ロックな姪と食べさせたい叔父さん   作:氷英

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今回は虹夏ちゃんとリョウさんとあの子を家へ連れ込んじゃう回。

あれ?説明が犯罪チックだ。なんでかな?


教習所と2人のリーダーと盛岡冷麺

「あっ!リョウおはようー!」

 

「ん…おはよ。虹夏は朝から元気だね」

 

「そりゃこの夏の間に運転技術マスターしなきゃだしね!今日はいよいよバック駐車するんだー♪」

 

「へー…私は免許よりも内職のノルマ終わらせないと…」

 

「なんでだよ!!」

今後のバンド活動に備えて機材車を運転できるようになるため車校に通い始めて早数週間、途中からリョウも一緒に通うようになったけど教習所に来ても無計画に買った楽器のローン返済のために内職ばっかりしてる。まったく何しに教習所に来てるんだか…。

「あたし1人に運転させる気なの!?」

 

「よろしくお願いします」

 

「もう!」

マルオカートが好きだから免許取りについて来たって聞いた時から変だと思ったけど今確信した!コイツはアホだ!

 

「えっ…結束バンド…?ていうかそのポケットティッシュの山は何?」

 

「あっ大槻さん!大槻さんも夏休み中に機材車用の免許取りに来た感じ?」

 

「そうね、うちはマネージャーが運転してくれると思うけどあるに越したことはないからね!」

 

大槻さんも将来のために色々考えてるんだ…私も負けてられないね!

「大槻さんもオートマ?」

 

「残念!私は貴方達とは違ってMTなのよ!ちなみに今日が初日!」ドヤァ

 

「えっ!?MT車って必要なの?」

 

「全然必要ないけどMT免許の方が格上らしいからね!」

 

そんなことでドヤ顔できるんだ…。マウント取るために必死だなぁ…さすがは大槻さん。

 

 

 

 

というやり取りをした後、午前中はそれぞれの技能講習や学科教習へ(リョウは待合室で内職)よーし!頑張るぞー!って思ってたら…

 

「あれ?大槻さん何でATコースの方にいるの!?」

 

「まああれよ…考えてみればこの全自動化の時代にわざわざMTなんてアナログな乗り物に乗る必要なんてないのよ!」

 

「へぇー…あっそうだ、さっき言いそびれたけど未確認ライオット優勝おめでとう!って今更だったかな?」

 

「えっ…ううん!ありがとう」

 

話してみると大槻さんは優勝後、複数のメジャーからお誘いがきたけどどこも自分たちの方針と合わなかったから断って自分たちのやり方で活動することにしたそうだ。その思い切った決断すごいなぁ…。

 

「と、ところで私たち来年ツアーする予定で対バン相手探してて良いバンドがどこにもいなくてね~…あ、貴方誰か知らないかしら?」チラッチラッ

 

「えっ対バン?うーんあたしたち知り合い少ないからな~見つかるといいね!」

 

「いやそういうことじゃなくて…あ、よく考えたら知ってたわ…いたわー良いバンド目の前にいたわー」ソワソワチラチラ

 

大槻さんやたら目を合わせながらウインクしてくるけどなんなんだろう。

 

特に気に留めず話を続けていくと、そのうち話題はバンドの話からどんな車にするかから免許を取った自分たちがバンドの足として使われるという愚痴に発展して大槻さんと意気投合していると…

 

「虹夏、待たせてごめん!私はいずれ伝説のドライバーになる女…下北最速の名は誰にも渡さないぜ!」

 

漸くリョウがやる気になったみたい。「技能くらい余裕ですヨククク…」とか言って教習車に乗り込んでいった…さては待合室の漫画見て影響されたな?本当に単純なやつだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は休日なのでいつもの食材探索に外出。先日リョウさんから話が出たのもあって、近所の教習所付近を散策してみることに。目ぼしい食材を買い込んで家へ帰るというタイミングになってふと思い立って件の教習所を覗いてみることにした。覗くといっても入り口の前をゆっくり通りすぎるだけなんだけど…。しかし嬉しい奇跡というのはこういう時に起こるものなのだ。

 

「あれ!?晋作さんじゃん!」

 

「うわ出た3号のおじさん…」

 

「…晋作オジサンも免許取りに来たの?」

 

「虹夏ちゃんにリョウさんにつっきーさん、奇遇だね。私は偶々通りかかっただけだよ」

虹夏ちゃんとリョウさんの車校の事があって見に来ただけなんだけどまさか会えるとは思わなかった。

 

