紅丸達と協力関係となって数日後…カイジン達のおかげで着々と家も建っていき井戸は汲み上げ式となり家には洋式トイレが設置されいよいよ街らしくなってきた。
「チェイスに剛。これからシオンが作った料理を食べるんだが一緒にどうだ?」
「いや、俺は遠慮する」
「俺もだ」
「なんでだ?」
「シュナが料理を作ったから食べてほしいと言われたからな」
「俺にも言われたからね」
「そっか…紅丸達は?」
「や…遠慮しておきます」
「わしもじゃ」
「俺は周辺の警備をしないといけませんので」
ソウエイは分身をしてこの場を去り紅丸と白老も"シオンの料理"と聞いて遠慮したのだった。リムルがその場を去った後
「「((リムル達…ご武運を‼︎))」」
「そんなにやばいのか?シオンの料理は」
リムルにこう思ってたそうな。気になった剛が紅丸に聞いたところ
「料理じゃなくて"激物"だ…死にかけた事もあった」
と言い
「(絶対に食べたくないな)」
こう思っていた。紅丸達の予想通りシオンの料理はヤバイ料理でリムルはピンチ状態になったが"大賢者"の力を借りピンチ状態は脱したがシオンの料理を食べさせられたゴブタは苦しみながら気絶したそうな…
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ーーーーーー
ーーー
ー
工房で俺とリムルは、カイジンとクロベエが話し合うのを見ていた。
「へぇ〜焼き入れんの時の温度…勘なのかい?」
「んだ。火の色を見れば大体分かるだ」
「俺は、測るなぁ…」
「おらも戻しの時はきちっと測るだよ」
「ああ。外が寒いと粘りが出ねぇからな」
クロベエはすっかりカイジンと意気投合しかれこれ2時間も専門的な話をしていたのだ
「なっ?」
「鍛造って面白いべ。リムル様にチェイス様」
「おっ…おう」
「…確かに面白いな(分からないが)」
とりあえず話をあわしておいた。カイジンとクロベエはそんなふうに言い再び専門的な会話に戻った。全く分からないけど
「リムル様とチェイス様はいらっしゃいますかな?」
「リグルドか…どうした?」
「ナイスタイミング」
「蜥蜴人族の使者が訪ねてきました」
遂に来たな……蜥蜴人族の使者俺とリムルはリグルドと共に使者がいる場所に向かっている途中
「リムル様にチェイス様」
「「ん?」」
「俺たちも同席して構わないか?蜥蜴人族の思惑が知りたい」
「構わない」
「勿論だ」
さて、蜥蜴人族は敵か味方か…俺とリムルは紅丸達を連れて使者がいる場所へと向かったが使者の姿はなく一匹の蜥蜴人族がいるだけだった
「使者が居ないが?」
使者が居ない事を不思議に思っていると蜥蜴人族が振り向いた方角をみた。すると
ドドド
ドドドドドド
ドドドドドドドドド
竜のような魔物に乗った蜥蜴人族が到着し降りた後一匹の蜥蜴人族が口を開きこう言った
「ご尊顔をよ〜く覚えておくが良いぞ。このお方こそ、次代の蜥蜴人族の首領となられる戦士!」
「我輩は蜥蜴人族のガビル!お前らも配下に加えてやろう。光栄に思うが良い‼︎」
「「「「「「「はぁ?」」」」」」」
全員何言ってんだこいつと思っていると
ミリミリミリミリミリミリ…
隣からミリミリと音が聞こえて見てみるとシオンが苛ついていたのかスライム状態のリムルを潰しそうになっていた
「シオン…苛ついているのは分かるがそのままだとリムルのスライムボディーがスリムになるぞ」
俺がそう言い俺の腕に避難したリムルにシオンは慌ててリムルに謝罪していた
「ガビル殿と申されましたかな。配下になれと突然申されましても…」
「やれやれ。皆まで言わねば分からんか?貴様らも聞いておるだろう?」
「豚頭族の侵攻に関してだろう?」
「どうやら、話が分かる奴が居るようだな。」
やっぱりそんな所か…どうやら蜥蜴人族達も豚頭族の事を脅威に感じているみたいだな。
「しからば我輩の配下に加わるが良い。このガビルが貧弱なお前達を、豚頭族の脅威より守ってやろうではないか!」
と言ったがガビルの目の前にはホブゴブリン、鬼人3人、スライムに人間だった
「ゴブリンが居ないが?」
「あれ〜?」
