ロックな姪と食べさせたい叔父さん   作:氷英

88 / 138
ご覧になっていただきありがとうございます。

感想300件突破!ありがとうございます!

そしていよいよ劇場総集編が始まりますよ~!

今回から原作コミック5巻に突入していきます。
早いね!


虫が平気な姪とカンパチの南蛮漬け

突然だが益虫という言葉をご存じだろうか?

 

益虫とは、人間の生活の中で何らかの恩恵をもたらす害虫の反対の意味を持つ虫のことだ。

 

仕事が終わり、買い物をしてから帰ってきて冷蔵庫に買ってきた食材をしまおうと入った台所にソイツはいた…。私の気配を察知したのか壁に張り付いたまま動かない。私も動けない…何を隠そう私は虫が見るのも触るのも苦手だ。特に人の食べ物付近に出没する類いの虫はせっかく作った料理に少しでも接触するだけで台無しにしてくれる。なので職業上でも滅ぼすべき怨敵と言っても過言ではない。

「うわぁ…」

アシダカグモ…前述した益虫で人間の味方。…気を付けてはいた。何せ独身中年男性の家に大事な姪っ子を寝泊まりさせるのだから、こういう虫が出てこないように今まで相応に清潔な家を維持してきたつもりだ。益虫…頭ではわかっているんだ…このクモは益虫…放置しておけばこの家にいる害虫を食べて獲物がいなくなったら勝手に出ていってくれるとても頼りになる御方だ。しかしこの方がいらっしゃるということは獲物となるGさんもいるということで…この方が家中のGさんを殲滅し尽くしてくれるまで放置するのが得策だと思っ

カサササ

 

「ひ!?」

 

やっぱり無理。無理なものは無理!どうする?もうすぐひとりちゃんも帰ってくる。殺してしまうのはさすがにかわいそうだし、かといって捕獲して外に逃がすのは難易度が高すぎる。どうしようどうしようどうしようどうしよう…

 

ガチャ

 

「あっただいまです…」

 

マズイ…ひとりちゃんが帰ってきてしまった!?この特大サイズのアシダカグモを見てしまったらひとりちゃんはパニックになって失神してしまうかもしれない…!もしかしたら「クモが出るような家になんて住めません!叔父さんさようなら!」って帰ってしまうかも…!?

「あっひとりちゃん!今はこっちに来ない方が…!」

 

「えっ?どっどうしたんですか?」

 

カサササ

 

「うわぁ!?」

ちょっアシダカグモさん!?何故ひとりちゃんの方へ突っ走っていくんですか!?

 

「あっクモ…叔父さんの家にもいたんだ…」ヒョイ

 

「えっひとりちゃん!?」

ひとりちゃんは少しの躊躇もなくアシダカグモを掴んで玄関まで歩いていく…。

 

「叔父さん怖がってるからごめんね。バイバイ」

 

そのままポイッとアシダカグモを外に逃がしてくれた。

 

「あっ叔父さん大丈夫ですか?」

 

「あっはい…あっありがとうひとりちゃん…虫が出るような家でごめんね…それに大の大人が虫を怖がって動けなくなってしまって…その、ごめんね」

 

「あっいいんです…誰にでも苦手なことってありますから…へへへ」

 

なんて優しい子なんだこの姪は…目の前に恥ずかしそうにはにかむ天使がいる。でも無理してないのかな…。

「ひとりちゃん、虫が出るような家で幻滅したよね…?こっこれからは出現しないように全力で気を付けるのでどうか出て行くのだけは待っていただけませんでしょうか…?」

 

「えっ」

 

「ひとりちゃんに不快な思いをさせてしまったのは本当に申し訳ない…でっでも、ひとりちゃんにご飯食べさせられなくなるのは私としてはとても辛いです…なので何卒…」

 

「あっえっ?あっあの、私出て行ったりしませんよ?」

 

「えっほっ本当に!?」

 

「あっはい、叔父さん優しいし、学校もSTARRYも通いやすいし叔父さんのご飯も楽しみですし…あっそういえばお腹空きました。えへへ…」

 

ひとりちゃん…本当に優しい子に育ったね。

「ありがとうひとりちゃん、すぐご飯にするからね。あっアシダカグモには悪いけど手洗いは念入りにしておこうね」

 

「あっはい」

 

 

