今回はタイトルが原作のめっちゃ盛り上がるところなのに序盤に出てくるのはあの人の回です。
本日はいよいよ未確認ライオットのライブ審査の日。結束バンドの大一番だ。私もファンとして絶対に応援に行きたいところだが、その前に予てより約束してある用事がある。それは星歌さんの結束バンドのためのお弁当作りを見届けることだ。今日のために練習をしてきたのは何も結束バンドの皆だけではない。星歌さんは少しでも皆の力になれたらと、私との特訓以外にもコツコツ努力を重ねてきたようで、度々私に質問をしてきたり練習した料理の画像を送ってきてくれたりとかなりの熱の入りよう…ひとりちゃんは自分の家から出掛けて下北沢で集まってからライブ審査開催場所の新宿FOLTに向かうので、星歌さんは早起きして家に来てお弁当を作る予定だ。
ピンポーン
インターホンが鳴り、玄関を開けると以前と同じくたくさんの食材を持った星歌さんがいた。
「おはようございます星歌さん」
「おはよう晋作さん。今日はよろしくお願いします」
「張り切ってますね。準備は万端ですか?」
「ああ、バッチリだ!あいつらにうまい弁当食わせてやるぞ!」
と言いながら星歌さんは、ニヤリと笑顔で持ってきた食材を掲げてみせた。自信満々だね。
「こっちの準備もできてますからいつでも作れますよ」
「ありがとうございます!」
星歌さんが作るお弁当は前回教えたカツ丼弁当。験担ぎ飯の王道で、今回は私は見守る役に徹する。中に入った星歌さんは荷物を台所に置き手洗いうがい、髪を束ねて三角巾をし、エプロンを身に付け身支度を整えフンスッと鼻息荒く料理へ挑む。うん、かわいい。
「では私はなるべく手を出さないので星歌さん頑張ってくださいね」
「はい!よーし…」
鍋に水、顆粒だしを入れて沸かしてから酒、みりん、砂糖、醤油で味をつける。
うんうん、最初に教えた通りしっかりと調味料を計量して味を付けているね。
味がついたら玉ねぎを入れて火にかけておく。豚ロースに塩コショウをし、小麦粉、溶き卵、パン粉をまぶして180℃に温めた油で揚げる。
前回火にかけながらが不安なら止めておいてもいいと言ったけど、星歌さんは弱火にしておくことで煮詰まるのを防いでいて、この行動だけで星歌さんの料理スキルの成長度合いがわかる。そして揚げ物…星歌さんはトンカツも手作りにするようだ。食品用の温度計まで持参して念入りに油の温度を計っている。
きつね色になるまで揚げたら油をきり、キッチンペーパーを敷いたトレーに置いて余分な油を落とす。
一枚一枚丁寧にカツを揚げてしっかり温度を計りキッチンペーパーへ置いていく。その間の星歌さんの表情は真剣そのもので、何故だか目が離せない…いつもと違うポニーテール&三角巾という姿も相まってつい見とれてしまった…。不覚。
「よし!晋作さんどうだろうか…今のところうまくいってるかな?」
星歌さんは少し不安そうに私に訊ねてきた。
「ええ、良い揚がり具合ですよ。星歌さん相当練習しましたね?」
「あっわかりますか?昼間に虹夏に内緒でコッソリとな…おかげでここ数日昼飯はカツ丼ばっかりだったよ…」
「それはすごいですね。きっとその思いは皆にも伝わると思いますよ」
「そうかな…そうだといいな。…っとそろそろカツを切って卵でとじていくか」
星歌さんは照れ笑いしながら覚えたてとは思えないような手つきで粗熱の取れたカツを切り分けていく。玉ねぎに火が通ったらカツを入れて軽く煮込む。溶き卵を入れてさらに煮てしっかりと火を通す。ご飯をよそった弁当箱に出来上がったカツとじを乗せて
「でっできた…完成!」
