ロックな姪と食べさせたい叔父さん   作:氷英

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御覧になっていただきありがとうございます。

今回は結束バンドが山田家であれこれする話。
ではなく、その回の最後の1コマだけで妄想した話。


ウー◯ーイーツさせる姪とバター餅

叔父さんへの喜多電(喜多ちゃん電凸)が来る少し前

 

 

新年初バイトでSTARRYへ行く途中、喜多ちゃんの後ろ姿を見つけた。初詣のお礼言わなくちゃと思いすぐに駆け寄る。あの日は慌ただしくて疲れたけど楽しかったな…初詣以降の記憶が途中で途切れてるけど…。

 

「あっ…ひとりちゃん…バイト行くのしんどいわねー…」

 

「えっきっ喜多ちゃんどうしたんですか!?」

聞くと喜多ちゃんは、クリスマスパーティー以降リョウ先輩に会えていないことでリョウ先輩分(?)が不足しているらしい。STARRYに着き、今日もリョウ先輩が来てないことを知ると喜多ちゃんは益々落ち込んでしまった。かと思えば突然「男だわー!」と叫び出す始末。

 

「先輩と面識のある男…はっ!叔父様!まさかリョウ先輩叔父様と…!?きっとそうだわ!叔父様手当たり次第に女の子に唾を付けてるもの!」

 

「えっ叔父さんですか?」

確かにリョウ先輩は叔父さんのご飯よく食べに来るけど…

 

「喜多ちゃん落ち着いて!確かに誰彼構わずご飯食べさせてるけど、おじさんがそんな人じゃないことわかってるでしょ!」

 

「うう…そっそうですけど…ならせめて叔父様が何か知らないか聞いてみます!それぐらいはいいですよね!」

 

「まあ…それで喜多ちゃんの気が済むなら…」

「叔父様ー!?リョウ先輩知りませんかー!?」

「いや行動早っ!?」

 

 

そして現在

 

ピロン

 

今から皆でリョウ先輩の様子を見に家へ行ってみます

何かわかったら叔父さんにも連絡します

 

「ひとりちゃん達リョウさんの家に行くみたいだけど、STARRYは4人がバイト休んでるって事だよね?」

それはマズイ。星歌さん達困ってるだろうな…。よし!ひとりちゃん達がリョウさんをケアするなら私は星歌さん達を助けよう。手土産に何かおやつをウー◯ーしようかな!

 

 

切り餅を耐熱皿に並べて水を張り、レンジで温める。熱いうちに水気を切り、ボウルに入れたら卵黄、砂糖、片栗粉を入れて混ぜる。全体が馴染んだらバターを加えて更によく混ぜ合わせる。打ち粉をしたラップで包み形を整え、

粗熱が取れたら食べやすい大きさにカットして「完成」

 

よし、差し入れのおやつはできた。あとは熱いお茶を大きな魔法瓶に入れて準備完了だ。

「よし、行くか」

私はたくさんの差し入れを持ってSTARRYへ向かった。

 

「こんにちはー」

 

「えっぼっちちゃんの叔父さん…?」

 

「あら後藤さんのおじさま」

 

私がSTARRYの中へ入ると、明らかに落ち込んでいる星歌さんとその隣で心配そうに寄り添ってるPAさんがいた。

 

「叔父さん受付は17:00からですよ…」

 

「いえ、今日は差し入れを持ってくるという名目でSTARRYの様子を見に来ました」

 

「えっ」

 

「ひとりちゃんがロインでリョウさんの家へ行くと言っていたので、STARRYの人手足りてるのかなと心配になりまして…余計なお世話かもしれないとも思ったんですけど、こうして馳せ参じた次第です」

 

「叔父さん…」

 

「おじさま…」

 

「何か手伝えるなら私でよければ力になりますよ」

 

「ありがとうございます…正直助かります。リョウだけじゃなく他の奴らまで消えて…私いつの間にか嫌われてたんじゃないかと思って今結構参ってて…」

 

