ロックな姪と食べさせたい叔父さん   作:氷英

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ご覧になっていただきありがとうございます。

レーベル編に突入するけど、書くのはやっぱりいつもの
食べさせたい叔父さんのお話です。


レーベルと姪とホワイト餃子

未確認ライオットファイナルステージの日、ひとりちゃんたちがストレイビートというレーベル?ってところから興味をもってもらったと聞いたのがつい先日。ロインではそれくらいしかわからなかったけど、よくよく話を聞いてみれば所謂スカウトみたいなものらしい。そのストレイビートの事務所も下北沢にあるそうで、今日ひとりちゃんたちはそこへ赴いて詳しい話を聞いてくるのだそうだ。…え?それって結構すごいことなのでは?

 

 

ガチャリ

 

あっ叔父さん…おはようございます」

 

「ひとりちゃん、そろそろ出るの…か…い?」

そこそこ音量の安定しない挨拶をしながらひとりちゃんが自室から出てきた。装いがいつものピンクジャージとは違う…いやジャージであることには変わりないのだけどなんというかちょっと高級感が漂っているような…?それにサングラスや十字架の付いたネックレスも装備して全体的にギラギラしている。

「ひとりちゃん、その出で立ちはいったい…」

 

「あっやっやっぱりわかっちゃいます?どっ動画の収益が貯まってまして…お父さんが自由に使っていいって言ってくれたので…」

 

兄さん…またひとりちゃんに大金を持たせたのか…。

 

「レ、レーベルのことはよくわからないけど、たっ多分お給料貰えると思うので今日でバイトも辞めようと思ってまして…へへへ」

 

「えっ」

STARRY辞めるの!?ひとりちゃんのたまに現れるその急な思い切りの良さは何なの!?

 

「そっそんなわけでこれからに備えてワンランク上の女コーデを意識してみたんですけどどうですか?」

 

「ワンランク上…」

どうと聞かれても私は服装やオシャレに関してはさっぱりわからないからな…このコーデに自信があるのかひとりちゃんすごくニコニコして上機嫌だし、とりあえず無難な感想を言っておこう。

「えっと…なんか(物理的に)輝いて見える…かな」

 

「あっありがとうございますへへへ…」

 

 

 

 

 

ご自慢のコーデのまま意気揚々と出掛けていくひとりちゃんを見送り、私は今日の晩御飯のことを考える。帰ってくるひとりちゃんはさぞかし希望に満ち溢れた顔をしているだろう。そんなひとりちゃんに何を食べさせようか…。レーベルというものが結束バンドの飛躍になる足掛かりとなるならばこれ程素晴らしいことはない。きっとしっかりバッチリお腹を空かせてくるはずだ。…そういえば昨日届いたお取り寄せがあったっけ…よし、メインはそれでいこう

 

 

数時間後、ひとりちゃんが帰宅。

 

「あっ…ただいまです…うう…」

 

玄関が開く音を聞いて迎えにいくと出掛けていく時とは打って変わって絶望に満ちた表情をしたひとりちゃんが涙をダラダラ流しながら佇んでいた。

 

「えっひとりちゃん大丈夫かい!?」

 

「あっはい…いや…げふっ!!」

 

「ひとりちゃーん!?」

 

ひとりちゃんは目や口から謎の液体を吐き出して卒倒。抱き上げて詳しく話を聞いてみれば、本日向かったレーベルの事務所はかなり小規模な所だったようで、ひとりちゃん的にはテレビのCMや外で見かける広告で出てくるような大会社を想像していたようだが実際は違ったらしい。安定したお給料が貰えるわけではないとわかったひとりちゃんは、ワンランク上の女コーデの品々を買い揃えたことをひどく後悔している様子。

 

「あっタグを元に戻したらジャージとかクロロハーツとか返品できますかね?」

 

「それは…さすがに無理じゃないかな…」

 

「あっ…そうですよね…

 

後悔先に立たずだね。何事も経験だけどひとりちゃんにとって前にも増してお金の大事さを知ることとなったようだ。

「とりあえずそのストレイビートってところに所属はできたんだよね?」

 

「あっはい…」

 

「そっか。まあ今まで通り真面目にSTARRYで働きながらバンド活動続けていくしかないってことだね」

 

「う…ですね…ノッノルマ代稼ぐためにシフトいっぱい入らないと…」

 

ガックリと肩を落とし落ち込むひとりちゃん。こんな時叔父としてしてやれることは…1つしかないね!

