今回はひとりちゃんが不在なのに2部構成。
カラオケからのお泊まり会だからねしょうがないね。
そちらの模様は原作コミックをご覧下さい。
MV完成から数日が経ち、『グルーミーグッドバイ』の再生数は10000回を超えた。私も毎日何度も聴いているので少しは再生数に貢献できてるかな。結束バンドはこの曲を次のライブで披露するために練習を重ねているらしいので、期待でワクワクが止まらないね。今日も喜多さんがうちに来てひとりちゃんと練習中だ。熱心だね。
ただ少し気になったのは、家に来たとき喜多さんの表情が冴えなかったことだ。いつものキターンは鳴りを潜め、私を呼ぶときの「叔父様」にも♪成分が足りてないような気がした。練習うまくいってないのかな?
「叔父様!」
練習が一段落したのか部屋から喜多さんが出てきて私に声をかけてきた。声のトーンからして家に来たときよりも元気になってるみたいだけど、大丈夫かな?
「私達と一緒にカラオケに行ってくれませんか!?」
カラオケ?何故そんな話に?ひとりちゃんを見ると白目をむいて何色かわからない液体を口から垂れ流している。練習中に何があったんだろう…。
「えっと…お誘いは嬉しいんだけど、私は遠慮しておくよ。ひとりちゃんと2人で行っておいで」
平日の昼間から女子高生2人とカラオケに行くおっさんの図…。うーん周りの視線に耐えられる気がしない。
「えー叔父様も一緒に行けば絶対に楽しいのに…」
「ありがとう。また今度ね」
「あっ…おっ叔父さん行かないん…ですね」
「うん。2人で楽しんでおいで」
「そっそうですか…」
ひとりちゃんは残念そうに下を向いた。ごめんねひとりちゃん、そんな顔しないでおくれ。
「叔父様お邪魔しましたー♪次は絶対一緒に行きましょうね!さあ、行きましょうひとりちゃん!」
「あっはい。じゃっじゃあ叔父さんまた日曜の夜に」
「はい、いってらっしゃい。カラオケ楽しんできてね。ひとりちゃんも気をつけて帰るんだよ」
意気揚々出掛けていく喜多さんとそれに付いて行くひとりちゃんを見送った後、私も日課の買い物のために家を出た。行き先は恵方巻きの時と同じ行きつけのスーパーだ。とはいえ、ひとりちゃん不在の週末なので正直献立はノープランなんだよな…。まあスーパーで見つけた食材で適当に決めようかな。
そんなことを思いながら野菜コーナーで食材を吟味していると後ろから「おじさーん!」と呼ぶ声が聞こえてきた。あっなんかデジャヴだ。声のする方に顔を向けると…。
「やっぱりおじさんだ!また会えたね~♪」
はい笑顔で手を振ってくれる天使虹夏さんでした。
もはや訂正もしません。だって本当に良い子だから。
「虹夏さんこんにちは。また会えるなんて奇遇だね」
「本当に!あっ今日の晩御飯は決めてるの?」
「実はまだ何も決めてなくてね…ここの食材を見てから考えようかなって思ってて今野菜を見てたところなんだ」
「へ~そうなんだ」
「うん。おっ!この大根はお値打ち且つ立派だ」
「…」
奇遇なんかじゃない。前に会った時と同じくらいの時間に来ればまた会えるかもしれないと思って来たから。絶対秘密だけどね!でもまさか本当に会えるとは…。なんか嬉しいな。
「L玉卵お一人様1パック限りで158円…買いだな。でもひとりちゃんいないしな…」
「あっそうか、今日ぼっちちゃん帰っちゃう日か」
「うん、そうなんだ。だから今日と明日は叔父さんはぼっち飯だね。毎週の事ながらちょっと寂しいかな」
「へへ」とぼっちちゃんに似たような含み笑いをしてみせるおじさん。冗談っぽく言ってるけど結構本気で寂しいんだろうな。そっか~おじさん今夜は1人なのか…。
「こんなに立派な大根があるならひとりちゃんが帰ってきた時にブリ大根にでもしようかな。そうと決まれば鮮魚コーナーへ…」
「あ…」
おじさんが魚売場へ向かう。ぼっちちゃんに食べさせるものが決まったからなのか足取りが軽くて速い。むぅ…側にいるあたしは放置ですかそうですか。
「…あっ待って」
あたしは咄嗟におじさんの袖をつまんでいた。ちょっと悔しいという気持ちと、もう少しおじさんと話したいという思いからか自分でも抑えられずにとった無意識の行動だった。
「ん?どうしたの?虹夏さん」
ちょっと引っ張れば簡単に離せちゃうくらい弱い力でつまんだ指は、おじさんが振り向いてもそのままだ。こういうところでもおじさんは優しいんだよなぁ…。
「あっえ~と…」
どうしよう。引き留めたけどこの後の事考えてないや。…おじさんは今日1人ご飯って言ってたな。ええいままよ!
