キバVSホースファンガイアです。
原作を基準にしていた今までと違って、完全にオリジナルなので、今まで以上に稚拙な駄文となっていると思います。
気に入らない点があったら、遠慮無く指摘してください。
黄色の複眼に肩と右足に鎖が巻き付いた戦士──【仮面ライダーキバ】は、青と黒の馬の怪物──【ホースファンガイア】が繰り出す攻撃を持ち前の身体能力で回避し、逆に僅かな隙を見計らって6tのパンチ力を誇る一撃をお見舞いした。
『グァアアアッ!!』
殴り飛ばされ、背後の木をへし折りながら崩れ落ちるホースファンガイア。痛みを抑えつつ、目の前の敵を睨みながら立ち上がるが、そこには既にキバの姿がなかった。
ホースファンガイアは直ぐに辺りを見回すが、キバの姿は何処にも見当たらない。周囲への警戒を怠らないまま、ゆっくりと歩き出そうとするが…
『!!』
なんと、何の前ぶれもなくキバが目の前に現れたのだ。しかも、逆さまで。
ホースファンガイアが殴り飛ばされた瞬間に一跳び85mのジャンプ力を活かして木の上に隠れたキバは、太い木の枝に足を引っ掻け、逆さ吊りとなって現れたのだ。
予想外の事に動揺するホースファンガイアだが、その隙をキバが見逃す筈がなかった。
『ハァアアアアアアア!!!!』
ドドドドドドドドドッ!!!
『ウボォオオオオオオッ!!?』
まるで某スタンド使いの様に、拳のラッシュを叩き込むキバに、ホースファンガイアは防ぐ術もなく殴られ続け、最後に渾身の正拳突きを顔面に喰らい、ホースファンガイアは木々を薙ぎ倒しながら吹き飛ばされ、やがて森の中を抜けていった。
木から降りたキバは、右足に巻き付いた鎖をチャキチャキと鳴らしながら、殴り飛ばされたホースファンガイアを追ってゆっくりと歩き出した。
悪魔学校の中庭の回廊では、いつもより少しだけ生徒が多く集まっていた。元々、休み時間に中庭に赴く生徒は入間達三人以外にもそれなりに存在するのだが、先程中庭で何やら大きな音が聞こえ、それを聞き付けた生徒達が集まっていたのだ。因みに気絶していたクララは入間が医務室に連れていっていたので、この場にはいない。
しかし、生徒達が中庭へ来てみても誰かがいるわけでも、何か面白い事が起きていることもなかった。とんだ拍子抜けだと落胆しながら、生徒達がそれぞれ何処かへと行こうと歩き出した。
「……ァァアアアアア!!!?」
『ッ!?』
その時、森の方から何かが叫びながら飛んできたかと思うと、そのまま地面を転がりながら、回廊の10メートル手前で止まり、ヨロヨロと起き上がった。
黒と青で彩られた、ステンドグラスのような装飾を持つ馬に似た姿の怪人を見て、回廊にいた生徒達の反応は一気に変わった。
「ふ、ファンガイアだぁ!!」
「嘘だろ!?なんで
「逃げろぉ~!」
ホースファンガイアの姿を見た生徒達は、蜘蛛の子を散らすように逃げていく。
だが、その場にいたのはパニックになる生徒だけではなかった。
「会長!」
「ファンガイア…!
「「イエッサ!」」
そんな中で、学校の見回りをしていた赤い髪の女悪魔は、両隣の部下に指示を出すと、目の前の馬の怪物に向かって突撃しようとする。
その時、
ザッ…ザッ…ザッ……
『ッ!!』
ホースファンガイアの時とは対称的に、静かに地を踏み鳴らす足音が響き、馬の怪物は思わず顔を後ろに向け、それにつられた生徒達も赤い髪の女悪魔も目を向けた。
そこには、赤い胸部に肩と右足に鎖を巻き、つり上がった黄色い複眼をした戦士がいた。そう、キバだ。
キバの姿を見たホースファンガイアが右腕を叩くと、腕から飛び散ったガラスの破片の様な物が足元で剣となり、それを手にしたホースファンガイアはキバに向かって突進し、剣を振るう。
意外にも、ホースファンガイアには剣の腕前は人並み以上にあるらしいが、キバはそれを最小限の動きでかわし、逆に右フックや裏拳で的確に反撃する。
そして、大きく右腕を振りかぶったキバの隙を見て、ホースファンガイアは剣をフェンシングの様に突き出した。
ガキィイイインッ!!
