今回はアンソロジーコミックからのお話。元になった話とは大分違うので気になる方はアンソロジーコミックボリューム2を読もう!
原作だけじゃなくいろんなエピソードから食べさせていく叔父さんマジ叔父さん。
グゥゥゥゥゥゥ
「腹が減った…」
STARRYのバイトが終わり、皆が帰るというタイミングで特大のお腹の音を鳴り響かせてリョウがポツリと呟いた。仕事中も少しフラフラしてたしどうやらお昼ご飯も食べてないみたいだ…。まぁ原因は分かりきってるんだけどね!
「どんだけ食べてないの…またエフェクター衝動買いとかして無駄遣いしたんでしょ?おとなしく帰ってご飯食べなさい!」
「むっ無理…お腹空きすぎてもう一歩も動けない…」
「大丈夫ですかリョウ先輩!?私のど飴なら持ってますけどいりますか?」
「喜多ちゃん甘やかしちゃダメだよ?自業自得なんだから!」
「今ならどんなものも無限に食べられる気がする…あ、晋作オジサンのご飯ならなお食べられるかも」
「またそういうこと言う…」
「そういう理由だからぼっち、晋作オジサンに聞いてみて…」
「あっはい」
「ちなみに今の私は特盛チャーハンの気分」
「おい」
ピロン
ん?ひとりちゃんからロインだ。
今リョウ先輩が空腹で動けないそうなんですけど連れてきてもいいですか?
あらま、リョウさんまた金欠なのかな?まあいつものことだしお安いご用だ。何を食べさせるか今からワクワクしてきたね。
ピロン
ん?またひとりちゃんからのロイン?
リョウ先輩はチャーハンが食べたいそうです。できれば超大盛りで
ほほう…リョウさんからメニューのリクエストか。いつもよりたくさん食べたいんだね。いいでしょう、美味しいのを腕によりをかけて作りますよ!返信。
任せて!よかったら他の皆も連れてきてね!
よーし、皆が満足できるようなチャーハン作っちゃうぞ!
「あっ叔父さんから返信きました。虹夏ちゃんと喜多ちゃんもどうぞって言ってます」
「よし行こうすぐに行こうほら早く」スタスタスタスタ
「一歩も動けないんじゃなかったんかい!まったくもう!」
「食欲に忠実なリョウ先輩もステキね!私達も行きましょうかひとりちゃん!」
「あっはい」
ご飯(ゆめまつり)をたくさん炊いて常温に冷ましておく。長ネギ、生姜、ニンニクを微塵切りに、焼豚を小さめの角切りにする。…ふむ、チャーハンの具はこれくらいか。リョウさんたくさん食べたいって言ってたからトッピングで何か付けようかな。
ピンポーン
暫くしてインターホンが鳴りひとりちゃん達が帰ってきた。こっちの準備は万全。ナイスタイミングだね。
「あっただいまです。リョウ先輩大丈夫ですか?」
「うん。おお…既にいい匂いが…あっ急に空腹の限界が…」
「リョウ先輩しっかり!もう少しで叔父様のご飯ですよ!」
「晋作さんいつもごめんね~」
「皆おかえり。リクエスト通りいっぱい作るからたくさん食べていってね!」
どうやらリョウさんの空腹は限界突破しているようだ…ならば全力でその腹ペコを満たしてみせよう。
中華鍋を熱してラードを入れる。長ネギ、生姜、ニンニクを炒めて香り油を作る。溶き卵を鍋の中へ入れてかき混ぜ、すぐにご飯も投入して素早く炒める。塩コショウ、醤油、中華だし、焼豚の煮汁で味を整えてバケツ(新品&殺菌済み)の中に詰め込んでいく。大きめの平皿にバケツをひっくり返し詰め込んだチャーハンを取り出して盛り付け周りに唐揚げと紅生姜をトッピングしたら「完成」
本日の晩御飯
叔父さん特製バケツチャーハン(唐揚げトッピング)
キノコたっぷり中華スープ
杏仁豆腐
「はいできたよー。多いから取り皿に取って食べてね」
「うわ~でっか!テレビの大食いチャレンジでしか見たことないやつじゃん!」
「おお!これぞ私が求めていた山盛りバケツチャーハン!しかも唐揚げのおまけ付き!」
「こんなに大きなチャーハン初めて見ました!豪快なのに盛り付けはキレイで映えるわ~♪」パシャパシャ
「おっ叔父さん入れて5人で食べきれるかな…」
「残ったら小分けにして冷凍するから大丈夫だよ。では手を合わせてください」
「「「「「いただきます」」」」」
「はむっはむっ…んっうんっ!うまい!米一粒一粒の旨味がからっぽの胃の中に染み渡る…」
「んーうまー♪量に圧倒されてたけど味もサイコー♪」
「バイト終わりの疲れた体にちょうどいいボリュームですね!」
「んっ…んっ…あっ唐揚げも美味しい」
さすがは食べ盛りの高校生。かなり多めに作ったけどこの勢いならもしかして全部食べきれちゃうかな?