「その荷物は…晋作オジサン晩御飯の買い物?」

 

リョウさんは今日の食材探索の成果を指して聞いてきた。よく見てらっしゃる。

 

「晋作さん買い出しにこんなとこまで来るんだねー」

 

「うん、普段行かない場所のフラッと寄ったお店で思いがけない食材が手に入ることがあるからね。結構楽しいよ」

 

「3号のおじさん相変わらずね…」

 

「みんな今日の車校は終わりかな?」

 

「うん、明日もあるけどね!」

 

「頭と体をいっぱい使ったから腹が減った…」

 

「よかったら私の家でご飯食べていくかい?というかひとりちゃんがいないから食べてくれるととても嬉しいです」

「行く!いただきます!」

 

「返事早っ!?…じゃああたしも行こうかな」

 

「うん、おいでおいで。つっきーさんもどうかな?」

 

「えっ私も!?…どうしようかな」

 

「あたし、同じ車校通う仲間だし大槻さんともう少し話したいなー」

 

「!…し、しょうがないわね!そこまで言われたら断るのも失礼よね!」

 

「決まりだね。じゃあ行こうか」

今日も私の食べさせたい欲を発散させてもらえるようだ。女子高生3人を家に連れ込むおっさんは絵面的に激ヤバな気がするけど、食べてもらえるからには惜しみなく全力を出して料理するぞ。

 

 

 

 

家に到着して手洗いうがいの後すぐに調理に取りかかる。つっきーさんも来てくれたことだしいつも以上に張り切っちゃうよ。

 

 

たっぷりのお湯の中に麺を入れ1分半程茹でる。冷水で麺をしっかり洗い、氷水でしめる。器に麺を盛り豚バラ冷しゃぶ、キュウリの千切り、スライスしたトマトとリンゴ、茹で卵、キムチを盛り付けたら鶏ガラスープの素、砂糖、醤油、めんつゆ、酢 、水、ゴマ油を合わせた特製スープをかけたら「完成」

 

本日の晩御飯

叔父さん特製盛岡冷麺

とうもろこしの天ぷら

やみつきオクラ昆布

卯の花

 

「では手を合わせてください」

 

「はい♪」

 

「うぃ」

 

「わぁ…」

 

「「「「いただきます」」」」

 

今日のメニューは岩手県のご当地麺料理の盛岡冷麺。ツルッと喉ごしの良いコシの強い麺が特徴だ。勢いで3人とも連れてきちゃったけど気に入ってもらえるだろうか…?

 

「ズルズルチュルチュル…んぐんぐ…うむ!うまい!」

 

「ん~♪ホントおいし~!やっぱり夏は冷たい麺の季節だよね~♪」

 

「何気に副菜もクオリティがすごいわ…とうもろこし甘…オクラと昆布の合わせ技も箸が止まらない!やるわね!」

 

「気に入ってもらえて何よりだよ。おかわりもできるから遠慮なく言ってね」

 

「ふう、晋作オジサンのご飯で技能教習の疲れが吹き飛ぶようだ」

 

「よく言うよ、カーブ数回ミスっただけで車校やめるとか言ってたくせに!」

「はははなんの事やらそんな昔の事は忘れたよ」

 

「じゃあ明日もちゃんと来るんだよね?」

 

「…」

 

「返事しろ山田ぁ!!」

 

「…貴方もメンバーの扱いに苦労してるのね」

 

リョウさん、車校に行くことを決意したのはいいけど運転の練習に苦労してるみたいだね。

 

「そういえば貴方たち卒業後の進路ってどうするの?」

 

おお、進路の話か。普段の結束バンドからはなかなか出てこない話題だね。でも確かに私も気になるな。

 

「あたしは進学かな~…芳大とか。最初はバンドで食べていく自信がないから保険かけてるって感じがして迷ってたんだけど…フェスに出てから大学でもっといろんな経験や出会いをした方がいいかな~って思ったんだ!」

 

虹夏ちゃん…あの日の悔しい思いを糧にたくさん成長しているんだね…。

 

「うん、立派な考えだと思うわ!ちなみに私も進学で芳大狙いよ!で、貴方は?」

 

「私は…昼まで寝ときたいから大学は行かない」

 

「この人は刹那を生きてるのね…」

 

「ありがとう」

 

「リョウそれ褒め言葉じゃないから!!」

 

ある意味リョウさんらしい生き方だけど、その選択に後悔しないようにしてほしいね。

 

