総合評価4000突破!ありがとうございます!
(基準はよくわかってない)
今回は長くなるので2部構成。原作屈指の人気エピソードに叔父さんもいるとかそれ何て異物混入ですか?
結束バンドの旅行当日
「ひとりちゃん大丈夫?」
「あっ…は…い」
相変わらずの夏真っ只中。早朝にも関わらず日本の夏特有のジリジリとした陽気は、集合場所であるリョウさんの家の前まで一緒に来たひとりちゃんの体を溶かすのに十分すぎる威力を発揮していた。幸い麦わら帽子で陽射しの直接攻撃は防いでいるので日陰に避難することで徐々に元の形状に戻っていってる。
「ひとりちゃん!叔父様!おはようございます!」キターン
「ぼっちちゃん晋作さんおはよ~」
「喜多さんと虹夏ちゃんおはよう」
「あっおはようございます…」
リョウさんの家の前では既に到着していた喜多さんと虹夏ちゃんがこっちに元気よく挨拶してくれた。しかしリョウさんの姿はない。
「リョウさんはまだなんだね」
「あ~…さてはリョウのやつ自分の家が集合場所だからって油断して二度寝してるな」
「こんな時でもマイペースなリョウ先輩ステキね!」
「もう!しょうがないな!」
痺れを切らした虹夏ちゃんが連絡を取ると、ものの数分でリョウさんが家から出てきた。その顔を見るととても眠そうで、前日にあまり寝てないことが容易に想像できる。もしかして今日の事が楽しみで寝付けなかったのかな?
その後、リョウさんのママさんが用意してくれたレンタカーとその鍵を渡してもらっていよいよ出発。みんなの荷物を積み込み各々好きな場所に乗り込む。席順は助手席に虹夏ちゃん、運転席の真後ろにひとりちゃん、真ん中に喜多さん、助手席の後ろにリョウさんが座った。エアコンをガンガンにかけてカーナビに目的地を登録して準備万端!今回の移動手段は山田家が車を用意して私が運転するということになっているため若干緊張している。なにせ人様の娘さんの命を4人も預かっているのだから…。
「さて、今から出発するけど今回の旅行は車での長距離移動になります。なので途中休憩も入れるけど、それ以外に気分が悪くなったりトイレに行きたくなったら我慢せずに教えてね?」
「あっはい」
「了解~」
「はーい♪」
「うぃ」
みんなの良い返事を聞いたところでサイドブレーキを解除してギアをドライブにし、アクセルペダルをゆっくりと踏む…。
「おおぉ…!」
助手席を陣取っていた虹夏ちゃんが私の運転を見て声を漏らした。思わず虹夏ちゃんの方へチラッと顔を向けると目が合い「えへへ」と少し恥ずかしそうに微笑み返してくれた。かわいい。
「練習中だから晋作さんの運転見て技術を盗もうかなと思って…迷惑だったかな?」
「ううん、全然迷惑なんかじゃないよ。免許早く取れるといいね」
「うん!そしたら機材車も買って運転の練習するから晋作さんも乗せてあげるよ~」
「うん、ありがとう」
今後結束バンドが活動していくのに必要になる機材車はみんなの楽器類諸々を積み込むために大きなものを買う予定で、今みんなでお金を貯めている最中だ。私も乗せてもらえるのを楽しみにしていよう。
道中はいたって平和で予定通りの時間に山田家別荘へ到着。とりあえず無事目的地へこの子たちを送り届けることができて心底安堵する。荷物を別荘へ運び込み一段落…。
「来たぞ別荘ー!!」
「イエーイ!!」
「ふう…潮風気持ちいい」
「あっ…ですね」
よしよし、運転は疲れたけどみんなの楽しそうな姿を見られただけでそんな疲れも吹き飛んじゃうね。
「晋作さん運転お疲れ様!夜のバーベキューあたしも手伝うからそれまでゆっくり休んでね」
「えー!?せっかく来たんだから叔父様も海行きましょうよ!あの景色を前にして泳ぎたくならないんですか!?」
「えっ」
うわぁ、喜多さん目がキラキラして息も荒くなってるね。
「喜多ちゃん…陽の光を浴びて興奮してるな…晋作さんどうする?無理しなくてもいいよ?」
「大丈夫。水着持ってきてないから泳ぐのは無理だけど、荷物番とか砂遊びならできるし行こうか」
「晋作さんがいいなら…まあいいけど」
「やったー!!」
「えっ!?ちょっ喜多さ…」
喜多さんは歓喜の叫びをあげながら私が目の前にいるにも関わらず唐突に服を脱ぎ出した。