…と思ってたんだけど
「も…もうお腹いっぱい」
「うん…美味しいけどさすがに限界だ~…」
「これ以上は完全にカロリーオーバーだわ…私も杏仁豆腐で〆ますね」
「あっごめんなさい叔父さん完食は無理そうです…」
「いいんだよ。私も作りすぎたかな~って思ってたから」
さすがに1.2升(12合)は多かったね。たくさん食べたいというリクエストを聞いて調子に乗り過ぎてしまったな…。反省。
ごちそうさまでした
「ふう…満腹満腹。晋作オジサンありがとう。でもしばらく米はいらないかな」
「リョウのわがまま聞いてくれてありがとう晋作さん!お店で食べてたら大量に残して大惨事になるとこだったよ~。おねーちゃんの分も持たせてくれてありがとね!」
「気にしないで。リョウさんや皆が満足できたなら十分だよ」
「でも叔父様、店長さんの分を取っても結構残っちゃいましたけど本当に大丈夫なんですか?」
「うん、なんとかなるから心配無用だよ。たまにはこういう趣向の料理をするのも楽しいね。今度は超特盛あんかけ焼きそばとかやってみようかな」
「ほう…その時はすぐに呼んで。爆速で駆けつけるから」
「リョウ、腹一杯なのによくそんなコメントできるね」
「リョウ先輩らしいですね♪」
「うっぷ…満腹の時にそのワードは攻撃力が…」
「あっ!?ごっごめんねひとりちゃん」
いけないいけない、想像力豊かなひとりちゃんに追い討ちをかけるから言葉には気を付けないと…次は皆がちょうど食べきれるぐらいの量で美味しいのを作るからね!
次回 100話突破記念のアレ
50話突破の時のアレをまたやるんだぜ。
↓おまけ
残ったチャーハンの行方
翌日の新宿FOLTにて
「…ということがあったので、残ったチャーハンをおにぎりにして差し入れで持ってきました。よかったらどうぞ」
「あら~わざわざありがと~♪晋作ちゃんの差し入れはいつでも大歓迎よ!」
「おっちゃんありがとね~壊した機材の弁償で金欠だったから助かるよ~♪」
「おい廣井…お前反省してないだろ」
「またおっちゃんさんのご飯を食べられるなんて感激デスネ!」
「3号のおじさん、急に大量のおにぎり持ってきたと思ったら昨日そんなことがあったのね…」
「ぼっちさんのおじさんの差し入れは美味しいし、その後のライブの出来が段違いになるから嬉しいっすね♪」
「ヨヨコ先輩も分かりやすくご機嫌になるからねー」
「生き血補給の手間が省けて助かるわ~」
「じゃああなた達、晋作ちゃんに感謝してありがたくいただくわよー手を合わせて」
「「「いただきます(やーす)」」」
「「「「いただきます」」」」
「はいどうぞー」
「うっま~♪コンビニのチャーハンおにぎりとは別次元の美味さらよ~♪」
「ほんのり温かい…おっちゃんさんの心遣いに頭が下ガルネ」
「おっ中に唐揚げが…うん、これも美味いな。下味もしっかり付いてて食べごたえがある」
「これわ良い血肉になるわね~」
「んくぅ~♪はっ!?なっなかなかね!さすがは3号のおじさんだわ!」
「ヨヨコ先輩口角上がってるの隠せてないっすよ~」
「それだけおじさんのおにぎりが美味しかったのねー♪」
「晋作ちゃん!!」
「あっはい」
「やっぱりウチに専属料理人として来てもらえないかしら!待遇も悪いようにはしないわよ?」
「ありがたい申し出ですけど…すいません」
「そう?残念~。ならせめてこのチャーハンおにぎりのレシピ教えてほしいんだけど~」
「それなら喜んで」
後日、新宿FOLTで叔父さん考案のチャーハンおにぎり(唐揚げ入り)が販売され、瞬く間に人気メニューになったとか。
つづく(続けるぞおらぁ)