ロックな姪と食べさせたい叔父さん   作:氷英

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御覧になっていただきありがとうございます。

前回70話突破してたのに気づいてなかった…

随分長く続いてますが、まだまだ叔父さんは食べさせるんです。


最終順位と姪とフグちり

未確認ライオット ネット審査の最終順位発表の日

 

私は仕事中でスマホを見られない関係上休憩時間まで結果を知るのはお預け状態だ。もしかしたら既に結果を見てひとりちゃん達が連絡してくれてるかもしれない。ああ…早く、早く休憩時間よ来い!

 

 

 

お昼を過ぎ漸くスマホの画面を見ると、数件のロインの通知があった。予想通りひとりちゃん達からの連絡だ。…正直開くのが少しコワイ。30位以内じゃなかったら彼女達の夏が終わってしまう…そう思うとロインのアイコンをタップする指の震えがなかなか治まらなかった。…いや、彼女達はその結果を受け止めたんだ…ファンの私もそれに続かなくてどうするんだ。ええいままよ!

 

 

 

 

 

最終順位28位でした!ライブ審査に進めます!!

 

 

 

 

「…っしゃおらー!!あっすいませんなんでもないです」

いけないいけない職場だということを忘れていた。しかしそれほどに嬉しい気持ちでいっぱいだ。これは今夜はお祝いのご馳走を振る舞わなければなるまい(使命感)…お取り寄せで仕入れておいたアレを出す時がきたか。っとその前に返信。

 

 

 

 

おめでとう!今夜は叔父さんがご馳走作るから良ければ皆も誘っておいてね!!

 

 

 

 

「あっあの叔父さんがこう言ってますけどどうですか?」

 

「晋作オジサンのご飯なら行く以外の選択肢はない!」

 

「最後まで投票して応援してくれた晋作さんにちゃんとお礼言いたいしね!」

 

「ですね!あ、どうせなら叔父様を酔わせてまた誉めナデしてもらっちゃいますか?」

 

「それは次の日の晋作さんのメンタルがもたないからやめてあげて!」

 

 

 

ピロン

あっ返信が早いね。どれどれ?

 

 

皆で行きます。ご飯楽しみにしてます。

 

 

よし、張り切って皆に美味しいもの食べさせちゃうぞ!

ピロロロロン

ん、着信…兄さんから?

「もしもし」

 

『晋作!ネット審査の結果見たか!?』

 

「結果は見てないけどひとりちゃんからの連絡で知ってるよ。ひとりちゃん達頑張ったよね」

 

『だな!さすがは我が娘だ!そんで晋作、お前のことだからひとり達にとびきりのご馳走振る舞おうとしてるだろ?』

 

「それはもちろん」

 

『家だってそうだぞ!家族総出で祝ってやらないとな!という訳で全員でお前の家に集まるから』

 

「えっ全員?ジミヘンもかい?」

 

『ああ!大丈夫だ、レンタカー借りて適当な場所に停めて来るから心配するな。あと人数増えて食材とか足らなくなるだろうから家からも色々持っていくぞ!』

 

「…そうだね。せっかくなら皆でお祝いしなきゃだよね」

 

『そうこなくっちゃ!じゃっ晋作の家でまた会おう!』

 

 

言いたいことだけ言ってさっさと電話を切ってしまった…兄さんは相変わらずだな。ふむ、これは忙しくなるぞ!

 

 

 

 

 

 

仕事が終わり、急いで帰宅。すぐにご飯の準備をと思ったら…

 

「あっおかえりなさい叔父さん…へへへ」

 

既にひとりちゃん達が帰ってきていた。わぁ…ひとりちゃんニッコニコだな。かわいい。

 

「ただいま。そしておめでとう」

 

「おかえりー!晋作さんあたし達やったよー!!ライブ審査まで進めたよー!!」

 

「おかえり晋作オジサン、さぞすごいご馳走を用意してるんだろうね?」

 

「叔父様やファンの皆が諦めずに投票してくれたおかげですね!」

 

結束バンドの四者四様のお出迎えは皆生き生きとした表情で、先週とは比べ物にならないくらいテンションが高い。かく言う私も今ちょっと舞い上がってる。だって推しのバンドがここまで勝ち進んだのだからファンとして当然だ。

「そういえば兄さん達も家に来るって言ってたよ」

 

「あっはい、さっき連絡がありました」

 

「晋作さん、お姉ちゃんとPAさんも買い出しして後から来るけど大丈夫?」

 

「うん、もちろんいいよ。こういう時は大人数で盛大に祝うべきだと思うからね」

 

「えへへ…そうだね!…あの、晋作さん」

 

「ん?何かな?」

 