「おじさん、きょっ今日あたしの家で一緒にご飯食べない?」
「えっ」
「まっまたおじさんとご飯作りたいなって思ってて…」
うわぁ言っちゃったどうしようどうしよう。ご飯作るって言ったけどあたしも何作るか考えてないや。何かないか?今日の晩御飯にちょうどいいやつは…。
あたしは辺りをキョロキョロと見回す。そして見つけた!
「これだ!」
あたしは目の前に飛び込んだ練り物がたくさん入った大袋を取りおじさんに見せた。
「ん?これ?」
「そっそう!おじさん、あたしと一緒におでん作ろう!」
虹夏さんが私にちくわやコンニャクやゴボウ天等が入ったおでんセットを見せてくれた。なるほどおでんか。確かに大根と卵もあるしうってつけだね!私が返事をしようとおでんセットの先にいる虹夏さんを見ると、頬を赤らめ顔も心なしか強張っているように感じた。虹夏さん君は…
それほどまでに星歌さんに美味しいおでんを食べさせたいんだね!まだまだ寒いから熱々のおでんは今の季節にピッタリだもんね!ふむ、そんな虹夏さんの食べさせたいという思い…無下にするわけにはいかないよね!
「よしわかった!一緒に作ろうか」
「ほっ本当に!?」
「うん。頑張って最高のおでんを作って星歌さんを驚かせちゃおうね!」
「あ…うん♪」
なんだろう…いまいち伝わりきってない気がするけど…まいっか!おじさん誘えたし…また一緒に料理できるし!
「じゃっじゃあお姉ちゃんに連絡しとくね!」
ピロン
「ん、ロイン?虹夏からか」
今日の晩御飯は家でおじさんと一緒におでん作ることになったよ!楽しみにしててね!
「へぇ…おでんか。え?ぼっちちゃんの叔父さん家に来るの?ぬいぐるみとか見られたら恥ずかしすぎるんだが!?…いやさすがに私の部屋までは入らないか」
「店長どうしました?」
「ん?いやまあ虹夏から今夜はおでんだってさ」
「あらーいいですねぇおでん」
「おでん~?先輩ん家おでんなの~?」
「お前またいるのか」
「うへへ~お風呂かしてくださーい。あとついでに私もおでん食べさせてくださーい」
「私もご一緒したいですねー」
「お前もか…」
「うふふ…だっておじさまも来るんでしょ?」
「えっマジ?おっちゃんのご飯食べれんの~?先輩あざーす!」
「まだいいって言ってないけど!?」
必要な買い物を終えて私と虹夏さんはSTARRY、の上にあるマンションに到着した。STARRYのすぐ上に住んでいるということを初めて知ったな。女性2人暮らしの部屋にお邪魔するのだから失礼のないようにしないとね。
「たっだいまー!」
「どうもお邪魔します」
「あっ返信きてる…お姉ちゃんが『了解』だって!あとPAさんと廣井さんも来るみたい」
「そっか。ならたくさん作っておかないとね」
「よーし、あたしも張り切っちゃうよ!」
虹夏さんの家で作るおでん。星歌さん達が帰ってくるまでに私と虹夏さんで最高のものを用意したいな。私にとってはいつもと違うキッチンで少し緊張するけど、勝手知ったる虹夏さんが一緒なら安心だ。手洗いうがいをして準備万端、エプロン姿の虹夏さんと目が合うとニコッと微笑みかけてくれた。かわいい。
「それじゃおじさん始めよっか!」
後編へ続く
次回 後編
ラブコメじゃない…ラブコメじゃないんだ…
↓おまけ
もしもぼっち・ざ・ろっく!のキャラが◯◯だったら
もしもゴレン◯ャイだったら2
「また来たんすか?」
