2部構成前半戦はおやつの時間。あの場面に叔父さんを交えた妄想です。あといつもよりR15っぽい展開が多いかもです。
「むむむ…」
「あっ喜多さん?」
喜多さんがさっきからずっとスマホとにらめっこしている。スマホを弄ってるのはよく目にする光景だけど、なんだか険しい顔をしている。
「後藤さん…むぅ」
こっちに向き直ったかと思えば目線が少し下を向いている気がする。
「後藤さん、タピオカチャレンジって知ってるかしら?」
「たったぴおかちゃれんじですか?すっすいませんよく知らないです」
「何々?何の話してんの?」
「タピオカチャレンジですよ伊地知先輩。先輩はやったことありますか?」
「えっ?タピオカ?あたしはないなぁ」
「何それ。タピオカを食べられるかチャレンジするの?」
「リョウ先輩、タピオカチャレンジは乙女の聖戦なんです!」
喜多さんは鼻息荒くタピオカチャレンジについて力説している。私達の今日のおやつがタピオカミルクティーに決まった。ただ…
「この辺てタピオカミルクティーって売ってたっけ?」
「それなんですよね。世間ではブームが去ったみたいでどこにも売ってないんですよ」
「じゃっじゃあ普通のミルクティーでってことで」
まだ下北に慣れてないからできればあちこち歩き回るのは避けたい。
「えーヤダヤダ、タピオカミルクティーじゃなきゃダメです!きっとどこかにあるはずです!」
「今日の郁代はいつになく強引」
「だね~。こうなったら自分達で作るか」
「あっタピオカミルクティーって自分で作れるんですね」
「まあミルクティーにブラックタピオカ入れるだけだしね」
「でもその肝心のブラックタピオカはどこにあるの?」
「それは…業務用スーパーとか?」
「この辺にないよ」
「あっ叔父さんなら…持ってるかも」
「イヤイヤいくら叔父さんでもブラックタピオカ家に常備してるとかないで「あっ今聞いたらあるそうです」
「あるんかい!」
「さすが叔父様!」
「オジサンパネェ」
ピロン
あっひとりちゃんからの返信だ。
今から皆で叔父さんの家にタピオカチャレンジしに行きたいのですがいいですか?ミルクティーとか容器は用意して行きます
タピオカチャレンジとはなんぞや?まあいいか返信。
大丈夫だよ。外はまだ暑いから気を付けて来てね。
数十分後、ひとりちゃん達が両手いっぱいに荷物を持って帰って来た。よくわからないけど何かをチャレンジするらしい。準備はできてるのですぐにでも作れるよ。
冷凍のブラックタピオカを熱湯に入れてくっつかないようにかき混ぜてザルにあげておく。冷やしたロイヤルミルクティーにブラックタピオカを入れて「完成」
本日のおやつ
タピオカミルクティー
「始めますよ!タピオカチャレンジIN叔父様の家!叔父様は見届け人をお願いします」
「あっはい。えっと、喜多さん何が始まるのでしょう?」
「喜多ちゃん曰く、乙女の聖戦らしいよ」
「聖戦?戦うのかい?」
「私体幹には自信あるんですよ!では手を合わせてください!」
「あっそれ私のセリフ…あと体幹ってどういうこと?」
「いただきます!」
そう言い終わると喜多さんは立ち上がり、タピオカミルクティーのボトルを手に取る。そして何故か上体をラジオ体操やリンボーダンスの如く反らせ、持っていたボトルを胸の辺りに置いた。その状態のまま頭をボトルに向け「んん~…」と声をあげながら一生懸命口をストローに届かせるために尖らせる。うん、すごいバランス感覚だね。
「もっ…もうちょっとで…きゃあぁ!!」バッシャーン
しかしそれは長くは続かず哀れタピオカボトルは床へと落下。しっかりフタをしてたのであんまり溢れなかったけど、喜多さんの胸元は少し濡れてしまった。
「うう…やっぱり…私には無理…」
「あっあの喜多さんだっ大丈夫ですか?」
「まあ、ドンマイ喜多ちゃん!」
「グスン…次は伊地知先輩の番です」
「えっ」
「はい、虹夏の分」
「えっ」
リョウさん有無を言わさずやらせる気だね。虹夏さんも無理してノってあげることも…。
「いっ伊地知虹夏いきまーす!」
ノった!虹夏さん!?
