ロックな姪と食べさせたい叔父さん   作:氷英

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御覧になっていただきありがとうございます。

結束バンド 2023年年間ダウンロード・アルバム・チャート首位獲得おめでとうございます!!

今回は長くなるので二部構成。
原作屈指の名場面であるブッキングライブやあのキャラが再登場だったりの回です。


ブッキングライブと姪と居酒屋「晋作」前編

ライブ当日

 

私はブッキングライブの会場となる池袋のライブハウスへ足を運んだ。普段行くことのない土地の行ったことのない場所だったので入る時には少し緊張したが、ここで結束バンドのライブが観られると思えばワクワクの方が勝るので全く苦ではなかった。中に入ると既にたくさんのお客さんで賑わっていて、中には鉢巻きとサイリウムを装備して出演者の応援の練習をしている団体さんまでいた。ロックバンドの応援としては珍しいね。

 

 

「あっ叔父さん」

 

「おや、星歌さんこんにちは」

サイリウム軍団の邪魔にならないようにと隅っこに避けていたら星歌さんとバッタリ出会した。結束バンドが心配で様子を見にきたのかな?

 

「叔父さんも熱心ですね」

 

「星歌さんもなんだかんだ結束バンドが気になるんですよね。そういえば虹夏ちゃんと仲直りできましたか?」

 

「うっ…あいつ叔父さんに話したのか。おしゃべりめ」

 

「虹夏ちゃんが『応援してくれなかったー!』ってプリプリ怒ってたみたいですけど、私が思うに星歌さんなりに何か思うところがあったんですよね?」

 

「ん…まぁ、ね。観てればわかりますよ」

 

星歌さんは何かを悟ったようにステージに目をやった。まもなくブッキングライブが始まるようで、会場が徐々に暗くなりお客さん達の話し声や物音が止む。ピンスポットライトが灯り、いつの間にか立っていた1人の中年男性を照らす。どうやら彼がトップバッターらしい。えっ1人?

 

「え~本日務めさせて頂きます。友人に裏切られ、20代で一億の借金を背負い、娘は非行に走り家は三度も全焼…娘が成人したと思ったら妻に離婚を切り出されました…」

 

あれはロックなの?いやある意味ロックか。ロックか?

「星歌さん、あれって…」

 

「はぁ…やっぱりな」

 

やっぱり?星歌さんはこのライブハウスでこういう人が出てくることを知っていたってことかな?

 

「この箱…ていうかここのブッカーがな…」

 

「ブッカー?」

 

「あ~つまりブッキングライブっていうのはある程度方向性の近いバンド同士を組み合わせて相乗効果を狙うものなんだ。ブッカーはそれをマネージメントする役目って訳」

 

「なるほど…その人がかなりいい加減なブッキングをしてしまっていると」

 

「そういうこと」

 

 

 

年期の入った男性の哀愁溢れる弾き語りが終わり、次に出てきたのは可愛らしい衣装に身を包んだ黒髪の女の子達。地下アイドル『天使のキューティクル』アイドルか~…

 

「うおぉぉぉ~!ミカエルちゃ~ん!!」

 

「ラファエルちゃん今日も可愛い~!!」

 

「ありがと~♡それじゃいくよ~シャンプー?リンス?」

 

「「「「「ヘアオイルー!!」」」」」

 

「じゃあ聴いてね☆『黒髪以外くそ◯ッチ!』」

 

うーん異文化だね!これは結束バンドとまったくジャンルが違うと言わざるを得ないかな。観てて楽しくはあるけど。

 

「わかったでしょ?ここはそういう箱なんだよ」

 

「あっはい、星歌さんは虹夏ちゃんにこの事を言えなかったんですよね?虹夏ちゃんが嬉しそうだったから。そしてケンカになっちゃったと」

 

「…まあそんな感じです。ていうか叔父さん鋭すぎる」

 

「あはは…私も伊達におじさんじゃないのでね。無駄に皆より歳をとってる分色々考えて察しちゃうんですよ」

やっぱり。星歌さんは星歌さんなりに虹夏ちゃん達の事を思ってくれているんだ。こんなにステキな店長さんがいて結束バンドは幸せ者だね。

「フフ…」

 

「なんですか?」

 

「いえ、何でもないですよ?」

 

ファンと一体となって盛り上がっていた天使のキューティクルのパフォーマンスが終わり、次はいよいよ結束バンドの順番が回ってくる。ここはファン3号として天使のキューティクルのファンの方達にも負けないくらい応援しないとね!