「大丈夫ですよ叔父様!服の下に水着着てるので!」
そう言った喜多さんが着ていた服の最後の一枚をバサッと脱ぎ去ると、先日108で購入したフリフリ増し増しの水着姿が現れた。うん、かわいいけどビックリしたよ。
「すぐ海に行けるように着てたけど息苦しかったわー♪」
「小学生か!!」
そこからみんなのお着替えタイムに突入。もちろん私は先に退出してパラソル等を設置するために一足先に砂浜へ。一通りの設置を終えて周りを見渡すと、この辺りは自分達以外に人もいなくてとても綺麗な所謂プライベートビーチといった感じだ。これならリョウさんが言ってたようなウェイウェイ系の陽キャに気を付ける心配もなさそうだね。
「晋作さんお待たせ~」
「もう設置終わってるね。苦しゅうない」
「虹夏ちゃんリョウさん、陽射しが強いから気を付け…」
私の方へ歩いてきた2人は言うまでもなく水着姿。普段の服装からさらに可愛らしさに磨きのかかった虹夏ちゃん、対照的に大人びた雰囲気が増したリョウさんはお世辞などではなく反則級に似合っていた。
「えへへへ…晋作さんどうかな?」
「晋作オジサンには特別に無料で眺めることを許可しよう」
「ん…2人ともとてもかわいいよ。よく似合ってる」
「あっ…ありがと…」
「むふー」
「あれ?ひとりちゃんと喜多さんはまだなのかな?」
「あ~…ぼっちちゃんがちょっとね…」
「あの水着はそれはそれで面白かったけどね」
面白い?もしかして私の選んだあの水着って今時の女子高生的にナシな代物だったのか!?
「なんか晋作さんが選んだやつ着るの直前で恥ずかしくなって通販で買い直したんだって…まあそれがある意味攻めたデザインでね。今喜多ちゃんが着替えさせてるとこでもうすぐ来るんじゃないかな?」
なるほど、確かに試着の時に恥ずかしそうにすぐ引っ込んじゃってたし無理もないか。ひとりちゃん出てこれるんだろうか…。
「お待たせしましたー!ほらひとりちゃん、大丈夫だから自信持って!」
「う…はい」
数分後、ハイテンションとローテンションの2人が漸く合流した。ひとりちゃんはちゃんと私の選んだ白ビキニを着用してくれている。虹夏ちゃんの言うある意味攻めたデザインの方も気になるけど、やっぱりかわいい。
「おお…ぼっちちゃん、やるねぇ~色々羨ましいぞ!」
「ぼっち、今度の物販用に写真を100枚ほどいいかな?大丈夫、絶対売れるし分け前は私8ぼっち2でいいよ」
「おい」
「先輩たちもそう思いますよね!ほらひとりちゃん、絶対こっちの方がいいわよ!」
「ぁ…はい。おっ叔父さん私へっ変じゃないですか?」
「うん…ものすごーくかわいくて似合ってるよ」
「ぁぅ…あっありがとうございます」
「さーて!全員揃ったところでみんな海へレッツゴー!」
「私は海水でベタつくの嫌だからここで映画観とく」
「あっ私泳げないので…」
「おいコラ出てこい陰キャ共!」
案の定というか予想通りというか、ひとりちゃんとリョウさんは早々にパラソルの下に避難している。これは海に来た意味があるのだろうかという疑問は持たない方がよいのだろう。
「せっかく来たのに…じゃあボートで遊ぶのは?ちょっと波あるけど泳げなくても海を楽しめるんじゃない?」
「あっそれなら…」
海でのボートの魅力に絆されたのか、ひとりちゃんはパァと目を輝かせて虹夏ちゃんと共に波打ち際へと駆けていった。部屋でずっとギターの練習をしていたひとりちゃんがあんなふうに友達と遊び回れるようになったのは叔父として嬉しい限りだ。
「叔父様!ちょっといいですか?」
「ん?どうしたの…ってこれは」
喜多さんの前にはどこにしまっておいたのか色とりどり多種多様な浮き輪が置かれていた。ちなみに空気はまだ入っていない。
「人もいないしこんな撮影チャンス滅多にないからいろんな浮き輪を大量に持ってきたんです!叔父様も膨らますの手伝ってください!」
「あっはい」
空気入れがあるとはいえ、全部膨らますのは大変そうだ。まあ海の楽しみ方は人それぞれだよね!
ワー!ボッチチャーン!
ん?なんかあっちが騒がしいね。…虹夏ちゃんが乗ったボートの側にひとりちゃんの足らしきもの生えているのが見える。大変だ!ボートから落ちたのか!
