IS 白き一角獣   作:どこぞの機械好き

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今回ちょっと短め。

さて楯無さん、時間です。

皆さんの感想、評価が私のモチベ向上に繋がります。




第14話 ケッチャコ

 side 簪

 

「……よし、問題ないな。準備オッケーだ」

 

「こっちも問題な〜し!」

 

 ピット内、私が乗っている機体に流星と本音がキーボードを叩きながら最後に機体の状態を確認してくれている。……流星の打つ手が見えないのは気のせ、い? 

 

「あ、これもあげるよ。俺からのプレゼントだ」

 

 そう言って空中に浮かぶキーボードでなにか操作して私の拡張領域に武装が追加される。【VN(バイブロネイル)】? 

 

「閉じたまま殴ってよし、開いてザックリやるのもよしの近接武器だ。性能は保証するぞ?」

 

 眼の前にホログラムが投影されてこの武装の立体図が映し出される。白い拳型のそれは時折ガバッと口を大きく開けるように開く。それはさながら4()()()()()()のようだ。

 

「……ありがとう」

 

「礼は試合が終わってからしっかりきいてやる。ちゃんとケリをつけてこい!」

 

「頑張ってね〜!」

 

 カタパルトに機体を載せてビグウィグキャノンを右手に装備、前屈みになり発射の衝撃に備える。

 

「更識簪、クシャトリヤ・ハマリング出ます!」

 

 一瞬レールに電気が走ったかと思うと機体が急加速していきピットから飛び出す。

 そして空にあがる。

 

「待ってたわよ!」

 

 待ち構えるのはIS学園最強の名を持つ生徒会長であるお姉ちゃん。

 

「あたしも色々言いたいことがあるけどまずは……あなたの全力、見せて頂戴!」

 

「……うん!」

 

 今日のアリーナは貸し切りなので誰もいない。

 

 だから真剣に勝負できる。

 

『審判は私、布仏虚が行います。それでは非公式試合、始め!』

 

 ブザーが鳴り試合開始が告げられる。

 

「いけっ!」

 

 4枚のバインダーを開きミサイルを一斉に放出する。

 

「やっぱりその量おかしいってええぇぇ!!」

 

 そう叫びながらお姉ちゃん避けようとしているが、避けたものも180度回転し、追いかけている。

 

 ミサイルは次々に命中して行く。

 

「……いつもより多めにベール覆っといて良かったわ」

 

 だが所々に装甲の欠けが見えるが特に致命傷といったダメージは受けていない。

 水で爆発の衝撃を吸収したか。

 

 向こうが接近戦を仕掛けてきたので薙刀『夢幻』を装備。

 一回機体がぶつかるごとに激しい鍔競り合いが起こる。

 

「なかなかやるじゃな、い!」

 

 一旦離れたかと思うと相手が蛇腹剣を左手に持ち替え、水で出来たランス『ミストルテインの槍』を右手にもつ。あれで決めるつもり!? 自分を巻き込んでまで!? 

 

 左手に流星がくれたVNを装備する。

 

 薙刀に蛇腹剣が絡みつく。それを私の胴体に引きつけて……

 

「嘘っ!? なんでそれっ」

 

 開いたVNでお姉ちゃんの右手に振り下ろす。その右手はランスと共にたちまちゴシャアッと鈍い音を立てて簡単に破壊され、お姉ちゃんの素の右手が顕になる。

 

「その威力どうなってるのよ!?」

 

「……さっき流星がくれた」

 

 これは……さっき貰ったものだからリミッターは掛かってるのか知らない。

 何でこんなもの渡してきたの!? 

 

「……後で流星シメない?」

 

「……賛成」

 

 逃げないでね流星? 

 

 ────―

 

「少しムシムシしない?」

 

 バインダーを急いで閉じて防御をする。お姉ちゃんの大技の熱き情熱(クリアパッション)が来る! 

 

「ウッ……?」

 

 次の瞬間、機体が爆発で大きく揺れる。SEは……あれ、あまり減ってない? 

