ロックな姪と食べさせたい叔父さん   作:氷英

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ご覧になっていただきありがとうございます。

今回は原作4巻最後の一ネタを1話にしちゃった話になります。そしてしれっとあの人が再登場するんだよ。


JOJO苑と山田親子

ピンポーン

 

 

夏休みも終盤に差し掛かり、新学期のためにこちらに戻ってくるひとりちゃんに何を食べさせようかと考えていたらあっという間に日も暮れて、そろそろ晩御飯の支度を始めようかと思った矢先にインターホンが鳴った。

 

「はーい」

 

「晋作オジサンこんばんは」

 

リョウさんだ。今日もご飯を食べに来てくれたのかな?

「いらっしゃいリョウさん、今日はいい豚肉があるからしょうが焼きとかどうかな?」

 

「あーそれが…」

 

ん?なんか歯切れが悪いね。いつものリョウさんらしくないというか…。

 

「はーいこんばんは~♪」

 

「えっ?」

 

リョウさんの後ろから出てきたのはリョウさんのママさん。山田家の別荘から帰ってきた時に挨拶して以来だけど、私の家でまた会うことになるとは予想外だ。

「リョウさんのママさん…どうもこんばんは。えっと…今日はどういったご用件で?」

 

「フフフ♪今日は~リョウちゃんがお世話になってる晋作さんに是非お礼がしたいなと思ってリョウちゃんに付いてきちゃいました~」

 

「そんなお礼なんて…私は大したことはしてないですよ」

 

「まあまあ遠慮しないで、さあ行きましょうか!」

 

「えっ行くってどこへ?というか私も?」

 

リョウママさんは私の手を引いて外へ出そうとしてくる。リョウさんは目を逸らして我関せずといった感じだ。これは断りきれないパターンのやつかな。

「えっとわかりました…出掛けるということでしたら少し準備を…」

 

「晋作さんは手ぶらで大丈夫よ~さあさあレッツゴー♪」

 

「えっあのっちょっ…」

 

「ふぅやれやれ…」

 

結局アグレッシブなリョウママさんに連れ出され、気が付けば山田家の車の中。鼻歌交じりで運転するリョウママさんと後ろで並んで座る私とリョウさん。リョウさんは黙って外の景色を見ている。

 

「あのリョウさん、リョウママさんはいったいどこへ向かっているのでしょうか?」

 

「知らない…まあ悪いようにはしないよ。多分」

 

多分ですか。うーん、まあ乗り込んじゃった以上なるようにしかならないか。

 

それから暫く車を走らせ、とある駐車場に入った。リョウママさんに促されるままに車を降りると目の前には高級感漂う立派な外観の飲食店が。看板に目をやると『JOJO苑』の文字が目に入る。えっJOJO苑!?

 

「今日は晋作さんへのお礼とリョウちゃんが今日も可愛い記念日でJOJO苑よ~♪」

 

「えっ」

 

「やったぜ」

 

「えっ」

 

「いっぱい食べて大きくなってね~♡」

 

「あっあの私、財布を持ってきてなくてですね…」

 

「心配しなくて大丈夫よ~今日は私の奢りだから♪」

 

いやいやいや。奢りって…ここは泣く子も黙る天下のJOJO苑様ですよ?気軽に奢れるようなお値段のお店ではないのですよ!?

「いえ、さすがにこんな高価なお店でごちそうになるわけには…」

 

「晋作さんはリョウちゃんにいつも美味しいご飯を食べさせてくれてますよね?」

 

「えっ?あっはい」

 

「晋作さんのご飯を食べて帰ってきた日のリョウちゃんはいつもより数倍可愛くて健康的に見えたのよ~♪リョウちゃんもあなたのご飯の話だけは私に嬉しそうに話してくれるから親としてとっても感謝しているの♪」

 

「そうなの?」

 

「ん…まあ」

 

リョウさんに聞くと恥ずかしそうに頬をポリポリと掻いている。

 

「だから~いつか親として晋作さんにお礼をと思っていたのよ~♪なので遠慮しないで…ね?」

 

リョウママさんは私をじっと見つめて私の返答を待っている…ここまできてまた断ってリョウママさんの思いを無下にするのは逆に悪いか…。

「わっわかりました…そういうことならその、ごちそうになります」

 

「そうこなくっちゃ♪はいはい行くわよ~♪」

 

リョウママさんは私とリョウさんの背を押しながら強引にJOJO苑の入り口へ進んだ。仕方ない、なるべく値段の安いメニューを頼むようにしよう。

 

 

「いらっしゃいませ…げ!」

 

店内に入ると店員さんが接客にきてくれて…あれ?

