ロックな姪と食べさせたい叔父さん   作:氷英

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御覧になっていただきありがとうございます。

今回で原作コミック3巻分が終了します。

しかしまだまだ叔父さんの食べさせる生活は続きます。


遊園地に行った姪と焼おにぎり

そわそわそわそわ…。

今日の私は心ここにあらずという感じで1日落ち着かないままだ。ひとりちゃん曰く、デモ審査の結果を知らせるメールが今日届くのだとか。いちファンとして是非とも通過しててほしいものだが、今は信じて待つことしかできないのがとても歯痒い。ひとりちゃん達はというと、本日よみ瓜ランドという遊園地に遊びに出掛けている。 私としては心から楽しんできてほしいものだが、デモ審査の結果を待ちながらではなかなかそうはいかないだろう。最善を尽くしても尚振るわない結果になるということは世の中にたくさんある。しかしこの審査だけはどうかあの子達の望む結果になってほしいと切に願いつつ仕事に向かう。

 

 

 

そわそわそわそわ…。

仕事が終わり、家に着いてもまだ私の心は落ち着かない。そろそろ日が沈む時間だけどメールはもう届いただろうか…もしかしたら遊園地で遊ぶのに夢中で気付いてないのかも。いやそもそも結果がわかったからといってファンの一人にすぎない私にすぐ連絡がくるというわけではないのだから私が心配しても意味がないか。いやでもやっぱり気になる…ひとりちゃん早く帰ってこないかな…。

 

 

 

同時刻の結束バンド

 

「「「「やった~!!」」」」

 

「って待って待って!観覧車で跳び跳ねたら危ないって!緊急停止されるから抑えて!!」

 

「あっはいすいません」

 

「でも本当にデモ審査通過しちゃいましたね!」

 

「フッフフわっ私達なら当然の結果だよ」

 

「リョウ、声震えてるぞ。あ~早く下にいるお姉ちゃん達に伝えないと!」

 

「ですね♪」

 

「そしてその流れで店長に焼肉奢ってもらおう」

 

「それはさすがに調子乗りすぎ…でも今日のお姉ちゃんならいけるか?」

 

「あっあの!」

 

「ん?どしたの?ぼっちちゃん」

 

「おっ叔父さんにも…ロインしておきます。今朝デモ審査の結果が今日届くって伝えてからずっとそわそわしてたので…はっ早く教えてあげたくて」

 

「お~そだね!そんなに気にしてくれてたんなら晋作さんにもすぐ教えてあげないとね!」

 

「あっはい!」

 

「どうせなら全員のキメ顔の写真付きで送っちゃいます?」

 

「いいね~じゃあ皆集まって~」

 

「あっはい」

 

「待って」

 

「どうしたリョウ。まさか写りたくないとか?」

 

「そうじゃない。でもロインを送るよりもいっその事晋作オジサンの家に行って直接伝えない?」

 

「あっえっ直接ですか?」

 

「うん。虹夏も本当はそうしたいんじゃない?」

 

「それは…うん、そうだね!あたし達のことをあんなに応援してくれたんだし、晋作さんにも会って直接伝えたいかな」

 

「郁代も。この間晋作オジサンにブッキングライブの感想聞けてなくてモヤモヤしてるんじゃない?」

 

「それは確かに思ってました…でもいきなり押し掛けて叔父様迷惑じゃないかしら」

 

「大丈夫大丈夫、だってあの晋作オジサンだよ?」

 

「そっそうですよね!どうせならサプライズで皆で叔父様を驚かせちゃいましょう!ね、ひとりちゃん!」

 

「えっあっはい」

 

「決まりだね。これでこの間食べそびれたシメとデザートが食べられる」

 

「お前そっちが一番の目当てじゃないだろうな」

 

「いやそんなまさかふふふ」

 

 

 

 

 

 

ピンポーン

 

あっひとりちゃんが帰ってきたのかな?結局この時間までデモ審査の結果はわからないままだ。それにもうすぐ帰りますのロインもなかったし、もしかしてダメだったのか?ダメだったショックで連絡するのも忘れたとか?うーん、あり得ないことじゃないな…。しっかりしろ私、ひとりちゃんがどんな顔で帰ってきてもいいように心の準備をしておくんだ。

 

「はーい」

 

「あっ…叔父さんただいまです…はぁ」ドンヨリ

 

「うん、おかえりひとりちゃん…」

めっちゃ暗い顔してるー!?ドンヨリって擬音が可視化されてるみたいだ。審査ダメだったんだ。どうしよう、何て言って慰めれば…

 

ん?いや待て。

 

「…へへ」

 

よく見るとひとりちゃんの口許はニヤリと口角が上がっていて、うつむいてそれを必死に隠しているようにも見える。えっこれどっちなの?

「えっと…ひとりちゃん、デモ審査はどうだったのかな?」

 

「あっそれは…はぁ…へへ」

 

えぇ…どっちなんだ?