 

「うそ……耐えたの!? どんなに硬いのよそのバインダー!?」

 

 向こうが纏っている水の量が減って今度はこっちの番だ。

 

「グラインドブレード、起動」

 

 背中に巨大なバックパックと6枚のチェンソーが装備され、チェンソーのユニットが右腕につく。

 

『不明なユニットが接続されました。直ちにユニットの使用を停止してください』

 

 システムが警告を出すが流星曰く「演出」だそうで無視する。

 

 左手へのエネルギー供給が完全に途絶えてただ装甲が付いてるだけという状況になっているが、今そんなことは関係ない。

 

「ちょ、ちょっとかんちゃん。それはちょっと……」

 

 手を開いた形になったチェンソーは熱を帯び始めて右手の先へ移動。チェンソーの刃も、チェンソー自体も回転を始める。

 

「お姉ちゃん、覚悟はいい?」

 

「よ、良くないわよ! その物騒なものしまって頂戴!」

 

 蒼流旋のマシンガンでこちらを撃ってくるがバインダーで全て弾く。

 

 機体のSEが目に見えて減っていくので早くぶつけたい。

 

 HUDにノイズが走るなか右手を後ろに構えて機体の全スラスターにエネルギーをチャージする。

 チャージが……完了した! 

 

 全てのスラスターを一気に全開にして突撃する。

 

「ハアアアァァァッッ!!」

 

「怖すぎるってそれええぇぇぇ!!」

 

 そのままお姉ちゃんを壁に叩きつけた。

 

『さ、更識楯無のSEエンプティ! よって勝者、更識簪!』

 

 か、勝っちゃった……お姉ちゃん

 

「ううっ……強くなったじゃないかんちゃん」

 

 壁からISが解除されたお姉ちゃんが出てくる。

 私もISを解除して

 

「……昔はごめんね。全然あなたのこと考えずにあんなこと喋っちゃって」

 

「いいよ、私もお姉ちゃんの言ったことは私のことを思って言ってくれたんだからね……私もあんな態度とってて悪かったよってわわ!?」

 

「かんちゃん!!」

 

 お姉ちゃんが抱きついてきて涙を流す……私も涙が出てきた。

 今はこうしときたい。

 

 でもその後は……

 

「「流星とO☆HA☆NA☆SHIしますか」」

 

 お、向こうも同じ意見のようで。

 

 ────―

 

 side 流星

 

 抱きつきあっていたと思ったら急に負のオーラが出始めただと!? 

 

「「流星とO☆HA☆NA☆SHIしますか」」

 

 なんで説教されることになってるんだよ!? 

(『……VNのリミッターは?』)アッ……忘れてた。

 現場を背にして逃げようとするが……のほほんに肩を掴まれる。

 

「……逃げないでね、りゅーりゅー?」

 

 こっちからも出ているだとっ!? 

 

 あ、更識姉妹が近づいてきた。

 

「「「流星、O☆HA☆NA☆SHIしようか?」」」

 

 口笑ってるけど目! 目がすごいことになってるぞ! 

 

「……慈悲は?」

 

「「「あると思ってた?」」」

 

 無人のアリーナに俺の叫び声が響いた。

 

 ────―

 

 side 楯無

 

「さて流星くん、約束通り生徒会に入ってね!」

 

「……はい」

 

 地面に横向きに倒れている(ヤムチャしている)流星からか細い声が聞こえる。

 

「そういえばかんちゃん、生徒会長は学園最強がなるんだけど……」

 

「……あ、そんな大役やりたくないんだけど……やらないと、だめ?」

 

「いえ、今回は非公式試合だからなしね!」

 

「……良かったぁ」

 

 ホッとしてぐでーっとなるかんちゃん。そんなかんちゃんもかわいい! 

 

 ……にしても何故流星が()()()I()S()()()()を持っていたのだろう。

 ツィマッド社に白獅子(ユニコーンガンダム)がいるというのか。

 それとも……

 

 どちらにせよ、10年前、旧電波塔で助けてくれたあのISの手がかりがツィマッド社にあることに変わりはない。

 

 でも今は……

 

「流星ありがとね。今日かんちゃんと仲直りさせてくれて」

 

 お人好しな彼に感謝を。

 

「……はい」

 

 

 

 

「生徒会での仕事一緒に頑張ろうね! 私の仕事減って助かるわ!」

 

「それ目的だったんですか……」




次回はクラス対抗戦です。
さて一夏と鈴の戦闘はいかに!?(決着がつくとはいってない。)

SAOの流星の武器の募集はじめました。

さて何使うことになるかな……?
あ、何個もたせてもいいですよ。

https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=300063&uid=427875

敵として出るなら……どれ?

  • よう、首輪突き。
  • 世に平穏のあらんことを
  • 私こそが企業だ!
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