古代王三人衆に転生した男3人の日常   作:金属粘性生命体

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お馬鹿は神話と相対する:3

 

 

 

 はてさて、どうしたものか。先程からもそうだがやはり東京だからなのか凄い勢いでイベントが起きまくる。喰種が暴れているので通行止め、あとなんか知らんけど黒い服を着た男が路地裏への道を塞いでいる。

 あと時折空中によくわからん存在が浮かんでいたりするし、よくよく見れば中間領域?とかいうよくわからん空間が人を飲み込んでいたりする。

 

 シンプルに言えば命の危機が週間所か日間で起きるのがこの世界らしい。そのせいかこの世界の人達はどこか生き急いでいるのがわかる、旅行や暴飲暴食、性行為への忌避感の低さや趣味への超高額投資。明日死ぬのは我が身、だから悔いなき選択をして死んでいこうという事なのだろう。外国人観光客達も無意識にだが切羽詰っているし。海外も似たようなものなのだろう──

 

(──もしや海外も何かあるのか?)

 

 いやそれもそうか。龍脈とかいうくっそ厄介な概念があるんだ、海外でも似たような事が起きていても不思議では無い。

 

「はぁ、何をするにも全てが面倒だな」

 

 あの馬鹿2人は分からない事だ、千里眼とかいうだるい能力に無駄に冴える頭、全知なるや全能の星(シャ・ナクパ・イルム)という解析宝具もこの身に宿っている。

 今はその全てをほぼ封印状態にすることで何とかなっているが、フルスペックで能力を使うだけでギルガメッシュであるがギルガメッシュでは無い自身は即死だろう。

 

 この世界の情報量は桁が違うのだ、恐らく前世や型月世界(?)とかいう場所なら問題ないのだろう、ただこの世界は要素が多すぎるし目に見えない情報が多すぎる──その全てが見えてしまい、尚且つ未来過去現在の全ての情報すら叩き込まれるのだ。

 例えるならば1つのPCに全インターネットの情報が強制的にダウンロードされるような状態だろうか、例え100TBの容量があったとしてもゼタバイトの情報量に耐えられるわけが無いのだ。

 

 故に迂闊に能力を解放する事は出来ず、手心を加える必要がある。

 

「……多少近辺の治安を良くしようとしたらこの始末。流石に手緩かったか」

 

 如何に人外になろうとその心は人だ。そして騒乱の存在を知ったからこそ普遍的な生活に価値を見出した……ただ我だけだが。あの二人は楽しければなんでもいいと言うスタイルだ、ただそれが普遍的が非普遍的かの違いを気にしないだけでな。

 

「夜まで見回り続けるか。あの大雨を起こしたせいで治安にも影響が出ているしな。いや、先に手を打つ方がいいか」

 

 足を空中へ放り出す。その先には地面は普通はない、が空中歩行宝具・ロキの空飛ぶ靴(の原典)を履く事で空中へ浮くことが可能とし、そのままビルの高さを飛び越え、高層マンションや高層ビルさえも眼下へ収める。

 

「──安穏を崩す者共よ。我の我儘だが……遠慮なく死に絶えよ」

 

 千里眼の一部封印を解除、及び解析宝具を用いて人に仇なす人外を見咎める。ただの犯罪行為は人の世で裁くことができるが、それすらできぬ人外共を尽く鏖殺する。

 

 (いわ)く自身は面倒事になったら手段を問わず問題を解決するらしい。逆にその性格のせいで問題が起きていたりして人が離れていった──というのがオジマンディアスの分析だ。

 

「ハッ、彼奴が人を見ているとは思ってなかったが──理解者がいると言うのは楽だな!」

 

 それを踏まえて自身から離れることなく付き合いがあるあの馬鹿二人、付き合いは高校からだが──存外心地好いものだな。ならば我らの平穏を守る為には遠慮をする必要はなく。

 

王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)起動、宝門は1()0()0()0()()展開。粛清宝具装填、隠蔽宝具500機セット──」

 

 擬似的だが知識のみであった後のギルガメッシュの宝具を再現。

 

王の号砲(メラム・ディンギル)!!!」

 

 

 

 

 

 

 

────第三者視点────

 

 

 

 

 

 

 夕暮れ、数多くの社会人達が帰路に着く時間。生気が感じられぬほどの疲労を残した人々が歩く最中、ふと頭上を気にする者が現れる。釣られて周りにいた者も頭上に意識を向け始める。

 

 頭上には何も無く、多少の雲があり太陽を一部隠しているがそれはいつもの事。だが東京に居る大多数の者たちが思った。

 

(()()()()()()()()())

 

 数週間前、東京を壊滅させた超巨大積乱雲。その(のち)積乱雲を蹴散らした()()()()()()()。時折空を飛ぶ黄金の船。ココ最近は立て続けに東京直上で何かが起こっている──そして潜在的に多くの者達が今回も空中に何かがあることを察してしまった。

 

 

 

 そしてそれは起こった。雲の間を縫うように多重に光が放出している。地上に居る者達は知る由もないが隠蔽を施してなお隠しきれないほどの光が、宝具の輝きが漏れているのだ。

 

 あらゆる人に仇なす害を駆逐する為にその光は地上へ溢れ出す。人々はその光景に思わず各々が知る最上の礼を示す、最敬礼、五体投地、頂礼。キリスト教、仏教、神道、イスラム、ユダヤ教、宗教に関わりのある人々もない人すらも天上へ祈る。

 

 ()()()()()()()()()()()()()()が数多くおり、その影響で今尚オカルティズムが信じられるこの世界は信心深い者が多い。故に全員が──多少の疑念はあれど──今ここにいる人々を救ってくれているのだと理解して。

 

 数分続いた雲から漏れる光はついに役目を終えたのか収まったが。それでも人々はそこから更に10分以上は動く事が出来なかったという。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして時は移り、夕暮れが終わり夜の時間になる。安穏とした時間を好まぬ者共が蔓延るこの時間帯、だが夕暮れに起きた大粛清により東京にいた人々を唆し、喰らい、犯し、壊し、辱め、平穏を崩す人外共は99%以上が殲滅されていた。残った1%未満は小物すぎて見逃されたりしていたのだが……それを知るのは本人のみである。

 

 だが小物でもないのに見逃された存在がいる。ただそこに粛清の時にそこに居なかっただけであり尚且つ手を出す必要がなかった、かの宇宙由来の存在。

 ユゴスよりのもの、もしくはユゴスよりの菌類と呼ばれる者達だ。

 

 ……ただギルガメッシュはその存在を概要でしか知らず、敵対しなければ問題ないという情報しか持ちえていなかったが故に。

 

 

「何だこの、気色の悪い生き物は。エビか?カタツムリか?なんだこれは」

「Kyurrsnjrprrrsnsrjn?.r???」

 

 その存在を一応確認しに来たコンビニで、文字の知識でしか知らず画像や映像で記憶になかったギルガメッシュは軽めのSAN値チェックを喰らうこととなった。

 

 

 

 

 






 最近オリジナル小説を書きたくてしょうがない。書いていい?
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