「約束、守ってくれてありがとう…その、すごく嬉しかった!今度はあたし達がライブで応える番だね!」

 

「ライブ審査の出来は今日の晋作オジサンのご飯にかかっている」

 

「それは責任重大だね」

 

「叔父様、今日はどんなご飯を作るんですか?お手伝いしますよ!」

 

「私も!」

 

「ありがとう。今日はね…とっておきのやつを出しちゃうよ!」

 

 

 

昆布を土鍋に入れて水から火にかけて出汁を取る。沸騰前に昆布を取り出してからフグのアラを入れて火にかけ灰汁が出てきたら丁寧に取る。白菜、人参、大根、椎茸、えのき茸を入れて煮込む。

 

 

 

半分くらい準備が終わった頃にチャイムが鳴り玄関のドアが開いた。

「おねーちゃーん!」

と同時にこの上なく元気な声が部屋に響き渡る。私の愛すべき姪その2、ふたりちゃんの登場である。

 

「ひとり~おめでとう!頑張ったな!」

 

「今日はジミヘンも一緒よー♪」

 

「わんわん!」

 

「おねーちゃんすごい!」

 

「あっありがとう…うへへへ」

 

「おねーちゃん笑い方キモい」

 

「兄さん達が来て一気に賑やかになったね」

 

「おっ、鍋かいいな!俺達もいっぱい食材持ってきたぞ!」

 

兄さんは大量の食材が入った袋を見せてきた。確かに今日は大人数だけど持ってきすぎでしょ…。まぁいいか。

 

「1つの鍋じゃ足りなそうだし兄さんが持ってきた食材でもう一種類作ろうかな」

 

「よし、任せろ!後藤家特製のすごい鍋を作ってやるぞ!」

 

腕捲りをしてキッチンに立つ兄さんを横目に鍋の準備を進めているとまたしても玄関のチャイムが鳴る。「はーい!」と元気良くふたりちゃんがドアを開けると2人の大人の姿が…。

 

「うおっ!?ふたりちゃん!?」

 

「あらあら元気ですねー♪」

 

星歌さんとPAさんも到着。これで文化祭ライブの打ち上げ以来の大所帯となった。ワクワクしてきたね!

 

 

先に入れた野菜に火が通ったらフグの身、豆腐、葛切りを入れて煮込み、最後に三葉を散らして「完成」

 

 

本日の晩御飯

叔父さん特製フグちり

後藤家特製寄せ鍋

 

「では、虹夏ちゃん音頭をどうぞ」

 

「えっ?あ、そうだね。では、結束バンドのネット審査突破を祝してカンパーイ!」

 

「「「「カンパイ!」」」」

 

「「「「「カンパーイ!」」」」」

 

「ワンワーン!」

 

未確認ライオットのネット審査通過。改めて考えるとすごいことを成し遂げたなぁ…次はいよいよライブ審査か。最高のライブができるように今はしっかりと英気を養ってほしいな。今回使ったのは山口県下関から取り寄せたトラフグのフグちりセットでなかなかのお値段だったけど、気に入ってもらえたらいいな。

 

「はむっはむっはふっ…んっあっこのお魚美味しいです。こっこの赤い大根おろしとも合います」

 

「晋作さん、もしかしてこれフグじゃない?」

 

「うん、本場下関のフグだよ。あ、ちゃんと下処理してあるものだから安心してね」

 

「すごいわ!テレビでしか見ないような具がこんなにもたくさん…!」パシャシャシャシャシャ

 

「え~そんな高級食材を…なんか申し訳ないなぁ」

 

「ふふ、気にしないで遠慮なく食べてね」

 

「はむっ…ほうだよ虹夏、むぐっもぐもぐ…ゴクンッ食べないのは逆に作ってくれた晋作オジサンに失礼だよ」

 

「リョウはちょっとくらい遠慮しろ!」

 

「晋作はたまに金銭感覚バグるよな~特に食材で」

 

「兄さんの方の鍋も結構すごいことになってるけど?」

 

後藤家特製寄せ鍋と称された鍋の中には、鶏団子やエビやシャケ等あらゆる鍋の具材が所狭しと詰め込まれていた。寄せ鍋…随分たくさん寄せたね。

 

「こっちのバリエーション豊かなお鍋もステキね!」パシャシャシャシャシャ

 

「うまーい!おとーさんのお鍋も好きー!」

 

「はむっはむっうむっ、美味。ここは天国か」

 

「そうだろうそうだろう、どんどん食べなさい!」

 

趣の違う2種類の鍋を10人+1匹で囲む…幸せな時間だ

さて、フグちりはここで追加の具材を投入だ。

 

