ロックな姪と食べさせたい叔父さん   作:氷英

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ありがとうございます!ありがとうございます!
これからもひとりちゃん達をお腹いっぱいにしていきます


今回は少し話の流れが違います。


習いに来る天使と姪とカラスガレイの煮付け

結束バンドのライブまで2週間を切った。この間お世話になったしぼっちちゃんのおじさんにもライブ来てもらいたいな~。って思ってぼっちちゃんに確認したら、まさかのお仕事で来れないだって。う~ん…お仕事なら仕方ない。ならせめてライブ前にちゃんとお礼はしておきたいな。

 

「ぼっちちゃん、今日おじさんにこの間のエビマヨのお礼をしに行きたいんだけどいいかな?」

 

「あっはい、叔父さんに聞いてみます」

 

 

ピロン

ひとりちゃんからかな?今日はやけに早いね。

 

 

すいません、今日虹夏ちゃんがこの前のお礼をしたいそうなんですが、連れて行っても大丈夫ですか?

 

 

虹夏さんが?随分義理堅い子だね。そんなに気を遣わなくてもいいのに。でもご飯を食べてくれる人が増えるのは大歓迎だし、またお姉さんの分も作ろうかな。返信。

 

 

大丈夫だよ。気をつけて帰っておいで。

 

 

ピンポーン

おおっと思ってたより早いね。

「おかえりひとりちゃん。虹夏さんもいらっしゃい」

 

「あっただいまです」

 

「おじさんこんばんは」

 

「はいこんばんは」

 

「これ、この間のエビマヨのタッパーです。ありがとうございました、お姉ちゃん美味い美味いって全部食べてましたよ。それとこれはお礼と言っては何ですけど、よかったらどうぞ!」

 

そう言って虹夏さんは、タッパーの入った紙袋ともう1つ別にビニール袋を渡してくれた。

「わざわざありがとうね。これは…おお、リンゴだね」

 

「実はお姉ちゃんが知り合いからたくさん貰ってきちゃったんだけど、あたしの家2人暮らしだから食べきれなくて…できれば貰ってくれると嬉しいです」

 

「なるほどそういうことか。ありがとう、うん良い香り。大事に食べるね」

 

「喜んでもらえてよかったです。あっそれと、今日って

もうご飯作っちゃいましたか?」

 

「え?ううん、まだだよ」

 

「その、よかったらまた作ってるとこ見ててもいいですか?」

 

そういえば前料理を教えてほしいって言ってたな。正直私は人に教えるほど大それた料理人じゃないんだけど…

うっ、虹夏さんの真剣な眼差しが眩しい…

「わかった、こんなおっさんの料理でよければ」

 

「よろしくお願いします!」

 

さて、今日は脂の乗ったカラスガレイがあったから煮魚にしていこう。見られてると思うと緊張するな。

 

カラスガレイの身を水でサッと洗う。

 

「えっ水道水で洗っちゃうんですか?」

 

「うん、少しさらすくらいなら大丈夫だよ」

キッチンペーパーで水気をよく拭き取る。バットにキッチンペーパーを敷き、軽く塩を振る。

 

「ほぉ」

 

カラスガレイの身を乗せて身の上にも軽く塩を振る。

 

「えっおじさん、塩焼きなんですか?てっきり煮魚だと…」

 

「煮魚だよ。この塩はね、味を付けるためじゃなくて余分な水分を出して旨味を凝縮するための塩なんだ」

 

「へぇ~なるほど」

 

身の全体をキッチンペーパーで包んで…

「このまま15分くらい置いておくよ。魚は下処理をちゃんとやっておくと味がワンランク上がるんだ」

 

「ほぉほぉ…下処理が大事か」

 

鍋に水、砂糖、酒、味醂、醤油、生姜のスライスを入れて沸かして煮汁を作る。

 

「そろそろカラスガレイの余分な水分が出きったかな」

 

「あっ本当だ。水気は拭き取ったのにキッチンペーパーが濡れてる」

 

カラスガレイの身を煮汁に入れ、中火で7分ほど煮る。

火から降ろして濡れタオルの上に鍋を置いて粗熱を取る。

 

「へ~煮魚冷ましちゃうんですね」

 

「煮物は冷めるときに味が染みるからね。この後またサッと温めるよ」

 

最後に3分ほど再加熱して「完成」

 

「大体こんな感じだけど、参考になったかな?」

 

「はい!バッチリメモしました!」

 

最後まで見てメモまで取って勤勉な子だな。いつも思い付きで適当にやってる私とは大違いだ。

 

「今日も食べていくかい?すぐ用意できるよ?」

 

「ありがとうございます!でも今日は帰ってお姉ちゃんと食べます」

 

「そうかい?それじゃあこれ虹夏さんとお姉さんの分」

 

「えっそんな悪いですよ。今日はこないだのお礼と料理を習いに来ただけなんで…」

 

「なら尚更だよ、実際に食べて味を学ぶんだ。今度は自分でも作ってみてね」

 

「あっ…ありがとう…ございます。…うん、次はあたしが作ったの持ってきますから味見して下さいね!」

 

そう言うと虹夏さんは元気よく手を振って帰っていった。

 

「本当に良い子だね。虹夏さんは」

 

「あっはい、虹夏ちゃんは優しいです」

 

「私達もご飯にしようか」

 

「あっはい」

 

本日の晩御飯

炊きたてご飯(森のくまさん)

カラスガレイの煮付け

ツナとキャベツのおかか炒め

ブロッコリーとササミの胡桃和え

お味噌汁(豆腐、わかめ、葱)

 

「では手を合わせてください」

 

「あっはい」

 

「「いただきます」」

 

「んっ…魚、身がホロホロで味も染みてて美味しいです」

 

「そうかい?よかった。虹夏さん達の口にも合うといいけど」

 

 

 

 

「ただいま~」

 

「んっおかえり」

 

「おじさんにタッパー返すのとお礼してきたよ。あと料理習ってきちゃった。今度家でも作るからね!あっこれ今日習ったやつ。作ったのはおじさんだけどお姉ちゃんとどうぞって。これおかずにすぐご飯にするから!」

 

「ああ、また貰ってきたのか。…へぇ、煮魚。ぼっちちゃんの叔父さんには貰ってばかりで悪いな」

 

「だね~だから今度はあたしの手料理でお返しするよ!今日でレパートリーも増えたしお姉ちゃんも味見役よろしく!」

 

「うん、…日本酒あったかな?」

 

「飲むのはいいけどほどほどにしてね?」

 

 

ごちそうさまでした

 

 




次回 金欠腹ペコベーシストと◯◯

次も少し変化球な回…かも?

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