ロックな姪と食べさせたい叔父さん   作:氷英

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ご覧になっていただきありがとうございます。

今回は原作でも数少ない(?)きらら作品らしい話題が出る話ですよ。その中に叔父さんを混ぜるというカオス。


旅行計画と姪とサーモンと鯛の漬け丼

バイト

「今日はどのバンドを見に来られましたー?ハイどーもドリンク代500円ですー」

 

 

スタジオ練習

「じゃいくよー、ワン・ツー!」

 

「…」

 

 

車校

「山田さん今日こそS字カーブ成功させましょうね!」

「…はい」

 

 

バイト

「ドリンク代500円」

スタ練

「ワンツーサンシー…」

車校

「S字…内輪差…カミソリカーブ…」

 

 

 

バイト

「今日はどのバンドを見に来られましたかー♡ありがとうございます!ライブ楽しんでくださいね☆」ヤマーン

 

 

 

 

 

 

『晋作さん大変!リョウが壊れた!』

 

虹夏ちゃんがロイン通話でそう話してきた。最初は何を言ってるのかよくわからなかったけど、STARRYでのバイトとバンドの練習に加え、車校の学科と技能までこなさなくてはならなくなったリョウさんの実情は聞いただけでも相当大変そうな御様子。

 

『人生でここまでのタスクを積んだことないから許容量を越えちゃったみたい…何とかできないかな?』

 

「何とかか…私ができることといったらいつも通りご飯を作ることだからな…そうだ!今日は良いサーモンと鯛があるから食べに来るかい?食べながら今後の方針を話し合ってみたらどうかな?」

 

『なるほど~わかった!じゃあみんなで行くよ!』

 

 

こんなこともあろうかと多めに仕入れて正解だったね!

 

鍋に酒、みりんを入れて火をつけてアルコールを飛ばす。生姜と醤油を加えて冷ましたらサーモンと鯛の切り身を漬けて落としラップをして冷蔵庫で一時間ほど冷やしておく。

 

よし、これでいつみんなが来ても大丈夫。

 

 

 

ピンポーン

「はーい」

程なくしてひとりちゃんたちのご帰宅。さて虹夏ちゃんの言っていた「リョウが壊れた」とはどの程度なのか…。

 

「晋作オジサン♪お招きありがとうございます☆私もうお腹ペコペコで!今日のメニューは何ですかー?」ヤマーン

 

 

 

…えーと、どちら様ですか?あっリョウさんか。すごくキラキラした笑顔だ。リョウさんの顔立ちで喜多さんばりのスマイルを発動したらこんなに眩しいんだね…。

 

 

 

「ごめんね晋作さん、ビックリしたでしょ?」

 

「リョウ先輩今日はずっとこの笑顔で接客してて…」

 

「あっでも作曲してる時は元に戻るんです…」

 

「なるほど…これは相当だね。とにかく早くご飯にしようか」

 

炊きたてご飯(おぼろづき)にサーモンと鯛の漬けを交互に盛り付けて真ん中に卵の黄身を乗せ、刻んだ大葉、海苔を散らしたら「完成」

 

本日の晩御飯

叔父さん特製サーモンと鯛の漬け丼

厚揚げのそぼろあんかけ

ササミとインゲンのゴマ和え

茄子の浅漬け

カニカマとワカメのかき玉汁

 

「では手を合わせて「はーい☆」

 

「やっぱりこんなのリョウ先輩じゃない!」

「まあ食べれば治るでしょ…多分」

 

「あっですかね…」

 

「「「「「いただきます」」」」」

 

今日はご飯が進むように漬け丼にしてみたけど今のリョウさんはどういう反応を見せてくれるのかな?

 

「んっ☆んっ☆…うむ、うまい!ハッ私は何を!?」

 

「おお~正気に戻った。さすが晋作さんのご飯」

 

「リョウ先輩はこうでなくちゃ!」

 

「そうだね。さっきまでは違和感が凄かったね」

 

「もぐもぐ…うん、美味しい…ありがとう晋作オジサン。実は最近うまく頭が働かないんだ。新曲も書き始めたんだけど良いメロディが浮かばなくて、ぼっちとも考えてるけど難航中…」

 

「そうだったんだ…ひとりちゃんも大変だったね」

 

「あっはい」

 

でもリョウさん、前みたいに1人で抱え込んだりしてないのは成長してるね。こうしてバンドメンバーに打ち明けるようになってるし、だとしたらこの悩みも結束バンド内で解決できそうだ。

 

「今まで音楽とバイトだけだったところに車校も入ってきて家でも5時間は学科の勉強で拘束されるし…」

 

「えっ?免許ってそこまで勉強しないと取れないものなんですか!?」

 

「いやそんなはずはないと思うけど…晋作さんの時はどうだった?」

 

「私は…特にそこまでの勉強はしなかったかな。あっでも日本語特有の引っかけ問題とかあるからそういう対策に時間は使ってたかも…だから個人差はあるかもね」

 

「そっかー…んむっ、ん~このサーモンの漬けうま~!」

晋作さんのご飯で多少は回復したみたいだけどこのままにしておくのはマズイよね…2人とも内に貯め込むタイプだから心配だな。作曲の力にはなれないけど何か手助けしてあげたい…あっ!

