アンソロジーコミック2巻が素晴らしすぎてもう…もう!(語彙力低下)特にイラストのヨヨコさんが…良い!
鍋に生クリーム、砂糖、バニラエッセンス、常温にした豆乳を入れ沸騰直前まで温める。水と合わせておいた粉ゼラチンを入れてよく混ぜて溶かす。粗熱が取れたらもう一度よくかき混ぜてから容器に流し入れ、冷蔵庫で冷やし固める。固まったら上に黒蜜をかけて「完成」
今日は結束バンドのライブの日。もはや恒例となってきたSTARRYへのお出かけは私の数少ない楽しみの1つになっている。今日は皆への差し入れも持ってきたので喜んでくれたら嬉しいな。
「あらおじさまこんにちは。この間はありがとうございました。今日はどのバンドを観に来られましたか?」
今日の受付にはPAさんがいて、やさしく手を振りながら声をかけてきてくれた。
「あっPAさんこんにちは。もちろん結束バンドですよー。はいこれチケットとドリンク代です」
「はい確かに。楽しんでいってくださいね♪フフフ♡」
受付のPAさんスゴくニコニコしてたな。何かいいことでもあったのかな?
中に入ると既に先客がいたようで、数人の楽しげな会話が聞こえる。声のする方に目を向けるとそこにはファン1号さんと2号さん、そして2人の側に初めて見る風貌の子がいた。
「あっ3号さん、見て見て!新しい結束バンドのファンの子だよ!」
「あっいや私は別にファンじゃ…」
「名前はつっきーちゃんって言うんだって!3号さんもかわいい名前だと思うよね!」
「かわっ…えへへっ…じゃなくて」
1号さんと2号さんは私に新しいファンの子を紹介してくれた。本人は何か言いたげだけど聞いてあげなくていいのかな?とりあえず私は、持ってきた差し入れを星歌さんに渡してからつっきーさんに自己紹介をすることにした。
「はじめまして。私は結束バンドのファン3号です。つっきーさんも今日は結束バンドを見に来てくれたのかな?」
「いや!私はファンじゃないです!初めてライブ映像を見た時(想像以下で)凄い衝撃を受けて…考えたくなくてもずっと結束バンドの事ばかり考えてて…ネットでメンバーの事とか色々調べちゃって…今日も気付いたら衝動的に来てただけよ!」
(((それはもう立派なファンなのでは…?)))
そんなやり取りを経て、結束バンドのライブが始まった。
最初は静かに観ていたつっきーさんだったが、次第に「SNSや音楽配信サービスもっと利用しないと…」とか「いい曲作ってもすぐ埋もれちゃうんだから」とブツブツ言い始めた。結束バンドの事を真剣に思ってくれてるようだし、どうやら悪い子じゃなさそうだね。
ライブが終わると1号さん2号さんと共に物販コーナーへと足を運ぶ。ファンとして売り上げに貢献したいし、新商品は常にチェックしておきたいのだ。おっ今回はリョウさんカラーのリストバンド(結束バンド)が出ている。これは買いだね!ん?こっちはメンバーの私物…使用済みスプーン?…これは法に触れないのかな。あと妙に高い。
「つっきーちゃんも物販見てみたら?今日やってた曲のデモCDとか色々あるよ!」
「あっうん…」
つっきーさん、リストバンド(結束バンド)を手に取ってまじまじと眺めてる。気に入ってくれるかな?
「ただの結束バンド!」
あれぇ?ダメ?コード束ねたりできるのにな…。
物販での買い物を終え、最後にバンドメンバーとの会話の時間。1号さんが嬉々としてつっきーさんを結束バンドの前まで引っ張っていく。
「新しいファンの子連れてきました~!」
「え~嬉しいありがとう~!あっおじさんも差し入れありがとう!」
「今日のライブも皆カッコよかったよ。あとリストバンドの新色も買ったよ」
「私も~!ファンとして全色揃えてるからね!」
「えっそんなの売った記憶ないけど…」
「そうなの?じゃああの使用済みスプーンとかもそうなのかな?」
「えっ!?なにそれ…おい山田ぁ!!」
どうやらリョウさんの仕業だったらしい。当然のことながら使用済みスプーンをはじめとしたメンバーの私物コーナーは撤去された。1つくらい買っておくべきだったかな。
「うおぉ~~いみんらぁ~今日のライブもよかったよぉ~あの~4曲目?エモの塊らったよぉ~!」
つっきーさんが結束バンド皆のサインを書いてもらってる時にどこからともなく廣井さんが現れた。今日の結束バンドは3曲しか演奏してないんだけど…。これライブ見てないね。
「廣井さん今来ましたよね?まあいいや。あっゲスト呼んでくれてありがとうございます。今沢山ライブしたかったので助かります!」
「でもどうして私達を呼んでくれたんですか?」
