こちら31Hホロックス! ぷらすみこにぇ! 作:たかしクランベリー
「この武術祭では、全てが備わった剣士。
――そう、『最強剣士』を決定する!」
別に風真、最強剣士を目指してる
訳ではないんでござるよなぁ。
「武術祭のルールは簡単だ。
三日間、アリーナ内の
エミュレーションによる
仮想ダンジョンを利用して、
お前ら9人に
様々なミッションをこなしてもらう。」
3日……。
結構な長丁場になりそうでござる。
「戦闘力やリーダーシップ、
技術力等を見て審査員である
私が判定しポイントを加算!
一番ポイントの高い奴が
現役最強剣士の称号を得る事が出来る!」
となると、減点条件は。
「万が一『最強剣士』として
似つかわしく無い言動をした場合は、
即! ポイントをマイナスする!」
その点は心配要らんでござる。
侍としての振る舞いは、
物心ついた時から
道場で指導され続けているで
ござるからな。
ここだけの話。
ござる口調が染み付いてしまったのも
その名残であるが……
まぁ、候が語尾になるよりは
マシでござる……よな?
いや、
実はそっちの方が侍っぽいのでは?
ダメだ……考えたらキリが無い。
「剣闘武術祭1日目は剣が紡ぐ絆。
チーム戦だ!」
団体戦。ワクワクするでござるな。
「さあ、
このクジを引いてチームを決めるぞ!」
くじ引き形式で、
それぞれのチームが決まった。
「くじ引きの結果、Aチーム!
國見タマ、水瀬すもも、
神崎アーデルハイド、白河ユイナ、
風真いろは!」
「そしてBチーム!
大島・二以菜、李映夏、
命吹雪、夏目祈!
……以上、各チームは団体行動で
仮想ダンジョンを踏破し、
最奥に潜む討伐対象のキャンサーを
倒してもらう!」
ダンジョン攻略……
響きだけでも面白そうでござるな。
別チームになってしまった夏目殿には
申し訳ないでござるが、
全身全霊でやらせて貰う……!
「尚、各チームそれぞれに
違う討伐対象を定めてある。
より早く目標を討伐したチームに
ポイントを加算する。
――いいかお前ら!
剣士たる者の矜持を、ここで示せー!」
展開された仮想空間で
先輩隊員……もとい、
チーム発表で名が明かされた
白河殿がAチームの面々に声をかけた。
「前回同様、強引な入りだが。
Aチーム、共に進むとしよう。」
「先輩部隊の部隊長と一緒のチーム、
勝ち確です……!
ありがとうございました!」
「みんなで力を合わせないと勝てないぞ。」
「お前がリーダーをするのかにゃ?」
「そうだな。この大会は2度目だから
何かとアドバイスは出来ると思う。
一時だが、私に任せてはくれないか?」
「気に食わなければ好きに動くにゃ。
それでいいかにゃ?」
「もちろんだ。」
「質問でゴザル!
白河殿、目立つポイントを
教えて欲しいでゴザル!」
「ああ。道すがら話そう。
時に風真、お前は今。
私に何か訊きたい事はあるか?」
▶︎ござるパワーが溜まってきたようで
ござるなぁ!
▶︎ラプ様の強く優しく、そして寛大な心で
いつも支えてくれるところがダイシュキです❤︎
センスが良くて面白くて世界なんて
あっという間に手に入れられそうな
その圧倒的カリスマ性は眩しすぎて
直視することができません♦︎
これからもずぅっと
仲良くして欲しいでござる❤︎
ラプ様、大好きだょ❤︎
▶︎特にない。
「特にないでござる。」
「そうか。では進むとしよう。」
全員戦い慣れしてるのか、
サクサクとキャンサーの掃討と
ダンジョン踏破が進み。
電子軍人手帳内の表記では、
ダンジョン踏破率が60%を越していた。
そんな時だった。
先頭を引率して歩く
白河殿の足が、急に止まった。
「白河殿、どうしたでござるか?」
「――『神託』だ。」
言って、彼女は比較的大きめな
建造物を指差した。
「あの建物の中に何かあるのかにゃ?」
「中に何があるのか、
この私にも分からない。
しかし、神は言っているのだ。
Aチーム全員であの建物に入るべきだと。」
「白河さんが言うのなら
間違いありません……!
皆さんでいったりましょう……!!」
いや、白河殿が言ったっていうか。
とんでもなくスピリチュアルな
モノに従ってるだけでござるよ。
何、怪しんでるの風真だけ?
「拙者、お供するでゴザル!」
あ、これ強制的に
行かなくちゃいけない奴だ。
風真1人が残ったら絶対減点されるし。
てか、
さっきからゴザルゴザル言ってる子何。
風真とキャラ被ってない?