「そうだ!どっかみんなで一泊旅行しない?こういう時は違う環境で気分転換するのが一番だよ!」

 

虹夏ちゃんは夏休みらしい事をしよう!とみんなに旅行を提案。素晴らしい。仲良しのバンドメンバーと行く旅行はきっとこの上なく良い気分転換になるだろう。

 

「さんせー♪でもどこ行くんですか?私たち機材車代貯めてるから金欠ですよ?」

 

「う”っ!そうだった…

 

あらら…どこに行くかまでは決めてなかったんだね。まあ確かに高校生の予算ではなかなか遠出できないか。

 

「むぐむぐごくん…あ、そういえばうちの親海の近くに別荘持ってたような…」

 

「それだー!!」

 

別荘?リョウさんの家はお金持ちなんだね。目的地も決まったしこれでひとりちゃんとリョウさんの作曲も捗るかな?…ひとりちゃんはいつもの顔面崩壊で動揺してるみたいだけど…。

 

 

ごちそうさまでした

 

 

「たくさん食べてくれてありがとう。旅行の計画も決まってよかったね。みんな楽しんできてね」

 

「えっ?」

 

何故かリョウさんがキョトンとした顔でこちらを見ている。私今何か変なこと言ったかな?

 

「晋作オジサン何言ってるの?」

 

「えっ?」

 

 

 

 

 

 

「晋作オジサンも行くんだよ?」

 

 

 

…What's?

「いやいやいや、さすがにこれは結束バンドのみんなだけで行ってきなさい」

 

「そうだよリョウ、晋作さん困るでしょ!」

 

「女子高生の旅行の中に叔父様が混ざるのはちょっと…」

 

「あっえっ」

 

「それにほら、私は仕事もあるし一泊旅行に付いていくなんてできないよ」

 

「それは大丈夫」

 

そう言ってリョウさんはスマホを操作してとある画像を見せてきた。

 

「この日とこの日連休だよね?」

 

それは私の仕事のシフト表…の写真?

「そうだけどいつの間に…」

 

「この間晋作オジサンの部屋で寝た時に見つけた」

 

「えっ?」

「はっ?」

「あっえっ?」

 

「リョウさん!?」

あの時か…油断も隙もないね。あとその発言はとんでもない誤解を生むんじゃないかな?

 

「…晋作オジサンは私たちの事かわいいと思ってる?」

 

「えっ何その質問」

 

「答えて」

 

「えーと…まあそうだね。ひとりちゃんは大事な姪っ子だし、そのひとりちゃんがいる推しのバンドの子たちだし、私のご飯美味しそうに食べてくれるしみんな魅力的な子だと思ってるよ」

 

「叔父さん…」

「晋作さん…」

「叔父様…」

 

「そうでしょう。そうでしょうとも…そんな晋作オジサンにとってかわいくてかわいくて仕方がない私たちが」

「いやそこまで言ってな」

「目の中に入れても痛くない程愛してやまない私たちが」

「だからそこまで言ってn」

「保護者役も連れずに海のある別荘へ行くんだよ?心配にならない?」

 

ああ…なるほど。言い方はどうあれ不安だから未成年だけの旅行に大人が付いてきてほしいってことか。

「それならリョウさんのご両親に」

 

「絶対やだ」

 

即答…。

 

「…晋作オジサン想像してみて。夏の太陽、青い海、白い砂浜」

 

えっリョウさん何か語り出したよ。

 

「当然私たちは水着に着替えてそこに繰り出すわけだけど、そこにはこれまた当然のように夏の熱気でテンションアゲアゲな陽キャ共がウェイウェイ闊歩しているわけ」

 

「あっそれ、わっ私には無理…ぐふっ」

 

「あーそれはめんどくさそう」

 

「なるほど。そこに叔父様のような男性が側に居てくれれば安心ですね!さすがリョウ先輩!」

 

えっ私も行く流れになってる!?正直女子高生の旅行に一緒に行くおじさんの図は倫理的に宜しくないから遠慮したいのだけど…。

 

「で?リョウ、ご高説垂れてるけど本音は?」

 

本音?今のは建前だったってこと?