金属音が響き、キバの腰に剣が突き刺さった。
勝利を確信するホースファンガイアは、止めといわんばかりに剣をキバの腹部へ押し込もうと力を込める。
しかし…
『ヘッヘヘヘ……残念でした!』
『ッ!!?』
なんと、キバのベルトにぶら下がっていた金色の蝙蝠──キバットが、剣の先端に噛みつく事で剣を受け止めていたのだ。
完全に予想外の事にホースファンガイアは対応出来ず、その隙を狙ったキバのアッパーをモロに喰らい、空中を海老反りしながら地面に倒れた。
そんな光景を見ていた周囲の者達は、先程の様子から一転して呆然とキバの戦いを見ていた。
「あの鎧……まさか…!?」
そんな中、先程ファンガイアへ戦いを挑もうとした赤い髪の女悪魔は、キバの姿にある可能性を思い浮かべ、その表情を驚愕に変える。
だが、そんな周囲の様子など知った事かといわんばかりに、キバとファンガイアの戦いは終幕へと迫っていた。
もはや満身創痍のホースファンガイアを目前にしたキバは、ベルトの右側に取り付けられたホルダーから赤い笛のような物を取り出すと、それをベルトにぶら下がるキバットの口元に持っていく。
『よし、行くぜ……ウェイク・アップ!!』
キバットがその笛、“ウェイクアップフエッスル”を吹くと、奇妙な笛の音が辺りに響き回る。
キバは踵を合わせるようにして立つと、大きく手を広げ、ゆっくりと胸の前へ両腕を重ねる。
その時、世界に異変が起きた。
『!?』
「これは…!?」
「夜になった!それに月が…!?」
ホースファンガイアも、赤髪の悪魔も、生徒達も、目を見開き驚愕する。
キバが腕を交差するのと同時に、辺りが闇に包まれ、昼空は星一つない夜空へと変わり、空には魔界の空とは違う、異様な程に大きい、一つしかない満月が浮かんでいたのだ。
「ハッ!」
満月が徐々に三日月へと変わると同時に、キバは鎖が巻かれた右足を振り上げる。
ベルトから飛び立ったキバットがその右足を旋回すると、右足を封じ込めていた鎖が解かれ、蝙蝠の翼を生やした翠の宝石が埋め込まれた紅い脚が露になった。
キバは右足を振り上げたまま左足で空を跳び、三日月となった月を背景に、キバは空中で右足を前に出してキックの体制を取り、そのままホースファンガイアに向かって急降下した。
「ハァアアアアアッ!!」
『グァアアアアアアアアアッ!?』
ドガァアアアアアアアンッ!!!
