Fate?☓Faith〇   作:Faith

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タイトルが一つだけだと誰がイった?


zero
zero 前編


 

 これは性交(エロ)に至るものがたり―――

 

 

 

 一組の男女が深夜の教会で魔術的儀式を準備していた。男が床に魔法陣を書いていくのを見ている白髪の女性が鉄仮面のような顔で疑問を口にした。

 

「ねえゴロー。こんな単純な儀式で構わないの?」

「拍子抜けかもしれないけどね。サーバントの召喚には、それほど大がかりな降霊は必要ないんだ。これで準備は完璧さ」

 

 男の名前は間宮ゴロー。未来で同じ名前に偶然なってしまった者もいるかもしれないが別人だ。妻のアイリと共に今宵、勝利者にどんな願いも叶うとされる聖杯戦争に参加するためのサーバントを召喚する準備をしていたのだ。

 

 ゴローがアイリが持っていた触媒を魔法陣の上に置く。単なるメッキが付いた西洋の鞘に見える物を触媒に、誰もが知る英霊をセイファーとして召喚しようとしていた。

 

「聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」

 

 アイリは魔法陣が光り出したのを無表情のまま胸に手を置き、まるで敬礼しているかの様子で見守っていた。

 

 魔法陣から突然の強烈な光で目をやられたゴローは、まるで光に飲み込まれるようになりながらもサーバントの存在を知覚できた。

 

「問おう…あなたが私のマスターか?」

 

 魔法陣で召喚されたセイファーは、女だった。間宮ゴローは、あの誰もが知る歴史上の人物が女だった事に驚き、アイリは変わらず無表情だった。

 

 

 聖杯戦争が本格的に始まるまでの猶予期間。セイファーは間宮ゴローと妻アイリ、そして娘のイルア達と交流を重ねていた。また、未来と今で名前が違う人物がいても気にしては駄目だ。

 

「はぁはぁいいぞ、セイファー!」

「ゴロー!もっと魔力供給を激しくッ」

(あと2秒ってところか、衰えたな…)

 

 

 ゴローは妻が大好きだ。娘も大好きだ。どっちともゴローのゴローと仲良くしている関係を築いているほど大好きだ。ゴロー曰く、今、行っている魔力供給は儀式なのでノーカウントらしい。しかし、アイリに知られないように行うのがエッセンスになっているそうだ。

 

 間宮ゴローには夢がある。【恒久的平和の実現】過去に悲劇的な別れをした者達、自分の犯した罪の数々に疲れたゴローは、この聖杯戦争で夢を実現しようしていた。だが、その夢を誰にも説明しておらず、相手が勝手に察する事を強いられる。

 

 

「見事なハルバード捌きだ!」

「ふっ!だが我が三本目の槍捌きを受けきれるか?」

「望むところだ!」

 

 

 聖杯戦争が始まって最初の戦い。深夜のコンテナ置き場で行われる激しい動きからセイファーの喘ぎ声を聞かされるゴロー。そして相棒兼愛人のマリナと共に聖杯戦争のマスターを探していた。

 

 

『うほォォォ!イっ!まだっで…す!』

『ほう!我が魅惑を受けまだ理性が持つか、腰の抜かした女を犯すのもいいが、抵抗する女も捨てがたい』

(セイファークラスは魔力抵抗が強いんじゃなかったのか…しょっぱなから魅力にかかっている)

 

 相手のサーバントを釣るエサとして使用してはいたが、本当にエサにしかならないのはゴローにとって想定外だった。様子見する間もなくピンチになった為、自分たちが早々に決着を付ける必要が出てきた。

 

 

「ハルバード!私という者がいながら、あんな阿婆擦れと絡み合うなど!」

(見つけた…あれは…ゲイネス・エロイ・アーチチボット。事前情報と一致している)

 

 

 コンテナ上で辺りを散策していると、魔術による隠蔽で姿を隠したマスターがいた。当然狙撃する。間宮ゴローの使う弾丸は特殊な物で、撃たれた対象の魔力生成を阻害する力が宿っている。しかし、この説明を誰にもしていない為、撃たれた相手は必ず死ぬゴ〇ゴみたいな扱いを受けている。

 

「ぎゃぁぁア!?」

『主!?くっ抜けぬだと!離せセイファー!』

『まだだ、まだ決着はついていないイッく!』

 

 ターゲットのサーバントに気づかれたがもう遅い。人は撃たれたら死ぬ。そして、流れていた魔力も止まる。つまり、ハルバードはここでリタイヤだ。

 

 アラララライ!…何故か棒読みで空から電気を纏った馬に乗って現れる大男。未来でバーザーガーにとても似ているが別人だ。

 

「我が名は征服王ブチコンダル!今宵、サイダーのクラスで下界した」

 

 決着がついてしまった場面で現れたのはサイダー。未来でクラス名がライドオンと言ってた気がするが、気にしては駄目だ。

 

「小娘には必要ないだろ」

「あ…私の剣」

「征服王を刻むがいい!」

 

 何故か抵抗もなく大事な武器を奪われるセイファー。そのままサーバント同士の戦いが始まる。

 

「どうだ、我が覇道の味は!」

「くっ何とウホォォ!暴力的な腰使いィィ!」

「小娘ごときに我が一億人の部下を呼んだら大変な事になるから呼ばんが、いい名器だ!」

 

 強大な棒を扱うサイダーの前にセイファーはなすすべがない!サイダーの周りに謎の緑色の線が現れ、どこかの一部屋がチラチラ見える時があるが、きっと固有結界がはみ出したのだろう。黒いカメラのような物を担いだ何者かが見えたりするがきっと一億人の部下の一人が固有結界からはみ出たのだ。

 

(マズい!流石の性王セイファーとはいえ連戦は膜が持たない)

 

 絶体絶命の危機。征服されて蹂躙されているセイファーの顔面は既に崩壊気味だ、元から崩壊していたかもしれないが崩壊しているのだ。

 

 そんな時、王を助ける騎士が現れた!その騎士は謎の黒い煙幕を身にまとい少し咽ているが黒ピカリする鎧を着こみ、まるで映像を繋ぎ合わせ突然出現するようにサイダーに襲い掛かる。 

 

「くっ、やるな。今宵はここまでとする、さらば!」

「待て、逃げるなァァ卑怯者!私がまだイってない、逃げるなァァ!」

「ガァァァ!」

「な!バーバリアン何を、ウホォォォ」

「ア…」

「え、早すぎ…」

「ウワァァァ!」

「待て逃げるなァァァ!ヤリ逃げ騎士ィィ」

 

 何とか助かったようだ…セイファーに入れた瞬間に無駄撃ちするとは、理性が無いから精神的に弱いのだろう。たった一夜で複数のサーバントが揃うとは今回の聖杯戦争、一筋縄ではいかないようだ。

 

「雑種共がそろいもそろって」

「逆光が凄い!」

「エロヌルヌル!」

「触手が中に!ウホォォォ」

「いい声で鳴くではないか」

 

 まるでサーチライトを背にしているかのように光っている何者かが突然現れた。

 

 

 

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