「店長!そっそんな事ないですよ~」

 

「そうですね、星歌さんは虹夏さん達結束バンドの良き理解者の素敵な人です。嫌うなんて絶対あり得ませんよ」

 

「あっ…うっどっどうも」

 

想像以上に星歌さんが落ち込んでいたのに驚いたが、私がSTARRYを手伝うことで少しでも元気を取り戻せるかな。あっそうだその前に

「先ずは私の持ってきたおやつでリフレッシュしませんか?」

 

 

本日のおやつ

叔父さん特製バター餅

あったか~い緑茶

 

「では手を合わせて下さい」

 

「はい」

 

「は~い♪」

 

「「「いただきます」」」

 

北秋田名物のバター餅。腹持ちがよくて糖分と油分で働く前のエネルギー補給に最適だ。と、勢いで作って持ってきちゃったけどSTARRYの皆さんの口に合うだろうか…?

 

「ん…柔らかくて甘い。ずずっ…ふぅ、濃いめの緑茶に合うな…なんかホッとする」

 

「ですね~バターのコクも加わって元気出てきます♪おじさまの飯テロっぷりは相変わらずですね~♡」

 

「口に合ったようで何よりです。これを食べて力つけて今日を頑張りましょう」

 

「…うん」

 

「ですねー頑張りましょう♪」

 

 

ごちそうさまでした

 

 

「えっと、じゃあ臨時でヘルプ入ってもらえますか?」

 

「いいですよ。まかせてください!」

 

私は営業中のドリンク係を任されることになった。受付が始まる17:00までにやり方を教わる。

 

「…と、ドリンクの出し方と種類はこんな感じです」

 

「なるほど、お酒類はこっちですね?」

 

「はい、本当すいませんがよろしくお願いします」

 

星歌さんが深々と頭を下げる。ゆっくりと丁寧な礼だ。

この所作を見るだけで星歌さんにとってSTARRYがどれだけ大切な場所なのかがよく分かる。これは私も全力で応えなければ無礼というものだ。

「私の方こそよろしくお願いします。お客さんにとって良いライブになるように頑張りますよ!」

 

 

 

そんなこんなでいざ開店。今日はそこまでたくさんのお客さんが来る日ではなかったようで、初めての私でもなんとかドリンク係を務めることができた。

 

「オレンジジュースください」

 

「はーいお待たせしました。どうぞ」

 

「私はジンジャエールで」

 

「はーいありがとうございます。どうぞ」

 

 

 

 

「なんか今日のドリンクいつもより美味しくない?」

 

「わかる!なんか喉ごしが違うというか後味にキレがあるというか…とにかくうまい!」

 

「普通のコーラの筈なのに不思議ー」

 

 

 

 

「叔父さん何出したんですか?」

 

「えっ?星歌さんから教えてもらった通りにドリンク出しただけですよ?」

 

「おじさま本当に飯テロの権化ですねぇ~♪」

 

 

お疲れ様でした

 

 

「叔父さんありがとうございました。すごく助かりました。これ、少ないけど今日の分のお給料です」

 

「いえそんな、気持ちは嬉しいのですがこれは受け取れないです。今日は私が勝手に手伝いに来ただけなので気にしないでください」

 

「まあそう言わず遠慮せずに」

 

「いやいや…遠慮とかではなく実は私の勤め先副業禁止でして…これを受け取ると色々不味いことになるので」

 

「あー…そうなんですか」

 

「そうですね、じゃあそのお給料はひとりちゃん達に還元してあげてください。バイトは休んじゃったみたいですけど、どうやらバンドとしての仲は深まったみたいなので」

 

私は星歌さんにひとりちゃんからきたロインのメッセージを見せた。そこには結束バンド4人が写っている画像と、『リョウ先輩スランプだったみたいです。でももう大丈夫です。明日皆でSTARRYへ謝りに行きます』という言葉が書かれていた。

 

「…」

 

「ひとりちゃん達の結束力がより高まったみたいですね」

 

「私にはロインきてないんだけど…やっぱり嫌われてるのかな…?」

 

「あっいや大丈夫ですよ!星歌さんは慕われてますよ!

