ロックな姪と食べさせたい叔父さん   作:氷英

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ご覧になっていただきありがとうございます。

今回はアンソロジーコミックのあのエピソードからの…
内容はアンソロジーコミック第1巻で要チェックや!


はじめてのおつかいと姪と白桃パフェ

「おとーさん、ふたり1人でお買い物行きたい」

 

週末叔父さんの家から戻ると、ふたりがお父さんにそんなお願いをしていた。1人でお買い物とはなんという行動力だろうか…私が同じ歳の時なんて幼稚園と家の往復だけでもいっぱいいっぱいだったのに…。

 

「うーん…ふたりはしっかりしてるけどまだ早いような…心配だな…お母さんはどう思う?」

 

「そうねぇ…遠くから見守ってあげられればいいんだけど」

 

「そうだ!お姉ちゃんと一緒なら行ってもいいぞ!」

「絶対嫌だぁぁわーん!!」

 

「ええ…!?」ガーン

そんなに頼りにされてないのは自覚してたけど面と向かって言われると傷付くなぁ…。

 

「困ったな…ち、ちなみにふたりはどこに買い物に行こうとしてるんだい?」

 

「グスン…おじちゃんちの近くのおっきなお店…」

 

「晋作の…ああ、あのショッピングモールか!うーん、それならいざという時晋作にフォローを頼めるか」

 

「行ってもいい?」

 

「…お姉ちゃんと一緒は「絶対嫌!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「っていうやり取りがぼっちちゃん家であったんだって!」

 

「なるほどね。そのおつかいの日が今日だと」

 

「そうそう、駅でふたりちゃんを尾行してるぼっちちゃんと合流する予定なんだ!」

 

「私の家に皆が集まってるのもその為かな?」

 

「ふたりちゃんのはじめてのおつかい!これは遠くから優しく見届けないとですよね!」キターン

 

「めんどい…ここで待ってるのはダメ?」

 

「ダメ!今日の晋作さんの家は“ふたりちゃんはじめてのおつかい”を見守り隊の拠点なんだから!」

 

それは私も初耳だなぁ…まあいいんだけど。

「とりあえず兄さんがロインで『おつかいが終わったら迎えに行くから』って言ってるから皆で家にふたりちゃんを連れておいで…あ、あくまで偶然を装ってね」

 

「えっ?叔父様は一緒に来ないんですか?」

 

「君たち4人がいれば十分だよ。それに…」

 

「それに?」

 

「幼女を追いかける女子高生+おじさんの絵面を想像してごらん?」

 

「うんそうだね!晋作さんはここで待機がいいかも!」

 

「でしょ?私はおやつでも作って待ってるよ」

 

「晋作オジサンのおやつ…皆、何をしている。早く妹ちゃんを迎えに行こう!そして速攻で帰ってこよう!」

 

「ふたりちゃんのおつかい全無視か!」

 

「あっ!ひとりちゃんからロインきました!もうすぐ下北に着くそうですよ!」

 

リョウさんは当初の目的を忘れているみたいだ。リョウさんらしいね。その後ひとりちゃんからの連絡をもらった皆は、ふたりちゃんを見失ってはいけないと(虹夏ちゃん先導で)急いで出ていった。ふむ、ふたりちゃんは結束バンドにお任せして私は宣言通り、皆が帰ってきた時用のおやつを用意しておこうかな。何を作ろうか…そういえば美味しそうな桃を仕入れてて皆に振る舞おうとしてたんだった。よし、今日のおやつは桃を使ったパフェにしよう!

 

 

パフェグラスに砕いたビスケットを敷き、生クリームでフタをする。カットした白桃をキレイに敷き詰めてまた生クリームで閉じ、その上から白桃で作ったゼリーとダイス状にカットした白桃を入れ、ヨーグルトで作ったソースをかけてフタをする。

 

よし、後は皆が帰ってきてから仕上げよう。

 

 

 

ピロン

 

ん?喜多さんからロインだ…

 

 

ちょっと目を離した隙にふたりちゃんを見失ってしまいました!ショッピングモール内にいるとは思うので、私も本気出してSNSで探してみます!叔父様はふたりちゃんが行きそうな場所に心当たりありませんか?

