ロックな姪と食べさせたい叔父さん   作:氷英

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あけましておめでとうございます。

そして御覧になっていただきありがとうございます。

新年一発目は原作通りのひとりちゃんママがやらかした後の晩御飯。つまりいつも通りですね。


ぶっ飛んだ義姉と姪とハントンライス

私は今ひどく後悔している。休日の食材探しのお出かけを下北沢周辺から渋谷に変えたことをものすごく後悔している。理由は目の前に立つ人物。私の兄のお嫁さんで私の義姉…

 

「美智代さん…何してるんですか?」

 

「あらぁ~晋作さん、こんなところで奇遇ね~♪」

 

「わんわん!」

 

偶々外で出会った美智代さんとジミヘン。別に今さら人見知りするような間柄ではないし、明るい性格で人当たりの良いこの人に苦手意識があるわけでもない。ならば何故こんなにも後悔の念に駆られているのかというと、その全ては美智代さんの服装にあった。

「美智代さん、その服って…」

 

「あっ気付いちゃった?そうなの!ひとりちゃんの制服を借りてきちゃった☆」

 

「わんわん!」

 

残念、見間違いじゃなかったようだ。美智代さんはてへっ☆っと頭をコツンと叩き舌を出すお茶目(死語)な仕草をしてみせた。うーんキツイ。見覚えのある後ろ姿とジミヘンを見つけてつい話しかけてしまった数分前の自分を恨む。

「それで?美智代さんはひとりちゃんの制服を着て渋谷までジミヘンまで連れて来て一体何をしてるんですか?」

 

「それはもちろんひとりちゃんのバンドの宣伝よー♪制服着て女子高生に擬態して布教活動中なの!今日はもう20人は宣伝できたわー♪」

 

「擬態?」

正気ですか美智代さん。あなた私と同年代でしたよね?

 

「あっでもこの事はひとりちゃんには内緒よ?あの子制服着ないくせに私が着ると怒るんだものー」

 

「わんわわん!」

 

そりゃそうだ。自分の母親が自分の高校の制服着て外を練り歩いてるなんて罰ゲームってレベルじゃないでしょ。

「まあ…黙っときます」

 

「ありあり~晋作さん♪神対応マジ感謝ー」

 

「美智代さん?」

何ですかそのキャラ!?

 

「ふふふ♪私もまだまだイケるわねー。…今度直樹さんの前で着てみようかしら♪もしかしたら盛り上がって3人目ができちゃうかもー♪」

 

「生々しいのでそういうこと義弟の前で言うのやめてください本当マジで」

 

「うふふ、冗談よー♪」

 

美智代さん…兄さんにはもったいないくらいの良妻で、ひとりちゃんとふたりちゃんの良いお母さんだなと思っていたけどこんな一面があったなんて…知りたくなかったな…。記憶から消去する方法はないだろうか…。

 

 

 

美智代さんと別れ改めて渋谷で食材を物色し帰宅する。今日の私は何も見なかった。義姉のコスプレ散歩なんて目撃してないし、口止め料(?)として◯◯歳の加工しまくった女子高生風写真なんてものは受け取ってない。そうだったことにしようそれがいいそうしよう。

 

ひとりちゃんはバイトがない日だから時間的に家にいるはず…うん、問題ない問題ない。私が墓場まで持っていけばいいことだ。

 

「あっ叔父さんおかえりなさい」

 

「ただいまひとりちゃん。すぐご飯の準備するからね」

とりあえず昼間の(悪い意味での)衝撃は一旦忘れよう。

ひとりちゃんに振る舞う晩御飯に集中だ。

 

ゆで卵を潰して刻んだらっきょう、沢庵、マヨネーズ、塩コショウを混ぜ合わせてタルタルソースを作る。

スケトウダラに塩コショウをし、小麦粉、卵、パン粉を付けて180℃に熱した油で揚げて白身フライを作る。

フライパンにバターを引き、みじん切りにした玉ねぎを炒め、しんなりしてきたらご飯(ひゃくまん穀)ケチャップ、中濃ソース、塩コショウを入れてケチャップライスを作る

卵、牛乳、塩コショウを合わせてバターを引いたフライパンで焼き、半熟になったら火からおろして半熟オムレツにする。

皿にケチャップライスを盛り付け、半熟オムレツ、白身フライ、タルタルソースの順に乗せてケチャップをかけ、刻んだパセリを散らして「完成」

 

 

本日の晩御飯

叔父さん特製ハントンライス

アボカドとトマトのサラダ

五郎島金時のレモン煮

つるまめと源助だいこんの味噌汁

 

「では手を合わせてください」

 

「あっはい」

 

「「いただきます」」

 

今日のメニューは石川県のご当地グルメのハントンライス

ケチャップライスの上にオムレツと白身フライを乗せてタルタルソースとケチャップをかけていただく洋食だ。ちなみにハントンライスのハントンは、ハンガリーの「ハン」とフランス語でマグロを意味する「トン(thon)」をくっつけた造語らしい。まあこの料理にハンガリー要素はないし、マグロも使ってないんだけどね。