「ひとりちゃん!?」
咄嗟に私は海へと走り出す。水着を着ていないことなんて関係ない。大切な姪の一大事だ。一刻も早く助け出さねば!
「ぼっちちゃん大丈夫?」
「がぼごぼがばぼぼ」
「虹夏ちゃん、ひとりちゃんの容態は!?」
「海水をちょっと飲んじゃったみたい。ごめんねぼっちちゃん、まさかさざ波にもっていかれるくらいのバランス感覚とは思わなくて…」
「ひとりちゃん大丈夫かい?少しずつでいいから水を吐き出そう」
「ごばぁー…」
ひとりちゃんの背中を擦っていると、口から勢いよく水を吐き出した。そしてなぜか一緒に数匹の魚が飛び出してきて砂の上でピチピチと跳ねている。鵜飼かな?
「ほほう、食材を現地調達とはやるなぼっち。この魚はバーベキューで晋作オジサンに焼いてもらおう」
「おいコラ少しはぼっちちゃんの心配をしろ!」
野次馬感覚で見に来たリョウさんは能天気な発言をして虹夏ちゃんに怒られている…。まあなんにせよ無事でよかった。
「うう…いつも夏に文句言ってるのに調子がいい時だけ楽しもうとしたから天罰が下ったんです…」
あらら…ひとりちゃんまたパラソルの下に引きこもっちゃった…リョウさんの隣で体育座りで何か呟いている。
さて途中離脱はしたものの、喜多さんが持ってきた大量の浮き輪もそろそろ膨らまし終わるので私もパラソルの下で休憩しておこう。
「ぜぇはぁ…ぜぇはぁ、おっ叔父様これが最後です!」
「はいはい…喜多さん大丈夫かい?大分息があがってるけど」
「これくらい平気です!よーし!ビーナスの誕生よ~!」
陽に当たって汗だくになりながら膨らました浮き輪に乗ってパシャパシャ写真を撮りまくる喜多さん…そこまでして映えた写真を撮りたいのか。
「ほら叔父様も一緒に!」
「えっ?いや私は遠慮し「はい目線こっちくださーい♪」
有無を言わさずですか。喜多さん?普通に密着してくるけど少しは相手がおっさんであることを自覚していただけませんかね?
「ねー喜多ちゃーん、写真ばっか撮ってないで砂遊びでもしない?」
「いいですよ!たくさん撮れたので次はみんなの写真を撮りますよ!手始めに伊地知先輩を盛っちゃいますよ♪」
助かった…。正直水着の喜多さんとのツーショットはどんな顔していいかわからなかったから虹夏ちゃんに感謝。喜多さんは嬉々として横になった虹夏ちゃんを砂に埋め出している。今のうちに私は避難しておこう。
「晋作オジサンお疲れ。一緒に観る?」
「そういえばリョウさん映画観てたんだったね」
「うん、オススメのサメ映画。そろそろ佳境」
リョウさんは優雅に飲み物を飲みながら私にも見えるように画面を寄せてくれた。なぜかサメが空を飛んで宇宙まで行ってる。最近のサメはそんなことまでできるのか。
「今度はひとりちゃんを埋めちゃうわよー♪」
「ぼっちちゃん覚悟~♪」
ついにひとりちゃんも砂遊びの標的になっちゃったか…。
「ひとりちゃんもたくさん盛って…」
「あっえっ?」
「…」
「…」
あれ?2人ともひとりちゃんを見て固まってる?どうして…ああなるほど。ひとりちゃん、その水着で体操座りするとその…ボリュームが…いや、これ以上考えるのはやめとこう。
ひとりちゃんは無言の2人に連れていかれて抵抗する間もなく体を砂に埋められた。それはそれは綺麗な平らに埋められた。南無三。
「ふぅ、感動スペクタクル超大作だった。サメ映画にハズレなし…。ねえ晋作オジサン」
「ん?どうしたの?」
「映画観たらちょっと泳ぎたくなったから行ってくる」
「そっか、いってらっしゃい。気を付けてね」
「…一緒に泳ぐ?」
「水着持ってきてないから遠慮しておくよ」
「それは残念」
うん、全く残念そうに聞こえないね。
終始マイペースなリョウさんは、そのままテクテクと歩いて海に入っていった。しかしまったり海に浸かっていたかと思うと急にバシャバシャと全力で泳いですぐ戻ってきてしまった。私のすぐ側にへたり込んだリョウさんはやけに青い顔をしていたけどいったい何があったのだろう?
「リョウさん?大丈夫かい?」
「ハァハァ…し、晋作オジサン…慰めて」
「いや本当何があったの!?」
あれ?今回ご飯食べてないな。まあ次食べるからいいか!