「そろそろ白子を入れるよ。崩れやすいから気をつけてね」

 

「何!?晋作、そんな隠し球を持っていたのか!」

 

「いや別に隠してたわけではないけど」

 

「美味しい…そして温かい…いつものコンビニ飯では絶対に味わえない温もりが心に染み渡りますねぇ」

 

「PAさん遊園地でもそんなこと言ってたけど私生活大丈夫なの?」

 

「そうですね~これからはおじさまのお世話になっちゃいましょうかね~」

 

「えっ」

「えっ」

「えっ」

「えっ」

 

結束バンドの4人がほぼ同時にリアクションをとった。シンクロ率抜群だね!でもなんだろうこの空気…うまく言えないけどゆるめの緊張感が漂ってるような…よし、ここは話題を変えようそうしよう。

「そうだ、改めて皆おめでとう!先週から順位を20位も上げてくるなんてすごいね」

 

「えっあっありがとうございます」

 

「うん、28位っていうギリギリの順位だったけどね~でもなんとか滑り込んだよ!」

 

「そうだな…お前ら頑張ったな…うう…」

 

「えっ星歌さん!?」

目を腫らして泣いている…しかも結構なガチ泣きだ。

 

「店長~さっきやっと泣き止んだのにまたですか?」

 

「歳とると子供が頑張ってる姿を見ると涙腺が緩むんだよ…」

 

「わかります!俺もひとりがこんなに立派になってくれて嬉しくて嬉しくて…うううう」

 

「おっお父さん!恥ずかしいから泣かないでよ!」

 

「あははは♪おとーさん家でも泣いてたよね~」

 

「わんわん!」

 

やはりと言うか、兄さんの娘の溺愛っぷりも相当なものだね。まあ私が同じ立場だったとしても同じくらい喜んでただろうし、気持ちはよくわかるよ。さて、そろそろ〆にいこうかな。

 

残った汁にフグあらの身の部分とご飯を入れて煮込み塩で味を整える。溶き卵を回し入れて刻みネギを散らして「完成」

 

本日の鍋の〆

フグ雑炊

寄せ鍋うどん

 

「うまい!この雑炊で米が進む!」

 

「本当ですね!こんなに美味しい雑炊初めてです!さすがは叔父様だわ♪」

 

「寄せ鍋のうどんも美味し~♪王道ってやっぱり強いんだな~」

 

「やるな晋作!さっきから箸が止まらないぞ!」

 

「兄さん家の寄せ鍋も良い出汁出てるよ」

 

賑やかで楽しい晩御飯。いつもひとりちゃんと2人で食べている時とは違った味わいで、特別な夜を過ごすことができた。できれば定期的にこういう集まりができたら嬉しいな…。次はライブ審査を通過した時にまたやろうかな。

 

 

ごちそうさまでした

 

 

 

「…なぁ、叔父さん」

 

片付けが終わり、帰ったり寛いだりしている者がいる中で星歌さんが私に話しかけてきた。

「どうしました?星歌さん」

 

「ちょっと叔父さんにお願いがあるんだけど…2人で話せますか?」

 

星歌さんからのお願い?一体何だろう?




次回 ぐにゃぁぁ…な姪と◯◯

何がぐにゃぁぁなのかは見てのお楽しみ?

↓おまけ
もしもぼっち・ざ・ろっくのキャラが◯◯だったら

もしも皆でア◯ングアスをやったら3
※作者はアモ◯グアス初心者です

前回までの流れ
あくびちゃん死亡!

参加者一覧
BOCCHI
虹サマー
世界のYAMADA
キターン☆ミ
ヨヨコ
あくびちゃん
ふーこ
UU

この中に2人殺人鬼がいる!

虹サマー「あららーあくびちゃんがヤられたか~」

ふーこ「あくびちゃん…途中まで一緒だったのにー」

キターン☆ミ「通報したのはヨヨコちゃんですね。どこで死体を発見したんですか?」

ヨヨコ「通信室よ。ナビゲーションでキターン☆ミとBOCCHIに会ったでしょ?その後下のシールドルームへ行って通信室に入ったらあくびちゃんの死体が転がってたわ…」

キターン☆ミ「確かに私とBOCCHIちゃんは途中ヨヨコちゃんに会ったわね。ね、BOCCHIちゃん?」

BOCCHI「あっはい」

ヨヨコ「2人はずっと右上の方にいたのね?」

キターン☆ミ「そうですね、私とBOCCHIちゃんは今回のキルは不可能だってお互いに証明できるわ!ね、BOCCHIちゃん!」

BOCCHI「あっはい、それは間違いないです」

虹サマー「うーん…あたしはカフェテリアから上部エンジンと原子炉のタスクやりに行ってて、その時ふーこちゃんとあくびちゃんをちらっと見かけたけどそれ以降は誰にも会ってないなぁ…」