 

「あっパイタッチオジサン」

 

「えっ?」

誰ですかそんな不名誉極まりない称号で呼ぶのは。

 

声のする方へ振り返ると、そこには見覚えのある風貌の小柄な女性が…この人は確か…

「ぽいず「げっ…ぶりっ子メルヘン年齢サバ読みライターじゃん」

 

「出会い頭にそんなスラスラ暴言出る!?」

 

「全部事実だし…」

 

以前STARRYで結束バンドの皆に「ガチじゃない」発言をしたぽいずんさん。結果的に皆がちゃんと“ガチ”になったからいいけれど、この人の言動は注意しておかないとね。

「あなたのパイタッチオジサンも相当ですけどね」

 

「それは…!まあいいわ。パイタッ…オジサンも結束バンド目当てなんですよね?路上ライブの時も見かけましたし」

 

「そうですねファンですからね」

 

「で?お前はなんで来てんだよ」

 

星歌さんはいつの間にかぽいずんさんの後ろにまわり、文化祭で廣井さんにしたようなアームロックをキメていた。なんという早業。

 

「ムググ…苦しい…あっあたしはバンドに関しては真剣なんですぅ~!暇があればなるべく色んなライブ観るようにしてんのよ…気になったバンドはこうして小まめにチェックしに来てるんですよ~」

 

そういえばこの人ひとりちゃんに…いや、ギターヒーローにかなり御執心だったからな…。今回も結束バンドに変な絡みとかしなければいいんだけど。

 

「お前が余計な事言ったせいであいつ等ずっと気にしてるんだぞ」

 

「別に嘘は言ってないでしょ。ギターヒーローさんが才能を無駄にして燻ってるのもったいないじゃん!」

 

ふむ…星歌さんもぽいずんさんもバンドへの思いが強いみたいだしこのまま言い合いになると他のお客さんの迷惑になりそうだな。

「まっまあまあ2人とも、ほらそろそろ結束バンドの出番ですよ。先ずはライブを楽しみましょう」

 

「む…そうだな」

 

「そっそうですね…」

 

 

 

ほどなくして結束バンドのライブが始まった。

 

「こんばんは!結束バンドです!!今日は来てくれてありがとう!いきなりだけどメンバー紹介いきます!!」

 

虹夏ちゃんの元気いっぱいなMCからのメンバー紹介。初めてのライブハウスだから先ずはお客さんに自分達を知ってもらおうってことかな。いい采配だね!

 

「ベース山田リョウ!!」

 

ベキポキベキベキベンベン

「今日は私達の演奏で疲れた心を癒し安らぎの一時を…」

 

リョウさんソロ演奏はカッコいいのにリョウさんらしくない謎発言が…まあおもしろいからいいか!

 

「リードギター後藤ひとり!!」

 

ギィィィィィンピロピロピロピロ…

 

うん、ひとりちゃんのギターソロはやっぱりカッコいい!あんな早弾きそんじょそこらの人じゃできないよ。あとはお客さんに背を向けてなければ完璧だね!

 

「ぼっちちゃん長い!もういい!え~、ボーカル喜多ちゃん!」

 

「はーい♪不思議なライブだけどこれも何かの縁!今日はみんな一緒に楽しみましょう!東武?西武?池袋~!!」

 

さすがは喜多さん、明るく元気な声にお客さんもノッてきてるね。しかも先程の天使のキューティクルのフリをオマージュしてファンの心をガッチリ掴ん

ギャリギャリギャリギャリギャリギャリ…

 

ひとりちゃん急に何してるの?もしかして前言っていた歯ギター!?何でこのタイミングで!?

 

「ぼっちちゃんストップ!じゃあ1曲目やりまーす!」

 

 

 

結果としてこのメンバー紹介はある意味お客さんの興味を引いて大いに盛り上がる形となった。皆凄いな…この混沌としたライブを自分達の空気に変えて結束バンド含めた全体がライブを楽しんでる。もちろん私もその中の1人だ。

 

 

「え~そろそろお店以外でも会おうよ~…いつも同伴してるじゃん~…ZZZ」

 

ん?なんだあの人、このライブの中居眠りしてる。

 

「あれがさっき言ってたここのブッカーだよ」

 

星歌さんは私の表情をみて察したのか、絶賛居眠り中の彼の事を教えてくれた。これだけ盛り上がってるライブの中、椅子に座ってうとうとしているこの人が結束バンドに出演依頼してきたブッキングマネージャーらしい。

「えっあの人が!?…なんって無責任な…!」

 

「ああ…だよな!」

 

「そうなんですよね~…」

 

星歌さんとぽいずんさん、そして私は互いに目を合わせて小さく頷く。言葉にしなくても思いは一つだった。3人で件の居眠りブッカーに近づく。

 

 

「良いライブ!」

「真剣にやってるんだから!」

「ちゃんと見なさい!!」

 

 

いい加減なブッカーに3人で一喝!うん、これで確信した。ぽいずんさんはただ特ダネに貪欲なライターという訳ではないね。

 

 

「お前って意外と嫌味なだけのやつじゃないんだな」

 

「さっきも言ったけどあたしはバンドに対してはいつだって真面目なんですよ!」

 

「そうなんですね。私も見直しました」

 

