あの曲ができる前に挟みたかった1話。
まだまだ寒さの続く2月のある日、私はいつもの如く今日の晩御飯にいい食材がないか行きつけのスーパーや量販店の広告を物色していた。そして見つけてしまった…絶対に買うべき超お買い得品を!
「神奈川県産鮪1キロがこんなに安く…しかもお刺身でもいける!?これはたくさん仕入れて色々作りたい…!でもさすがに食べきれないか。いや今の私には私のご飯を食べてくれる心強い味方がいるじゃないか!ちょうど先日スランプを脱したって言ってたし呼んだら来てくれるかな?」
所変わりSTARRY
スタジオ練習を終えて皆で一息ついていた頃
ピロン
あ、叔父さんからロインだ。
本日新鮮な鮪をたくさん仕入れる事ができました。なのでよければ結束バンドの皆も一緒に晩御飯いかがですか?と伝えてもらえるかな?
「あっあの、皆さん叔父さんがこう言ってますけど、どっどうです「行く。鮪大好物!」
「返事早っ!?うーんでもあたしも行こうかな。この間あたし達の変わりにヘルプ入ってくれたお礼ちゃんと言えてないし」
「叔父様が振る舞う鮪…楽しみですね!」
「あっじゃあ皆来るって言っておきます」
「あっ、待ってぼっちちゃん。全部ご馳走になるのは悪いし、ご飯と汁物はこっちで用意していきますって伝えといて!」
「あっはい」
ピロン
皆来れるそうですよろしくお願いします。あとご飯と汁物は私達で用意するので準備不要です。
ふむ、全部作ろうと思ってたけどこの厚意は無下にできないね。よし、なら一層鮪料理を張り切って作っちゃうよ!
鮪のブロックを切り分ける。切り分けた内の1つを刺身にする。別のブロックはサイコロ状に切り、醤油、みりん、ニンニク、卵黄、ゴマ油を入れてよく混ぜ合わせる。もう1つのブロックをスライスし、醤油、みりん、生姜を合わせた漬け汁に漬けておく。生食系はこれぐらいかな。
鮪のブロックを深めの鍋に入れ、オリーブオイルを鮪がヒタヒタになるまで入れる。ローリエ、スライスニンニク、黒胡椒を入れて火にかける。グツグツと煮たってきたら火を弱火にして20分ほど煮る。また別のブロックを厚めに切り、塩コショウで下味を付ける。小麦粉、溶き卵、パン粉をつけて180℃に熱した油で1分間揚げ、食べやすいサイズに切って並べる。茹で卵をマッシャーで潰し、マヨネーズ、ケチャップ、みじん切りのらっきょう漬け、レモン汁、ドライパセリを混ぜ合わせて「完成」
ピンポーン
ひとりちゃん達が帰って来た。ちょうどいいタイミングだね。
「あっただいまです」
「お邪魔しまーす♪」
「鮪食べ放題と聞いて。クンクン…既にいい匂いが…!」
「いや食べ放題ではないだろ!あ、おじさんこの間はありがとう!お姉ちゃんもすごく助かったって言ってたよ~」
「そっか、力になれたようで何よりだよ」
「ロインで伝えた通りご飯と汁物持ってきたよ~すぐ仕上げちゃうからね!」
「ありがとう虹夏さん。それじゃあ晩御飯にしようか」
本日の晩御飯
~叔父さん特製鮪祭り~
鮪のお刺身
鮪の漬け
鮪ユッケ
鮪カツのタルタルソース添え
手作りツナのサラダ
伊地知家のご飯とお味噌汁
「では手を合わせて下さい」
「あっはい」
「はーい♪」
「じゅるり」
「はい!」
「「「「「いただきます」」」」」
思い付くままにあらゆる鮪料理を用意してみたけど正直作りすぎたかもしれない…。まあ一応星歌さんの分も考慮してるので、帰りに虹夏さんに持たせよう。
「これ全部鮪!?なんて贅沢な」
「そうだよーたくさん食べてね」
「専門店みたいですね!これは映えるわ!」
「あっお刺身だけでさっ3種類もあってすごいですね」
「んむ、全部ご飯に合う!米を、もっと米をよこせ」
「うまっ!ねっとりとした舌触りがたまらな~い♪おじさん、このユッケってどうやって作るの?」
「ああそれはね…」
やっぱりこの、結束バンドの皆がもりもり食べてくれる
御飯の時間が好きだな…。数日前はリョウさんが不調だったみたいだから、こんなに早く皆と食べられるようになってよかった。リョウさんもこの間の独特な静けさは一切
なく、バクバクと鮪と米を交互に口に詰め込んでいる。
かわいいけど喉詰まらせないようにね。
「んぐんぐ…ふぅ…うん、やっぱり美味」
ごちそうさまでした
「おじさん、お姉ちゃんの分まで持たせてくれてありがとう!これから結束バンドの活動もドンドン盛り上げていくから応援よろしくね!!」
「うん、頑張ってね。星歌さんにもよろしく」
「叔父様!今日の食事風景、結束バンドの公式トゥイッターに上げてもいいですか?」
「いいけど変な誤解を生まないように叔父さんの姿は入れないでね?」
「はーい♪」
「…」
いつの間にかリョウさんがすぐ隣にいた。黙っているが目線はずっと私を捉えている。
「リョウさんも元気になってよかったね。また何時でも食べに来てね」
「…今日のご飯美味しかった。この間のサンドイッチも」
「ん?」
あれ?その話は内緒じゃなかったっけ?