 

「…晋作オジサンのバーベキューが食べたいです」

 

「そんなこったろうと思ったよ!」

 

あ、そういうこと?バーベキューか…確かにみんなに振る舞いたい気持ちはあるけどやっぱり一緒には…。

 

「でも…もしも叔父様が一緒に来てくれるならこれ程安心な事はないですよ。ね!ひとりちゃん!」

 

「えっあっはい」

 

「虹夏は?」

 

「えっ?」

 

「晋作オジサンと一緒は嫌?」

「それは…まあ、私にとっては一番信頼してる大人の男性だし…そういう場所に着いてきてくれるならこれ程頼もしいことはないよ…でもやっぱり晋作さんが行きたくないのに無理強いするのはよくないよ」

 

あれぇ?なんか良心の呵責が…。

 

「晋作オジサン、どうしてもダメ?」

「晋作さん…」

「叔父様…」

「あっ…」

 

 

「わっ…わかりました。そこまで言ってくれるのなら保護者兼ご飯係として同行します」

ああ…この押しの弱さよ…。

 

「よし!これで極上のバーベキューが確定した」

 

「バイト休めるようにお姉ちゃんに頼んどかないと!」

 

「早速水着新調しなきゃ!ひとりちゃん一緒に買いに行きましょうね!」

 

「えっあっいやっはい」

 

うん…まあ付いて行くと言ってもなにも一緒になって海で遊んだりするわけではないんだし、荷物番とかご飯の準備とかしておけばいいよね。

 

「あっ!そうだ叔父様も一緒に行って私たちの水着選んでくださいね!」

 

 

 

 

 

 

…What's?




次回 水着を選ぶ姪と◯◯

喜多さん大爆発。叔父さんも大爆発。

↓おまけ
もしもぼっち・ざ・ろっく!のキャラが◯◯だったら

もしも(音楽的な意味で)戦闘力の概念があったら

アニメ第1話

「あっ!ギター!?それギターだよね?弾けるの?」

「あっそこそこかと…」

「ちょっとごめんね、スカウターで調べさせて!」

「あっえっ?ス、スカウター!?」

ピピピピピピコン
「ほほう…演奏力322か。なかなかだね!」

「あっそうなんですか?」
(演奏技術を数値化してるってこと?322が高いのか低いのかわからない…)



合わせ練習後

「ド下手だ…!」

「エー!?」ガーン

「どれどれ…ピピピピピピコン 演奏力たったの5かゴミめ」

「コラ!リョウ、そんなこと言わないの!公園で見た時はもっとあったんだから!」

「どうもプランクトン後藤です…」

アニメ第2話

「カァ~クテルはぁ~棚右端からテッキィ~ルァ~ウォッカ~♪」

「そのギターどっから出した!?なんでいきなり弾き始めたの!?」

「む?ピピピピピピコン 演奏力486…前のライブは下手だと思ったけどコイツうまいな。虹夏は止めるのに必死で気づいてないみたいだけど…ってお前ら仕事しろ」

アニメ第3話

「ピピピピピピコン 演奏力510!スゴーイ感動!後藤さんギターうまいのね!」

「あっえっ?510?」
(あれ?私ってそんなに高かったっけ?)

「そうだ!後藤さん私にギター教えて!」

「え”っ!?」


喜多ちゃん臨時でSTARRYのバイトへ

「それでは聞いてください『その日入った新人より使えないダメバイトのエレジー』らんらららん♪らんらららん♪らんらんらんらんらん…」

「ピピピピピピコン 演奏力556 やるなぼっち」

アニメ第5話

(このままバンドを終わらせたくない!!)

ピピピピピピコン (な!?ぼっちちゃんの演奏力が1300を超えた!?)

(後藤さんやっぱりみんなに合わせる演奏が苦手なだけで上手いんですよねぇー。これなら店長も合格出してくれそう)

アニメ第6話

「それじゃ始めますね~曲はこの子のバンドのオリジナル曲で~す!」

ピピピピピピコン (っ!演奏力5602!?すごい数値だ!それにこの人即興なのに音に全く迷いがない…私の演奏を確実に支えてくれてるんだ!それに比べて私は…)


「がっがんばれ~」

「!」



ピピピピピピコン (演奏力2245!ひとりちゃんの演奏が安定し出した!本当はこんな風に弾くんだ…面白い!この子は絶対に上がってくる!私の勘は当たるんだ!!)


アニメ第8話

私たち…曲も演奏もまだまだだ…けど!

ジャーン…

ピピピピピピピピピピピピピ…ボン
(何!?スカウターが壊れた!?私の旧式のスカウターじゃ測定不能ってことか!)

(演奏力が10000を超えた…やっぱりぼっちちゃん面白いなぁ~♪)


結論 興味は湧くけど数字邪魔だね!今のままでいいよ!

つづく(続くったら続く)
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