ロックな姪と食べさせたい叔父さん   作:氷英

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今回は喜多ちゃん回。ひとりちゃんの家で何があったんでしょうね?


ごとりちゃんと呼ばれる姪とエビグラタン

週が明けてひとりちゃんが家に戻ってきた。喜多さんのお泊まりはとても楽しかったようで、夜更かしして恋バナ等を語り合ったのだと話してくれた。ひとりちゃんの好みのタイプはシンプルに興味があるね。聞いても教えてもらえなさそうだけど。

 

「あっでもその後朝ごはん食べる前に喜多ちゃん帰っちゃって…おっ同じヒト科としてよろしくって…なっなんか距離感が生まれたような…」

 

「そうなの?」

 

「あっはい…そっそんな中で今日叔父さんの家で練習の予定なんですが…喜多ちゃん来てくれるでしょうか?」

 

「うーん…喜多さん練習は真面目にやる子だから大丈夫じゃないかな」

 

「そっそうですかね?」

 

「私も精一杯喜多さんをもてなすからきっと大丈夫だよ」

 

「あっはい、おっお願いします」

 

ひとりちゃんは登校する直前まで気にしていた。誰にでもフレンドリーでいつも明るくて、最近では特にひとりちゃんと仲の良かった喜多さんが、急に自分に対してよそよそしくなったことがとても不思議なようだ。タイミング的に朝起きて朝食の時間になるまでの間で何かがあったみたいだけど…。…おっと私もそろそろ出勤の時間だ。

 

 

 

 

 

 

 

仕事が終わりスマホを確認するとひとりちゃんからロインがきていた。

 

 

練習一緒にしてくれるみたいなので喜多ちゃんと帰ります

 

 

ふむ、どうやら家で練習してくれるみたいだね。距離感が生まれたっていうのは杞憂だったのかな?

 

私が帰宅すると玄関には2人の靴が置いてあり、既にひとりちゃんの部屋で練習が始まっているようだった。邪魔しちゃ悪いし私は晩御飯の支度していきましょうかね。

 

鍋でお湯を沸かしマカロニを茹でる。フライパンにオリーブオイルを引き下処理をしたエビを炒め、火が通ったら皿に移す。同じフライパンで玉ねぎ、ブロッコリー、マッシュルームを炒めて玉ねぎがしんなりしたら皿に移す。汚れを拭き取ったフライパンにバターを引き弱火でゆっくり溶かし、小麦粉をふるいながら入れて木べらでよく混ぜる。牛乳を少しずつ入れて溶かしていき、コンソメ、塩、コショウを入れて味を付けたらエビ、玉ねぎ、ブロッコリー、マッシュルームを混ぜ合わせる。グラタン皿にマカロニを敷き、混ぜ合わせた具材を上からかける。

 

 

「あっ叔父様、帰ってたんですね!お邪魔してます♪」

 

一通りの準備が終わった頃、部屋から喜多さんが出てきた。家に練習に来てくれてるし、今もいつも通りのキターンに見えるけど本当にひとりちゃんに対してよそよそしいのかな?

「いらっしゃい。練習は順調かな?」

 

「はい、やっぱりごとりちゃんはすごいです!」

 

ん?ごとりちゃん?

「もうすぐ晩御飯できるから食べていってね」

 

「ありがとうございます♪」

 

「そういえばひとりちゃんは?」

 

「ごとりちゃんなら『もう少しだけ練習する』って言ってまだ防音室にいますよ」

 

んんん?やっぱりごとりちゃんって言ってるね。ひとりちゃんの新しいあだ名かな?

「そ、そっかー…喜多さんはゆっくりしててね」

 

「…あの、叔父様少し時間いいですか?相談したいことがあって…」

 

「え?うん。どうしたの喜多さん」

 

喜多さんはさっきまでの明るいキターンではなく、どこか神妙な面持ちでこちらを見ていた。私に相談か…うまく応えられるだろうか。

 

「例えばですよ?いつも仲良しな友達がいて、その子の家に遊びに行った時にその友達のダークな一面を見てしまって、それが結構なホラー寄りで今までと同じように接するのが怖くなっちゃって…この場合はどうしたらいいのかなって思って…叔父様はどう思いますか?」

 

それって十中八九ひとりちゃんのことだよね。大方ひとりちゃんがここでやったスク水氷風呂のような謎行動を発揮したんだろうけど、喜多さんにとってはショックが大きすぎたのかもしれないね。うーん、でも家に一緒に来てくれる辺り喜多さんは喜多さんなりに歩み寄ろうとはしてくれてるみたいだし、まだ説得の余地はあるかな。

「喜多さんは友達たくさんいる方だよね」

 

「え?はっはい、多い方だと思います」

 

「喜多さんはそのたくさんの友達の外面内面すべてを把握しているかい?」

 

「友達の外面内面すべて…そこまではさすがに…」

 

「では、それらを知らないことは友達でいられなくなる理由になるかい?」

 

「それは…そんなことないです!みんな大事なお友達です!」

 

「うん。じゃあ怖い一面を知ってしまったその友達のことはどうかな?」

 

「それも…大事な人です。頭ではわかってるんですけど…やっぱりまだちょっと気持ちの整理がつかなくて…」

 

「そうか…」

これは1日や2日で解決できる問題じゃなさそうだね。でもひとりちゃんの名誉(?)のためにも一応フォローしておこう。

「その友達と喜多さんは、生まれた場所や時間や育ってきた環境、周りの人間関係何もかもが違うよね」

 

「はい」

 