「ここは確かに、ゴブリンの村のはず…」
そんな風にガビル達は話し合っていたが丸聞こえなんだが…正直に言うと信用できないしこいつに背中を預けたくはない
「ゴホン!聞けばここには牙狼族を飼い慣らした者達が居るそうだな。その2人は幹部に引き立ててやる。連れてくるがいいぞ」
ガビルがそう言うので俺も苛ついてきたな…そう思っていると
「チェイス様」
「ん?」
「こいつ殺っていいですか?」
「奇遇だな紅丸…俺もだ。一発こいつを殴りたい」
凄く良い笑顔で言い俺も同意見だったが
「ダメに決まってるだろ⁉︎」
リムルに止められた
「牙狼族を飼い慣らしたっていうか、仲間にしたのは、俺達なんだけど…」
「スライムと人間が?冗談を言うでない。」
「…ランガ」
「はっ!」
リムルに呼ばれてランガがシオンの影の中から現れた
「が、牙狼族⁉︎」
部下達は現れた牙狼族に驚いていた
「そいつが話をしたいそうだから聞いてやれ」
「御意」
「あんなにでかかったか?」
「あれがランガの本来の大きさだよ。尻尾を振った時の被害が尋常じゃなかったから叱ったら小さくなったんだ」
「主よりお前の相手をする命を受けた。聞いてやるから話すがいい」
「お、おお。貴殿が牙狼族の族長殿かな?我輩はガビルと申す!」
ほう、本来のサイズのランガに恐れずに話すかなかなかやるな
「だが主がスライムと人間とは些か拍子抜けであるな」
「…はぁ?」
「あぁん⁉︎」
馬鹿なのか?こいつ…呆れながらみているとガビルは更に地雷を踏む
「どうやら貴殿は騙されておるようだ。よかろうこの我輩が貴殿を操る不埒者を倒して見せようではないか!」
「ガビル様かっけ〜!」
「見せてやって下さいよ!ガビル様!」
部下達はガビルコールをしてガビルはポーズを決めている
「トカゲ風情が………!我が主達を愚弄するか………!!」
「(こいつ終わったな)」
「(ランガに殺されるぞ)」
「あれ?何やってるんっすか?」
シオンが作った手料理の被害者になったゴブタが現れた
「お前(シオンの料理で)死にかけた筈じゃ?」
「よく分からないっすけど生死を彷徨っていたら不思議な声が聞こえて毒体制を獲得したっす」
毒体制って…シオンの料理は毒なのか?
「ちょうどいいゴブタ」
ランガはゴブタを咥えてガビルの目の前に置き武器を持たせた
「え?え?なんなんすか⁉︎この状況⁉︎」
ゴブタは今の状況に驚いていた
「良いのですか?貴殿達が相手してくれても良いのですぞ?まぁ実力がないとバレるよりも部下に任せるほうがいいかもしれませんな」
俺が相手をしたら再起不能になる程お前を殴るぞ…再び苛ついたが俺はゴブタに任せる事にした
「ゴブタ…遠慮はいらん!やったれ‼︎」
「手加減はいらないぞ」
「ええっ!何なんすかもーー…」
「お前が勝ったら、クロベエに頼んで、お前専用の武器を作ってやるよ!」
「俺のスキルも覚えさせる」
「あ、ホントっすか?ちょっとやる気出たっす」
「負けたらシオンの手料理の刑な!」
「頑張るっすーーーーー‼︎」
リムルの言葉で、ゴブタ覚醒。オーラを出しつつ背後に背水の陣が現れたな
「では、始めろ」
ウォォォォォ〜ン
ランガが合図の遠吠えをした後、ゴブタは、間髪入れずに槍をガビルに向けて投げた
「ぬおっ!?」
その槍はガビルには当たらずにガビルの横を通過した
「おのれ…小癪な‼︎」
ガビルはそう言って槍をゴブタに向かって振るうが既にゴブタは居ない…一瞬だったがゴブタは自身の影に入ったのを俺は見ていた
「あっ………。バカな、消え…⁉︎」
「とおっ…す」
ゴキィィ
ゴブタがガビルの背後に現れ頭に回し蹴りをしてガビルはそのまま気絶した
「ふぅ…」
「終わりだな。勝負あり!勝者ゴブタ!」
「っし!」
ガビルに勝ったゴブタをランガとリグルドがゴブタを胴上げしているた。影移動ってのは元々嵐牙狼の持つスキルである。それをゴブタがな……あの回し蹴りも以前リムルがくらわした奴だし白老がゴブタを気にいるのも頷けるな
「(って言うか皆んなはゴブタが勝つと思ってたの?てっきり負けたらガビルをボコボコにすると思ってた)」