「つっきーさん?というかSIDEROSのみんな?」

 

「山田リョウと3号のおじさん!?」

 

何故ここにSIDEROSが…?バイトかな?

 

「SIDEROS…焼肉屋に転向すんの?」

 

「人違いです!」

 

人違いということになった。おもいっきり私たちのこと呼んでたけど…うん、彼女たちにも事情があるのだろうし気にしないようにしよう。

 

 

つっきーさんのそっくりさんたちに案内された席に座る。何故か私の隣にリョウさんが座ったのは置いといて渡されたメニューに目を通す…おおう…いろんな意味で予想より数段上のお肉達が名を連ねている。

 

「じゃあこれとこれとこれとこれ全部3人前で」

 

「はーい♪店員さーん」

 

「えっ」

 

「飲み物は?」

 

「えっ…とじゃあ烏龍茶を」

 

「んっ烏龍茶3つで。晋作オジサン、ここまできたら遠慮は無用だよ」

 

「そうよ~晋作さんもたくさん食べて大きくなってね♪」

リョウママさん?私のこと学生と間違えてませんか?

 

 

程なくして注文した飲み物とお肉がテーブルに並べられた。

 

本日の晩御飯

 

JOJO苑の焼肉

 

「じゃ、晋作オジサンいつものよろしく」

 

「いつもの?ああ、では手を合わせて」

 

「ふふ♪」

 

「「「いただきます」」」

 

まさかのJOJO苑での晩御飯。せっかくの御厚意だしありがたくいただくとしよう。

 

「晋作オジサン焼いて」

 

「あっはい」

リョウさんから皿を受け取りトングを使って肉を焼いていく。厚切りタン塩、特選カルビ、上ロース…どれもそんじょそこらのお肉ではない。下手な焼き方で無駄にしてしまわないように細心の注意を払わなければ…。

 

「はむ…うまっ!あっライス追加で」

 

「やっぱりJOJO苑さんは格別ね~♪」

 

「晋作オジサンが焼くとさらにグレードが上がる」

 

「そっそうかな?」

 

「自分でも確かめてみたら?ほらあーん」

 

「えっあむ」

リョウさんは私の口へ焼きたてのカルビを突っ込んできた。虹夏ちゃんのあーんよりも乱暴だね。…って

「うまっ…柔らかくてとろけるね…」

 

「でしょ?晋作オジサンもどんどん食べるといいよ」

 

「うっうん」

なんだかいつもと立場が逆になってるね。私が食べさせられている…。心なしかリョウさんご機嫌だね。

 

「うふふふ♡やっぱり晋作さんも連れてきて正解だったわ~♪」

 

リョウママさんも同じく嬉しそうだ。

 

「晋作さんはリョウちゃんが見初めた相手だからこうやってご飯を一緒に食べるのを楽しみにしてたの~♪」

 

「えっ」

 

「リョウちゃんがおじさんって呼んでるからどんな男性なのか気になってたけど素敵な好青年って感じだし」

 

「えっあの」

 

「少しくらい年の差があってもリョウちゃんが選んだ人なら~…」

 

 

 

「あのリョウさん?ママさん盛大に勘違いしてない?」

 

「もぐもぐ…ゴクン、もう何百回も訂正してるけどわかってくれないからこの人の言うことはスルーしていいよ」

 

「あー…」

どうやらリョウさんもリョウママさんのこの絡みに辟易しているみたいだ。

 

「すいませんヒレと上ハラミと冷麺と黒蜜きな粉わらび餅ください」

 

リョウさんここぞとばかりにすごい食べるね!