ですよね?PAさん!」

 

「そっそうですよ~店長自信持ってください!」

 

よかれと思ってロインを見せたらまた星歌さんを落ち込ませてしまった…私が考えているよりも星歌さんは繊細なのかもしれない。肝に銘じておこう。




次回 復活のベーシストと姪と◯◯


↓おまけ
もしもぼっち・ざ・ろっく!のキャラが◯◯だったら

もしもウ◯娘だったら
※作者は◯マ娘のゲーム内容をキャラの名前程度しか知りません


①後藤ひとりの場合

「今日から君のトレーナーになるおじさんですよろしく」

「あっはい」

「私がトレーナーになったからには君を一流のウマ◯にしてみせるからね!」

「あっはい」

(うーん…1度も目が合わないな。私が男だから警戒してるのかな…なんとか打ち解けられないだろうか…)
「そうだ!君の方からも自己紹介してもらおうかな」

「えっあっはい」

(おっ?メモを取り出した。なんだ…この子も打ち解けるために考えて準備してきたんだな…)

「メッメイショウゴトウです…あだ名はぼっちです…リッリアルぼっちです…へへっしゅっ出身は神奈川です…知り合いがいない学園がよかったので県外のここに来ました…まっ毎日寝不足でこの学園に来たことを後悔してます…」

「えっあのゴトウさん?」

「けっ欠点は人の目を見れないことと会話の最初に“あっ”て付ける事です…ってそこっ笑うな!」

「何言ってるの!笑ってないよ!?」

「シッシバくぞ!!」

「ゴトウさーん!?」


②喜多郁代の場合

「今日から君のトレーナーになるおじさんですよろしく」

「…」

「私がトレーナーになったからには君を一流のウマ◯にしてみせるからね!」

「…」

「…えーと、じゃっじゃあ君にも自己紹介してもらおうかな?」

「いやです」

「え?」

「どうせ持ってる資料で私の事わかってるんでしょ?なら自己紹介なんてしなくてもいいじゃないですか!」

「えっえーと…イクヨディクタス?」

「もー!その名前イヤなんですよ!大体私が◯マ娘になるならどう考えてもキタチャンブラックでしょ!?」

「そっそんな事私に言われても…」

「とにかく!キタチャンブラックに改名するまでトレーニングもレースもしませんから!」

「そんな!イクヨディクタス!」

「イヤー!その名前で呼ばないでー!!」


③山田リョウの場合

「今日から君のトレーナーに以下略」

「ヤマダムテキですよろしく」

(おっ自分から名乗ってくれた。今度こそちゃんとトレーニングできそう)

「じゃあ早速走り込みから」

「無理。お腹空いて力出ない」グゥー

「ええ!?朝御飯食べてないの?」

「寮で出されるご飯程度で私の腹が満たされるとでも?」

「うーん仕方ない、じゃあ私のお弁当半分あげるから。それ食べたらトレーニングしようね」

「!?…トレーナー優しい。好き」モグモグ

「あっ全部食べられた…」


④伊地知虹夏の場合

「今日から以下略」

「下北から来ましたスーパーニジーカです!よろしくお願いしまーす!」

「…おお」

「ん?どしたのトレーナーさん」

「ちゃんと自己紹介できて偉いなと思って」

「私へのハードル低くない!?」

「それじゃあトレーニングを始めようか!」

「はーい!頑張ります!」

(素直で良い子だ。とてもスムーズに話が進むぞ!)
「やっと…やっとまともにトレーナー業ができる!」

「今までそんな酷かったの!?」


結論、どんな世界でも虹夏ちゃんは天使

つづく(続かないかもしれない)



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