 

「もう!ぼっちちゃん演技下手すぎ!」

 

「ドッキリの仕掛人に向いてない」

 

「だから言ったじゃないですか。最初から皆で行けばよかったんですよ」

 

「えっみんな!?どうして家に?」

私とひとりちゃんの沈黙を破ったのは、虹夏ちゃんリョウさん喜多さんの3人。連絡なしにいきなり入ってきたから驚いた。話を聞いた感じひとりちゃんもグルのようだ。

 

「あっ叔父さんごめんなさい。ほっ本当はすぐにロインで伝えようとしたんですけど、直接会って皆で叔父さんを驚かせようって話になりまして…」

 

「そうだったんだ…え?伝えるって何を?」

 

「もう~結局グダグダだな~。とりあえず晋作さんこれ見てこれ!」

 

虹夏ちゃんが元気よく言って見せてくれたスマホの画面には、デモ審査通過を知らせるメールの文面が写っていた。

「おお!これって!?」

 

「あたし達結束バンド、無事デモ審査通過しました!」

 

「おお、おめでとう!皆頑張ったんだね!」

 

「あっありがとうございます」

 

「ありがと~♪」

 

「ありがとうございます♪」

 

「まあこれくらい余裕」

 

「次はウェブ審査だよ!頑張るから引き続き応援よろしくね、晋作さん!」

 

「もちろん、私もしっかり投票していくからね」

そうかそうかー最初の関門デモ審査突破か。思えばひとりちゃんの徹夜の作詞からリョウさんが不調になったり、MV撮影や路上ライブを経験したり喜多さんが音源を録り直したりと紆余曲折の連続だったよなぁ。まだ次の審査があるけど、一先ず今日の事をお祝いしないとね。

「皆お腹の方はどうかな?食べられそうなら簡単だけど何か作「いただきます!」

 

「お前やっぱりそれ目当てだろ!」

 

「あはは、いいんだよ。私も食べてもらえた方が嬉しいから遠慮しないで」

 

「むぅ…晋作さんがいいならいいけど…」

 

「虹夏ちゃんも食べていってね」

 

「うん…じゃあいただこうかな!」

 

「ひとりちゃんと喜多さんもいいかな?」

 

「あっはい」

 

「はーい♪」

 

ご飯(いちほまれ)、花カツオ、しらす、角切りにしたチーズを混ぜ合わせてからおにぎりにする。熱したオーブントースターにおにぎりを並べてじっくり焼いていく。途中でみりん醤油を塗りながらさらに焼いて「完成」

 

本日の夜食

叔父さん特製焼おにぎり

卵豆腐とあおさのお吸い物

キュウリの浅漬け

 

「では手を合わせてください」

 

「あっはい」

 

「既に良い匂いが…ジュルリ」

 

「お姉ちゃんにご飯奢ってもらったのにまだそんな食欲があるのか」

 

「大食いのリョウ先輩もステキね!」

 

「「「「「いただきます」」」」」

 

聞けば遊園地の帰りに晩御飯を食べてきたらしいけど、皆食べられるだろうか。おにぎりそんなに大きく作ってないから大丈夫かな?

 

「はむっはむっんっ…!なにこれ、初めての味わい!」

 

「おかかとしらすと…これはチーズ!?」

 

「醤油の香ばしさとチーズのコクが合わさって美味しいわね!ご飯食べた後なのに叔父様は罪な人だわ♪」

 

「あっドッキリの仕掛人という緊張感から解放されたらきっ急にお腹が空いてきたので、ちっちょうどよかったです…おかかとしらすとチーズ美味しいです」

 

「お吸い物は薄めに作ってあるから、おにぎりを入れたらお茶漬けとして食べられるよ」

 

「ほうどれどれ…ずずっ…んっ…うむ、うまい。あと3杯はいける!」

 

「うう…旨味の塊のおにぎりに優しい味のお出汁が加わって…この時間の叔父様ご飯の誘惑は悪魔的です。でも食べちゃう!」

 

「うま~口の中が幸せ~♪晋作さん、今度お姉ちゃんに食べさせたいからこれの作り方教えて!」

 

「うん、もちろんいいよ。星歌さんにも喜んでもらえるといいね」

 

「うん!」

 

4人ともいい顔をしている。焼おにぎりに満足してくれたようだ。デモ審査を通過して、結束バンドは次のネット投票のために今まで以上に宣伝活動をしていくだろうから、私も微力ながら協力していきたいな。

 

 

ごちそうさまでした




次回 プライドのない姪と◯◯

原作コミック4巻突入。巻頭カラーのあの子達が再登場。さーて誰だろうね?

↓おまけ
もしもぼっち・ざ・ろっく!のキャラが◯◯だったら

もしもポケ◯ンだったら3

「あたしはシモキタウンのニジカ!ポケ◯ンマスターとかどうでもいいからここから出て普通に冒険がしたいな!」

「よく来たニジカよ。そこに3匹のポケ◯ンが」

「この子にする!」

「早っ」

ヤマダイルゲットだぜ!

「早速近くの草むらで戦闘するよ!」

あっ!やせいのジミケンが飛び出してきた!

「ワンワン!」

「本当に頼むよヤマダイル!」

「ダルイ」

「え~と、使える技は…」

ねむる←
くさをたべる
スラップ

「とりあえずスラップで!」

「ラジャ」

ヤマダイルのスラップ!カッコいい音色が響きわたる!

「ワンワン!」

ジミケンはノリノリになった!

「そのベースどっから出したの!?」

ジミケンのたいあたり!

「ワンワン!」

「イタイ」

「体力が減っちゃった。ねむると行動できなくなるし、ヤマダイルくさをたべるだよ!」

「コレハイイクサダ」ムシャムシャ

ヤマダイルはあしもとのくさをたべだした!

「オナカイタイ…」

ヤマダイルはおなかをこわした!

「役に立たねぇ!」

ジミケンのたいあたり!

「ワーン!」

「テメーノチハナニイロダ」

ヤマダイルはたおれた

「クサハアキタ カレータベタイ」

「もういいや。シモキタウンで静かに暮らそう」

つづく(続けてもいいよね?ね?)
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