 

「なっなんかオムライスみたいですね」

 

「そうだね。これはハントンライスって言って、オムライスよりはシンプルな味付けになってるよ。おかわりもできるから遠慮なく食べてね」

 

「あっはい」

 

ひとりちゃんは上に乗っている白身フライにタルタルソースをこれでもかと纏わせてから「サクッ」と小気味いい音を立てながら頬張った。かわいい。

 

「んっんっ…あっおいひいれふ」

 

「そう?よかった」

 

「…あっあの叔父さん」

 

「ん?どうしたの?」

 

「きっ気のせいだったらすいません、おっ叔父さん疲れてますか?」

 

「えっ、私が?どうしてそう思うのかな?」

 

「あっ叔父さんなんだか憔悴しきったような顔をしてるので…わっ私が言えたことじゃないですけど顔色もよくないような気がして…」

 

 

驚いたな…ひとりちゃんは人のことをよく見ていてたまにハッとさせられることを言うなーとは思っていたけど、まさかここまでとは…しかしこればっかりはひとりちゃんに悟られる訳にはいかないんだ。ごめんねひとりちゃん。

「大丈夫、なんでもないよ。心配してくれてありがとう」

 

「あっ…はい」

 

ここは話題を変えるか

「そういえばネット投票始まったね」

 

「あっはい、私の家族も皆それぞれ宣伝してくれるみたいで…お父さんもお母さんも張り切ってます」

 

「そっそそそそっかー、それは心強いねわわわ私も毎日投票して宣伝もしていくからね!がんばってね!」

 

「えっあっはい…叔父さん本当に大丈夫ですか?」

 

「大丈夫大丈夫。絶対突破しようね!」

 

「あっはい」

 

危ない危ない…思わず動揺してしまった。まあ美智代さんもひとりちゃん達のためにやった行動だろうし悪いようにはならないよね。ならないと信じよう。

 

 

ごちそうさまでした

 

 

「あっ叔父さん、虹夏ちゃんがネット投票の宣伝用のビラを作ったから持っていってほしいそうです」

 

「ほう、虹夏ちゃんマメだね。わかった、明日STARRYまで取りに行くよ」

 

いよいよ未確認ライオットのネット審査が始まる。結束バンドはどこまで順位を伸ばせるだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 




次回 ネットステージと姪と◯◯

新キャラ(?)も出てくるかも。

↓おまけ
もしもぼっち・ざ・ろっく!のキャラが◯◯だったら

もしも後藤ひとりと後藤美智代が入れ替わったら

「え…わっ私達」

「あら~入れ替わってるわねー♪」

「どどどどうしよう明日学校もバイトもあるのに…」

「大丈夫よ~お母さんに任せなさい!もう一度青春を謳歌してくるわ!」

「えっお母さん行く気なの!?」


秀華高
「おはようひとりちゃん」

「あ!喜多ちゃんおはよー♪今日もいい天気ねー」

「えっ!?あっそっそうねー…ってよく見たらひとりちゃん制服着てきたのね!すごく似合ってるわ!」

「そうでしょ?やっぱりひとりちゃ…私はもっと着飾らなきゃよねー♪」

「そっそうね、いいと思うわ」(なんか今日のひとりちゃん、言動がひとりちゃんのお母さんみたいね…)

「うーっす喜多と後藤早いね。てか後藤が制服着てんの珍しー」

「うふふ♪似合うかしらー?せっかくかわいい制服なんだから着ないと損よねー」

「お、おー…なんか今日の後藤は喜多みたいだなー。喜多ウイルス浴びすぎて感染しちゃったか?」

「失礼ね!でも本当ひとりちゃん今日はどうしたの?ひとりちゃんらしくないっていうか…なんか無理してない?」

(はっ!しまったわ!久しぶりの女子高生ライフに舞い上がってたけど、もっとひとりちゃんっぽく振る舞わないといけないのよね)
「あっはいー。実はちょーっと体調が悪いかもー?」

「やっぱり!またひとりちゃんの奇行なのね。とりあえず保健室行きましょ?」

「制服はかわいいけど後藤無理すんなよー?」

(なんだかんだでひとりちゃんクラスに馴染めてるみたいね。ちょっと安心だわ)



その頃のひとり
「あっふたり…幼稚園の準備は」

「できてるよー」

「あっじゃあ朝ごはんを」

「できてるぞー」

「あっじゃあ洗濯か掃除」

「おねーちゃんが出掛ける前に全部やってたよー」

「あっそうなんだ…」

「あはは♪なんか今日のおかーさんおねーちゃんみたい」


結論 ひとりちゃんの今の居場所って奇跡だよね

つづく(思い付く限りつづくよどこまでも)
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