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今回は未確認ライオット編が少しだけ進みます。が、
やるのはいつもの晩御飯を食べるところです。
だって叔父さんだからね!
「きっ今日みんなで審査用デモテープを投函してきます」
ひとりちゃんは家に帰ってきてからそう言ってまた出掛けていった。もう少し早く投函する予定だったが、ひとりちゃん曰く喜多さんの要望で1度録ったデモ音源を録り直したらしい。それだけ喜多さんも意気込みが半端ないってことだね。この投函で未確認ライオットのデモ審査の合否が決まるのか…。当事者じゃない私も緊張してきたな。
ピンポーン
おっと、ひとりちゃんもう帰ってきたのかな?いやさすがに早すぎるか。
「宅配便でーす。サインお願いしまーす」
「はーい、ありがとうございまーす」
やっぱりひとりちゃんではなかったね。そして宅配便できたのは定期的に注文しているお取り寄せの食材。今回は徳島県のブランド鶏、その名も阿波尾鶏。そうアワオドリ。うん、今から料理するのが楽しみで仕方がないね!
鶏ミンチ、卵、みじん切りの葱、パン粉、生姜、ニンニク、醤油を合わせてよく混ぜる。鶏ガラスープの中にレンコンとニンジン、鶏ミンチを小さく丸めながら入れて火を通して「完成」
さて、汁物はできた。せっかくだから今日は阿波尾鶏だらけにしようかな。
いくつかの阿波尾鶏料理ができた頃、ひとりちゃんが帰ってきた。
「あっただいまです」
「おかえりひとりちゃん、デモテープちゃんと投函できたかい?」
「あっはい。しっしっかり念も込めました」
「念?受かりますように~って?」
「あっはい」
「そっか。なら叔父さんもそれに負けないくらい念じておかないとね。あっご飯もうすぐできるけどどうする?」
「あっはい。いただきます」
「了解」
たまり醤油、みりんを合わせたもので漬け込んだ鶏モモ肉をフライパンで皮目から焼き、皮がパリパリになったらひっくり返して弱火でじっくり焼いて火を通す。酒、みりんを煮立たせザラメ、醤油を入れて煮詰めてタレを作る。炊きたてのご飯(あきさかり)を一人用のお櫃によそいタレをかける。細めに切った鶏モモ肉を上に乗せてさらにタレをかけて「完成」
本日の晩御飯
叔父さん特製阿波尾鶏の鶏まぶし
蒸しササミのすだちソースがけ
カリカリ鶏皮とキュウリのポン酢和え
鶏団子と根菜のスープ
「では手を合わせてください」
「あっはい」
「「いただきます」」
「今日は良い鶏肉がお取り寄せで届いたから早速料理してみたよ。徳島県のブランド鶏で『阿波尾鶏』っていうんだって」
「アワオドリ…阿波踊り?」
「そう、阿波尾鶏。一回で覚えられる良い名前だよね。なんかその辺り結束バンドと似てるね」
「そっそうですね…えへへ。あっこのふた開けていいんですか?」
「もちろんいいよ」
ひとりちゃんは目の前のお櫃のふたを開けると、立ち昇る香りとその見た目に目を輝かせ「ほあぁ…」と声を漏らしていた。かわいい。
「あっこれひつまぶしみたいですね」
「うん、鶏肉で作ってるから鶏まぶしだね。この飯べらで小分けにしてもいいしそのまま食べてもいいよ。各種薬味とお茶漬け用の出汁も用意してるから遠慮なく言ってね」
「あっはい」
ひとりちゃんは鶏まぶしを小分け用の小さめの茶碗によそって、先ずはそのまま食べ始めた。はむはむと小さな咀嚼音が聞こえたかと思えば「んん~♪」と嬉しそうな声と共に口角が上がった。超かわいい。
「あっ普通の鶏肉より歯ごたえがありますね。かっ噛む度に美味しく感じます」
「普通の鶏肉より低脂肪らしいよ。それでいて旨味が強いのが特徴だね」
「ごっご飯との相性がいいですね。ズズズ…ほぅ…こっちのスープも美味しいです」
「肉団子からもいいダシが出てるからね。今日は阿波尾鶏のいろんな部位を使ったから作ってて楽しかったよ」
