そしてあけましておめでとうございます。
今年も叔父さんは相変わらず食べさせていきます。
生クリームとコンデンスミルクを合わせたものをホイッパーで泡たてる。食パンの耳を切り落として泡たてたクリームを塗り、イチゴ、キウイフルーツ、マンゴー、シャインマスカット、バナナ、パイナップルを並べていく。同じクリームを塗った食パンで挟んでラップでくるんだら冷蔵庫で15分休ませる。冷えたらラップの上から縦半分に切り、割って断面を上に向けたら「完成」
「ふう…早朝からつい張り切って大量に作ってしまった」
とうとうやってきたミニアルバムのレコーディング当日。当事者ではない私もいささか緊張してきて、いてもたってもいられずに大量の差し入れ作りを決行してしまった。しかしひとりちゃん達が少しでも演奏に集中できるようにと作ったこの差し入れでわずかでも協力できるなら本望だ。
「あっ叔父さんおっおはようございます」
「おはようひとりちゃん」
暫くしてひとりちゃんが起きてきた。昨日はギリギリまで練習をしていたようだけどちゃんと眠れただろうか…。
「あっ顔…洗ってきます」
「うん、朝御飯すぐ用意するからね!」
ひとりちゃん、顔が強張ってたな…いつもとは違う環境、しかも限られた時間内にアルバムに収録できるレベルの演奏をしなくてはならないという重圧が重くのしかかっているのだろう。せめて家を出るまでは余計なプレッシャーを与えないように気を付けないといけないね。
「あっじゃあいっいってきます…」
「あっひとりちゃんちょっと待って」
「ぴゃ!?あっななななんでしょうか?」
朝食を済ませた後、約束の時間よりも早めに出掛けようとするひとりちゃんを呼び止めたら予想以上にビックリさせてしまった。きっと今収録の事で頭がいっぱいなのだろう
「ごっごめんね驚かせて。これ私からの差し入れなんだけど、よかったら皆で食べてね」
「あっありがとうございます」
「…収録頑張ってね」
「あっはい」
待ち合わせのSTARRY前まで行く道すがら今日やる曲の自分のパートを脳内で反復する。いっぱい練習はした。けど多分緊張しちゃうだろうな…もしかしたらまともに演奏できないかも…一音も弾けなかったりして…いやいや、この考えはダメだ…何か別の事を…そっそうだ!叔父さんからもらった差し入れを確認しよう!えーと、サンドイッチ?らしき物と側に悪くならないように保冷剤も入ってる。なんという心配り!…叔父さん昨日か一昨日ぐらいから私と同じぐらいソワソワしていたっけ…でも私に気を遣ってあんまりアルバム収録の話題も出してこなかった…。そういえば緊張しすぎて朝御飯全然味わえなかったな…ろくに感想も言ってないし叔父さんに悪いことしちゃったかも…それに差し入れまで用意してくれてたし、叔父さんが結束バンドをすごく気にかけてくれているのがひしひしと伝わってくる。…うん、頑張ろう。でっでも今日会うエンジニアさんが怖い人だったらどうしよう…。虹夏ちゃん手土産用意してくれたかな?
「あっおはようございます」
「おはようひとりちゃん!昨日はよく眠れた?」
「あっはい。なんとか…」
「おはよーぼっちちゃん!今日は絶好の収録日和だね!」
「ぼっちおはよう。朝から虹夏が無駄に張り切ってる」
「今日の出来がダイレクトにミニアルバムの出来に反映されるからね!あっ一応エンジニアさんに献上する手土産用意しておいたよ!後で代金徴収するからよろしく!」
「あっはい」
「はーい♪」
「えっ!?聞いてないんだけど…」
「はい異論は受け付けません!司馬さんとぽいずんさんが待ってるから皆行くよー!」
時刻は12時半。ひとりちゃんがレコーディングに向かってからこの時間になるまで何も手につかないままだ。気になる…皆収録うまくいってるのかな…スタジオ収録とやらがどんなペースで進行していくのか私にはわからないけど、一曲分録るにはまだまだ時間がかかるように思える。今の私にできることは、ファンとしてミニアルバムの完成を待つことと、帰ってきたひとりちゃんに美味しい晩御飯を食べさせて健康面をサポートすることだ。そうと決まれば夜までに色々準備しておこう。…結束バンドの皆、差し入れ食べてくれるかな。
その頃の結束バンド
「休憩~皆ご飯食べよー」
「お腹空きました~ちゃちゃっと食べて午後も頑張りましょう♪」
「フフフ…空腹でもう力が出ないぜ…」
「あっあの、おっ叔父さんが皆でどうぞって差し入れを持たせてくれたのでよかったら…」
「おおー晋作さんから?食べるたべるー♪」
「今すぐ食べよう」
「叔父様ステキ♡」
本日の差し入れ
叔父さん特製フルーツサンド
