今回はSICK HACKに食べさせる話ですよ。
そして何気にあの人が初登場なんやで。
ひとりちゃんがいない週末。私の食べさせたい欲を満たすことができない残念な日。しかし、今の私にはそれらを解決してくれる神アイテムがある。未確認ライオットファイナルステージで廣井さんのバイトを手伝った報酬としていただいたSICK HACKのライブチケット。SICK HACKのライブは何度か観ているけど、毎回廣井さんがやんちゃな事をしてライブがめちゃめちゃになったりして、それがSICK HACKファンにとってはたまらないらしいが私はまだそのノリについていけそうにない。それはそれとしてライブ自体は楽しみなので今からワクワクが止まらないね!少し早めに行って差し入れを持っていったら食べてくれるかな。
よし、ライブ前に力を付けてもらうためにもボリュームのあるアレを作ろうかな!
常温に戻した牛ヒレ肉に塩、粗挽きコショウをまぶす。小麦粉、溶き卵、パン粉を付けて200℃の油で片面1分半ずつ揚げ、油をきっておく。パンをトーストしてバターを塗り、とんかつソースとマスタードを合わせたものに浸したカツを挟みラップをして全体を馴染ませる。最後に食べやすいサイズに切って「完成」
さて、差し入れの準備はできたし早速出発だ。
そこそこの荷物を持って到着したのはSICK HACKが普段活動拠点としている新宿FOLT。来たのはこれで3回目なので慣れたものだ。チケットを握りしめ、受付の子にご挨拶。
「こんばんは…あっ長谷川さんお疲れ様。これチケットとドリンク代」
「はいどうもこんばんはー…ってぼっちさんのおじさんお久しぶりっすね。今日はどのバンドを観に来られましたか?」
「SICK HACKですよ。あっ長谷川さんお腹空いてない?差し入れあるんだけどよかったらお一つどうぞ」
「えっウチがもらってもいいんすか?」
「うん、たくさん作ってきたから遠慮しないで」
「じゃあありがたくいただきます。あっ今なら廣井さんやヨヨコ先輩中で会えると思うんでどうぞ」
「うん、ありがとう。受付頑張ってね」
新宿FOLTはSTARRYよりも広く、同じライブハウスだけど少し違った空気感が漂っている。壁の色や照明や出演するバンドの違いからくるものなのかな?
「こんばんは」
「あ?」
私の声に反応したのは目つきが鋭くて強面の男性。うん、怖いね。ひとりちゃんだったら爆速で塵になって危機回避してそうだ。しかし私は知っている。この人は見た目は怖いけどしゃべるととても…
「あらぁ~♪あなたうちの廣井が何度もお世話になったっていう噂の殿方じゃなーい?名前は確か…」
「あっどうも後藤晋作です。今日は廣井さんたちのライブを観に来ました」
「はじめまして♪あたし吉田銀次郎38歳、新宿FOLT(ここ)の店長やってま~す♡廣井がよくあなたのこと話してるから会えるのを楽しみにしてたのよ~♪」
やっぱりだ。話してみるとこの人はとても優しくていい人。前にひとりちゃんから新宿FOLTの店長さんのことは聞いていたけれど、実際に会ってみると強烈なキャラクターをしてるね。
「それはどうも。あっ皆さんに差し入れ持ってきたんですけど店長さんもお一ついかがですか?」
私は銀次郎さんにも差し入れのカツサンドを一つ差し出した。
「えっいいの?ありがとう~遠慮なくいただくわね!廣井が言ってた通りの食べさせたい人なのね~♪あっ廣井なら二日酔いでトイレに籠ってるからもうすぐ戻ってくると思うわよ」
「二日酔い…廣井さん相変わらずだな」
「…あっおっちゃ~ん来てくれたんだ~うぷ…」
暫く銀次郎さんと談笑していたら、漸くバンドメンバーである岩下さんと清水さんに支えられながらヨロヨロと重い足取りで廣井さんが現れた。側にはSIDEROSのつっきーさんと本城さんと内田さんもいる。
「おいしっかりしろ、もうすぐライブ始まるんだぞ!あっおじさん来てくれたんですね。廣井がこんなんですいません…」
「こんばんはおっちゃんサン!また会いまシタネ!」
「はい皆さんこんばんは…廣井さんは大丈夫かい?」
「らいじょーぶらいじょーぶ…出すもの出したし、迎え酒すればこんくらい余裕よゆー…」
「姐さん、本番前ですしもうそれくらいにしときましょう?…って3号のおじさんどうも…」
「つっきーさんこんばんは。今日はSIDEROSも出るのかな?」
「あっはい…」
「あら♪大槻ちゃんも晋作ちゃんと交流があったのね~」
「ヨヨコ先輩、廣井さんのお気に入りってことでぼっちさんのおじさんのことが気になって仕方ないのよね~」
「えっいや違」
「この間おじさんの家でご飯食べたこと幽々達に自慢してたものね~」
「ホホーウ?きくりとヨヨコはおっちゃんサンを取り合ってるのデスネ!これは修羅場…ドロドロの三角関係デスカ!?日本のアニメでもよく見る展開だから知っテルヨ!」
「違います!適当なこと言わないでください!」
うーん、なんだかこのままだとややこしい事態に発展しそうだね。あっそうだ、こういう時の差し入れだよね!