「おっおじさん見ててね?あたし頑張るから!」
何で見てもらいたいの?何がそう虹夏さんを突き動かすの?虹夏さんは喜多さんの時と同じく上体を反らし、タピオカミルクティーのボトルを乗せた。
「んぐぐ…意外と遠い…ひゃあぁ!!」バッシャーン
喜多さんと同じくボトルは床に落ち、胸元を濡らした。
再放送かな?
「うぐぐ…こんなんできるヤツいるのか?」
「フフフ、虹夏もまだまだだね」
「なんだと?リョウもそんな変わんないじゃん!」
「本当にそうかな?」
そう言うとリョウさんは徐に上着を脱ぎ、戦闘態勢に入る。先の2人とは違い、あまり体を反らさず両腕を前に組み胸元にボトルを置くスペースを作る。確かにある女性的な膨らみでボトルをしっかり挟んでタピオカミルクティーを飲み出した。私は途中で目を反らす。これ、叔父さんが見てていい光景じゃないよね?
「ズゾゾ…んむんむ。うむ、うまい」
「なん…だと?」
「リッリョウ先輩、いつの間にそんなに…?」
「フッ私も日々成長しているのさ」
「バカな…あたしと一緒くらいだったはずなのに…」
何かショックを受けた2人が明らかに暗くなっている。
もうやめておいた方がいいんじゃ…。
「さて、最後はぼっちだね」
「えっわっ私は別にやらなくても」
「ダメよ後藤さん!」
「ぼっちちゃん一蓮托生死なばもろともだよ!」
止められる雰囲気じゃなさそう。ごめんひとりちゃん。
「はい、後藤さんの分よ♪」
「あっ…はい」
ここまでの3人の挑戦を見て、タピオカチャレンジが女の子の何を推し測るものなのかは理解した。それを踏まえた上で立場上見届け人の役を降りたいんだけど…。
「あっ叔父さんはそろそろ晩御飯の材料の買い出しを」
「おじさん座って?」
「叔父様?全員分見なきゃダメですよ?」
「ぼっちのは見応えあるよ」
「いやでもさすがに姪のそういうのを見てしまうのは」
「「「座って?」」」
「はい」
強制イベント。逃れることはできなかった。ごめんねひとりちゃん。なるべく注視しないようにするから。
ひとりちゃんは、リョウさんの時よりもさらに自然な体勢のままボトルを置いた。ジャージ越しでもわかるほどたわわに育った“それ”は、ボトルの底の部分を優しく包み込み抜群の安定感を生み出していた。ストローもちょうど
口に届き、容易く飲み始めた。
「ズズズ…」(これの何がおもしろいんだろう…)
「…」ズーン
「…」ズーン
「これが胸囲の格差社会か」
かけてあげるべき言葉が見つからない。いやこの状況、
何を言ってもただのセクハラになっちゃうよね。うーん、
でもそのままだと服ベタベタになっちゃうな。
「とりあえず2人は着替えるかい?その服は洗濯するし、ひとりちゃんの服の予備があるからそれを着るといいよ」
「はい…」
「お世話になります…」
喜多さんと虹夏さんは、残りのタピオカミルクティーを飲み干し、シャワーを浴びに行った。何故かひとりちゃんとリョウさんも連れていかれたけど。これで結束バンド内に不和が生じたらどうしよう。大丈夫だよね?
次回 タピオカチャレンジした姪と◯◯
後半は晩御飯回。さあ何を食べさせようか。