「そんな全然違う人間同士が奇跡的に出会って友達になれてる今って結構スゴいことなんだ。その友達もきっと喜多さんと出会うことが出来て良かったと思ってるはずだよ」

 

「奇跡的に…ですか」

 

「その子が見せた怖い一面も何か大切な理由があってやったことかもしれないしね」

 

「大切な理由…」

 

「今すぐじゃなくても、その子のそういう一面を受け入れてあげられたら喜多さんは人として大きく成長できると私は思うよ」

 

「叔父様…ありがとうございます!私、すぐには無理かもしれないけどごと…その友達のこと受け入れていこうと思います!」

 

「うん」

よかった。これで一先ずひとりちゃんとギクシャクし続けることはなくなりそうだ。

 

 

それから暫くして、自主練を終えたひとりちゃんが部屋から出てきた。余程集中していたのか私が帰ってきていることに気づいてないみたいだった。

「あっ喜多ちゃんほったらかしにしてごめんね、つい夢中になって」

 

「ううん、いいのよ後t…ごとりちゃん」

 

ふむ、喜多さんの心の整理がつくのにはもう少しかかりそうだ。

「それじゃあ晩御飯にしようか」

 

たっぷりの具材が入ったグラタン皿にシュレッドチーズをかけて、200℃に熱したオーブンで10分ほどこんがり焼いたら「完成」

 

 

本日の晩御飯

叔父さん特製エビグラタン

パプリカとズッキーニのカポナータ

ハムとトマトとカボチャのコブサラダ

ツナと大豆のコンソメスープ

 

「では手を合わせてください」

 

「あっはい」

 

「はーい♪」

 

「「「いただきます」」」

 

今回は喜多さんが来るということで映えそうなオシャレ飯をおじさんなりに考えて作ってみたけどどうだろうか…。と思っていたけど

 

「あは♪やっぱり叔父様のご飯はステキね!ん~♪エビとクリームとチーズが絡んでたまらないわ~」パシャシャシャシャ

 

すごい、すごい連写してるよ。しかも自撮りしながらもしっかり食べている。器用だね。

 

「あふっあふいけどおいふぃれふ…んっほぉ…」

 

「出来立てで熱いから気をつけてね」

 

「あっはい」

 

「ふふっもうごとりちゃんはあわてんぼうねー」

 

「あっ…えへへ美味しかったのでつい」

 

うん、呼び方はどうあれ2人の距離感はもとに戻りつつあるかな。それにしても『ごとりちゃん』か、これはこれでかわいいかもね。

 

 

ごちそうさまでした

 

 

「叔父様、ごちそうさまでした!あと話を聞いてくれてありがとうございました♪」

 

「うん、また来てね」

 

「後…とりちゃんもまた学校でね!」

 

「あっはい」

 

前言撤回。やっぱりもう少し時間が必要かもしれない。

 

「あっそうだ、叔父様」

 

「ん?どうしたの喜多さん」

 

「私多少の年齢差は気にしないタイプなので!」

 

「?うん」

 

「伊地知先輩だけじゃなくて私にも料理教えて下さいね♪」

 

「うん、わかった私でよければいつでも教えるよ」

喜多さんも料理に目覚めたのかな?まあ若いうちから技術を身に付けておけば将来旦那さん(仮)に美味しいご飯を振る舞えるからね。その手助けになれるなら私も張り切って教えよう。




次回 投函した姪と◯◯

↓おまけ
もしもぼっち・ざ・ろっく!のキャラが◯◯だったら

もしも童話の主人公だったら
喜多郁代×白雪姫

配役
喜多雪姫→キターン
小人→後藤ひとり×7
王子様→山田リョウ

「うう…喜多雪姫~目を覚ましておくれ~」

「あっなんで喜多雪姫は突然眠ってしまったんだろう」

「あっ謎のお婆さんからもらったペペロプリプリパピプペポペロペパチーナのショートを飲んだらしいよ」

「あっ喜多雪姫眠る前にイソスタにペペロプリプリパピプペポペロペパチーナのショートの写真投稿してる…」

「あったくさんいいねがついてる…わっ私もこのペペロプリプリパピプペポペロペパチーナのショートを上げればいいねが…」

「あっそれよりも喜多雪姫を目覚めさせるには王子様の
いいねが必要みたいです」

「あっじゃあ王子様探さないとですね」

「呼んだ?」

「「「「「「「あっあなたは」」」」」」」

「どうも王子様です。喜多雪姫のSNSを見て来ました」

「おっお願いします喜多雪姫を助けてください」

「お助け料は晩御飯奢りでいいよ」

「あっはい」

「ではポチっとな」
SEKAI NO OUJIがいいねしました

「うーん、よく寝た!あっリョウ王子からいいねが付いてるわ!」

「あっ喜多雪姫目覚めました」

「あっありがとうございます王子様」

「あっ喜多雪姫万歳、王子様万歳」

「リョウ王子ありがとうございます!ツーショット写真いいですか?」

「別途料金いただくけど」

「はーい♪目線こっちでーす」パシャシャシャシャシャ

「…」

「今度はこっちの角度で!はーい笑顔お願いしまーす♪」パシャパシャパシャパシャ

「…」

「キャー!リョウ王子ステキ!!これイソスタに上げておくのでまたいいねお願いしますね♪」キタキターン

「郁代五月蝿い」ペロペパチーナノショート

「スヤァ…」

「あっ喜多雪姫がまた眠ってしまった…」

「こっちの方が平和」

めでたしめでたし?

つづく(続ける気満々ですが?)
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