「ありがとう。あの時のご飯にも私は確かに救われてたんだと思う」
「…うん」
「えっリョウ、何の話?」
「お礼をしたいけど今金欠だし新曲もあともう少しかかる…なので私ができるお礼は体を差し出すことくらい」
「…うん?」
体?リョウさんは何が言いたいのだろう。
「えっあっあのリョウ先輩?」
「だから…はい」
「えっ」
リョウさんは真っ直ぐに私の目を見つめたまま両手を広げて1歩近づいてきた。どういうこと?
「好きなだけハグしていいよ」
それは多分いや、絶対ダメなやつです!
「キャー!リョウ先輩大胆!!」
「何言ってんだリョウ!」
「現役女子高生の温もりを存分に味わうといいよ」
「さらに何言ってんだリョウ!!」
私はその売り文句で飛び付くような外道じゃないんですが…というか私のような人間でも生物学上は男に分類されるので、そういうことをされると普通に照れます。勘弁してください。
「ありがとうリョウさん。気持ちだけ受け取っておくよ。そういうのはもっと大切な人にしてあげるといいよ」
「しないの?」
「しません」
「叔父様がしないなら私が!」
「じゃあ終わり」ヒラリ
「あ~ん…」
私が断るとリョウさんはそそくさと背を向けて帰り出した。うーん、なんというかハグ云々は置いといていつものリョウさんらしいと言えばらしいんだけど…。
「なんかリョウがごめんねおじさん。リョウなりに感謝を伝えたかったんだったと思うよ!やり方はアレだけど…」
「大丈夫だよ」
「それはそうとリョウの言ってた『あの時のご飯』って何時のこと?」
おっとリョウさん?これ私が説明するのかい?
「あっそうだ」
リョウさんは何かを思い出したのか、くるりと回ってこっちに向き直した。
「さっきも言ったけど、新曲もうすぐできるから楽しみにしててね。“晋作”オジサン」
「あっはい」
山田リョウの叔父さんの呼び方が変わりました。
オジサン→晋作オジサン
次回 新曲と姪と◯◯
↓おまけ
もしもぼっち・ざ・ろっく!のキャラが◯◯だったら
もしもウ◯娘だったらその2
※作者は◯マ娘のゲーム内容をキャラの名前程度しか知りません
①廣井 きくりの場合
「ど~も~!お酒とレースを誰よりも愛するウ◯娘、キクリチャンれ~す!!」
「うん、ちょっと待って。レースはいいとしてお酒って何?君未成年だよね!?」
「らいじょーぶらいじょーぶ!中身は25のお姉さんらから~」
「メタいこと言わないでください…。というかもう出来上がっている!?」
「トレーナーちゃん、次のレースの打ち上げ決めてんの~?私いい店知ってんら~」
「停学ものだよ!完全にアウトです!」
②伊地知 星歌の場合
「セイカンスカイ、少し話があるんだけど…」
「えっ、何?トレーナー」
「このメイショウゴトウの隠し撮り写真についてなんだけど」
「なっ!?何でそれをトレーナーが持ってるんだ!?」
「ちょっと前に君が落としたのを拾ってね…それで何故
メイショウゴトウの写真を?」
「なっ何かあった時の記録用に…」
「その言い訳は苦しすぎるよ」
「かっ…かわいかったから…」
「それは…わかる。でも普通に犯罪だからもうやめとこうね?」
「うっうん…」(あっぶな、落としたのがこっちの✕✕✕中の映像データの方じゃなくてよかった…)
③PAさんの場合
「トレーナーさん今日のトレーニングよろしくお願いしますね」
「あの…メジロPAーマー?」
「何ですかー?」
「今何時かな?」
「14時ですねー」
「トレーニングは何時からだったかな?」
「9時ですねー」
「今まで何してたの?」
「寝てましたねー」
「次からもう少し早く起きれないかな?」
「無理です。私夜型で朝起きれないのでー」
「うーん…仕方ない、じゃあ夜間の練習メニュー組み込むか…」
「ありがとうございますー」
後日2人とも夜型になり学園から怒られましたとさ。
④後藤 ふたりの場合
「…えーと、お名前は?」
「フタリターボです!」
「歳はいくつかな?」
「5歳です!犬はジミヘンです!」
「ワンワン!」
「そっかー…あと7、8年経ったらまた来てね」
「えーつまんないー」
「ワフゥ…(せやな)」
つづく(続くとは言ってない)