ロックな姪と食べさせたい叔父さん   作:氷英

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ご覧になっていただきありがとうございます。

二期まで続けるんや…続けるんやで。

今回は原作の追試より少し前の話だよ。


留年の危機の姪とサバの味噌煮

「あっただいまです…」

 

「お邪魔します叔父様!」

 

「おかえりひとりちゃん。喜多さんもいらっしゃい」

 

今日も今日とてひとりちゃんのご帰宅。少し元気がなさそうだけど、今日も私のご飯で回復させてみせよう。もちろん喜多さんも一緒に。

 

「叔父様大変です!私達追試があるんです!なので勉強会をしに来ました!」キターン

 

「えっ追試?喜多さんこの間のテストの点よくなかったの?」

 

「えへへ…実は」

 

「ひとりちゃんも?」

 

「あっはい…いっ一応勉強頑張ったんですけど…」

 

そう言っておずおずとひとりちゃんが差し出してきた複数の答案用紙にはこれでもかと言うほど✕印が刻み込まれ、その✕印と同じ真っ赤な色の『0点』が目立つようにデカデカと書かれていた。全ての答案用紙がそんな感じ。え?オール0点!?そんなどこかのメガネ男子小学生みたいなことあるんだね。叔父さんビックリだ。

「ふむ、ひとりちゃんはともかく喜多さんも追試なんて珍しいね。今回のテストはそんなに難しかったのかな?」

 

「いえ、普通に全然勉強しなかっただけですよ♪」キターン

 

わぁ良い笑顔。喜多さん、そこで何故キターンなんですか?

 

「今までにないドキドキ感!これは追試に向けて勉強しないと大変だわー♪ね!ひとりちゃん!」

 

「えっあっはい」

 

「という訳で叔父様、私達ひとりちゃんの部屋で勉強してきまーす♪」

 

喜多さんは元気いっぱいにそう発言してひとりちゃんと共に部屋へ入っていった。なるほど…喜多さん今まで追試とかしたことなかったからこの状況を楽しんでるのか。しかもひとりちゃんと一緒に勉強するためにわざわざ来てくれて…すごいな喜多さん。よし、それならば私も頭の働きを良くするご飯でささやかながらサポートしようそうしよう。前にテスト勉強の時に青魚料理を出したから今回もそれで攻めてみようかな。

 

 

 

サバの切り身に軽く塩を振り5分ほど置いてからキッチンペーパーで余分な水分を拭き取り皮目に十字の切り込みを入れる。水、八丁味噌、酒、砂糖、みりんを合わせたものを鍋で軽く沸かす。

 

 

さてさて、いつでも完成させられるように段取りは組んだけど、ひとりちゃん達の勉強がキリのいいところまで待ってた方がいいよね。追試でもよくない成績だったら大変だからね!今は勉強に集中できるように私は邪魔にならないよう努めなければ。

 

 

暫く手持ち無沙汰にならないようになるべくゆっくり残りの晩御飯の用意をしていると、勉強の一段落したのかひとりちゃんの部屋から「ん~♪」と両手で伸びをしながら喜多さんが出てきた。

 

「あ、叔父様♪晩御飯の準備私も手伝いますよ!」

 

「うん、ありがとう。でも勉強の方は大丈夫かい?」

 

「はい!私は一区切りついたので後は家に帰ってからですね。ひとりちゃんは今私が出した追試予想テストに悪戦苦闘してます」

 

「そっか。ひとりちゃん勉強に対しては一応一生懸命な姿勢ではあるからね…追試でもそれが反映されればいいんだけど」

 

「そうですね。相変わらず問題を解くこと自体は真面目に取り組んでるんですけどなかなか…あ、それで何か私に手伝えることありますか?」

 

「じゃあせっかくだからこのサバを味噌煮にするのを一緒にやってみる?」

 

「叔父様とサバ味噌作り!?はい!やってみたいです♡」キターン

 

うーん一際眩しい良い笑顔。かわいい。追試とその勉強会の事といい、喜多さんは何にでも楽しみを見出だせるんだな…それはもう一種の才能と言えるね!