「(俺も同じ意見だ)」
「ナイスだゴブタ!約束通りクロベエに武器を頼んでおく!」
「ありがとうっす‼︎」
「俺のスキルも覚えさせる」
チェイスはゴブタの頭に手を置きイメージをした
『確認しました。個体名ゴブタは"重加速"を獲得…成功しました』
「チェイス様…今のは?」
「俺が持つスキルだ。使いこなすには訓練が必要だから白老の訓練にも俺が加わる」
「ホッホ!チェイス様もゴブタを鍛えるのかの…これからの修行は厳しくしませんとな」
「えぇーーー⁉︎」
「お前ら、勝負はゴブタの勝ちだ!」
リムルがそう声をかけると固まっていたガビルの部下達は我に返った
「豚頭族と戦うのに協力しろという話なら検討しておくが、配下になるのは断る」
「さっさと去れ」
俺とリムルがそう言うと部下達は、ガビルを抱え
「い、いずれまた来るぜ!」
「然り、これで終わりではないぞ」
「「「「覚えてろーーーーーーーー‼︎」」」」
部下達は捨て台詞を吐きながら去って行った
「さて…今後の方針を立てるか」
その夜豚頭族を偵察しに行っていたソウエイが帰ってきた後リグルドを含むゴブリンロード達、カイジン、シズさんを含めて会議をする事になった。豚頭族の数はどれくらいかと聞いたところ
「はぁ〜?20万??」
「確かなのか?」
「はい」
聞けばオーガの里は数千で別働隊がいたようだ
「ふむ……豚頭族はそもそもあまり知能の高い魔物じゃねぇ。この侵攻に、本能以外の目的があるってんなら……」
「何かしらの目的がある…か?」
「私も昔は何度か豚頭族と戦ったんだけどカイジンさんの言う通りだと思う」
「そういうことだ…」
「たとえば魔王………とかか?」
静寂…リムルの放ったその言葉が、全員の視線を俺達に向かせることに
「ベニマル達の村に来た魔族、ゲルミュッドが関係しているなら……」
「……まっ今の所なんの根拠も無い話だがな。忘れてくれ」
「("お前を苦しめたレオンは関係してるのか?")」
「("レオンはそんな事はしないと思う")」
俺は思念伝達でシズに魔王レオンが関係してるか聞いたがシズは否定した
「魔王が絡んでいるかどうかは分からんだが…」
「だが?」
「豚頭帝が出現した可能性は強まったと思う。20万もの軍勢を普通の豚頭族が統率出来るとは思えませんから」
「前話してたあれか」
「確か、数百年に一度生まれるユニークモンスターだっけか?」
「はい」
「いないと楽観視するよりは、警戒するべきかと思います」
「そうだな」
「ほんじゃ、今後の方針も豚頭帝が居ると仮定して、進めるべきだろうな。」
リグルドの意見に俺たちが頷いていると突然ソウエイが表情を鋭くし硬直した。
「どうした?」
「偵察中の分身体に接触してきた者が居ます。」
「接触?」
「リムル様とチェイス様に取り次いでもらいたいとの事。いかが致しましょう?」
「誰だ?」
「ガビルだけで充分だし変なやつだったら会いたくない」
「変…ではありませんが大変珍しい相手でして。その…
「
リムルが樹妖精と聞いて興奮していてシズがジト目でリムルを見ていたが気づいてないようだ
「か、構わん呼んでくれ」
「はっ。」
すると一枚の葉が落ちたと思ったら机の中心に強い風が起こった
シオン、シュナがリムルの前に立ち俺とシズ、紅丸が警戒していると蔦が伸びてきて固まりそこから1人の女性が現れ口を開いた
「はじめまして、魔物を統べる者と仮面の戦士及びその従者たる皆様。突然の訪問すみません。私は樹妖精のトレイニーと申します。どうぞ、お見知り置き下さい」
「始めまして、トレイニーさん。俺はリムル=テンペストです。そんでこっちが…」
「チェイス=テンペストだ」
「同じくゴウ=テンペストだよろしくな」
「今回はなんの用事で来たんだ?」
リムル、剛、俺が自己紹介した後俺がトレイニーさんに用件を聞く事にした
「本日はお願いがあってまかり越しました。」
「お願い?」
「リムル=テンペスト……魔物を統べる者、仮面の戦士チェイス=テンペストにゴウ=テンペストよあなた方に、豚頭帝の討伐を依頼したいのです」
次回に転生する?
⇒YES
NO