「うわー綺麗なフルーツサンド…完全にお店で売ってるやつじゃん!」
「あっこれサンドイッチじゃなかったんですね」
「さすがは叔父様だわ!」パシャシャシャシャ
「晋作オジサングッジョブ!ちょうど甘いものを欲していたところ」
「では皆で遠慮なくいただこう!晋作さんに感謝しつつ手を合わせてー」
「「「「いただきます」」」」
叔父さんが作ってくれた差し入れってフルーツサンドだったんだ…しかもこんなにたくさんの種類を…あっどれを食べようかな。
「イチゴにバナナにキウイフルーツ…色とりどりだね!はむはむ…ん~♪シャインマスカットおいしー!」
「たくさんあって迷っちゃうわ~これ断面がちゃんと整うように計算してカットされてるのね!どれも映えすぎ♪」パシャシャシャシャ
「はむっんっんっうむっ、マンゴーとクリームの甘さがたまらん!お手軽に見えて贅沢な味わい!」
「あむあむ…んっあっバナナ美味しい」
「うふふ、口の周りにクリーム付いてるわよひとりちゃん」
「毎回こうやって晋作オジサンの差し入れにありつけるなら毎週スタジオ収録でも苦にならない」
「まっ毎回は叔父様の負担がすごいことになりそう…」
「確かにそうだねー。でもこんなに美味しいフルーツサンドの差し入れで応援されたらこの後も頑張らないとだね!今度会った時何かお返ししないとなー。とりあえずぼっちちゃん、晋作さんにお礼言っといてね!」
「むぐむぐ…んっあっはい」
なんだろう…虹夏ちゃん無理して元気に振る舞ってるように見えるけど…気のせいかな?
ごちそうさまでした
その日の夜
「あっただいまです…」
「おかえりひとりちゃん」
「あっあっあの叔父さん、差し入れありがとうございました。皆とても喜んでくれました。その後の演奏の士気も上がったっていうか…」
「そっか。それはよかった…じゃあ今日の収録はうまくいったのかな?」
「そっそうですね…ぼっぼちぼち…ですかね」
おや?どこか歯切れが悪い…まだ1日目だし、これ以上あれこれ訊くのは明日の演奏に響くかもしれないね。
「ん、お疲れ様。すぐに晩御飯用意できるからね」
「あっはい。あっちょっと部屋へ行ってます」
ガチャ
パタン
「ふぅ…疲れた。でもまだ一曲分も録りきれてないんだよなぁ…それに…虹夏ちゃん大丈夫かな」
スタジオ収録の全貌は原作コミックを読もう!
次回 スランプの虹夏ちゃんと◯◯
↓おまけ
もしも結束バンドの歌ってみたパート2があったら
「前回のきららトリビュートコレクション 結束バンドの歌ってみたが予想以上に好評だった。なので早くも第二弾をやってみようと思うんだけどどうかな?」
「リョウが急にメンバーミーティングするって言うから何かと思ったらそれかー。でもまあ賛成かな!」
「いいですねそれ!またひとりちゃんや伊地知先輩やリョウ先輩の可愛らしい一面が見れるんですね!」
「あっ…まっまたあのきらきらした歌の数々を私の歌声で汚してしまうなんてあっあまりにも罪深すぎてとてもとても…」
「今回は2回目ということで趣向を変えていこうと思う。カバーする候補の曲を聴く前に担当する楽曲を決める。さらに今回はより各アニメの世界観を理解するために簡単なあらすじとアニメのオープニング映像を用意した」
「あっ有無を言わさずなんですね…」
「リョウは本当こういう時だけ行動力すごいな」
「今度はどんなアニメの曲なのか楽しみだわー♪」
「あっあと今回は4人全員で歌う曲も用意してるから」
「えっ!?4人で…わっ私は戦力外なので除外した方がいいのでは…?」
「皆で歌うことでバンドメンバーが仲良しだというアピールになる。仲のいいバンドは好感度が高くなりやすい。人気バンドへの最短ルートといっても過言ではないと有識者も言っていた」
「そのリョウの有識者への絶大な信頼はなんなの?」
「でも4人で歌うきららアニメなんて胸熱ですよね!」
「それじゃあ例の如くくじ引きターイム」
結束バンドくじ引き中…
突然ですがここからクイズです。
それぞれがどのアニメの曲を歌うことになったか当ててみよう
後藤ひとりの場合
「あっこのアニメタイトルと曲名…絶対陽のキャラ達がキャッキャウフフする系のヤツだ…うぐぐぐ」
「でもこのタイトルは十中八九学生が主人公のアニメですよね!きっとひとりちゃんにも歌いこなせるはずですよ!」
「ぼっちがこれを引いたか…では先ずはこの曲が流れるオープニング映像を見てもらおうか」
「なんか画面が12分割されてるんだけど、これがデフォなの?」
「いや、このアニメは各話毎に微妙にオープニング映像の内容が変わってるんだ。これはその比較動画だね」
