【本編完結】ハリー・ポッターと何も知らない転生者   作:シャケナベイベー

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大変な一年だった。それでも、沢山の思い出が出来た。


※短いよーん


また今度

 賢者の石は守られた。あの事件の後、マダム・ポンフリーのお世話になったハリーからは助けに来てくれたお礼を言われたが、実際に賢者の石を守ったのはハリーだし俺は何も出来なかったと言っておいた。

 

 

そして、一年生を終える日がやって来た。

 

 

 

 

 

 

◆ ◆ ◆

 

 

 

 

 

 

 

 そして学年度末パーティーが執り行われ、この年の一番の寮が決まる──とはいえ大広間に入った時点で飾り付けはスリザリンカラーに染められており、我らがスリザリンはそれはもうお祭り騒ぎだった。

 

 そしてダンブルドア校長が壇上に上がり、スリザリンを褒める──が、それだけではなかった。

 

「スリザリンの諸君、まっこと素晴らしき日々を過ごしたのう。じゃが、最近の出来事も戡定に入れねばなるまい」

 

 そこから賢者の石を守り通した事を含みつつ、ハーマイオニーとロンに五十点、一番の功労者たるハリーに六十点加算された。

 まだここだけであるのならグリフィンドールとスリザリンは同点なのだが、「友達を止めるのには勇気がいる」という理由からネビルに十点が加算されグリフィンドールが湧く。

 反対にスリザリンのテーブルは水を打ったように静まり返ってしまった。

 

「じゃが、彼等以外にもこの一年頑張った子がおる」

 

未だ壇上に佇むダンブルドア校長に生徒全員が静まり返る。

 

「この一年、友のためにありとあらゆる手段を講じ、狡猾さと勇敢さを備えて最善を選び取ったリオン・アーデル。その大いなる勇敢さと、偉大なる手段を選ばぬ狡猾さにスリザリンにも十点を与えたい」

 

 へ……と呆けていると両隣から拍手の音が聞こえた。ダフネとブレーズだ。二人とも満面の笑みで手を叩いている。セオドールとドラコ、パンジーにミリセントは笑顔だし、クラップとゴイルは既に料理に手を付けていた。

 そしてグリフィンドールのテーブルからはハリーとロン、ハーマイオニーにネビル。そして何故かあまり関わっていない筈のフレッド&ジョージ兄弟。レイブンクローからはマークとランスも皆が拍手していた。

 ダンブルドア校長に視線を向けると、向こうも俺に気付いたのかウインクを飛ばしてくる。

 それに軽く会釈を返し、俺もグリフィンドールへ向けて拍手を送った。

 

「従って飾りつけをちと変えねばのう」

 

 ダンブルドア校長の言葉と共に、スリザリンカラー一色だった飾り付けに赤と金のグリフィンドールカラーがいい感じに混ざっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして年度末の成績が発表された。ホグズミード駅に向かう特急に乗るために駅へと歩いているなかで表を開いたのだが──

 

「総合一位……凄いわねリオン」

 

 俺の成績表を覗き込んだダフネが純粋に褒めてくる。

 

「とはいえ、個々の奴だとハーマイオニーに負けてる科目もあるしな……」

 

 変身術、呪文学、魔法薬学、薬草学、闇の魔術に対する防衛術は俺が1位。魔法史と天文学に関してはハーマイオニーに譲る形となってしまった。

 

「……けど、ものの見事に闇祓いになるために必要な科目が一位だな」

「あら。リオンは闇祓いになるの?」

 

 と、俺の呟きにダフネが反応する。

 

「あぁ。父さんがそうだからってのもあるけど、何より俺が成りたいんだ」

「そっか……応援するわね」

「あぁ。ありがとなダフネ」

 

 そうして二人で話していると、「やぁ二人とも」とマークが声を掛けてくる。

 

「マーク!それにランスも」

「よう二人とも!相変わらず熱いねぇ?」

「やめろよ。そんなんじゃないさ」

 

 からかってくるランスに苦笑しながら返したのだが、隣のダフネは凍結呪文でも食らったかのように固まってしまった。

 

「あれ?ちょっ、ダフネ?」

「あっ、これは……」

 

 次の瞬間、ダフネはボンッ!とまるで湯気でも出てきそうなほど顔を真っ赤にした。

 

「あの、ダフ──「なな、何でもないわ!それじゃあまた休み明けにね!あ、手紙は送るわ!!」いや早っ…」

 

 足早に走り去っていくダフネを唖然としながら見送る。──ひょっとして、これは好意を持たれてると解釈していいのだろうか?それともまだ十一歳だからそこら辺の感情がこんがらがってるだけなのだろうか?

 

「今、ダフネが凄い勢いで走り去っていったけど何かあったのかしら?」

 

 と、いつものグリフィンドール三人組がやって来て尋ねる。

 それに曖昧に答え、三人組とランス、マークとも握手をして別れた。

 

 そうして荷物を預けて乗り込むと、ホグワーツ特急が発車しホグズミード駅を出発した。

 

 

 

 

 

 

 

◆ ◆ ◆

 

 

 

 

 

 

 

「父さん!母さん!」

 

 駅についた特急から降り、迎えに来ていた両親の元へ歩く。

 

「お帰りなさいリオン!」

 

 俺を見た母さんが笑顔で抱き締めてくる。それに素直に応えつつ、しばらくして離れる。

 

「お帰りリオン。楽しかったか?」

「あぁ。最高の一年だった!」

 

 父さんの言葉に笑顔で頷く。これは本当のことだ。賢者の石で色々と大変な目にあったものの、それは自分から首を突っ込んだ結果なので仕方無いと割り切る。

 

「友達は出来たか?」

「勿論、たくさん出来たよ」

「そうかそうか。じゃ、帰ろうか。我が家に」

 

 そうして俺の頭を撫でた父さんが歩きだし、俺と母さんもそれに続いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「賢者の石は失敗か……ならば、次の策を練らねばなるまい……」

 

 アルバニアの森。その奥深くで魂だけとなったヴォルデモートはふわふわと漂っていた。

 クィレルがハリーによって灰にされた後、ヴォルデモートはアルバニアの森へと戻っていたのだ。

 

「しかし……フフハハハ…!」

 

 確かに賢者の石は奪取出来なかったが、それ以上に収穫もあった。

 

「ハリー・ポッター…!忌々しい赤子め…予言などなければあのような小僧に遅れを取らなかったものを…。そしてリオン・アーデル…エドワードの孫か…まさかこれほどまで俺様と縁のある人間が揃うとは……」

 

 かつて一人の学生としてホグワーツに通っていた遠い過去を思い出す。そこで出会った一人の少年と友情などというつまらないものを育み、そして自身を止めようとした愚かな男……

 

 

『今回ばかりは私の──いや、俺の勝ちだトム。お前は息子にも、まだ見ぬ孫にも手を出せない。そしていつの日か、お前を滅ぼす者が現れるだろう』

 

 死の間際、そんな言葉を吐いたエドワードを思い出す。しかしどうだ。結果として奴らは立ち塞がった。ならば、完膚なきまでに叩き潰すまで。

 

 

「楽しみにしていろ、リオン・アーデル、ハリー・ポッター…俺様が勝利した暁には貴様らの首を飾ってやろう……フハ、フハハハハハハ!!!」

 

まだ、終わってはいない──




これにて賢者の石編、本編は完結となります。後は閑話を三話ほど投稿してから秘密の部屋編へと突入していきます!

リオンの活躍、そして二年目の防衛術の教師はどうなるのか!ご期待ください!
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