誤字脱字報告もありがとうございます!
今回はまた叔父さんが女の子(?)を家に連れ込む回。叔父さんの(食べさせたい)欲望は誰にも止められないのか。
前回までのあらすじ
差し入れを持って結束バンドの路上ライブを観に行く。
ライブ前に絶賛酩酊中の廣井さんがあらわれた。
路上ライブ後、廣井さんリバース&結束バンド撤退。
放置できないのでお家へお持ち帰り←今ここ!
路上ライブが終わり、結束バンドは脱兎の如く撤収。残された私は、1人で歩くこともままならない廣井さんに肩を貸してやっとの事で自宅に到着した。
「ただいまー…って、ひとりちゃんは打ち上げでいないか。廣井さん、家着きましたよ。大丈夫ですか?」
「うう…」
あまり芳しい返事とは言えないな…。とりあえず家で休ませて酔いを覚ましてやらないとだね。
「うっぷ…おっおっちゃん、まっまた出る…」
「えっ出るって…ちょっ!?待って待って!あと数秒だけ待って!!」
家の玄関でさっきのようにダムの放流紛いのことをされては非常に困る。その場でうずくまろうとする廣井さんを抱えたままトイレに駆け込んだ。
「うっ…ぼろろろろろ…」
「…ふぅっ」
危ない危ない…間一髪で間に合った。廣井さんの背中をさすりつつ安堵のため息をつく。廣井さんいつもこんな生活してるのかな?
「大丈夫ですか?出すもの出したら少し横になりましょう」
「…あ…はい」
ん?なんか反応に既視感があるような…?気のせいか。
廣井さんのリバースの波が収まったのを確認して水を飲ませた後、私のベッドに寝かせて毛布をかけた。酔った人の介助は横に寝かせるのと体温の低下を防ぐのがいいらしい(私は普段飲まないのでネット調べ)
さて、今の廣井さん胃の中が空っぽだし何か食べさせた方がいいかな。今ある食材は…冷凍ご飯あるから温めて、これでサッと作れる料理は…チャーハンかな。
ご飯を温めている間に大根の葉を細かく刻んでおく。フライパンにゴマ油を引き、十分に温めてから溶き卵を入れる。手早くかき混ぜてから鮭フレーク、大根の葉、コーン、ご飯を入れてよく炒める。塩コショウ、醤油で味を付けて「完成」
よし。準備できたけど廣井さんご飯食べられそうかな?
ヤバい。
ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい!さっきので完全に酔いが覚めちゃった…。ここぼっちちゃんのおじさんの家だよね?私めっちゃ迷惑かけてるじゃん…。こんな飲んだくれのグズベーシストなんてほっとけばよかったのに…。おじさんはなんでここまでしてくれるんだろう…。うわぁどうしようどうしよう、今すぐ出ていきたいけど何故か体がダルくて動かない~!次おじさんと何話せばいいんだろう。あっとりあえず謝らないとダメだよね!
「廣井さーん、ご飯作ったけど起きられそうかな?」
「あっひゃい!」
私の声に反応してガバッ!と起き上がった廣井さんは、まだ顔が真っ赤で目が合わない上にキョロキョロしてて目線が定まらない。うん、まだ少しアルコールが残ってるみたいだね。でもさっきよりは体調が回復したみたいだ。
「ご飯食べれそう?胃の中全部出ちゃってるから何かお腹に入れた方がいいよ。起きられそうにないならここに持ってくるけど」
「あっだっ大丈夫です!起きて食べられます!」
「うん、わかった」
「あっ!」
「ん?どうしたの?廣井さん」
「あっすいません、こんな私にここまでしていただいて…その…すいません」
「大丈夫大丈夫、そんな日もあるさ。先ずはご飯食べて体を回復させよう」
ふむ、なんだかひとりちゃんと接してるみたいだ。こんな廣井さんはなんか新鮮だな。
本日の晩御飯
叔父さん特製鮭チャーハン
ササミとキュウリのゴママヨサラダ
もやしナムル
椎茸と人参の中華スープ
「では手を合わせてください」
「あっはい」
「「(いっ)いただきます」」
今日はひとりちゃんがライブの打ち上げで不在だからありあわせで晩御飯作ったけど、廣井さんに満足してもらえるかな。廣井さんはおどおどしながらもレンゲを手に取り、鮭チャーハンを掬ってパクリと一口頬張った。その直後「んう~♪」と声が漏れ、頬に手を当て口元を緩めつつモグモグしてる。やっぱりひとりちゃんみたいでかわいい。
ヤバい。
ナニコレ!?ご飯めっちゃ美味しい。空っぽになったお腹に染み渡るよ~涙が出そう…カレーの時もローストビーフの時もおでんの時もそうだったけど、おじさんのご飯って麻薬的な中毒性があるよぉ…こんなの毎日食べてたら絶対落ちるって!ぼっちちゃんが羨ましいな。
「んぐっ…はぁ、あの、すっすごく美味しいです」
「そっか。口に合ったようでよかったよ」