 

 

おっと…ふたりちゃん見失っちゃったか。うーん…ふたりちゃんはとてもアクティブな子だから興味を持ったお店は片っ端から覗いてそうだな。私も出ていって探した方がいいだろうか…しかし入れ違いになってしまうとそれこそ大変だ。こっちはもう少し様子を見るか…とりあえず考えられる場所を返信しておこう。

 

 

 

ふたりちゃんはその場所でしか買えない“何か”を探しているのかもしれない。それも大きくかさ張るものじゃなくて、ふたりちゃんの所持金で買って持って帰れるお菓子か小物類の可能性が高い。なのでそういう物を取り扱っていて尚且つ目につきやすい店頭に並べられているお店を重点的に探すといいかもしれないね。

 

 

さて…返信完了したけど無事に見つかるかな…。

 

 

 

 

ピロン

お、喜多さんからの返事だ。

 

 

ふたりちゃん発見しました!叔父様の推理通り100円ショップの店前で商品を見てました!後何故か側に廣井さんがいます…いつも通り酔っ払ってるみたい

 

 

 

なんで廣井さんが?気にはなるけど…今はふたりちゃんを優先しないとだし、とりあえず返信。

 

 

見つかってよかった。そして廣井さんからは全力で逃げなさい。ふたりちゃんに見つからないように帰っておいで。

 

 

 

さて、ふたりちゃんのはじめてのおつかいはうまくいったみたいだね。家に着いたらしっかりとご褒美をあげないと。

 

 

 

 

ピンポーン

 

しばらくすると玄関のチャイムが鳴り、ドアを開けるとふたりちゃんが「おじちゃん!」と元気よく顔を覗かせた。後ろにはひとりちゃんたちがいて、ふたりちゃん曰く駅に向かう途中で偶々会って私の家に一緒に来たらしい。素敵な偶然もあるもんだねー(棒)

「ふたりちゃんよく来たね。今ちょうどおやつを作っていたところだから食べていくかい?」

 

「おやつ!?うん!食べる!」

 

うーん笑顔が眩しい。かわいい。

「皆も食べていってね」

 

「あっはい」

「いただきま~す」

「今日はこのために頑張ったと言っても過言ではない」

「リョウ先輩フードコートでも色々食べてたのに…」

 

 

 

仕上げにバニラアイス、桃のジェラート、カットした白桃を盛り付けてから桃の果汁を煮詰めたソースをかけ、ミントの葉を添えたら「完成」

 

本日のおやつ

叔父さん特製白桃パフェ

 

「では手を合わせてください」

 

「「「「「「いただきます」」」」」」

 

岡山県からお取り寄せした白桃をこれでもかと詰め込んでパフェにしてみたけど晩御飯前に出すには多すぎたかな…

 

「桃好きー!甘くて柔らかくておいしー♪」

 

「素敵!ピンクと白の優しいグラデーションがまた映えるわー♪」パシャシャシャシャシャ

 

「んっ、うん、うむ!アイスと桃と生クリーム。合わないわけがない!苦労して尾行した甲斐があった」

 

「あっリョウ先輩その話は…」

「リョウ、シー!あーさすが晋作さん!お店で出てくるクオリティだよ~!」

 

「そうかい?ありがとう!おかわりもできるから遠慮なく言ってね!」

 

「びこー?」

 

マズイ…ふたりちゃんが不審がっている。何か違う話題にしなければ…あ、そうだ!

「そ、そういえば兄さんから聞いたけど、ふたりちゃんは今日はどこへお買い物へ行ってきたのかな?」

 

「えっとねービーズモールってところに行ってね~これを買ってきたの!」

 

ふたりちゃんは肩にかけたポーチから小さな紙袋を取り出した。

 

「あのねーみんな腕を出してー」

 

「あっえっ?」

「なになに?」

「おっお菓子か?」

「何かしら?」

 

ふたりちゃんは、結束バンドの皆が出した腕に紙袋から取り出したものを順番に巻き付けていった。ふたりちゃんが買ってきたのは犬や猫等のデザインが施された結束バンドで、それはそれは可愛らしいものだった。

 

「うわぁ~かわいい~!」

 

「なかなかいい趣味だね」

 

「えへへ~おこづかい貯めて買ったんだ~。あのね!虹夏ちゃん、喜多ちゃん、山田ちゃん、いつもお姉ちゃんと仲良くしてくれてありがとう!」

 

天使だ…天使がいる。ふと皆の反応を見ると全員号泣。私もふたりちゃんの思いやりに涙腺が…感動した!