「素晴らしい…とても美味しそうにできましたね!星歌さんよくここまで上達しましたね!」
「エへへ…晋作さんの教えを忠実に守っただけだよ」
お弁当が完成した達成感で安心したのか家に来た時よりも穏やかな笑顔でニカッと言い返してきた星歌さんに今一度ときめいてしまった…。素敵なお姉さんだね。
「今日はありがとう晋作さん。これであいつらに最高の弁当を渡せるよ」
「私は何もしてませんよ。星歌さんの努力の賜物ですよ」
星歌さんは満足そうに完成したお弁当を持って帰っていった。それにしても驚いたな…星歌さんがあんなに上達していたなんて。きっと結束バンドの皆に美味しいものを食べさせたいという熱い思いが形としてあらわれたのだろう。星歌さんのカツ丼弁当の差し入れが皆の口に合うといいな
そして伊地知家の朝
「…それじゃあお姉ちゃん行ってくるね!」
「あー虹夏、これよかったら持ってけ。全員の弁当だ」
「えっお弁当!?お姉ちゃんが作ったの?」
「…まぁな」
「へー…ちゃんと毒味した?」
「したよ!あと味見って言え!イヤなら持ってかなくていいんだぞ?」
「ごめんごめん冗談だよ~ありがとうお姉ちゃん!というか最近台所でなんか色々作った後があったのはこれの練習だったのかな?」
「えっ!?きっ気付いてたのか…?」
「毎日伊地知家の晩御飯作ってるのは誰だと思ってるの~あたし達のために苦手な料理練習してくれたんだよね?」
「私が好きでやったことだ…気にするな」
「…ありがとう、大事に食べるね!」
そんなこんなでライブ審査へ向かうため駅前で待ち合わせる私達だったけど、時間通りに来たのは喜多ちゃんだけでぼっちちゃんとリョウはまだ来ない…。この審査でファイナルへ行けるかどうか決まるから2人とも緊張して昨日寝付けなかったとかかな?
「ってことがあってね~」
「なるほど!それじゃあお昼ご飯が楽しみですね!」
「それにしてもぼっちちゃんとリョウ遅いね~」
「あっおはようございま「虹夏ちゃん喜多ちゃんおはよー!」
「おはよ…ってふたりちゃん!?」
「あっふたりがどうしても私についていきたいって聞かなくて仕方なく…って言ってふたり!アメあげるから!」
「ライブが怖いってずっとトイレに引きこもってたからふたりが連れてきました!」
「ぼっちちゃん…まあいいか来るには来たんだし…リョウは何してんだ?ってロインきてる…」
ごめん今起きた
「も~っ!こんな時までマイペースなんだから!しょうがないから皆先に行くよ!」
これから皆で大勝負って時にリョウのヤツ…らしいと言えばらしいけど今日くらいちゃんとしてほしいな!
それからライブ審査開催場所の新宿FOLTに着くまでが大変だった…人混みの中機材運ぶの地獄だし…夏休みに車の免許取るか。あと何故か寝坊したリョウが車で先に着いてるし…あいつ絶対後でシバく。
「あっ結束バンドさんおはようございますっす!」
「あっ!SIDEROSの皆!」
控え室の扉でSIDEROSの長谷川さんと本城さんに会った。2人は緊張してないのかな?やっぱり実力のあるバンドはこういう時もどっしり構えてるんだなぁ~。
「ヨヨコ先輩~結束バンドさん来たっすよー」
「あっ!…ふっふん!よく来たわね!きっ今日はライバルだから馴れ合ったりしないわよ!」
大槻さん目が合った瞬間すごく嬉しそうに見えたけど…気のせいかな!
(顔見知りが来てくれて一瞬安心したんすね~)
「出演者の皆さーん!今日の流れの説明と出演順決めをしますので代表者はお集まりくださーい!」
きた!今日のライブの命運を握ると言っても過言ではない順番決め!