「皆さん、私差し入れを持ってきたのでお一つどうぞ」
「おっちゃんの差し入れ!?いただきやーす!」
「急に元気になったな!?」
「そりゃおっちゃんサンのご飯は無限のパワーを秘めてますカラネ!あっ私もいただキマス!」
「はい、つっきーさんたちもどうぞ。受付の長谷川さんにはもう渡してあるから遠慮しなくていいですよ」
「あっどっどうもです…」
「わーい♪」
「いただくわ~」
「この子達の反応を見るだけで晋作ちゃんご飯の力の凄さが分かるわね~♪」
本日の差し入れ
叔父さん特製ビーフカツサンド
「じゃあおっちゃんに感謝しつついただきま~す♪」
「「「「「「いただきます」」」」」」
「はいどうぞー」
本番前に手軽に食べられるようにと牛ヒレ肉のカツサンドにしてみたけど銀次郎さんを始め、新宿FOLTの方々の口に合うだろうか…ちょっと緊張するな。
「うっま~!肉やわらかうっまぁ~い!おにころしか入ってない胃にめっちゃ染み渡るよぉ~♪」
「なんだその感想は…いやしかし本当にうまい…トーストされたパンとソースそして主役の肉のバランスが絶妙な味を醸し出している!」
「チョーデリシャスデスネ!全身にパワーが漲ってきマスヨ!これで勝ツル!」
「っ!?…うま…3号のおじさん相変わらずね」
「おいしー♪」
「あら~ヨヨコ先輩と廣井さんに憑いてるのがまた浄化してるわ~」
「気に入ってもらえてよかった。皆ライブ頑張っ「晋作ちゃん!!」
「えっあっはい」
銀次郎さんは目をカッと見開き私の両手を握って熱い眼差しを向けている。
「あなた、新宿FOLT(うち)の専属シェフとして働いてみない?」
「えっ」
「このビーフカツサンド…完璧だわ!ライブ観ながらでも片手で食べられて程よいボリューム、差し入れでこのクオリティなら出来立てを出したら看板商品間違いなしよ!」
「おーいいねーおっちゃんも新宿FOLT(ここ)の人になっちゃう~?」
「あはは…気持ちは嬉しいですけど、私は今の仕事が好きなので…これからもお客さんとして…SICK HACKやSIDEROSのファンとして通わせてもらいますね」
「あらそう?残念ね~。でもあなたなら何時でも大歓迎だから考えといてね!」
キラッ☆っという擬音が聴こえてきそうな38歳とは思えない爽やかなウインクが炸裂。私と同年代なのになんという若々しさだ。
その頃の受付中の長谷川あくび
「うまうま♪…さすがはぼっちさんのおじさんっすね…あっこんばんは~今日はどのバンドを観に来られましたか~?」
ごちそうさまでした
用意した差し入れを全部食べてもらえて私も満足。そしてライブ開始。最前列でSICK HACKの出番を待っていると、変拍子と言われる慣れてなければすぐにリズムを見失いそうな音と共にライトが灯り3人の姿がステージ上に現れる。私の周りのほぼ全てのお客さんからSICK HACKへの声援が送られ、私もつられて「廣井さん頑張れ」と声が出た。その声が届いたのかどうかはわからないが、ライブの途中何回か廣井さんと目が合った。そして2曲演奏した後用意していたおにころを啜っていい気分になった廣井さんが語り出す。
「ぷはぁ…や~今日は調子良いよ~あのね~私が直接チケット渡した人が今日観に来てくれてね~差し入れまでくれてそれが超美味しくてさ~」
もしかしなくても私のことだね。
「おかげで今元気100倍れさ~最高の演奏できてるんらよね~…」
また廣井さんと目が合う。よく見ると私にしか気付かないようにちょいちょいと手招きしている?