オープニング(比較)映像視聴後
「あっあの、こっこれ少しずつ不穏でダークな感じに変わっていってるような…」
「曲自体はすごく明るくて前向きな内容なのにね」
「ではここでこのアニメの盛大なネタバレをぼっちにだけ…ゴニョゴニョ」
「…ええっ!?なっなんかきららアニメとは思えない不吉な単語が聞こえてきた気がするんですけど…」
「それらを踏まえて心を込めて歌ってね」
伊地知虹夏の場合
「あたしのは…曲名がもうTHEきらら!って感じだね」
「きららと言えばですものね!どんな曲なのか楽しみです!」
「じゃあオープニング映像流すよ」
オープニング映像視聴後
「これは王道のかわいい女の子達が仲良くしてる日常ものって感じだったねー。このこけしみたいな子が主人公ってことでいいのかな?」
「イギリス人の2人はその女の子のお気に入りなんですね!」
「うぐあ…全員きらきらしてて私には眩しすぎる!」
喜多郁代の場合
「私の担当する作品は…タイトルと曲名は初めて聞きました」
「ほほう、それは知る人ぞ知る神作品。しかも虹夏の担当する作品と原作者が一緒なんだ」
「へー。それはどんなアニメか気になるね」
「あっつまりまたきらきらしたキャラの波状攻撃ががが」
オープニング映像視聴後
「なるほど、これはアップテンポの楽しくなる曲ですね!キャッチーなメロディーでクセになりそう♪」
「最初の『ぴっと鳴らして』のことも可愛くていいねー」
「その部分はぴっとじゃなくてPing-Pongって言ってるらしいよ。しかも空耳でひどい歌詞に聴こえるという噂」
「そっ空耳ですか?一体どんな…?」
「それは知らない方が幸せだと思うから敢えて教えない」
山田リョウの場合
「私の番だね。このアニメ私は視たことあるけどなかなか面白い設定でキャラも魅力的」
「前回のリョウの歌めっちゃ可愛かったから今回もそんな感じの歌が聴けるのかなー」
「リョウ先輩ならどんな曲でも歌いこなせるに違いないですよ!期待で胸が広がりますね!」
「それじゃあオープニング映像流すよ」
オープニング映像視聴後
「主人公の子角生えてたねー」
「しっぽも生えてましたね。それに隣にいる桃色の子とライバル関係のようなそうでもないような?」
「変身した姿もなかなか興味深い」
「あっでもこの子力は普通の女の子以下なんですね…それにしっかり者の妹がいてなんだか親近感が…へへへ」
(巨乳つながりか…)
(胸かしらね…)
(今度ぼっちに着せてみるか…店長なら持ってるかも)
4人で歌う場合
「最後に私達4人で歌う曲の候補をくじ引きで選ぶよ。はい、ぼっち引いて」
「えっ!?わっ私が引くんですか?」
「どれも主要キャラ4人で歌ってるきららアニメソングを抜粋したから」
「つまりどれ引いてもあんまり大差ないってこと?」
「そういうこと」
「大丈夫よひとりちゃん!何を引いても私達なら可愛く歌いあげてみせるわ!」
「そっその中に私も入ってるんですが…わっわかりました。…えっとじゃあこれを!」
「どれどれ…ふむふむ、ぼっち良いのを引いたね。では早速オープニング映像をば…」
オープニング映像視聴後
「うむ。仲良し4人組感が出てていいね!ね!ね!」
「リョウは早速サビの部分が頭に残ってるな」
「あらすじを見てみると主人公は1年遅れて高校に入学したみたいですね…ただの日常系という訳じゃなくてそこに主人公の悩みや葛藤が生まれてそう…」
「うっうぐぁぁぁ…出てくる人が全員きらきらしてて…わっ私がこの曲に混ざって異物混入として炎上する未来が見え…見え…」
「そんなことないわよ!ひとりちゃんならきっと大丈夫!」
「そうそう!ぼっちちゃんの歌声も可愛いから自信持って」
「最悪音声が乱れても私達3人がカバーするし編集でいくらでも誤魔化せるから」
「おいコラ。前半はいいとして後半のは看過できるか!」
「みっ皆さん…あっありがとうございます!がっ頑張ってみます!」
↓答え合わせ
その後無事(?)収録を終えた結束バンド。
きららトリビュートコレクション
結束バンドの歌ってみた2(仮)が完成した!
01.ふ・れ・ん・ど・し・た・い(がっこうぐらし!
OPテーマ)歌唱 後藤ひとり
02.Jumping!!(きんいろモザイク OPテーマ)
歌唱 伊地知虹夏
03.初めてガールズ!(わかば*ガール OPテーマ)
歌唱 喜多郁代
04.町かどタンジェント(まちカドまぞく OPテーマ)
歌唱 山田リョウ
05.ne! ne! ne!(スロウスタート OPテーマ)
歌唱 結束バンド
…っていう感じのが出てくれたらなぁ~。
つづく(皆さんはどんな曲をカバーしてほしいかな?)