「伊地知先輩絶対トリ(7番目)で!」
「印象に残りにくいから微妙な順番はイヤだよ?」
「あっ…」
「よっしゃ任せろーい!」
「…はい、5番でした!」
「夏終了だ」
「伊地知先輩…」
「あっ…」
5番…自分のくじ運のなさを恨むぞ…
「まあ演奏順はそこまで影響されませんよ!あっリハーサル始まる前にお昼ご飯にします?」
「そ、そうだね!お姉ちゃんが皆の分のお弁当作ってくれたんだよ!」
「へ~店長さんって料理とかするんですね!」
「いや~いつもはあたしが家事担当なんだけど何故か今日は作ってくれたんだよね~」
本日のお昼ご飯
星歌さん特製カツ丼弁当
「じゃあ皆手を合わせて~!」
「はーい♪」
「あっはい」
「おお!いい匂い!」
「「「「いただきます!」」」」
お姉ちゃん作のカツ丼弁当。今日のライブ審査に勝つためにカツ丼ってお姉ちゃんも安直な…
「うむ!うまい!シェフを呼べ!」
「美味しい~味染み染みですね!」
「あっおいしいです…」
でも料理下手なお姉ちゃんがこんなに美味しいお弁当作ってまで応援してくれてるんだ…これは頑張らないとだね!
「本当、美味しいね!お姉ちゃんやるじゃん!」
「肉が柔らかい!米が進むぞ!」
「このお弁当で士気も上がってリハもバッチリキメて本番でも盛り上げていきたいですね!ね、ひとりちゃん!」
「あっはい」
そっか…当たり前だけどいよいよライブ審査が始まるんだ…泣いても笑っても今日私達がファイナルステージに立てるかどうかが決まる。お姉ちゃんや晋作さんやファンの皆が結束バンドを応援してくれたおかげでここまでこれた…
感謝の気持ちでいっぱいだ。皆の思いに応えたい。
頑張ろう!
ごちそうさまでした
下北沢で兄さんたちと待ち合わせして(何故かふたりちゃんが先に家に来た)ライブ審査会場の新宿FOLTへやってきた。既にたくさんのお客さんが並んでいてそれぞれの推しのバンドを応援しようという熱気が伝わってくるようだ。かく言う私たち後藤家も『結束バンドしか勝たん』幕を皆で持って応援の準備は万全だ。
「いよいよだな~なんだかこっちまで緊張してきたぞ」
「そうだね」
「おねーちゃんたちいつ出てくるの?」
「7組のうち5番目って聞いたから大分後の方になるね」
「そっかー」
皆はもう星歌さんの弁当を食べただろうか…カツ丼弁当で力を付けて最高のライブをしてくれることを期待して待つことにしよう。
次回 ライブ審査と姪と食べさせたい叔父さん
最終回ではないんだぜ
↓おまけ
もしもぼっち・ざ・ろっく!のキャラが◯◯だったら
もしも芸◯人格付けチェックをやったら4
前回までの流れ
大人組チームが二流芸◯人に転落!
ルール1
各キャラの選択はコイントスで決めます(AかBかではなく、正解を選ぶかどうかを判定してます)
ルール2
2人でチェックするチームの選択が分かれた場合もう一度コイントスしてどちらの意見が通るのか決めます
ルール3
3択の問題(絶対アカンがある問題)の場合コイントスで不正解(裏)が出た時にもう一度コイントスして再度不正解(裏)が出たら絶対にアカンを選びます
「司会進行はやっぱり私、ぽいずん♡やみが務めますよ~♪次のチェックは社交ダンスですよ!特にチームSTARRYとチームSICK HACKはこれをミスると三流に落ちゃいますからね~」
ナレーション:第4チェック【社交ダンス】~今回は社交ダンス界の名だたる世界大会で優勝をかっさらっていった世界最高峰のペアである◯◯さんと△△さんペア!比べていただくのは後藤ひとり様のご両親である直樹 美智代夫妻。ひとり様には内緒でこの日のために猛特訓したそうだ!挑戦者の皆様は世界王者のペアと素人の違いがわかるのか~?