「あっ今日の料理全部にアワオドリ使ってるんですね」
「そうだよー叔父さん少しはりきり過ぎました」
「あっでも嬉しいです…おっお肉好きなので…へへ」
そういえばひとりちゃんハンバーグや唐揚げが好物だったね。この前の鮪みたいに定期的にお肉祭りをやるのもいいかもしれないな。
ひとりちゃんはこの後各阿波尾鶏料理をモリモリ食べてくれて、最後は鶏まぶしをお茶漬けにして〆た。食べ終わったひとりちゃんは、それはそれは満足そうな顔をしていて私もつい嬉しい気持ちになってしまう。この顔が見れただけでも作った甲斐があったというものだね。
ごちそうさまでした
「あっあの叔父さん」
「ん、なんだい?」
「じっ実はみんなでデモ審査の結果が出るまでに何かやれることないかなって話になって」
「うん」
「そっそれで新曲のアピールも兼ねて路上ライブすることになりまして…らっ来週下北沢で路上ライブします」
「へぇ路上ライブか。いいね!結束バンドでやるのは初めてかな?確か前に1回ひとりちゃんと廣井さんとでやったよね」
「あっはい。その時はすぐ警察の人に注意されたので一曲しかできませんでしたけど、こっ今度はちゃんと準備して何曲かやる予定です」
なんと、STARRY以外で結束バンドのライブが見られるなんて!しかもこの下北沢でなんて…これは応援しに行かない選択肢はないね!
「なるほど、来週か…絶対見に行くよ。頑張ってね」
「あっはいあっありがとうございます…」
ふむ、若干尻込みの気が見えるね。外で不特定多数の人の前での演奏だからひとりちゃんにはまだ少し辛いのかな。
「大丈夫だよ。今の結束バンドならきっとお客さん達も盛り上がってくれるよ」
次回 路上ライブする姪と◯◯
↓おまけ
もしもぼっち・ざ・ろっく!のキャラが◯◯だったら
もしも童話の主人公だったら
山田リョウ×アリとキリギリス
配役
キリギリス→山田リョウ
アリ→後藤ひとり、伊地知虹夏、喜多郁代
「うー腹へったあと寒い」ガタガタ
「あっあそこに凍えている虫がいます…」
「あれは…キリギリス先輩だわ!大変、早く助けてあげないと!」
「ダメだよ2人とも!あいつは冬を越す準備しないでずっとベース弾いたりタワレコはしごしたりして遊び呆けてたんだから自業自得!勝手に野垂れ死ねばいいんだ!」
「あー…どこかに食べ物と寝る場所提供してくれる親切なアリはいないかなー」チラッ
「あっおもいっきりこっち見てます…」
「うう…せっせめて私が今持ってるこの食べ物だけでも…」
「騙されちゃダメだよ!無闇に助けちゃいけない虫の3Kってキリギリス キリギリス キリギリスなんだから!」
「今なら最高のフレーズ思い付いたから食べ物くれた虫に披露するんだけどなー。きっと新曲に使えるしSTARRY(アリの巣)のライブも盛り上がるだろうなー」チラッチラッ
「あっちょうど次の曲の作詞できてるから、あっ合わせたら新曲ができるかも…」
「そうしたら女王アリさんもSTARRY(アリの巣)でライブさせてくれるかもですね!」
「ダッダメダメ!働かざる者食うべからず。私達アリ界の常識だよ!」
「あっでっでも彼女はキリギリスですし…」
「それにほら、ちゃんと反省してるみたいですよ」
「もう絶対冬ごもりの準備サボりません…」グゥー
「…じゃあこれだけ食べていいよ」
「あっお米一粒…」
「せっ先輩それはさすがに」
「アリさん優しい…好き」モグモグ
「あーもう!そんな素直に感謝されたら心が痛むじゃん!もーウチに来い!その代わり次のお姉ちゃんの誕生日ライブまでに新曲作ってもらうからね!」
「まかせて」
こうしてSTARRY(アリの巣)に入れてもらえたキリギリスは、バイトしたり作曲したり他のアリから貢いでもらったりと好き勝手に生きながら冬を越したましたとさ。めでたしめでたし?
つづく(続けば正義)