライトニング/連鎖する龍雷》の魔法でミノタウロス兵達に損害を与えつつ、アインズは魔導国軍の配置を見て片足を地面に叩きつける。
「〈武技・星震脚〉」
アインズが叩きつけた片足は地響きと共に大きく地面を揺らし、地面に大きく蜘蛛の巣の様な地割れを開け、隆起した石筍がアインズに群がっていたミノタウロスの軍勢の悉くを空中高く突き上げる。
隆起した石筍に貫かれて絶命するミノタウロス達、突き上げられ地割れの穴に落ちるミノタウロス達で溢れかえる。
牛魔王ミダスも両足の具足は砕け、足から血を吹き出しながら丸太の様な両手でアインズに襲い掛かろうとする。
牛魔王ミダスの赤い籠手は「怪力」の付与がされており、此れに掴まれればアインズでも身動きができなくなり殴り飛ばせると牛魔王ミダスは考えていた。
「遅い、掴み技で拘束しようというのなら無駄な事よ。《ボディ・オブ・イファルジェントベリル/光輝緑の体》」
「ぐぁ、くそ。オラァオラァ!」
アインズは念の為に殴打ダメージを無効化できる魔法を唱え、双大剣で牛魔王ミダスの両手による連撃を捌きながら、牛魔王ミダスの突然の突き蹴りを半身になって避け、態勢を崩した牛魔王ミダスに向け武技を放つ。
「〈武技・星光連撃〉」
アインズの豪華な黒いローブがはためき、ローブの裏側が暗闇の夜空の様に星が瞬いていた。
「星?」
牛魔王ミダスが星を見た途端、夜空の星の如く剣閃が無数に輝き、瞬時にして牛魔王ミダスの上半身は足を残し血煙となって弾け飛ぶ。
両腰に双大剣を収め、アインズは魔導軍の大天幕へと転移した。
牛魔王ミダスを倒した事がミノタウロス軍に伝わり、牛魔王ミダスが本陣を強襲するまでの時間稼ぎをしていた者達は絶望のまま打ち取られた。
魔導軍はミノタウロスの王都を占拠し、ミノタウロスとの戦争は終わりを告げた。
今は捕虜になったミノタウロス兵を見分している所だが、アインズは、あそこまで魔導軍を追い詰めた策士を探し出すように命じていた。
「アインズ様、命令通りに連れて参りました。さあ、『跪いて頭を垂れなさい』」
「良いのだ、デミウルゴス。〈支配の呪言〉など使わなくてもな」
「はっ、分かりました。『自由にして良い』」
ミノタウロスの王城の玉座に座り、アインズは目の前で片膝を付き此方を見上げるミノタウロスを見つめる。
んんっ、ミノタウロスにしては何というか角の生えた女性の様にしか見えないな?
本当にミノタウロスなのか?ミノタウロスの女性は乳房は出ているが牛頭の獣人の筈だが。
「おほんっ、お前の姿は変わっているな?ミノタウロスの姿とは思えないが何故だか分かるなら聞かせて欲しい」
女性の姿は立派な牛の角が生えた肉感的な若い人間の姿だった。
胸は大きく、腰はほっそりと尻は柔らかそうな大きさで、青みがかった黒髪を長く垂らし水平に尖った耳が生えて、大きな蒼い目が印象に残る美しい女だ。
「この姿はオークの国で呪いを掛けられたのだ。脆弱な姿にさせられミノタウロスの国になんとか逃げ帰ったが此の姿では戦士には成れない。だから智慧を持って強く成ろうと様々な戦史書や兵法書を読みまくってたんだが、ほとんど相手にされなくてな。戦平原の戦いの時になって牛魔王に「お前の好きなようにやってみろ。どうせ此のままでは負けるしな」と言われてな。魔導国軍を攪乱できて中央軍に突っ込んだまでは良かったが返り討ちにあって此の通りだ。見通しが甘かったよ」
無礼な物言いにデミウルゴスが青筋を立てているが、どうせ処分されると思っているミノタウロスの女性は素知らぬ顔だ。
アインズの近くに居たニニャがアインズに発言しても良いかと尋ねてきた。
「アインズ様、発言宜しいでしょうか?」
「なんだ、言ってみよ」
「はい、今回の戦ではデミウルゴス様の知恵では上手く戦術が働かなかったように思うんです。ですからいっその事、この方を魔導国軍で雇ってみては如何でしょうか?」
『そうですね、ナザリックには大軍を動かす軍師や司令官のような考えの方が少ない。司令官の職業を持っていても何千人、何万人もの軍隊を動かした経験がありません。このミノタウロスの女性の方は、どうやら戦闘職でもある司令官では無く、単純に何万人もの軍隊を指揮する事で軍隊全体に上昇効果を分け与える軍師と呼ばれる職業を保持しているように思えます。今後のナザリックは軍団の指揮が重要になるでしょう。雇われる方が宜しいかと思います』