確かにそれは私も気になっていた。結束バンドという結成したばかりの新人バンドにとっては大役と言える案件だ。
「あ~それね~朝起きたら何故か送信履歴に入ってたんだよね~魔法みたいなこともあるもんだ!」
「酔っ払って誤送信しただけじゃないですか!」
廣井さん…相変わらずですね。
「やっぱり適当だったんじゃないですか」
「あれ?大槻ちゃんなんでいんの?」
「えっいや違います!」
「いや絶対大槻ちゃんだって~」
おおつきちゃん?つっきーさんのことかな。廣井さんと知り合いだったのか。
「はあ…そうです!私が大槻ヨヨコです!…ってわかんないよね?ちょっ待ってて…着替えるから…」
つっきーさんはいそいそと着替え出し、メガネとマフラーを身につけた地味目な姿がガラリと変わり(私は着替えの間後ろを向いてました)その出で立ちを見ると虹夏さん達はすぐ「SIDEROSの大槻ヨヨコ」ということに気付いたみたい
ごめんなさい私は存じ上げなかったです。
「え~大槻ちゃんまだ納得できてない感じ~?」
「そうです!だから私は結束バンドを直接確認しに」
「何?大槻ちゃんは私の目が節穴って言いたいの?」
「えっいやそんな意味じゃ…」
なるほど。つっきー…いや大槻さんはSICK HACKのライブの事がとても心配になったんだね。だから結束バンドがちゃんとしたバンドかどうか確かめに来たんだ。うん、真面目で優しい子なんだね。
「虹夏さん、お願いがあるんだけど」
「えっ何?おじさん」
「差し入れ1つ貰えないかな?袋とスプーン付きで」
「そりゃおじさんがくれたものだしいいけど…」
「帰ります!結束バンド!特に後藤ひとり!私と姐さんのライブを台無しにするのだけは許さないから!」
「あっ待ってつっきーさん、これ良かったら持ってって」
「えっ何?3号さん、今私いい感じの去り際の台詞を」
「いいからいいから、今日ライブを観に来てくれたお礼だよ。同じ結束バンドのファンとして嬉しかったから」
「えっいやだから私はファンとかじゃなくて」
「いいからいいから遠慮しないで」
「いやいや」
「いやいや」
大槻さんとのいやいや合戦は私の勝利。ちょっと強引だったけど最終的にはおとなしく持っていってくれた。大槻さんのお口に合うといいんだけど…。
「えへへ~大槻ちゃんに怒られたくないから適当なこと言っちゃった~皆頑張ってね~」
「「「「…」」」」ズーン
皆の表情が冴えない。無理もないか…さっきの大槻さんの言葉でプレッシャーを感じたに違いない。その重圧に押し潰されなければいいんだけど。
「お腹すいた」グゥー
「あはは…リョウ先輩らしいですね」
「もうっ緊張感ないな!…まああたしもだけど」
「あっ…わっ私もです」
「ふむ、じゃあ叔父さんの差し入れ今食べるかい?」
「いただきます!早く」
本日の差し入れ
叔父さん特製豆乳パンナコッタ
「では手を合わせてください」
「「「「いただきます」」」」
今日持ってきたのは豆乳で作ったパンナコッタ。いつぞやの大豆まみれの日にイソフラボンが大事だと教えてくれたので、美味しくいただけるスイーツにしてみたけど皆喜んでくれるかな?
「んっおいし~♪でもこれ牛乳とは違う味だね」
「多分ですけど、豆乳じゃないですか?」
「大正解、豆乳のパンナコッタだよ。つまりイソフラボンたっぷりだよ」
「…イソフラボンが?」
「…たっぷり?」
あ、虹夏さんと喜多さんの目付きが変わった。どうやらさっきまでのプレッシャーは少しほぐれたみたいだね。
「んむんむ、うまい!あと20個はイケる!」
「リョウさん、その感想は嬉しいけど残りはSTARRYのスタッフさん達の分だからね?」
「あれぇ~?おっちゃんあたしの分はぁ~?」
「廣井さんの来襲は想定外だったのと大槻さんに1つあげたから無いですよ」
「え~…おっちゃんのケチ~…」
所変わって新宿FOLT
「デモCDサインまでしてもらって先輩やっぱり結束バンド好きなんじゃないですか~!」
「いや違」
「いーなぁサイン先輩だけずるいですー」
「ーーーッ!!」イラァ
「あとこれはなんすか?…プリン?スイーツのおみやげまで貰ったんすね。食べないんすか?」
「それは無理やり持たされたやつで…たっ食べるわよ!
勿体ないしね!はむっ……あ、おいしい。…あの3号のおじさん何者なの?」
ごちそうさまでした
次回 進化する姪と◯◯
どういう意味での“進化”なのかは見てのお楽しみ?
↓人物紹介8
大槻ヨヨコ
叔父さんに胃袋を掴まれちゃった系女子その9
新宿で活動する実力派バンドSIDEROSのリーダー。今後幾度となく現れる飯テロ叔父さんに食欲を刺激されながらも、原作通りに残念なコミュ力を発揮する予定。