ふーこ「あー虹サマーちゃん確かに原子炉に入っていったの見たよー。あくびちゃんは少しの間一緒にいたけどすぐ下の方に走っていっちゃったのよねー」

ヨヨコ「そう、UUは何処にいたの?」

UU「UUわー、電気室に3つくらいタスクが集中してたからやりに行ってたわー。なかなか終わらなくて時間がかかっちゃった~…その間誰にも会ってないわね」

ヨヨコ「つまりまた孤立してたってことね。…さすがに怪しすぎないかしら?」

虹サマー「うん…まあUUちゃんのいた場所と1人だったってことを考えると…あり得るかな」

UU「UUわ殺人鬼じゃないわよ~?それにヨヨコちゃんもキターン☆ミちゃんとBOCCHIちゃんに会うまでは1人だったんでしょ~?」

ヨヨコ「…そうね、それは認めるわ。つまり今殺人鬼の確率が高いのは私かUUってことになるわね」

虹サマー「2人のどっちか…もしくは2人とも殺人鬼かもってこと?」

キターン☆ミ「ですね。しかもこの状況は船員側はマズイですよ!この時間で殺人鬼を追放できないと次に殺人鬼が1人ずつキルしたら負けちゃいますよ!」

ふーこ「そーねー殺人鬼の数が船員と同じになったら殺人鬼側の勝利だから、ここを投票スキップするのは得策じゃないかもー」

ヨヨコ「…私はUUに投票するわ。皆はどうする?」

キターン☆ミ「…うーん私もどっちかと言えば…UUちゃんかな~…BOCCHIちゃんは?」

BOCCHI「えっ!?あっわっ私はまだどっちとも…」

虹サマー「時には非情な決断もしなきゃいけないんだね…わかった!あたしも…誰かは言えないけど投票するよ!」

ふーこ「私もー」

BOCCHI「えっえっあっじゃっじゃあ私も…」


投票結果
UU4票 ヨヨコ2票

UUが追放されました


再びBOCCHI視点
「あっ…内田さん追放されちゃった…私も内田さんに投票しちゃったけどこれでよかったのかな…?もし内田さんが殺人鬼だったならこれで大分動きやすくなったよね…」

BOCCHIの側をウロチョロし続けるキターン☆ミ

「喜多ちゃんは間違いなく船員だろうしこのまま2人で行動してタスクを終わらせれば船員の勝ちだよね…よし、頑張ろう。先ずはさっき終わらせられなかった酸素ルームへ…」

酸素ルームへ行くBOCCHIとそれに着いていくキターン☆ミとヨヨコ

「あれ?大槻さんも一緒だ…さっき内田さんと一緒に疑われてたからちょっと怖いな…あっでももし大槻さんが殺人鬼でも喜多ちゃんと一緒なら…」


ピンポーン
緊急会議ボタンが押されました!

参加者一覧
BOCCHI
虹サマー
世界のYAMADA
キターン☆ミ
ヨヨコ
あくびちゃん
ふーこ
UU

この中に◯人殺人鬼がいる!


虹サマー「はーいあたしが押しました。緊急会議だよ!」

ふーこ「このボタンはナイスかもしれないわねー♪」

ヨヨコ「何かしら?こう中断されたんじゃタスクが全然終わらないんだけど?」

虹サマー「いや~あたし思ったんだけど、ヨヨコちゃんかUUちゃんどっちかじゃなくてどっちも追放すればとりあえず殺人鬼1人は葬れるんじゃない?」

ふーこ「なるほどローラー作戦ね~私は賛成~♪」

ヨヨコ「えっちょっと!?何勝手に決めてんのよ!」

キターン☆ミ「…うーん、でも理にかなってますよね。これで4人になってそれでもゲームが終わらないなら殺人鬼が残り1人ってことですから!ね、BOCCHIちゃん?」

BOCCHI「えっあっはい」

ヨヨコ「は!?待ってよ!私じゃない!私はヤってないから!」

虹サマー「そういう訳だからごめんねヨヨコちゃん!」

ふーこ「お達者で~♪」

キターン☆ミ「ごめんなさい!」

BOCCHI「あっ…」

ヨヨコ「チクショー!!」

投票結果
ヨヨコ3票 虹サマー1票 投票スキップ1票

ヨヨコが追放されました


BOCCHI視点ですよ
「…あれ?まだゲームが続いてる…ということは…?」

続く(もう誰が殺人鬼かわかったかな?)

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