キバの必殺技──“ダークネスムーンブレイク”が直撃し、ホースファンガイアの背後の地面が、キバの顔を模したような紋章が描かれるように没落した。
ホースファンガイアの体が爆発と同時に砕けると、そこから不思議な光の球体が現れ、空へと飛んだ。
それを一瞥したキバの右足に鎖が巻かれると、三日月が消え、空は昼間へと戻る。
キバはゆっくりと踵を返し、森の中へと歩いていこうとしたその時、
「──待て」
不意に声をかけられ、キバはゆっくりと後ろを振り向く。
そこには、赤い髪の女悪魔が、明確な敵意を隠そうともせずに自分を睨み付けていた。
「被害が出る前にファンガイアを駆除してくれたことには感謝するが、貴様を見逃すのとは話が別だ。…
女悪魔の鋭い視線に、キバは無言を貫いて女悪魔を見据える。
一足触発かに思われた、その時だ。
『ギャオオオオオオオオッ!!!』
『ッ!!?』
悪魔学校全体に、獣の咆哮が響いた。
突然の爆音に中庭の悪魔達は耳を抑え、その咆哮の発信源へと目を向ける。
そして空に現れたその存在を見て、再び驚愕した。
「竜の、城…!!」
そう、赤い悪魔が呟いたように、空には全長40mを越える、城と竜が合体した存在が、羽を羽ばたかせてこちらへと向かっていたのだ。
その竜は、中庭にいる生徒達になど目もくれず、ホースファンガイアが爆死したと同時に出現し、未だに空を彷徨っていた光の球体をバクン!と飲み込むと、そのまま一目散に何処かへと飛び立っていった。
しばらくそれを見ていた女悪魔は、思い出したようにキバがいた方向へと目を向けるが、そこにはキバの姿はどこにもなかった。
「逃がした、か…」
悔しげに呟く赤い髪の女悪魔──【アザゼル・アメリ】は、直ぐに意識を切り替えて、今だ混乱している生徒達の鎮静や教師陣への報告のため、踵を返して歩き出した。
一方、
ベルトからキバットが飛び立つと、鎧が消えて青髪の少年、入間の姿に戻ると、入間はフゥーと大きく息を吐いた。
『お疲れさん。昂って生徒達の前で戦っちまったが、大丈夫か?』
「ありがとうキバット…。まあ、顔隠してたし、特に喋ってもなかったから、多分大丈夫だよ」
クララを酷い目にあわせようとした事で怒っていたとはいえ、大勢の生徒の前で思いっきり戦ってしまった。だが、今回は入間は慌てる事がなかった。なにせ、キバの状態になると顔は仮面で隠れているのだ。声も特に発していないので、バレる心配も無いだろう。
そこまで話すと、入間はキバットに質問をする。
「それにしてもキバット、何で魔界にキャッスルドランがいたの?」
『わからねぇ。俺も魔界にアイツがいたなんて今知ったしな』
キャッスルドラン。入間が以前一度だけキバットに連れられて城内に入った事がある、キバの住居として存在するという竜。あれはこの世界に来る前は高層ビルに擬態していた為、魔界に一緒に来ていなかった筈だ。
だが、キャッスルドランが魔界に来ているということは……
「……次狼さん達も、こっちに来てるのかな?」
『かもしれねぇな。もしかしたらサリバンが一緒に連れてきたのかもしれねぇし』
「おじいちゃん、僕の正体を知ってるの?」
『わかんねぇが、他に思い当たる節としたらそんくらいなんだよな……』
入間がキバであることは、サリバンにもオペラにも話していない。そもそも、入間はキバにした事自体、両手で数えるくらいしかない。
キバから変身について教えられた時、バイトに活用しようとして失敗し続けた時、その時には当然サリバンとはあっていなかったし、義両親もいなかったのだから、入間がキバである事をサリバンが知っているわけがない。故に、キャッスルドランをサリバンが呼んだという可能性は限りなくゼロに近いのだ。
「入間様ー!どちらにおいでですかー!?」
「イールーマーちー!」
そこへ、中庭の方から聞き覚えのある声が聞こえた。
「あ!アズくんにクララの事忘れてた!」
『おう、行ってこいよ。取り敢えず俺は帰るからよ』
「う、うん!」
キバットに促され、入間は慌てて中庭の方へ駆けていく。それを見送ったキバットはサリバン邸に向かって飛んでいき、その場を後にした。
魔界での初戦闘終了です。
入間くんの世界観に仮面ライダーの要素を入れるのは中々難しいです。
他のキバ系ライダーを登場させるか検討中なので、読者の皆様からの意見をお聞かせください。
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キバ本編のライダーは登場させる
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劇場版ライダーのみ
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キバ系全員出す
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ライダーは一人で十分だ(キバのみ)