次回 夜の部
別荘編はまだまだ続くのです。
↓おまけ
もしもぼっち・ざ・ろっく!のキャラが◯◯だったら
もしもSTARRYで防犯訓練をやったら
「最近別の箱でナンパや痴漢の被害が多発してるらしいからSTARRY(ウチ)でも対策として防犯訓練を実施するぞー」
「防犯訓練ですか?だからまだバイトの時間じゃないのに集められたんですね!」
「めんどい」
「でもSTARRYの中はおねーちゃんが追っ払ってくれるから安心だよね!」
「そう言うと思ったよ。私も四六時中お前らのこと見てられる訳じゃないからな。いざという時自分の身は自分で守れるようにしとかないと困るのはお前らだぞ?」
「でも具体的に何するの?」
「まあ簡単な護身術を幾つか教えるから覚えておくといい」
「護身術!悪漢を気絶させたり投げ飛ばしたりするんですね!楽しみだわ!」
「あっ私は格闘技の経験ないし運動音痴なので自信ないです…」
「アホか。間違ってもそんなことすんなよ?返り討ちにされてもっと酷い目にあうのがオチだぞ」
「え~じゃあどうすればいいの?」
「それを見せるために適役を連れてきた。という訳で晋作さんよろしく」
「あっはいよろしくお願いします」
星歌さんの場合
「じゃあ晋作さん適当に私を口説いてくれ」
「えっ!?」
「防犯訓練だから気にせずやってくれ。おもいっきりチャラチャラした感じで」
「えっあっはい…えーと、へっへーいそこのお姉さんこの後一緒に飲みに行かなーい?」
「おとといきやがれ」シッシッ
「あっはいすいませんでした」
「晋作さん諦めるの早っ!?」
「晋作オジサンがこういうこと言うと違和感がすごいね」
「こんな感じでハッキリ断って突き放す。それでも引き下がらないなら周りに助けを求めろ。なんなら言い寄られた段階で逃げてもいい。じゃあ順番に実践訓練してみろ」
ひとりちゃんの場合
「やっやあお嬢ちゃん、バイト終わったら遊ばない?」
「あっ…あっ」
「あっ帰りはちゃんと家まで送るからさー」
「あっ断らないと…えとえっと…わっ私はおじさんが期待しているような女ではないので…」
「大丈夫大丈夫、君すごくかわいいよ!」
「ぴっ!?」パン
「ひとりちゃん!?」
「ぼっちちゃんが江ノ島の時みたいに爆散した!」
「叔父様のかわいい発言に耐えられなかったのね!」
虹夏ちゃんの場合
「じゃああたしの番だね!晋作さんお願い」
「う、うん。やあ君かわいいね!この後空いてる?遊びに行こうよー」
「この後はバンドの練習と晩御飯の支度があるんで結構です!…プッ…アハハハ♪晋作さん似合わないな~」
「うーん…正直こういうことを初対面の女性に軽々しく言える人の気持ちがわからなくてね」
「えへへ♪晋作さんらしいね」
「チャラ男のナンパをあしらう訓練なのに2人ともほんわかしてる」
「まあ伊地知先輩と叔父様ですしね…」
リョウさんの場合
「フフフ…晋作オジサン。この私を見事口説き落とすことができるかな?」
「これそういう趣旨じゃないよね?まあいいや…やぁお嬢さん、お腹空いてない?この後一緒に行きつけのカレー屋にでもいこうよー」
「カレー!?それはどういうカレーなの?」
「え?えーと…10種類のスパイスを効かせた鶏の旨味とバターのコクが焼きたてのナンと合う本場インドのバターチキンカレー…とかかな?」
「よし行こう今すぐ行こうほら早く」
「おい訓練はどうした!?」
「リョウ先輩のカレー好きを利用した口説き方をするなんて叔父様やるわね!」
喜多さんの場合
「叔父様よろしくお願いします!」
「あっはい。君この後暇ー?よかったら遊びに行こうよ」
「はい喜んで♪」キターン
「あれ!?」
「喜多ちゃん!これ断る訓練だから!」
「え?でも私叔父様が相手ならどこへでも行きますよ?」
「話聞いてた!?今の晋作さんナンパしてくるチャラ男“役”だからね!?」
「あっただいまです」
「おっぼっち戻ってきたか」
おまけのおまけ
PAさんの場合
「君かわいーねー。この後2人でご飯でm「はい♡是非行きましょう♡」
「PAさん、そのくだり喜多ちゃんでもうやったから!」
結論 叔父さんにこの手の役柄は向いてない
つづく(まだ続くらしいですよ?)