「じゃあ一緒に仕上げていこうか」

 

温まった煮汁の入った鍋にサバ、スライスした生姜を入れて沸騰させないようにサバに煮汁をかけながらゆっくり火を通す。

「こうやってゆっくり煮ていくと煮崩れしにくいよ」

 

「なるほど!でもこの味噌煮煮汁が真っ黒ですね。焦がしちゃったとかじゃないですよね?」

 

「八丁味噌っていう大豆と塩だけで作る愛知県の味噌を使ってるんだ。普通の味噌より色が黒くてコクのある独特な風味が特徴だね」

 

「へ~。あ、私も煮汁かけるのやってみたいです!いいですか?」

 

「うんもちろん、この切り込みを入れたところにかけていくといいよ」

 

「はーい♪」

 

喜多さんは私のアドバイス通りにゆっくり丁寧にサバに煮汁をかけていく。楽しみつつも何事も真剣に取り組むその姿勢、頭が下がる。私も見習わないとだね。しかし15分~20分この作業を続けるんだけど喜多さん飽きたりしないだろうか?

 

「叔父様見てください、魚に火が通って煮汁も良い感じにトロミが出てきましたよ!」

 

「そうだね。これくらいで火から下ろして大丈夫だよ」

 

「はーい♪これで『完成』ですね!」

 

「じゃあ残りのおかずも配膳しておくから、喜多さんはひとりちゃんを呼んできてくれるかな?」

 

「はーい♪」

 

 

本日の晩御飯

炊きたてご飯(あいちのかおり)

叔父さんと喜多さん特製サバの味噌煮

ちくわとこんにゃくのピリ辛炒め

染み染み高野豆腐の卵とじ

白菜としらすのゆかり和え

たっぷりきのこのすいとん汁

 

「ほらひとりちゃん気絶してないでご飯食べましょ!」

 

「…はっ!?あっはい」

 

「ひとりちゃん大丈夫そうかな?では手を合わせてください」

 

「「「いただきます」」」

 

今日のメニューはサバの味噌煮。家庭料理の定番だけど、八丁味噌を使って仕上げたので見た目が真っ黒。途中から喜多さんと協力して作ったこの力作、お味はどうかな?

 

「はむっ…ん~♪身がフワフワで柔らかいわ~♪この黒い煮汁も照りつやとコクがあって普通の味噌じゃ味わえない風味ね!」

 

「あむあむ…んっんっ…あっ美味しいです。魚の臭みとか全然なくて食べやすいです」

 

「それに他の料理との色合いのバランスがとれてて映えるわ~♪」パシャシャシャ

 

「口に合ったようでよかったよ。青魚に含まれてるDHAやEPAで脳を活性化させて追試を乗り切ろうね!」

 

「あっはい…」

 

「ですね!ひとりちゃんなんか今回の追試に受からなかったら留年かもしれないから頑張らないとね!」

 

「えっ留年!?そうなの?ひとりちゃん!」

 

「ぴっ!?あっはははい、そっそうみたいですへへへ…」

 

なんということだ…ひとりちゃんそんなに切羽詰まった状況だったのか…。ヘラヘラと笑っているけど、今のひとりちゃんって結構崖っぷちなのでは?…あれ?待てよ…留年するってことはつまり…?

「…」

 

「じー…叔父様?」

 

「ん?なっ何かな喜多さん」

 

「まさか『もしひとりちゃんが留年したらもう一年ひとりちゃんに食べさせる生活が続くかも~♪』とか思ってませんよね?」

 

「え"っ!?そっそんなこと思ってないよ?ひとりちゃんにはしっかりと進級してもらいたいと思ってるよ!ひとりちゃん追試頑張ってね!」

 

「えっあっはい」

 

「…」ジトー

 

危ない危ない…よくない想像をしてしまった上に喜多さんにその事を見透かされてしまった。本当に留年してしまったら兄さん達にも申し訳が立たないよね。ごめんねひとりちゃん。

 

 

ごちそうさまでした

 

 

「叔父様ごちそうさまでした。一緒に料理できて楽しかったです♪ひとりちゃん、一緒に追試合格しましょうね!」

 

「あっはい」

 

「そのためにも、さっき私が出した追試予想テストはちゃんと解いといてね?」

 

「う…はい」

 

「また来てね。喜多さんも追試頑張ってね」

 

「…叔父様はひとりちゃんを甘やかせすぎないようにお願いしますね?じゃないとひとりちゃん本当に留年しちゃうから」

 

「そっそうだね!私も心を鬼にしてひとりちゃんに勉強をさせるよ」

 

「えっ」

 

「約束ですよ?」

 

「あっえっ」

 

喜多さん笑顔だったけど目は笑ってなかったな…そうだよね、同い年なのに下級生とかいうややこしい関係になっちゃうし、それが原因でバンド活動に支障を来すことになっては大問題だからね!