 

「ひとりちゃん、今日一日で色々あって大変だったね。これからのことを考えるのも大事だけど一先ず晩御飯にしようか」

 

「あっはい。そういえばお腹空きました」

 

「まかせて。すぐ用意するからね」

 

 

冷たいままのフライパンに油を引き、餃子を並べる。強火で火をつけたタイミングでお湯を餃子の8割位浸るまで入れ蓋をする。8分ほど焼いたら蓋をとり油を足し、強火のまま焼き続ける。お湯が蒸発してきたら油をさらに足して揚げ焼きにする。底が焦げ茶色になってきたら中火にして油の量を減らす。十分に火が通ったらヘラで皿にひっくり返して盛り付けたら「完成」

 

本日の晩御飯

炊きたてご飯(ふさおとめ)

ホワイト餃子

アーティチョークとベーコンのバターソテー

ほうれん草のピーナッツ和え

カブのポタージュ

 

「では手を合わせてください」

 

「あっはい」

 

「「いただきます」」

 

今日のメニューは千葉県で人気のホワイト餃子。普通の餃子とは見た目が違い、厚めの皮をカリッと揚げ焼きした見た目が丸いお饅頭みたいなのが特徴の餃子だ。

 

「おお…これって餃子なんですか?」

 

「うん、ホワイト餃子っていうんだって。昨日お取り寄せで届いたんだ」

 

ひとりちゃんはホワイト餃子を1つ取るとタレを付けて一口パクリ。カリッザクッと良い音を鳴らせてモグモグ。かわいい。

 

「アツツ…んっんぐっ…あっ皮モチモチで中身ジューシーですね。すっすごく美味しいです」

 

「焼き方も独特で作ってて楽しかったよ。やけどに気を付けてたくさん食べてね」

 

「あっはい」

 

その後もひとりちゃんはモリモリ餃子を食べてくれた。最初は暗い顔してたひとりちゃんもご飯を食べて少し元気を取り戻したようだ。

 

 

ごちそうさまでした

 

 

「あっ叔父さん」

 

「ん?どうしたのひとりちゃん」

 

「じっ実は新曲を作っていくにあたって…いっ一曲私が作曲することになりまして…」

 

「えっひとりちゃんが?今まで作詞はしてたけど作曲は初めてだね」

 

「あっはい。色々思ってたのとは違ったけど、結束バンドの新しいステージ…楽しみになってきました。…へへへ」

 

「うん、前向きになるのはいいことだね。結束バンドの新曲、私もファンとして楽しみにしてるよ」

ひとりちゃん作曲の新曲か…どんなものになるのかな。それこそ今までの結束バンドになかった新しい風が吹き込んでくるかもしれないね。




次回 教習所と寂しがりベーシストと◯◯

みんな大好きリョウさんの回ですよ。

↓おまけ
もしもぼっち・ざ・ろっく!のキャラが◯◯だったら

もしもウ◯娘だったらその4
※作者は◯マ娘にわかで元キャラの解像度が低いです

①岩下志麻の場合

「シマハヤヒデ、今日のレースとライブお疲れ様」

「ああ…トレーナーか…お疲れ様」

「実に見事な走りだったよ!他の追髄を許さないとはまさにこの事だね!」

「だがその後のライブが…」

「あー…でもきっとキクリチャンも悪気があってあんなことした訳では」

「悪気がなければ泥酔して機材を破壊しても良いと?」

「あっいやそれは」

「せっかく観に来てくれたファンもドン引きだったぞ」

「一部のキクリチャンファンは盛り上がってたように見えたけど…」

「…あ?」

「すいませんでした!そうだよね!今日の主役はシマハヤヒデだったんだよね!」

「本当にアイツはいつもいつも…」

「私から厳しく注意しておくよ。だから次のレースでも今日みたいな素敵な走りを見せておくれ」

「…もういいです。自主練してきます」

「えっこんな時間から!?待ってくれシマハヤヒデー!!」

その後、鬼気迫る自主練の甲斐があってか各レースで輝かしい成績を残したとかなんとか。

②清水イライザの場合

「マチカネタイライザ…少しいいかな?」

「あ!トレーナーさん。どうしまシタカ?」

「今度のレース欠場するって聞いたけど本当かい?」

「ハイ♪」

「ど、どうして!?あんなにトレーニング頑張ってて成果も出てきてたのに」

「だって…その日は大切な用事があるんデス…」

「大切な用事?」

「ハイ!乙女の戦が始まるのデスヨ!」

「…それは今持ってるその本と関係があるのかな?」

「お!トレーナーさん目が高いデスネ!そうなんデス!今回は今話題の孤独・な・ろっくを描いてみマシタ!特にこのロンリーちゃんが推しキャラデス!」

「これってもしかしなくても同人誌?」

「イエス!今回は自信作デスヨ!」

「自信作って…えっこれマチカネタイライザが描いたのかい?」

「エッヘン!実はそうなんデス!この新作を携えて3日後のコミケに参戦してキマース!なのでレースは出られません!」

「ウソやん…」

「トレーナーさんも一緒に行きマスカ?」

「私まで行ったらトレーナークビになっちゃうよ…」


つづく(続けたいこの想い)
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