今までの廣井さんでは考えられないくらいの勢いで料理を食べてくれてる。鮭チャーハンを食べて食欲に火が着いたのかな。
「もぐもぐ…はぁ、美味しい。あっあの、おじさんごめんなさい」
「ん?どうしたの急に」
「あっ私酔ってる間相当迷惑かけちゃいましたよね?あっ酔いが覚めた今も御迷惑おかけしてるのは重々承知してるのですが一言ちゃんと謝らないとと思いまして…」
「あっ今シラフだったんだね。まだ顔赤いから完全にお酒抜けてないのかと思ったよ」
「ぁ…!?かっ顔赤いですか…?」
「うん、なんかいつもの廣井さんとは違うけどこれはこれで(ひとりちゃんみたいで)親近感が湧くかな」
「そっそうですか…親近感…えへへ」
「まあ酔ってる時の言動は中々に強烈だけど、それも廣井さんの個性だから全てを否定はしないよ」
「あっどうも」
「でもそれも行き過ぎると周りは困っちゃうから気を付けよう。飲んじゃダメとは言わないけど程々にね?」
「あっはい」
「ご飯なら家に来たら食べさせてあげるから。というか食べに来なさい」
「えっ」ドキッ
「廣井さんをここまで連れてきた時思ったんだけど、廣井さんかなり痩せてますよね。ちゃんと食べてますか?」
「うっ」グサッ
「さっきトイレまで抱えていった時もだいぶ軽かったから心配になったよ。しっかり食べてお肉を着けようね!」
「あうっ」ガクッ
「あれ、廣井さん?どうしたの?燃え尽きたボクサーみたいになってるよ!?廣井さん!廣井さん!!」
そういえばひとりちゃんともこんな感じのやり取りしたっけ…。何から何まで同居を始めた頃のひとりちゃんそっくりだなぁ。
ごちそうさまでした
「あっ駅まで送っていただきありがとうございます。あっあとご飯までご馳走になったのに途中気絶しちゃって…さっ更に御迷惑をおかけして申し訳ありませんでした!」
なんかシラフの廣井さんは大人な分ひとりちゃんよりも色々気にしすぎなところがあるなぁ。
「うん、もういいから気にしないで。体調はもう大丈夫かな?」
「あっはい」
「それはよかった。じゃあ気をつけて帰るんだよ?」
「あっはい。おっお世話になりました!」
廣井さんは必要以上にペコペコ頭を下げながら駅の改札を通っていった。まああれだけ動けるのなら家まで帰るのに問題はなさそうだね。
ピロン
ん?ああひとりちゃんからのロインか。
これから帰ります。今日は路上ライブに来てくれてありがとうございました。差し入れ美味しかったです。あと先に逃げちゃってすいません!
「ふっ…ははっ」
うん、『あの先輩にしてこの後輩あり』ってやつだね。
その頃の電車内
「はぁ…やらかしちゃったな。でも結束バンドがおじさんに懐いてる理由がよくわかった気がする…こんな私にもおじさんは優しかったな…」
『親近感が湧くかな』
『それも廣井さんの個性だから』
「…えへへ」
シラフきくりさんの情報が少な過ぎてキャラ崩壊気味で申し訳ないんだぜ!
次回 進級する姪と◯◯
↓おまけ
もしもぼっち・ざ・ろっく!のキャラが◯◯だったら
もしも結束バンドがアイドルだったら
「はい、ワン・ツー!ワン・ツー!ぼっちちゃんもっと足上げて!リョウは皆と合わせて!」
「あっはい…」
「だるい…」
「今度のオーディション絶対合格するんだから!いつまでも下北の地下アイドル止まりはイヤでしょ?はいここで皆で決めポーズ!!」
「はーい♪」キターン
「う…うぇ~い」
「ねむい…」
「うん。かなりいい感じだよ!この後STARRYでライブだからオーディション本番までに経験積んでいくよー!」
「最近固定のファンも付いてきましたし順調ですね!」
「あっあの完熟マンゴー被るのは」
「絶対ダメ」
「私はクールキャラで売ってるから決めポーズ以外は適当でいいよね?」
「私プロフィールの特技の欄にプロレス技って書いてるんだよねー」
「頑張ります!」
「ほら皆覚悟決めて行くよ!」
\ドーモーケッソクアイドルデース/
「キャーひとりちゃーん!!猫背解いてー!!」
「リョウ様ー!貢がせてー!!」
「喜多ちゃーん!下の名前教えてー!!」
「虹夏ちゃーん!ドリトス動かしてー!!」
「先輩~」
「なんだよ」
「妹ちゃんが結成したアイドルってなんかファンの声援が異質らよね~」
「そうか?まあアイドルなんて他にないキャラで勝負できるかどうかだからな」
「ていうか先輩そのアイドルうちわの『背筋伸ばして!』って…何?」
「私はぼっちちゃん推しだからな!虹夏用の『ヌ“ーン』もあるぞ」
結論 これはこれでなんかうまくいきそう?
つづく(かっ勘違いしないでよね!読んでくれる皆のために続けるんじゃないんだからね!!)