下処理したカンパチの身を一口大の大きさに切って塩コショウをふって下味を付けておく。玉ねぎを薄切り、人参、ピーマン、赤ピーマン、黄ピーマンは千切りにして水に醤油、酢、砂糖、みりん、小口切りの鷹の爪を入れた鍋の中に入れ軽く煮立たせる。カンパチに小麦粉と片栗粉を合わせたものをまぶして170℃の油でカラッと揚げる。軽く油をきったカンパチが熱いうちに少しの深めの皿に並べて上から野菜と調味液をかけたら「完成」

 

 

本日の晩御飯

炊きたてご飯(てんたかく)

叔父さん特製カンパチの南蛮漬け

さつま芋と鶏そぼろの金平

ちくわと畑菜のからし和え

ツナとインゲンの味噌汁

 

「では手を合わせてください」

 

「あっはい」

 

「「いただきます」」

 

気を取り直して晩御飯の時間。今日のメニューはカンパチを野菜と一緒に食べられるように南蛮漬けにしてみたけど、ひとりちゃんの口に合うだろうか。

 

「はむっ…んっむぐむぐ…あっお魚甘酸っぱくて美味しいです。野菜もシャキシャキで、これ好きです」

 

「それはよかった。最初はお刺身もいいかなって思ったんだけど、こうすれば野菜もたくさん摂れるからね。作って正解だったよ」

 

忘れてしまいたい出会いはあったけど、ひとりちゃんのおかげでこうしていつも通り晩御飯を食べさせることができた。口いっぱいにカンパチを頬張ってもぐもぐするひとりちゃんを見て、さっきまでのアシダカグモとのエンカウントでダメージを負ったメンタルが癒されていく…。

「ひとりちゃん、改めてさっきはありがとう。まさかひとりちゃんが虫平気だったのは予想外だったよ」

 

「あっ虫は言葉や態度で精神的攻撃をしてこないので…」

 

平気な理由になにやら闇深さを感じるな…。しかしそこは考えないようにした方がひとりちゃんのためか…。

 

 

ごちそうさまでした

 

 

「そういえばクモを逃がす時に『叔父さんの家にも』って言ってたけど、別のところでも出てきたのかい?」

 

「あっはい、今日ストレイビートで楽曲の打ち合わせがあって、事務所に行ったらその…叔父さんの家にいたのと同じクモがいて…」

 

「ストレイビートで出たの!?ってことはみんなも一緒にいたんじゃない?」

 

「あっはい、虹夏ちゃんもリョウ先輩も喜多ちゃんも…クモは苦手だったみたいなので私がさっきみたいに逃がしました」

 

「そうだったんだ…」

あの子たちも現場に居合わせたのか…事務所が阿鼻叫喚の嵐に包まれたのが容易に想像できるな…心中お察しします。ふむ、つまりひとりちゃんは今日1日で二度も仲間の危機とクモの命を救ったのか…。なんてすごい子なんだ!

 

「ただ…みっみんなから感謝されたのは嬉しかったんですけど、そっそれから微妙に距離を取られてる気がして…」

 

「!ああ、それはきっと…」

 

「きっと…?」

 

「…いや、気のせいかな。なんでもないよ」

 

「?はい…」

 