 

「えっみんななんで泣いてるの!?」

 

「ふたり…ありがどう~!」

 

「「「(妹)ふたりぢゃ~ん!!」」」

 

うんうん、なんとも微笑ましいね。こんなに優しい場面に立ち会えて私は嬉しいよ。

 

 

ごちそうさまでした

 

 

 

後日、ふたりちゃんから贈られた激カワ結束バンドを身に付けた結束バンドのライブはものすごく盛り上がりました。




次回 レーベルと姪と◯◯

↓おまけ
もしもぼっち・ざ・ろっく!のキャラが◯◯だったら

もしもウ◯娘だったらその3
※作者は◯マ娘エアプでキャラの名前程度しか知りません。


①大槻ヨヨコの場合

「今日から君の担当トレーナーになったおじさんですよろしく」

「ヨヨコスカーレットよ。やるからには絶対一番になるから!」

おお、ヤル気十分だね!これは教え甲斐がありそうだ。
「では早速トレーニングを始めようか」

「のぞむところよ!」

トレーニングは省略

「お疲れ様、いい走りだったよ!」

「ふふん!当然よね!…あれ?」

「どうしたの?」

「グラウンドの隅っこの方で練習してるあいつは誰?」

「ん?…ああ、あれはメイショウゴトウだね」

「っ!?あいつがメイショウゴトウ!」

「何でも1日6時間の自主練をしてるらしいよ。努力家だよね。ファンも10万人くらいいるみたいだし」

「2ドーム娘!?」

「えっ何その単位」

「トレーナーさん!私もまだ練習し足りないわ!」

「えっ?でもこの後キクリチャンたちのライブ観に行くって言ってなかった?」

「うっ…じゃあその後で!」

「ライブの後だともう夜遅いからダメです」

「あーもう!全然時間が足りないじゃない!!」

「明日の朝練なら私も付き合うよ?」

「じゃーそれで!待ってなさいメイショウゴトウ!すぐ追い越して絶対私が一番になってやるんだから!」



「…何かあの人ずっとこっち睨んでてコワイな…今度から練習場所変えようっと…」

②長谷川あくびの場合

「それじゃあ練習お疲れ様でした。明日もお願いします」

「はいお疲れ様。…ねえダイイチアクビー」

「ん?なんすか?」

「練習中も今もずっとマスク着けてるけど苦しくないの?」

「トレーナーさんそれセクハラっすよ」

「えっ」

「体重やスリーサイズ聞くくらい失礼っすよ」

「えっ!?ご、ごめん!軽率だったよ」

「ちなみにウチの体重は4Xキロでスリーサイズは上から8X、5X…」

「うわぁっ!いいから言わなくていいから!」

「冗談っすよ~まあウチなら笑って流しますけどフーちゃんに言ったら承知しないっすよ?」

「あっはい、肝に銘じておきます…」

③本城楓子の場合

「トレーナーさーん、今日はニンジンとレモンのカスタードパイを作ってみました~」

「おお、ありがとうフーコダイヤモンド。トレーニングの後で一緒に食べようね」

「え~できれば今食べて感想がほしいです~」

「えっでも朝御飯食べたばかりだし」

「お願いします!これも花嫁修行なんです!」

「それはいい心構えだけどその前にウ◯娘としてレースやライブのことを…」

「…ダメですか?」

「うっ…わっわかった。1つだけいただくよ」

「はい♪どうぞ~」

「もぐもぐ…うん…うん。スゴいね、とても美味しいよ」

「よかった~♪もう1ついかがですか?」

「いやもうお腹いっぱいでそれよりも早く今日のトレーニングを…」

「遠慮なさらずに~」







「最近フーちゃんのトレーナーさん丸くなったね」

「そうなの~最初あった頃よりも優しくなって~」

「いやそうじゃなくて物理的な意味で」

④内山幽々の場合

「今日のトレーニングもお疲れ様。しっかり体を休めてね」

「お疲れ様~トレーナーさん…フフフ」

ユユノビジンは少し体力がないけど真面目にトレーニングするし他のウ◯娘とも仲がいい。ただいつも私と目が合わない。私のすぐ後ろに目線がいってる気がする…。

「…相変わらずスゴいの憑いてるわ~♪」ジー

「えっ?」ブルッ

「あっ…トレーナーさん明日は出勤する時道路側を歩かない方がいいわよ~」

「えっそれってどういう…」

「絶対にその方がいいわよ~?」

「わ、わかったよ」


翌日


「トレーナーさんおはよう~よかったまだ生きてるわね~」

「うん、通勤途中私のすぐ横に4tトラックが突っ込んできたよ…」

「あらそう…その子の忠告聞いておいて正解だったわね~」

「ユユノビジンさん!?君にはいったい何がみえてるんだい!?」


つづく(まだ続けるんだぜぇ~)
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