「今日はバンドメンバーの勧誘じゃないわよ。ここで人と待ち合わせしてるの」
「なんで人の家で待ち合わせを…」
「あっそんなことしてたらもうこんな時間!ごめんね!あんたを襲わないとあいつら来ないから仕方なく誘うわね!」
「は?」
「さあ今日こそ私のバンドでドラムを叩くのよ!」
「うわーたすけてー(棒)」
「まてー!!」
(やっと来たわね…)
「アカレン◯ャイ!」キターン
「キレン◯ャイ!」ヌ”ーン
「(二日酔いで顔色が)アオレン◯ャイ…」オエ…
「…」
「マンゴーレン◯ャイ」ハズイ…
「!?」
「かっ完熟マンゴー!!」ウェーイ
「!?!?」
「5人揃って♪」
「「「「「ゴレン◯ャイ!!」」」」」
「えぇ…」
「さあ今のうちに逃げてください!」キターン
「あっすっすー」
「今日こそあたし達が相手だよ!」ヌ”ーン
「違う」
「え?」
「わかってないじゃない!あなた何なの?」
「かっ完熟マンゴーです」
「そう…であなたは?」
「マンゴーレン◯ャイだ」
「…まだレン◯ャイがあるからいいけど。やっぱりダメね!」
「えっ?」
「赤と黄色と青といい感じできて…あっ姐さんはエチケット袋持っててください」
「あーい…うう…」
「ここまではいいのに最後2人が!もう!」
「でっでもバッバラバラにした方がいいって前言ってたのでそっその通りにしたんですけど…」
「そうね!言ったわね!でもバラバラになってないじゃない!完熟マンゴーが2人いるじゃないの!」
「完熟マンゴーとマンゴーレン◯ャイですよ!」キターン
「…まあいいわ。そこは別ってことにしておくわ!でも2人とも!」
「あっはい」
「なんだ?」
「あんた達ダンボール被っただけじゃない!変身も何もしてないわよ!」
「バッバラバラになってませんか?」
「なってないわよ!先週私が言ったこと理解してないじゃないの!」
「わっ私が悪いんですかね…?」
「悪いも何もあなたリーダーでしょ?ちゃんとしなきゃ!」
「えっ」
「あっリーダーはあなただったかしら?あなた赤着てるものね?」
「いいえ、リーダーはひとりちゃ…完熟マンゴーですよ」
「やっぱりあなたがリーダーなのね!じゃああなたが赤を着ないとダメよ!」
「えっ」
「赤は私が着てるじゃないですかー」キターン
「そういうことじゃないのよ!赤を着るのがリーダなの!」
「えっじゃあ私は?私が完熟マンゴーを被ればいいんですか?」キターン?
「完熟マンゴーはもういいのよ!とにかくリーダーは赤を着るの!」
「あっあの」
「何?」
「じっ実は衣装以外にぶっ武器で個性出していこうって話になってて…」
「へぇ、いいじゃない。見せてみなさいよ」
「あっはいわっ私はこれです」ギブソンレスポールカスタム
「あらカッコいいじゃないの!完熟マンゴーに巻き付けてあることを除けば…。あなたは?」
「私はこれです!」ギブソンレスポールジュニア
「うん、まあいいわね。姐さんは?」
「スーパーウルトラ酒天童子EX!あっ昨日の店に忘れてきちゃったー…」
「でしょうね!で、あなたは?」
「…これ」ドラムスティック…
「あっ…(察し)」
「グスン」
「まっまあやろうとしてることはわかったわ!あなた達なりに努力してるのね!この反省を踏まえてもう一回考え直してみなさい!」
「「「「「はーい」」」」」
ゴレン◯ャイ帰宅後
「まだ続けるの?」
つづく(続けたいとは思っている)