 

 

その後、リョウさんはひたすらに肉やサイドメニューを堪能し、リョウママさんは私にリョウさんとの将来(?)の話を熱弁し続け、私はというとそれらの問いかけに「はあ」とか「まあ」とか適当な返事をする形に。そしてたまにリョウさんが思い出したかのように肉を私の口へ放り込んでもらうというかつてない食事を体験した。あっお肉はちゃんと美味しかったです。

 

 

ごちそうさまでした

 

 

 

「あっどうもごちそうさまでした。帰りも送っていただいて…」

 

「うふふ♪いいのよ~これからもリョウちゃんと仲良くしてね」

 

「あの…さっきは言えませんでしたけどリョウさんと私は推しのバンドマンとそのファンくらいの関係で決してママさんの考えているような仲ではなくてですね」

 

「わかってるわよ~♪“今”はそうじゃないのよね~?」

 

「いえ今もこの先もそういう予定はな」

 

「それじゃまた三人で食事でもしましょうね~♪」

 

リョウママさんは言いたいことを言い終えて満足したのか颯爽と帰っていった。リョウさんが訂正するのを諦めた気持ちがよくわかった気がする…。うん、お肉美味しかったな!もうすぐ新学期でひとりちゃんも帰ってくるし、また食べさせてあげられる日々が始まるのが待ち遠しいな!!




何故JOJO苑にSIDEROSがいたのかは原作4巻の巻末の番外編を読もう!

次回 虫が平気な姪と◯◯

原作5巻に突入いたします

↓おまけ

もしもぼっち・ざ・ろっく!のキャラが◯◯だったら

もしも結束バンドがCMに起用されたら

伊地知 虹夏の場合

君がよく1人でいるの知ってるよ?

「ま~たこんなところでサボってる。二年の文化祭は一度しか来ないんだよ!楽しまなきゃもったいないでしょ!ほらみんな待ってるよ!」

本当はあたしが…君と一緒にいたいんだよ?

「あ~!差し入れ一本しか残ってないの?しょうがないな~半分こね!」

この甘酸っぱさは君と飲んでるからかな?それとも…

「ぷはっ♪はい、どうぞ!」

この気持ち…まだちゃんとはわからないけど一度しかない青春だから!楽しもう!

「美味しいね♪」

夜日飲料 カルペスソーダ♪


山田リョウの場合

私は何にも縛られない…

「カレーを1つ」

私は自由に生きる…

「もぐもぐ…うむ、うまい」

例え財布を忘れても…

「む…支払いはPUYPUYで」

私を繋ぎ止めることはできはしない

「自由な私は支払い方法も気分次第」

できる女はキャッシュレス決済

「次はあの楽器屋かな」


喜多郁代の場合

「はーい撮るわよ~」

キャラクシーのカメラで簡単にプロ顔負けの写真が撮れる!

「あー…後ろに知らないおじさんが写りこんじゃった」

「大丈夫よ!このマジカル消しゴム機能を使えば…」

「消えた!?」

「さらにみんなのサイズを変えて…キラキラ成分も増し増しで♪」

「おお…!!」

最新機能を使って自分の思い通りの1枚を撮っちゃおう♪

「これでみんな盛れてるし最高に映えるわね!」

キャラクシー B-513 近日発売!


後藤ひとりの場合

「は~…おっお腹空いたなー」

ターゲットを引き寄せる匂いを放ち確実に誘導!

「あっ…こっこっちからすごくいい匂いがするな~…あっご飯だ…なっ仲間のところへ持って帰ろう」

持ち帰りやすい顆粒タイプの強力な毒で巣の中をまるごと駆除!

「あっ仲間がバタバタと倒れていく…あっわっ私も苦しく…バタンキュー…」

効果抜群!全滅確定!

「あっみんな私のせいですいません…ガクッ」

ア◯ス製薬 アリの巣ディストラクション!!




結論 ひとりちゃんは人外キャラでいっぱい採用されそう

つづく(続けるしかないじゃない!)
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