「オジサンも…ただのパイタッチの人じゃなかったようですね」

 

「前から思ってたんですけど、何故私をパイタッチと呼ぶのでしょうか?」

 

「えっ叔父さんわかってなかったの?」←側に居た&パイタッチ動画視たので事情を知ってる

 

「…まああれはわざとじゃない不幸な事故だったのでしょう。もう呼びませんし書きませんからご安心を」←叔父さんのリアクションで大体察した

 

 

 

「ラスト!新曲やります!グルーミーグッドバイ!」

 

 

結束バンドのライブは新曲『グルーミーグッドバイ』で締めくくり、大盛り上がりの中終了した。素晴らしいライブだった…来てよかった。

 

 

\アリガトウゴザイマシター/\ケッソクバンドデシター/

 

 

「じゃっ、あたしは次の用事があるので帰ります~」

 

ぽいずんさんはそういうと帰り出す他のお客さんに混ざって消えていった。ライターなので今日のライブを記事にしたりするのかな?

 

 

「お姉ちゃん、晋作さん!ライブ中誰かと一緒にいた?」

 

暫くすると物販や他の出演者との挨拶を終えた虹夏ちゃんがこちらに駆け寄ってきた。

 

「ん?…いや別に」

 

星歌さんはこちらに目配せしてきた。ふむ、ぽいずんさんのことは伏せておけってことかな?

「そうですね。ずっと2人でしたよ」

 

「そっか。…あのお姉ちゃん、観に来てくれてありがとう。この前はごめん」

 

「ん…私は別に怒ってねーよ。お前が勝手に不貞腐れてただけだし」

 

「うっ…」

 

「星歌さん」

私はお返しと言わんばかりに目で訴える。仲直りしなきゃダメですよ?

 

「む…まあ私もどういう箱か伝えるべきだったよ。ライブの出演依頼に喜んでたから何か言い出しづらかったんだ。でも結果的にうまくいってよかったよ」

 

「うん!…お姉ちゃん、あたしのバンドメンバー凄いでしょ?超人気のバンドになっちゃうかもね!」

 

虹夏ちゃんの笑みの含まれたドヤ顔。かわいい。

 

「ふっ…そうだな」

 

星歌さんの優しさ溢れる返答。素敵だ。仲の良い姉妹を見ているとこっちもホッコリあったかい気持ちになるね。

「あっそうだ虹夏ちゃん、今日の打ち上げ家に来るかい?色々用意してて」

 

「あっ!ごめーん晋作さん、さっき天使のキューティクルさんと屍人のカーニバル(デスメタルバンド)さん達とで打ち上げに行くことになっちゃって…」

 

「えっ」

なん…だと…?

 

後編へ続く




次回 後編 大人だけの時間…?

↓おまけ
もしもぼっち・ざ・ろっく!のキャラが◯◯だったら

もしもポケ◯ンだったら

「あたしはシモキタウンのニジカ!ポケ◯ンマスターになるために今からオーツキ博士のところへ行くよ!」


「よく来たニジカ。そこに3匹のポケ◯ンがおるじゃろう?その中から1匹を選んで連れていくがいい」

「はーい!どれどれ~」

1匹目
「アッハイ ウヘヘ」
ダンボールを被った恥ずかしがりポケ◯ン
ボッチチャマにしますか?

「うーん…」

2匹目
「ハラヘッタ ゴハンクレ」
いつも腹ペコな浪費癖ポケ◯ン
ヤマダイルにしますか?

「これはないな」

3匹目
「キターン キタキターン」
スマホが手放せない映えポケ◯ン
ケーシー(キタチャン)にしますか?

「んー…」

「どうしたニジカ」

「この中からじゃないとダメ?」

「言いたいことはわかるが残ったのがこの3匹しかおらんのじゃ。わかっておくれ」

「んじゃこの子で」

ボッチチャマゲットだぜ!
「アッハイ」

「早速近くの草むらで戦闘するよ!」

あっ!やせいのジミケンが飛び出してきた!
「ワンワン!」

「よーしいけ、ボッチチャマ!」

「アッハイ」

「えーと使える技は…」

からにこもる←
なきごえ
カウンター

「あれ?攻撃技は!?とっとりあえずカウンターかな?」

やせいのジミケンのしっぽをふるこうげき!ボッチチャマのぼうぎょりょくがさがった!

「アッヤセイノポケモンガアンナニゲンキソウニ…ソレニクラベテワタシハ…グハッ」
ボッチチャマのカウンターこうげき!ボッチチャマはこころにふかいきずをおった!

「ああっ!?ボッチチャマが勝手にダメージ受けてる!」

「ヨワクテスイマセン」
ボッチチャマはたおれた。にじかにはてもとにだせるポケ◯ンがいない。ニジカはめのまえがまっくらになった!

「これ詰んでない!?」

つづく(続けると言ったら続けるんです)
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