「そんなわけでぇ~今日はいつも以上にぶっ飛ばしてくから付いてこいよ~?新宿最高~マザー◯◯◯◯ー!!」
手招きに応じて一歩前に出た私の目の前で廣井さんは、けしからん叫び声と共にベースを抱え上げ足を前につき出した。
「ぐえ」
私は踏まれた。グイグイと廣井さんの素足が私のおでこを押し付ける。何これ?
「あいじゃあ次の曲いってみよ~!!」
そのまま何事もなかったかのようにライブは進行。後でわかったことだけどSICK HACKのライブではこれが平常運転なのだそうだ。なんなら今日に関しては、最後に機材を破壊しなかっただけマシなんだって。ライブ後にSIDEROSの皆が教えてくれた。つっきーさんからは「廣井姐さんに踏まれるのはとても栄誉なことなんですよ!」というありがたい(?)言葉をいただいた。私はSICK HACKのことをまだよくわかってなかったみたいだ。ロックって奥が深いね!
次回 後輩ができる姪と◯◯
↓おまけ
もしもぼっち・ざ・ろっく!のキャラが◯◯だったら
もしもプ◯キュアだったら2
山田リョウの場合
「大変ジミ!キュアボッチとキュアスターリーがピンチジミ!」
「えっジミヘンがしゃべった?」
「今こそリョウさんの力を貸してほしいジミ!」
「えー…タダで?」
「仕方ないジミ…協力してくれたらひとりちゃんが水着でギター弾いてくれるジミ」
「撮影可?」
「背に腹は代えられないジミ。顔を写さないなら許可するジミ」
「のった!変身!」
キラキラキラ
「張りぼての平和はお金の力。キュアハングリー」
「ひどい決め台詞ジミ…兎に角急ぐジミ。こっちだジミ」
「この服お腹冷える…こういうのは郁代が着た方がお客は喜ぶと思う」
「あっリョウさんもプ◯キュアになったんですね…」
「うん…2人がピンチだと聞いてたんだけど」
「あっそれは…」
「どぉりゃああぁぁ!!」ナゲッパナシジャーマン
「タテブエナメターン!」スイマセンデシタ!
「虹夏ちゃ…キュアスターリーのプロレス技で解決しそうです。わっ私は特に何もしてないです」
「私が来た意味なくない?」
喜多郁代の場合
「という訳でキュアボッチとキュアスターリーとキュアハングリーが(撮れ高的な意味で)ピンチジミ!」
「すごい!ジミヘンがしゃべってるわー!」パシャシャシャシャ
「助けてほしいジミ!郁代ちゃんの力が必要ジミ!」
「その名前で呼ぶのはやめて!でもそうね、ひとりちゃん達の危機なら放ってはおけないわね!へんしーん♪」
キラキラキラキタキタキターン
「鬼盛り!激映え!大バズり!キュアヨーキャ!」キターン
「なんかやたら変身慣れしてるジミ」
「キャー♪これかわいいー!ヒラヒラフワフワで映えるわね!」パシャシャシャシャ
「自撮りは後にして急ぐジミ!」
「あっ喜多ちゃんも来ました」
「遅かったね郁代。敵はもう退散したよ」
「あたししか戦ってないけどねー」
「キャー♪皆さん素敵すぎるわー!ひとりちゃんこっち向いてー!!」パシャパシャ
「あっしっ写真は勘弁してください…」
「ふむ…このビジュアルで売り込むのもありか」
「というかこの変身どうやって解くの?」
「一定時間経過しないと元の姿には戻らないジミ」
「えっ」
「具体的に後どれくらい?」
「あと3~4時間はそのままジミ」
「無駄に長いな!」
「そうだ!せっかくだからこの姿のままライブしちゃいましょうよ!」
「物販でプ◯キュア姿の写真を売れば元取れそう」
「そんなことしたらバンドの方向性変わっちゃうでしょ!」
「あっそれはさすがに恥ずかしい…」
なんやかんやでプ◯キュアのままライブをした結束バンド一行。初見のお客さんにアイドルと間違えられつつコアなファンと星歌さんの隠し撮り写真が増えましたとさ。
つづく(続けちゃうんだぜ)