ニニャがミノタウロスの女性を雇おうと言うと死の宝珠も彼女は今後重要になるので雇うべきだと助け舟を出した。
ミノタウロスの女性は、どうやら助命嘆願されるとは夢にも思わなかったようで、ニニャを不思議そうな目で見ている。
「ふむ、雇うのは良いだろう。お前の望みは呪いの解除か?」
「はい、その通りです」
『それは困りますね。呪いを解除すればミノタウロスの種族レベルを得て、貴方の軍略は大きく落ちてしまう』
「それは困る。私は軍師だ。起死回生の軍略や大軍に混乱を巻き起こす策を忘れてしまうぐらいならミノタウロスには戻らなくても良い」
ミノタウロスの娘は、今まで不遇だったせいか魔導国で雇うと言う話に前向きで、軍師の職業レベルが落ちるのを嫌って元の姿に戻るのを拒否するほどだ。
よほど軍師としての職業に誇りを持っているか、職業レベルを上げて知識を深めるのや戦術を活かすのが楽しみの一つになっているのかもしれないな。
アインスは玉座に座り、片手を顎に当て話し出す。
「ふむ、呪いの解除は死の宝珠の談によれば弱体化するか、本人もそれは望まないと。報酬については後で考えておくように。魔導国では、不老を齎す〈不老の指輪〉や巨人の様な鉄巨兵や様々な宝物があるので、どれを報酬にするか決めておきなさい。後で目録を渡しておこう。ところで、お前の名前は何だ?捕虜の調書では白紙なのだが」
「アインズいや魔導王アインズ・ウール・ゴウン様、名前は姿を変えられた時に取られました。今では思い出せません。皆からは軍師とだけ呼ばれていました」
「私の事は、アインズと呼ぶことを許そう。そうか、名前は大切な物だ。名も無き者なら私が名を付けよう」
牛娘か、牛の肉って現実じゃ「合成サーロインステーキ」ぐらいしか思い浮かばないな。
サーロイン、サーロイ、……サーロで良いか。
「お前の名は〈サーロ〉だ。他に名前を思い浮かばなくてな。守護者達は何かあるか?」
「「ありません!」」
まったく階層守護者は、イエスマンばっかりで当てにできないな。
「ミノタウロスの娘よ、この名で良いか。守護者達よ、断ってもこの者に害意を加えるな」
「はいっ、良い名前を付けて頂き有難うございます」
「折角だから《ネーミング/命名》でレベルを上げてやろう。立ちなさい、共にナザリックに行くぞ」
《ネーミング/命名》の魔法は死の宝珠直伝の魔法のせいか、なじみが無いのかミノタウロスの娘は不思議そうな顔でアインズが差し出す右手を手に取り、黒い渦へと消えて行った。
その後、《命名》の魔法でレベルが上がったミノタウロスの娘サーロは、軍師の上位職〈ハイ・グンシ〉を得て、自由自在にレベルを上げられる此の方に仕えられるのは何て幸運何だろうと涙ぐむのだった。
ミノタウロスの国を制圧した魔導国は、大陸中央部で覇を競う六大国の一つを吸収した事で戦乱に巻き込まれて行くことになるのだった。
・〈武技・筋力向上〉
オリジナル武技
筋力のみを向上させる武技、上位武技に〈武技・筋力超向上〉があり併用できる。
・〈武技・猛牛砲弾〉
オリジナル武技
仲間のミノタウロスを敵に向けて投げつける。
投げつけられた仲間のミノタウロスは爆散、もしくは戦えない程のダメージを受け戦線を離脱するほかない荒業です。
この技によるコスト(仲間のミノタウロス)は大きくダメージ量は凄まじく、高位のドラゴンですらまともに受ければ倒しうる一撃である。
魔法の武器以外を防ぐというナザリックの装備品による守りを生命体をぶつける事で回避、アルベドは手痛いダメージを受けてしまった。
・牛魔王ミダス
オリジナルキャラクター
〈武技・猛牛砲弾〉を繰り出し、アルベドやシャルティアを苦しめた。
元ネタはモンスターコレクションです。
・軍師サーロ
オリジナルキャラクター
ミノタウロスの国の軍師、オークの国で呪いを掛けられ名前と共に屈強な姿も奪われた。
立派な角が生えた長い黒髪の蒼い目をした肉感的な若く美しい女性の姿となっている。
大軍を指揮するのに補正が入り、大軍に上昇効果を付与できる珍しい軍師系の〈グンシ〉や〈ハイ・グンシ〉の職業レベルを所持している。
元ネタはグランブルファンタジーより〈ドラフ〉をイメージしています。