多分苦手な虫に触れたひとりちゃんに感謝しつつも気分的に近寄りがたくなっちゃってる感じなんだろうな…まあ言わぬが花というやつか。




次回 即身仏になる姪と◯◯

コミック5巻屈指の迷シーンが登場です。

↓おまけ

もしもぼっち・ざ・ろっく!のキャラが◯◯だったら

もしもみんなでア◯ングアスをやったらリベンジ
※作者はア◯ングアス初心者です

進行上各キャラは各々のアカウント名で呼び合っています
本家ア◯ングアスのスケルドというマップで遊んでいます


あくびちゃん「という訳で今回は参加者が12人の大所帯です。なので殺人鬼は3人でいくっす」

虹サマー「今度は負けないよ~。今日はお姉ちゃんも参加するからね!」

SEIKA「このゲームはやったことないけど、まあ頑張るよ」

キターン☆ミ「PAさんも参戦ですから楽しみですね!」

PAさん「ふふふ…ア◯ングアスはそこそこ知ってるので活躍してみせますよー♪」

世界のYAMADA「今回は生き残ってやるぜ」

あくびちゃん「それと特別な役職も付けていくっす。先ずは船員側で『科学者』一部例外を除いていつでも全員の心電図を見ることができるっす。つまり生存確認っすね」

ヨヨコ「なるほど、誰がいつ頃キルされたかわかるのね」

ふーこ「それにみんなに科学者ですって宣言すれば船員アピールできちゃうわね~」

UU「でも殺人鬼からは狙われやすくなりそうね~」

志麻「ふむ、役職持ちを告白するのはよく考えてからの方が良さそうだな」

イライザ♡「心電図は充電もあるから見る回数に気を付けないトネ~」

あくびちゃん「そうっすね。次に『エンジニア』マップの至るところにある通気孔を通ることができるのでショートカットができるっす」

BOCCHI「あっ殺人鬼と同じことができるんですね」

世界のYAMADA「つまりそいつに罪を擦り付けることもできると」

虹サマー「うーん、でもエンジニアも先に宣言しておけば船員アピできるしショートカットしてドンドンタスク終わらせられそうだね!」

あくびちゃん「そこはエンジニアになった人それぞれの裁量で動いていいっすよ。次は殺人鬼側の役職っすね。『シェイプシフター』一定時間他の誰かに変身することができるっす」

キターン☆ミ「変身?」

PAさん「例えば船員の誰かに変身してその姿のまま誰かをキルすることができるんですよ。変身してなかったとしても“変身できる殺人鬼がいる”というだけで議論が複雑になってくるでしょうね~」

ヨヨコ「ふーん…色々悪さできそうね」

あくびちゃん「それぞれの役職は1人ずつに設定しておくっす。初心者のSEIKAさんや志麻さんもいるんでマップは初期のマップでいくっすね。それじゃあみなさんデスコードミュートでお願いします」







シー!

↓参加者一覧
BOCCHI
虹サマー
世界のYAMADA
キターン☆ミ
ヨヨコ
あくびちゃん
ふーこ
UU
PAさん
SEIKA
志麻
イライザ♡

この中に3人殺人鬼がいる!


BOCCHI目線ですよ

あなたは“船員”です

「船員か…よかった。正直私が殺人鬼側になっても戦力になれる気がしなかったから」

あなたは“エンジニア”通気孔を使って移動ができます

「え?エンジニア!?長谷川さんが言ってた役職ってこれか…まさか私が選ばれるなんて…」


緊急会議ボタンが押されました

あくびちゃん「はい、という訳で今回はプレイヤー12人、殺人鬼3人でのア◯ングアスっす」

キターン☆ミ「は~い♪」

虹サマー「役職付いた人は今宣言してもいい感じ?」

ヨヨコ「私は船員だったわ!いい?船員だからね!」

PAさん「何か役職が付いたんですか?」

ヨヨコ「うっ…ふっ普通の船員だけど…」

SEIKA「じゃあまだ信用できないな」

BOCCHI「あっ…あの!」

世界のYAMADA「どうしたBOCCHI、役職CO(カミングアウト)か?」

BOCCHI「あっはい、わっ私エンジニアです」

あくびちゃん「おっ早速きたっすね……対抗の人が出てこないってことはBOCCHIさんは確定で船員と見てよさそうっすね」

ふーこ「BOCCHIさんと2人きりになっても安心ねー」

UU「でも殺人鬼のうち1人はBOCCHIさんに化けることができるから注意しないとダメよ~?」

イライザ♡「BOCCHIサンは頑張って生き残ってくだサイネ!」

BOCCHI「あっはい!」

あくびちゃん「科学者のCOの人はいないっすか?……いないみたいっすね」

志麻「殺人鬼から狙われやすくなるから慎重になってるのかもな」

あくびちゃん「では投票スキップからのミュートで…この後から本格的に始まるのでみなさん頑張りましょう」



BOCCHI視点なんだよ

「よし、頑張ろう。あっカフェテリアの右下…ここが通気孔なのかな?」

通気孔に入るBOCCHIと近くでそれを見ている虹サマーとヨヨコと世界のYAMADA

「通気孔を通るところ見られたけど問題ないよね…えっとこれで他の部屋に移動できるんだ…じゃあ試しに酸素ルームへ行ってみよう」

BOCCHIが酸素ルームに出るとキターン☆ミとPAさんがいた

「喜多ちゃんとPAさん。もし2人とも殺人鬼ならピンチなのでは…?にっ逃げよう!」

酸素ルームから出てナビゲーションへ行くBOCCHI

「誰もいない…今のうちにここのタスクやっちゃおう」

ナビゲーションのタスク中に原子炉の緊急タスク発生

「う…緊急タスクだ。でもここからじゃ遠いし他の人に任せよう」

ナビゲーションのタスクが終わって移動しようとしたタイミングで緊急タスクが終わる

「よかった…誰かが終わらせてくれたんだ…」


ピンポンパンポーン
死体が発見されました!

デデーン
ヨヨコ

「えっ大槻さん!?」

つづく(終らせられるように頑張るよ)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。