「最悪晋作オジサンに面倒見てもらうし」

 

「えっ!?結束バンドと3号のおじさんってやっぱりそういう…」

「違うから!リョウも!晋作さんの迷惑でしょ!!」

 

「リョウさん?私はご飯を食べさせる事くらいしかできないし、自分が年頃の女の子だという自覚を持ってね?」

って何回か2人だけでご飯食べてる私が言っても説得力の欠片もないんだけどね…。これはまあ黙っておこう。

 

 

ごちそうさまでした

 

 

「じゃあ私はこの辺で…3号のおじさんごちそうさま。とても美味しかったわ」

 

「うん、また来てね」

 

「また教習所でね~!ほらリョウ、私たちも帰るよ!」

 

「んー」

 

満腹になって眠そうなリョウさんは虹夏ちゃんに引っ張られて帰っていった。手慣れてるなぁ。話を聞いた限りリョウさんの免許取得は大変そうだけど、虹夏ちゃんと一緒ならきっと大丈夫だよね。…大丈夫だよね?




次回 旅行計画と姪と◯◯

さあみんなお待ちかねの水着イベントが始まるぞ。
…始められるのか?

↓おまけ
もしもぼっち・ざ…ろっく!のキャラが◯◯だったら

もしもみんなの服装が特典イラストのバニーだったら…

「晋作オジサンいらっしゃい。今日はどのバンドを見に来ましたか…って聞くまでもないか」

「そうだね、もちろん結束バンドだよ…ってリョウさんそのウサミミスーツ姿はどうしたの…?」

「これ?店長に着させられた。これ着て接客したら特別ボーナス出すからって」

「へぇーなんかかわいいしカッコいいね。良く似合ってるよ」

「照れ…ちなみにSTARRY内のスタッフ全員着てるよ」

「そうなんだ…それは楽しみだね」





「ってリョウさんが言ってたからみんなリョウさんみたいな感じの健全な部類の服装だと思ったのに…」

「晋作さん何で目を合わせてくれないの?」

「あっいやデカリボン越しの素肌が…」

「叔父様!このバニー姿どうですか?もっとよく見てください!」

「あっいやいやその胸元は刺激が…」

「あっ…わっ私の方はお見苦しいだけなんであんまり見なくてもいいです…」

「あっいやいやいやひとりちゃんはあちこちはみ出しそうで危険だよ…」
どうしよう…正直目のやり場に困る。肌の露出が特別多いわけではないから見れないこともないけど…いやしかしおじさんのなけなしの倫理観と理性が全力でNO!と言っている。…ただ、感想を求められているのにあからさまに避けるのも失礼だよね。
「か、かわいいと思うよ。でもちょっと刺激が強いから外では着ないようにね…」

「あはは、やだなーさすがにこの服のまま外は彷徨かないよー。お姉ちゃんがバイト代に色付けてくれるって言うから今日だけね!」

「でもこういう衣裳着る機会ないから新鮮で楽しいですよ!ね、ひとりちゃん!」

「えっあっいやはい」

「ひとりちゃん無理しなくていいんだよ?」

「あら♪おじさま~今日は店長の趣味で私も特別な制服を着てるんですよ?」

「あ、PAさんこん…ばん…は」

「どうですか~?結構いい線いってると思いませんか~?」
カハッ…PAさん!?一瞬直視してしまった…あっダメだこれ致命傷だ早く感想を伝えて退散しないと大変なことに…
「あっあっそそそそそうですね素敵だと思いますよ」


「フフフ♪ありがとうございます♡ちなみにどの辺が素敵だと感じましたか~?もっとよく見て感想を聞かせてください」

にじり寄ってきた!?
「それはその…はっ!?」

「…」ジトー
「…」ジトー
「あっ…」
「ほほう…」

「リョウさんまでいつの間に!?み、みんないやこれは違うんだよ?あ、みんなもよく似合ってるよ!」

「やっぱり晋作さんも“そこ”が気になるんだ…」
「叔父様は“そういう”人じゃないって信じてたのに…」
「あっ私はおっ叔父さんの好みにとやかく言える立場じゃないので…」
「後で私の秘蔵写真送ってあげるよ」

「も、もう勘弁してくださーい!」





「ハッ!?…ゆ、夢か…なんていう夢見てるんだ私は…」


結論 PAさんの破壊力に抗えるものはいない

つづく(続くからね?本当に続くからね?)
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