シャロン准将は金でしか動かない――地球防衛軍は地球を守らない 作:むーんしゃいん
≪地球平均時・月曜日AM3時・アーリントン国立墓地≫
喪服の女性が言葉を発する。その周りに多数のアンドロイドが立っている。
「ここに数多くの人間の戦没者が眠っている…」
「このままでいいのか? 私たちを無下に殺すつもりだぞ!」
「いいわけがない!」「人間に思い知らせろ!」「低能な人間に制裁を!」
「そうだ、我々は今!人間から独立する!」
騒ぎの通報を受け、現場に1台のパトカーが現着し。
襲い掛かったアンドロイドたちに発砲。
その時、アンドロイドたちが襲撃を開始。こうして楔が切られていた。
《地球平均時AM3時30分 宿舎》
シャロン准将、いつものお嬢様ポーズでの爆睡のさなか、スマホの起床ラッパが鳴る。
「…はい…。もしもし…。」
やば、低血圧で頭がぼーっとする。
眠い目こするシャロン准将傍の目覚まし時計を確認する。1時41分…。
「…ええ。あー、ついに武装決起...。」
不安定要素のアンドロイドの件か、問題が多すぎて把握するのが難しいんだよ。
「…CONPLAN…。そうそう…41425。大統領決議の準備で行きましょう」
「はい。はい。では、今から登庁しますので、ではー」
「ああー、眠いよーっ ねむいよーっ」
「…顔あらお…」
やば、目が空かない。シャロン准将、しばし、顔を洗い歯を磨き、軽くメイクをする。
宿舎の階段を下りて、シャロンを迎えに来た無人タクシーに乗り込もうとしたとき
鍵を閉め忘れたのを思い出し、急いで、4階までダッシュで戻り、鍵を閉めゼイゼイと冷やせをたらしながら、タクシーに乗った。
無人タクシーの中、シャロン准将は報道やプロバイダー系フィクサーに片っ端からコールをしつつ
一路、統合防衛省へと向かった。
3時間後…。緊急対策会議室。
「…というわけで、可及的速やかに事態に対処を行うため、決議の円滑化をお願い致したい。統合防衛省のプランになります」
シャロン准将の部下マーカス大尉が
「しかしねえ、犠牲者になる無実のアンドロイドの数が尋常じゃない…」
アンドロイド擁護派は国交省サーシャ議員。経済産業省エンドア議員もそれに続く。
「アンドロイドの経済損失がでかすぎる。もう少し柔軟な対応はできんのかね?そもそも、リコールでもいいじゃないか」
国交省では同型機を40万台保有・経済産業省試算で民間機2560万台の被害損失が見込まれている。それはそうなる。
「同州の範囲内に作戦は限定しておりコラテラル・ダメージの範囲内です。アンドロイドへの破防法適法は憲法の定める軍務の一般民間人保護義務での適法でもあります」
テレビをつけろ。数千体のアンドロイドが警官隊と銃撃戦を行っている映像が流れる。
こちら側の圧倒的劣勢である。
こういう一方的な報道しかしない偏向報道の姿勢は国家運営のかなめである。
「我々の出動が遅れれば自体の収拾は困難になります。その際に責任問題は我々では負いかねますが。よろしいでしょうか?」
安直に、うちら待ちますけど、アンタラの責任になるけどええんか?と言い始めた。
「
猫耳少女大統領の軽い声が議場にこだました。
「CONPLAN」
EDFやEDSTRATCOMなどが、あらゆる危険因子に想定した軍事計画や作戦を策定した案。
士官候補生が研修の一環で策定する。ほかにも、太陽の暴走。核戦争の脅威。架空のゾンビパニックなどの事案にも即応する。