髪色も金髪で同じだし……
黒染めしよっかな。
「皆、私の我儘に付き合ってくれた事。
先に感謝しよう。――行くぞ。」
一同は頷き、建造物の中へと
恐る恐る足を踏み入れる。
建物の中は、みんなが予想だにしない
意外な施設だった。
ネオン街を思わせる内装。
それでいて、ゲーミングカラーな
照明が主張するように
辺りを照らしている。
綺麗に整列する筐体の数々は、
人々を娯楽の世界に誘おうと
レトロで電子的な
BGMをピコピコと鳴らしている。
誰の目から見ても、
この場がなんなのか。一瞬で分かる。
――ゲームセンターだ。
「わお! ディスイズゲームセンター!
超エキサイティングっ!」
「ちょっ、國見殿!?」
國見タマと呼ばれた選手は、
興奮が抑えきれず
奥へ奥へと走っていった。
「國見のヤツ、先に行ったけど……
どうするつもりにゃ?」
「皆連戦で疲れている筈だ。
少しくらいの息抜きはしても
いいんじゃないか。」
「お前が言うなら間違いないのにゃ。」
「拙者、エアホッケーの腕には
自信があるでゴザルよ……!
――む! アレはッ!」
「エアホッケーか……いいな。
私が勝負を申し出ていいか。」
「ヤー、大歓迎でゴザル!」
そう答えると
神崎殿が素早く移動し、
ゲームセンター内に設置されている
特大穴あきパネルに顔を嵌め込んだ。
「白河殿と風真殿! どうでゴザルか!?
拙者、今最高に
目立ってる気がするでゴザルよ!!」
目立ってはいる。
顔から下が体格の厳つい
プロレスラーなせいで、
何かと違和感を覚えてしまうでござるが。
『神崎アーデルハイド、
穴あきパネルとの相性が悪い。
Aチーム全員、
マイナス1ポイント。』
「「罠だったでゴザルぅぅうう!!」」
「お前ら……仲良いのかにゃ?」
不意打ちの減点アナウンスが
施設内に流れた。
これ以上此処にいては、
更なる減点が
与えられるかもしれない。
(風真が撤退するように促すしか
ないでござる……!)
「皆殿……」
「みなさんみなさーん!
見てくださいっ!
この自販機凄いですぅ!
なんかレトロな感じのドリンクが
いっぱい並んでますよ!?」
「あまり見ない品揃えだな。
どれ、私も一つ頂こうか。」
『國見タマ、白河ユイナ。
ダンジョン攻略中、
ゲームセンターの自販機に夢中になる。
Aチーム全員、
マイナス2ポイント。』
「ぁぁああああっ!
思ったそばから何で
こうなるんでござるかぁ!!」
大丈夫、あとは
水瀬すもも殿を止めれば
被害を抑えられる……
ウィーン……ガコンっ。
ぴりりりぃんっ♪
ダメだった。
クレーンゲームに没頭してるでござる。
「このアーム、可笑しいのにゃ。
カルパス特大パックと
5円玉チョコ特大パックを
かれこれ3回以上も掴んでるのに、
まるで掴む気を感じないにゃ。
……詐欺台確定にゃ。」
「濃厚確定バレバレですね!」
『水瀬すもも、國見タマ。
クレーンゲーム機に難癖を付ける。
Aチーム全員、
マイナス2ポイント。』
「バカタレがぁぁあああっ!!」
『風真いろは。うるさい。
Aチーム全員、
マイナス1ポイント。』
「理不尽でござるぅぅううっ!!」
『タイムアウト。
Aチーム全員、マイナス1ポイント。』
「ウソダドンドコドーン!!!」
「風真が壊れたにゃ。」
…………………………。
………………。
「セラフ剣闘武術祭1日目終了。
――からの、結果発表!」
「拙者、最高に目立ってたでゴザルよ。
これはイケるでゴザルな……。」
「勝ち確です!
ありがとうございましたぁ!」
「すももが居るから、当然の結果だにゃ。」
いや、風真たち
途中からゲームセンターに
入り浸ってだだけな気がするでござる。
どうして
そんなに勝ち誇れるのか……疑問だ。
「先に討伐対象のキャンサーを
倒したのは――Bチーーームッ!!」
どうも、たかしクランベリーです。
ヘブバン公式の1・5周年配信、
最高でした。再構築の本気度が凄すぎます。
(UI魔改造、ジオラマ機能、etc……)
それと、ぽるぽる座長とラミィさんが
終始ノリノリなのも良かったですね。
えりーと巫女様は
無事5周年を迎えてて、
俺……誇らしいよ。
という訳で、
夏タマ本気で当てにいきます。
よろしくお願いします。