「さあひとりちゃん、喜多さんの言ってた問題やっておいで」

 

「あっはい」

 

「頑張ってね。無事に追試が終わったら。ご馳走作るからね!」

ってこれも甘やかしになるのか…。加減が難しいな。




次回 追試と姪と◯◯

↓おまけ
もしもぼっち・ざ・ろっく!のキャラが◯◯だったら

もしも皆でア◯ングアスをやったらリターンズ
※作者はア◯ングアスゆったりエンジョイ勢です
本家ア◯ングアスのPOLUSというマップで遊んでいます

役職説明

【エンジニア】
マップの至るところにある通気孔を通ることができる

【科学者】
いつでも全員のバイタルを見ることができる

【ノイズメーカー】
キルされた瞬間自分の死と死体場所を全員に知らせる

【トラッカー】
誰かに発信器を取り付けて位置情報を追跡できる

【シェイプシフター】
殺人鬼用。時間制限付きで誰かに変身できる

【亡霊】
殺人鬼用。時間制限付きで亡霊になれる(船員から視認されない)



前回までの流れ
志麻さん死亡。イイヒトダッタノニ


↓参加者一覧
BOCCHI←トラッカー(船員確定)
虹サマー←船員
世界のYAMADA
キターン☆ミ
ヨヨコ
あくびちゃん
ふーこ
UU
PAさん
SEIKA
志麻
イライザ♡←ノイズメーカー(船員確定)
ねね!
ELE

この中に3人殺人鬼がいる!


あくびちゃん「おお…志麻さんがやられましたか…通報者はキターン☆ミさんっすね?」

キターン☆ミ「はい、左下の部屋への入り口付近で志麻さんがキルされてました!」

イライザ♡「志麻…仇は取ルヨ!さあさあ、誰がやったのか白状しナサイ!」

ふーこ「そう言ってしゃべる人はいないですよー」

ヨヨコ「そうね!こういう時はみんなの現在位置を確認するべきよ!」

UU「それからできればキルされたタイミングも知りたいわねー」

虹サマー「それを知るには…オフィス横のバイタルチェックか科学者の能力のどっちかが必要だね!」

世界のYAMADA「誰かバイタル見てないの?」

ELE「ごめんなさいー。ELEは右下の標本室に1人でいたので全くわかりません」

ねね!「はい!ウチも停電直しに行ってたのでバイタルは見てません!」

PAさん「はーい、私見てましたよー」

SEIKA「おっ!ならこの通報のどれくらい前にキルされたかわかるんじゃないか?」

PAさん「ウフフ♪そうですねー。オフィスの隣でバイタル確認してましたけど、停電が起こってからすぐにキルされてましたね」

ヨヨコ「…へー暗闇に乗じてのキルなんていい度胸ね!」

BOCCHI「あっでも…てっ停電してすぐなら確か志麻さんもウェポンルームにいましたよね?」

虹サマー「そだねー。BOCCHIちゃんとあたしとヨヨコちゃんと志麻さんがいたよー」

イライザ♡「つまりその中に犯人がいるのデスネ!」

ヨヨコ「そうね、その確率は高いと思うわ。でもBOCCHIはトラッカーで船員確定だから私視点だと虹サマーが疑わしくなってくるわね」

虹サマー「あたしは停電中ずっとBOCCHIちゃんに密着してたよー。停電でも超至近距離ならお互い見えるからね!ね?BOCCHIちゃん!」

BOCCHI「あっはい、たっ確かに虹サマーちゃんはずっと私が見える位置にいました。てっ停電が直ってからも一緒だったので、しっ志麻さんをキルするのは無理だと思います」

ねね!「じゃあヨヨコさんが一番怪しいですね!さあ投票しましょう!そうしましょう!」

あくびちゃん「ヨヨコ先輩ヤっちゃったんすかー?」

ふーこ「正直に話しちゃいましょうー♪」

イライザ♡「この恨みはらさでおくベキカー!」

ヨヨコ「待ちなさい。私じゃないわよ?私は停電を直しに電気室に向かったし直したのも私よ。その時キターン☆ミとねね!とSEIKAさんも一緒だったから間違いないわ!」

キターン☆ミ「ですね。確かにヨヨコさんのSEIKAさんとで電気室に停電を直しに来てましたし私は電気室の入り口付近にいたんですけど近くにねね!ちゃんもいました!」

SEIKA「ああそうだな。いくらキルされた場所が距離的に近い位置にいたとはいえ、さすがに無理だな」

世界のYAMADA「じゃあ結局犯人は誰なんだ…」

虹サマー「ねえちょっと待って。リ…世界のYAMADAって最後の方であたし達と合流したよね?」

BOCCHI「あっそういえば…ウェポンルームを出た時に左から来ました」

世界のYAMADA「えっ何それ、私知らないよ」

虹サマー「えっ?最後あたし達と一緒になったよね?」

世界のYAMADA「私は停電中は研究室の左側にいて、直った時は保管庫にいた。その間誰とも会ってない」

ELE「えーと、つまりどういうことですか?」

あくびちゃん「おそらくシェイプシフターっすね。殺人鬼の誰かが世界のYAMADAさんに化けてたんでしょう。もしくは世界のYAMADAさんが嘘をついてる可能性もあるっすけど」