挑戦者
チーム結束バンド
伊地知虹夏様&山田リョウ様
チームSTARRY
伊地知星歌
チームSIDEROS
長谷川あくび様&本城楓子様
チームSICK HACK
清水イライザ
チーム結束バンド&チームSTARRYの挑戦
「片方はぼっちちゃんの両親か~さすがにわかるかな?」
「どうだろうね。店長はこれ外したら三流だねプフゥ」
「ぐっ…絶対当てる…当ててみせるぞ!」
:AのペアとBのペア共に顔が判別材料にならないようにマスクを装着して目の前で披露してもらうダンスを見て各チームが出した答えは~?
伊地知虹夏→A
山田リョウ→B
「いやAでしょ?Bは明らかに世界大会で優勝できるほどのキレがあるとは思えなかったよ」
「正直社交ダンスの良し悪しなんてわからないから虹夏の意見に乗るよ」
「いいの?主張しといてなんだけどあたしだってそんな詳しくないのに…」
「いいよ私もAにする」
伊地知星歌→A
「社交ダンスじゃないけどライブハウスでダンスのステージは何度か見てるからな…金が取れるくらいに上手いと思えたのはAだったよ」
:現在一流のチーム結束バンドと二流のチームSTARRYは仲良くAの部屋へ
「え~店長と一緒か…やっぱりBだったかな」
「そういうこと言うな!お姉ちゃんは自信あるんでしょ?」
「んっまあな…」←今まで正解してないので不安
チームSIDEROS&チームSICK HACKの挑戦
「一流キープしたいから頑張りたいな」
「そうだねーヨヨコ先輩のドヤ顔で〆たいよねー」
「これ以上落ちたら志麻が益々落ち込んじゃウヨ~」
:AとB同時に披露される社交ダンスを食い入るように見た3人はどちらを選ぶのか~?
長谷川あくび→A
本城楓子→A
「これは間違いないっすね」
「意見一致したなら話は早いわねー♪」
清水イライザ→B
「日本のアニメのオープニングやエンディングで踊ってるのいっぱい見てたカラネ!Bのペア方が見ててその映像がハッキリと浮かんでキタヨー!」
:ここでチームSIDEROSの意見は一致!チーム結束バンドとチームSTARRYが待つAの部屋へ!清水イライザは社交ダンスなのに謎の日本アニメ理論を語り自信満々で1人Bの部屋へ!
「お、結束バンドさんと一緒なら安心っすね」
「でもSTARRYの店長さんもいるし…」
「うぐぐ…」←全問正解のチームなので言い返せない
「もうそのくらいにしてあげて!」
一方Bの部屋
「アレェ…?1人デスカ?」
「皆様お疲れ様でした~それでは正解発表させていただきま~す♪」
Aの部屋
「三流はイヤだ三流はイヤだ…」←切実
「だっ大丈夫だよお姉ちゃん、きっと正解してるよ」←姉思い
「正解でないと私達も困るし」←やっぱりBだったか?
「大丈夫なはずっすよー。ふーちゃんも言ってるし」←楓子様大好き
「あくびちゃんと意見合ったし不正解でも後悔はないわー♪」←あくび様大好き
Bの部屋
「1人は寂しいデスネ…」←ずっとそわそわしている
正解はA
ガチャ
「おめでとうございまーす!」
「やった!回避した!三流回避したぞ!」←初正解
「お姉ちゃんよかったね!」←姉思い
「やったねふーちゃん!」←仲良し
「やったねあくびちゃん!」←仲良し
Bの部屋
「oh…やってしまいマシタ…志麻ゴメンネ~」
:あれあれ!?志麻とイライザあんたら三流だったんだ!?一流バンドに混じってとんでもないポンコツがいたもんだな!
現在のランク
チーム結束バンド→一流芸◯人
チームSTARRY→二流芸◯人
チームSIDEROS→一流芸◯人
チームSICK HACK→三流芸◯人
最終チェック【牛肉】に続く