UU「どっちなのかしらね~?」

ねね!「怪しいですね!投票&追放ですね!」

虹サマー「いやねね!ちゃんさっきから気が早いよ!?」

あくびちゃん「怪しいのは確かですけど即追放は船員の数を減らしちゃうかもなので危険ですよ」

SEIKA「だが、志麻をキルしたのは間違いなく本物か偽物の世界のYAMADAなんだろ?」

世界のYAMADA「わわわ私はヤってない!」

キターン☆ミ「うーん…世界のYAMADA先輩みたいに誰とも会ってない人は他にいますか?」

UU「私は左下のボイラー室に籠りきりだったわー」

PA「はーい。私はさっき言ったとおりオフィス横でバイタル見ててその間誰とも会ってませんよー」

ELE「ELEも同じく標本室で孤立してましたー」

イライザ♡「私はウェポンルームの外の右下のタスクやった後管理室に行ってマシタ!バイタルは見に行ってないからPAさんは見てナイヨー」

虹サマー「管理室ってことはどこに何人いるかを見てたってことですか?」

イライザ♡「ハイ!全部は覚えてないけど、停電が終わった時くらいに電気室に3人、標本室と保管庫に1人ずついたのは見テタヨ!ウェポンルームは2人だったり3人だったりしたよヨウナ…?酸素ルームとボイラー室はちょっと覚えてないデスネー…」

ヨヨコ「その話が本当だとするとさっきの世界のYAMADAとELEの話は本当っぽいわね」

虹サマー「だねー。俄然世界のYAMADA偽物説が濃厚になってきたよ!」


その後怪しい人はいるが確定までには至らず投票スルー。



虹夏ちゃん視点だべさ

「うーん、今のところ怪しいのはやたら投票したがってる猫々ちゃんと最終位置がわからない長谷川さんと本城さんかな?」

今回もBOCCHIと共に行動する虹サマー。マップ左側の酸素ルームとボイラー室のタスクをこなすBOCCHI。そこへ耐震の緊急タスク発生!

「これ時間切れになると船員の負けになっちゃうやつだよね。さすがにやりに行った方がいいかな…」

BOCCHIを置いて左上の緊急タスクをやりに行く虹サマー。左側の緊急タスクには虹サマー、イライザ♡、キターン☆ミ、ねね!がいる。緊急タスクが終了し、また各々散り散りになっていく。

「大勢来てたなー。すぐ直ったけど右側は大丈夫かな?一応見に行ってみようかな」

虹サマーがドロップシップと保管庫の間を通って右側へ。途中アンテナでタスクをしているヨヨコを見かける。そのまま下のオフィスへ向かいバイタルを確認すると…

「あれ?ぼっちちゃん死んでる!?あと内田さんも!?ヤバい!」

急いでボイラー室へ向かおうとオフィスを出ようとしたら

ピンポーン
緊急会議ボタンが押されました!

死体発見

デデーン
BOCCHI UU


BOCCHI
虹サマー←船員
世界のYAMADA
キターン☆ミ
ヨヨコ
あくびちゃん
ふーこ
UU
PAさん
SEIKA
志麻
イライザ♡←ノイズメーカー(船員確定)
ねね!
ELE

この中に3人殺人鬼がいる!

虹サマー「ありゃりゃ…BOCCHIちゃんとUUさんが…」

あくびちゃん「殺人鬼3人ですからね。油断するとあっという間に終わっちゃうっすよ」

キターン☆ミ「えっと、これは死体報告じゃなくて会議ボタンなんですね?」

ヨヨコ「そうよ。バイタル見てたらBOCCHIとUUが立て続けにキルされてたから慌ててここに来たのよ!」

虹サマー「あれ?あたしもバイタル見に来てたけどヨヨコちゃんいなかったよ?」

ヨヨコ「そうね。私はオフィス左下でバイタル確認してたから」

イライザ♡「あれあれ?それってツマリ…?」

ヨヨコ「そう、私は科学者なのよ!」ドヤッ


つづく(矛盾してませんように…)
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